都市部だけではなく地方都市でも、ボードゲームカフェないしはスペースが増えており、業界の盛り上がりを感じるが、他方、廃業を余儀なくされた店舗もある。この業態が難しい理由について、とりわけ地方においての理由も列挙する。
・回転率が悪い。
テーブルの回転率(1日の客数÷席数)は重要な経営指標であり、カフェな4、5回転は欲しいが、短くて数時間、長くて営業時間いっぱいは在席されるので、席あたりの回転率は良くて1、2程度。であれば、客単価は普通のカフェの少なくとも三倍程度は必要か。
食べながらゲームするのは、難しいしコンポーネントが汚れる。同テーブルで提供できるのは、せいぜい軽食とドリンクのみ。
重ゲーは回転率を悪化させ、また、インストで時間を取られるため、繁盛店になれば、軽ゲー主体となるのは余儀なくされるが、ライト層主体となり、固定客が付きづらい。
【地方部に顕著】
・車社会
基本、地方民は車で移動するため、郊外立地なら広い駐車場が必要なり、それなりの賃料が地方でも必要となる。
・オープン会、自宅会との競合
十分なスペースと駐車場を備えた公民館などが格安で容易に借りらことができ、オープン会が盛んである。また、自宅でも比較的スペースがあり、個人宅でのクローズ会も盛んである。