理系女子とかサバサバ女とかって、大抵寧ろ女っぽいよねー
っちゅー話は結構よく出る。男でも、女でも。
その事に異論があるわけではないんだけど、ちょっと、なんつーか、違和感を感じるのは、
「てか私理系だからーとか、サバサバだからーとかいう女に限って、女の嫌な部分でまくりじゃんねw」
「サバサバとかどこがだよ、まるっきりおまえメスじゃんって女結構いてめんどくせーw」
とかいう言い方ね。
なんというんですかね、うまくいえないんですけど……
「寧ろ、女っぽいよね」というのが、単なる事実指摘ではなく、貶し言葉になってるのが、気になるのですよ。
「女らしくないからっていってるけどそんなことないよ」という単なる指摘ならまだ分かる。しかし、世に溢れる「理系女子とかサバサバ女ってむしろ女っぽいよね」という視点は、そっちでなく、
「女らしくないからっていってるけど、お前全然メス臭だしてっからw勘違いすんなw」的視線なんよね。
それを、男も女もやっているというのが気になる。
結局、身も蓋も無いいいかたをするとさ、そうした男女の中では、「男>>>>女」であって、男は「私女っぽくないよ」といって男ワールドに上ってきた女を、チェックして、女っぽいと思うところがあったら「お前女っぽいとこあるじゃんかwそれじゃまだまだだな」的な感じで追放し、女は、「何一人ぬけがけして、レベル高い世界へ入れてもらおうとしてるの?あんただって私たちと同じ所詮女なんだから、一人だけ生意気いってんじゃないわよ」的視線を投げかけてるんよねー。
そもそも、「私サバサバだから☆」と「男らしい」要素を宣言することが、アピールになると考えいている女子がいる(あるいはそう見なされている)という時点で、男>>>女という価値観がもとになってるんよね。
そもそもこうした場で言われがちな「女は陰湿で、感情的で」とか「男はソレに比べてさっぱりとしたよい友情を結ぶし、論理的なすばらしい民族だよ!」とかいう価値観自体が、うちのじいちゃん家の2階の30年開かないままのものおき並に、古臭くてカビ臭いんすけど、まあそーいうのはよく言われるかんな。
悲しいのはさー、それを男が言うのはある意味「えー、右手に見えますのは、ガチンコホモソーシャルの男衆でございまーす」とかいう話なんですがね、女も内面化しちゃってるってのが、悲しいね!言い分が悲しすぎるよ!「何アンタだけ男ワールドに入ろうとしてんの?あんたもしょせん私らと同じ女じゃんw」的視線さ……何、その、自虐ぅ!バカッ!バカッ!ちょっと、こっちきなさい。もっと自分を大事に尊重しなさい!ちょっとこら聞いてるの?ケータイばっかさわってもう!ていうかよくその爪でおぬしらケータイ触れるな。その技術力すげえよ。という話なわけよ!
女はねちっこいから!ってよくいわれるけど、その真偽もどうよって感じだけど、さらにさ、「ねちっこいのは悪か?!」というレベルにまで遡りたい。ええやんけ。ワシは女性のねちっこさ、好きやで。2ch同人板の厭味の応酬が好きやで。彼女らの厭味技術はすごいでえ。
「女の子になりたい」という男性はさ、逆に、割りと歓迎されがちなわけよ。なんだっけ?学校へいこうとか?その辺の番組でも、女装男子高校生とかやるわけだけど、女性の反応は、「えーっ。あ、でも、全然わかんない。かわいいですねぇ!」なんよね。超好意的。よくよくみるとやっぱ足が筋っぽすぎるわ、とか、いくらでも文句のつけようあんのに、「かわいいですね!」の褒め一辺倒。女装でさえそれヨ!誰も、「いや、勘違いしないでくれる?wあんたらいくらそうやって女になろうとしても、所詮オスだからwオス臭しすぎだからw」とか言わん。
それも結局、「男>>>女」認識があるからなんよねー。上の人が、下界に下りてくるのは全く問題ないわけですよー。寧ろ褒められちゃうかんね!
であるからして、「私サバサバしてるんでー」とかいう子が実際女っぽい人が多いってのは割りと同意しちゃうんだけどね、でもそれは貶す意味でなく、たんにそういうタイプやんね、という意味でいいたいしそう伝わって欲しいわけっすわー
でも「サバサバしてるんで」って男要素つけることによって自分を固めたがる女性は寧ろ差別の内面化の被害者や、畜生ッここにも……おい!後ろは大丈夫か!何人生きている!隊長、もうだめです!奴らここまで……くっ……まだだ……まだ俺たちだけでも戦ってみせる!的な感じに、失礼ながら同情をしてしまうので、寧ろ「うん……チミはとってもサバサバ子だと、ワシは思うよ!ああ、実に男らしいさ、ああ実に……」と言ってあげてしまう。無駄なリップサービス。20分500円から!
でもそういう意図がなくただたんに「いやほんとただ普通にワシ、理系女ですんで、そこんとこ四露死苦」な子も無論いっぱいおっぱいいるんよね。そういう子にもなぜか「○○ちゃんはいつも論理的で理路整然とした考え方をしてるよねーウラヤマー」とか言ってしまうのである。多分でもこういう子からしたら余計なお世話なんだけど、もう自動的にそういうリップサービス機能がワイの唇に備わってもーた。なんか女も男も(正確には一部の)女見下してるから、私だけでも女を大事にしてやりてぇんだYO、って感覚なのかもね。偽善者だよまったく、ファッキン!
ただの人間には興味ありません!自己承認がうまくできない人間、女の子として見られることに抵抗がある人間、女の子らしさに疑問を感じる人間がいたら私のところに来なさい!以上!おりゃー何もできねーけどよォー、お前らまるごと承認してやることは出来る!ひねくれた女全員来いや!感情的でバカで非論理的で嫉妬深くてねちっこくて陰湿な女子というレッテルは私が全て引き受ける!行け!今のうちに!いけ、いくんだっ!
「で、でもっ、そうしたら貴女が……!」
へへ……そういうことさ……さあいくんだ!ワシに構わずいけぇーっ!!
「は、はてな子ーッ!」
あーいいわーこういうシチュエーション。こういうのを、偽善者オナニーと名付けよう!一日一回偽善オナニーへご協力おねがいしまーす!
結局、身も蓋も無いいいかたをするとさ、そうした男女の中では、「男>>>>女」であって、男は「私女っぽくないよ」といって男ワールドに上ってきた女を、チェックして、女っぽ...
てかこういう視線を向けてくる女子でも、男のこんなとこってやだよねーっていう愚痴では盛り上がってることが多いので、そういうのも一種のホモソーシャル(女子側のそれ)なのか...