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2019-08-01から1ヶ月間の記事一覧

数字のあれこれ 53 一筆書き

最近は無人駅でもだいたいはPASMOが使えますし、都内近郊の散歩では切符を購入することは稀でした。 あるいは新幹線の切符も簡単に駅の自動販売機で購入できますから、窓口で切符を最後に購入したのはいつのことだったか記憶にもありません。 本当に便利な時…

水のあれこれ 109 安積疏水

今年になって3度ほど郡山駅を新幹線で通過したのですが、ここが氷の山と勘違いしたところなのかと感慨深く車窓の風景を見ていました。 初めて見る阿武隈川を中心に水田地帯も広がり、市の中心部はゆったりと整備されている印象で、「美しい街だなあ、いつか…

散歩をする 157 幻の水郷線

1月の寒い日に水戸を散歩した時は、鹿島を回って大洗線で行きました。 水戸駅で目にした在来線名に、いつかは乗ってみたいと思って半年が過ぎました。 水戸を出ると最初は那珂川を渡り、そして久慈川に沿って山あいを進み、郡山まで通っています。 川を眺め…

皇帝ダリアが枯れた

今年の春から通勤の途中で見ていた皇帝ダリアですが、8月に入る頃にはおよそ3mにまで伸びていました。 すごい成長ですね。 「破竹の勢い」と書こうとして、よくよく考えたら「竹が破れる」のは枯れることだから成長とは正反対なのですが、こういう場合にはど…

食べるということ 40 枝豆とカレー

北上川を見に行った時、水田だけでなく大豆が植えられている場所があちこちに見えました。 大豆にするのか枝豆にするのかはわかりませんが、「あ〜、枝豆を食べたい」と思いながら眺めていました。 そして30数年前に出会った、アメリカ人の友人のことを思い…

空芯菜

ここ2ヶ月ほど、遅い時間帯だと売り切れてしまうのですが、私がいつも利用しているスーパーで空芯菜を扱うようになりました。 しっかりした保存袋に入っていて、ひと束200円程度です。 まあ、空芯菜は調理するとこじんまりと少量になってしまうので、まだ手…

散歩をする 156 じゅん菜池緑地

先日、NHKのお昼のニュースのあとそのままにしていたら、「まんぷく農家メシ」という番組で「食べるエメラルド!?驚きのじゅん菜料理」を放送していました。 八郎潟の風景から番組が始まり、八郎潟の北側に接する三種町という町からの放送だったので見入って…

医療介入とは 102 重荷のケア

久しぶりの「医療介入とは」についてです。 この記事を書き始めた頃は、「自然なお産」とか院内助産といった流れに対して考えたことを書いていたのですが、ようやく最近、その流れも下火になった感じです。 最近は、もう少し自分の中の見方が変化して、医療…

10年ひとむかし 55 使い捨てカップの飲み物

正確な時期は覚えていないのですが10年ほど前ぐらいから、電車の中で使い捨てカップに入った飲み物を飲む人をぼちぼちと見かけるようになりました。 おしゃれなお店の飲み物を持っている「私」を意識しているのかもしれないと、ちょっと意地悪く見ていたの…

こんな地図があるといいな 4 橋についてわかる地図

あちこちと散歩をするようになって、いったい幾つの橋を渡ったことでしょうか。 列車の車窓から見える風景でも、私の子どもの頃の記憶にはなかったような大きな橋がたくさんあります。 そして橋も、水を渡るためだけでなく陸橋もあります。 山肌と山肌をつな…

食べるということ 39 「孤独のグルメ」

昨年の災害と認識する暑さほどではないのか、それとも体が慣れたのか、今年も連日の暑さをなんとか乗り切ってきた感じです。 7月25日頃からずっと最高気温30度を下回った日がないそうですから、ほんとうに心身に堪えますね。 食欲が落ちるところまではいかな…

米のあれこれ 12 東北の米づくり

目の前に広がる東北の水田の風景は半世紀前と変わらないように感じたのですが、それは祖父の岡山の水田や私が当時住んでいた地域の風景と比べてです。 東北本線から見えた水田は、どのような変化があったのでしょうか。 江戸時代からの新田開発で、1960年代…

米のあれこれ 11 稲

夏の水田の風景は、また格別の美しさです。 飯田線の車窓から見えた水田も幻想的でした。 そして半月もしないうちに、今度は北上川周辺の水田をずっとずっと眺めるという、贅沢な時間を過ごしました。 仙台から東北本線に乗って数分ぐらいで、締め切ってある…

行間を読む 83 妊娠高血圧症候群の変遷

1980年代に産科を学んだ時にはまだ「妊娠中毒症」でした。英語だとtoxemia of pregnancyなので、略語として「TOX」が使われていました。 その時代の癖で、たまに「TOX」と書いてしまうと、若い世代のスタッフから「それ何の意味ですか」と質問されてしまいま…

行間を読む 82 半世紀の母子保健の変化

東北本線の車窓から見えた胆沢川扇状地の水田地帯は、稲穂がでる少しぐらい前の時期でしょうか、深い緑が一面に広がり、夏の風に揺れていました。 そして北上駅を出ると、国道に北上工業団地の表示がありました。 検索すると北上工業団地のホームページがあ…

