Location via proxy:   [ UP ]  
[Report a bug]   [Manage cookies]                

2024-02-08

宇津野宮という田舎出張になった

大先輩の建築家から久しぶりに会わないかと誘われ、汐留で待ち合わせフランク・ロイド・ライト展を観ることになった。内容に新鮮さはなかった。起承は不十分だった。ライトモチーフ日本建築だけではない。従来の様式限界を迎え世界中都市設計者と建築家世界中の異界、僻地、あるいは植民地様式を漁り模倣剽窃を繰り返していた。どう考えてもライト代表である落水荘説明ほとんどなかったところにキュレーション意図をすこし感じた。今回の展示はライトが最終的に、もしくは究極的に目指したものを探索するような文脈が感じられたので、その文脈の中では落水荘ライトの果てない探求の過程ひとつという解釈もあるのかもしれない。ただはじめてライト建築に触れる者にとって不親切ではあるだろう。この手の展覧会はみんな似たようなペースで観覧するため自分の周辺はいつのまにか顔見知りが多くなる。そのなかにときわ目立つふたりのわかい女性がいた。服も化粧も髪もすべて完璧に着飾って花の香りがした。まるで何かの披露宴ファッションコーディネーターの発表会のような姿だった。ライト展を観にきたのか自分たちを観せにきたのかわからななかった。

展示を観終えショップ帝国ホテル謹製お菓子と集文社フランク・ロイド・ライトシリーズのユーソニアハウスを買った。大先輩は同じシリーズ暖炉を買った。いま設計中の住宅用に取り付ける暖炉の参考にするという。その住宅キッチンを、もしかしたら私が担当するかもしれない。そのときはユーソニアハウスを参考にするかもしれない。

宇津野宮への到着は夜になった。大先輩の工芸家とかんたんな夕餉をとった。

記事への反応(ブックマークコメント)

ログイン ユーザー登録
ようこそ ゲスト さん