AIが国会答弁下書き 経産省が実証実験
経済産業省は人工知能(AI)に国会答弁を下書きさせる実証実験を始めた。AIに過去5年分の国会の議事録を全て読み込ませたうえで、与えられた質問に対し、過去の答弁内容を踏まえて回答できるかを検証する。行政分野でもAIの活用をめざす。公務員の長時間労働の要因になっている答弁対応の負担を減らし「働き方改革」につなげるねらいもある。
野村総合研究所に実験を委託しており、来年3月末まで実施する。議事録を読み込み、過去の質疑や政策課題などを分析したAIに、国会で出そうな質問や政策課題を問いかけ、答弁の下書きや論点を整理した資料を作成できるかを実験する。実用化の時期は決まっていないが、成果次第で早期の試用を検討する。
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