記録のあれこれ 42 平和街道

夏のこの時期はあの戦争についての話題が増えるので、これも平和への祈りをこめた街道名かと思いますね。 北上川の堤防から駅へ戻る途中に、「平和街道」の説明が掲げられていました。 少し長いのですが、全文、記録しておこうと思います。 平和街道は、この…

散歩をする 155 北上と北上川

妄想の旅の計画ができ始めた頃、日帰りならどこまで行けるか考えながら地図を眺めていました。 北上川をたどって行くと、北上駅の手前でふたつの川が合流しています。 新幹線の駅からも歩いて数分でその合流点を見に行けそうなので、散歩の最終目的地に決め…

散歩をする 154 気仙沼から一ノ関、そして北上へ

バス( BRT)での気仙沼線の旅が終わりました。 バス専用路線の向こうに、線路があり列車が停まっています。 バスの旅も快適でしたが、列車と線路を見たらなんだかホッとしました。 気仙沼駅は小高い場所にあって、背後に小さな山がありました。 駅舎と山の…

行間を読む 81 気仙沼線

地図で見ると、南三陸町の中心部を過ぎると気仙沼線はいったん西側にある志津川中央団地内を回ってから本線に戻るように描かれています。 私が乗ったバスは団地の方へは向かわず、そのまま右折して気仙沼方面へと向かったように見えましたが、何れにしても「…

散歩をする  153 柳津から気仙沼へ

タクシーでぐるりと北上川の分岐点周辺を回ったあと、柳津駅に着きました。 ここから気仙沼を経由して大船渡線で一ノ関まで行き、北上まで北上川を見ようと思っていることを話すと、タクシーの運転手さんが「南三陸あたりは、ほんとうに何も無くなっちゃった…

記憶についてのあれこれ 145 災害の記憶

私自身がまだ東日本大震災のことをあまり思い出したくないぐらい、あの理不尽な日々のことが整理できていません。 2012年にこのブログを書き始めたのは、生きている間に遭遇するたくさんの理不尽なことをどうやって考えたらよいか、反対に何を避けたらよいか…

散歩をする 152 北上川を渡る

バスの車窓から見えた北上川河川歴史公園ですが、柳津駅からは徒歩でもまわれそうな距離にあります。 ところが、あらかじめ航空写真などで想像していた通り、現北上川の左岸は小高い山になっていて橋に行くまでに坂道を登るようになりそうです。 また、公園…

散歩をする 151 仙台から柳津まで

今回の最初の目的地北上川河川歴史公園に近い駅は、御岳堂と柳津があります。 最初、御岳駅で降りて河川歴史公園から柳津駅まで歩いてみようと思い検索して見たのですが、どうも乗り継ぎの時間がうまく行きません。 それで柳津駅に変更してみたところ、その…

散歩をする 150 北上川を見に行く

5月に八郎潟を訪ねた時に、新幹線の車窓から見えた阿武隈川と北上川の流れ方が興味深く、その後も地図で時々眺めていました。 東北の河川の中では、三面川と信濃川はだいたいその流れが頭の中に入っているのですが、他の河川については曖昧なままでした。 北…

水のあれこれ 108 水が癒してくれる

古賀淳也選手の「皆様へ」がnoteに公開されていました。 昨年4月に私の尿検体から禁止物質が検出されたと連絡を受け取ってから、1年以上の時間をかけて自身の身の潔白を訴えてきました。そしてこの度、CAS(スポーツ仲裁裁判所)での手続きにおいて、FINA(…

数字のあれこれ 52 「頑張って作っても50回」

昨年の倉敷の水害から1年が過ぎました。 西日本豪雨のその後の様子がドキュメンタリー番組になっていると、録画するようにしています。ただ、東日本大震災の番組もそうですが、観ようと思っても再生するまでに一大決心が必要になり、そのまま削除してしまう…

理不尽に共に耐える

ちょっと偉そうなタイトルですが、待ちに待ったニュースがありました。 8月2日付の日本経済新聞の「競泳・古賀、資格停止2年に短縮 五輪選考会は出場できず」です。 スポーツ仲裁裁判所(CAS)は2日、競泳男子で2018年リオデジャネイロ五輪代表の古賀淳也がド…

記録のあれこれ 41 ビデオ判定システム

世界水泳2019の熱戦のあと数日を置いただけで8月2日から3日間、FINAスイミングワールドカップ東京大会が辰巳国際プールで行われています。 東京大会のあと8月中に中国、シンガポールで、そして10月、11月と7カ国で開催予定のようです。 いつもならワールドカ…

行間をよむ 80 温故知新

こちらの記事で「私にとってよりどころになる」と書いた「周産期医学必修知識」(東京医学社)ですが、最新のものは2016年に出版された第8版で、私が30年ぐらい前に初めて見た本の2倍ぐらいの厚さになりました。 ガイドラインや標準化された内容が紹介され…

行間を読む 79 飯田線の歴史

数分歩いただけで汗が吹き出すような気温の中、飯田線のあちこちで保線工事が行われていました。 単線で片側は山や崖の斜面だったり、あちこちから湧き水や川が天竜川へと向けて流れ落ちるような状況で、厳しい天候でも安全のために働く方々に、心の中で頭を…