田児は解雇、桃田は出勤停止30日 賭博問題でNTT東日本
NTT東日本所属のバドミントン選手が違法カジノ店で賭博をしていた問題で、同社は11日、2012年ロンドン五輪代表の田児賢一選手(26)を諭旨解雇、世界ランキング2位で日本男子のエースの桃田賢斗選手(21)を出勤停止30日とする処分を発表した。
処分は11日付。複数の部員が賭博に関わっていた男子バドミントン部は半年間、対外活動を自粛する。練習は続けるが、大会出場や練習試合を見合わせる。奥本雅之部長や久保田雄三監督については管理監督責任を問い、厳重注意処分とした上で解任した。他に賭博をしていたOBを含む6選手も厳重注意とした。
関与者がいなかった女子バドミントン部は従来通り活動を続ける。
日本バドミントン協会の10日の緊急理事会では桃田選手を無期限出場停止とする処分が決定。リオデジャネイロ五輪への出場の可能性はなくなった。桃田選手らを店に誘うなど主導的立場だった田児選手には、桃田選手より重い無期限登録抹消処分を科した。子供向けのバドミントン教室なども含めて協会の公式行事には参加できない。
今回の問題を受けてスポーツ庁は15日、日本オリンピック委員会や日本パラリンピック委員会、日本体育協会などの関係者を集めて再発防止を徹底するよう指導する。