「こんな役に立つことがあるから小説を読むといいよ!」と言われると「純粋に楽しみたいから小説を読んでいるのであって、役に立たせるつもりで小説を読むのは純粋な楽しい読書体験を得られなくなる!」とプンスカしてしまう。
自分が読むときはそのスタンスでよかった。しかし妻が懐妊し、いつの日か子どもに本を読んでもらいたいと思った途端に信念がぐらついてしまった。
せっかく本を読むなら教育にいい本を読んでほしい!
しかしこれは邪念だとわかっている。親が子どもの読む本を自由にしようなんておこがましいとは思わんかね……(本間先生はそんなこと言わない)
そもそも子が読書を好むようになるかもわからないのだ。しかし願わくば、いつの日か私の本棚に興味を示してもらいたい。それだけで嬉しくなってしまうだろう。