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プライバシー

リポジトリにおける研究者や研究成果のプライバシーを評価する指標について(文献紹介)

2022年5月10日、オープンアクセスの査読誌“International Journal of Digital Curation”の16巻1号において、“Privacy Impact Assessments for Digital Repositories”が掲載されました。著者は米・ミシガン大学のAbraham Mhaidli氏ら4人です。 システムの情報フローのマッピングをしてユーザーにとってのプライバシーリスクの確認等を行うprivacy impact asse...

国際図書館連盟(IFLA)、サイバーセキュリティに関する声明を発表

2022年4月13日、国際図書館連盟(IFLA)が、サイバーセキュリティに関する声明を発表しました。 声明の中では、図書館は情報源へのゲートウェイとして機能し、使命を果たすためにデジタル技術をより利用するようになっており、情報へのアクセスを提供するとともに利用者・図書館職員を守るためにはサイバーセキュリティが不可欠の要素であると指摘しています。 サイバーセキュリティに関する図書館向けの推奨事項として、最小限のデータを収集・保持する方針の実装、図書館の全てのワークス...

米国図書館協会(ALA)、プライバシーに関する図書館職員等向けの新しいガイドを公開

2022年3月15日、米国図書館協会(ALA)が、プライバシーに関する新しいガイド“Privacy Field Guides”を公開したと発表しました。 発表によると、図書館職員や評議員(trustees)に、アクセス可能かつ利用しやすいプライバシーに関するロードマップを提供するものです。プライバシーの重要性の共有、デジタルセキュリティに関する取組の改善、利用者のプライバシーを保護するための物理的な図書館空間、監査の実施等に関して、図書館職員を支援すると述べられています...

E2469 – 第26回情報知識学フォーラム<報告>

2021年12月18日,京都大学桂図書館において,第26回情報知識学フォーラムがハイブリッド形式で開催され,「研究データの管理・オープン化・利活用にどのように対応すべきか」をテーマとした講演やパネルディスカッション等が行われた。筆者は現在,大学図書館でオープンサイエンス推進業務に携わっており,本フォーラムに参加したので,当記事にて内容を紹介する。冒頭,実行委員長から開催趣旨について説明があり,研究データの多様性や管理・利活用,研究データ管理支援人材の育成などについて,人文社会学系を中心とした分野の第一線で活躍する京都大学の研究者の経験と知識の共有を図るとともに,それらの課題について議論を深め,研究データの管理,公開,利活用への理解を深めるとのことだった。

神戸大学附属図書館、「震災文庫デジタルアーカイブ」で地元テレビ局撮影の阪神・淡路大震災関連映像98件を公開:公開にあたり「肖像権ガイドライン」を参照

2022年1月14日、神戸大学附属図書館が、「震災文庫デジタルアーカイブ」で地元のテレビ局である株式会社サンテレビジョン撮影の映像を公開したと発表しました。 発表の中では、公開されたのは阪神・淡路大震災当日に撮影された映像98件であり、被災直後の神戸市内の状況を伝えていると述べています。また、公開にあたっては、デジタルアーカイブ学会が作成した「肖像権ガイドライン」を参考に、同大学の人文学研究科地域連携センターが確認し、サンテレビジョンとも協議を行ったとあります。 ...

LIS Newsが選ぶ2021年の図書館・図書館情報学関連の10大ニュース(米国)

2021年12月15日、図書館や図書館情報学に関するニュースを掲載している米国のブログLIS Newsが、同ブログが選ぶ2021年を形作った10大ニュースを発表しています。 1. 強まる「禁書」(Book Banning)の動き 2. 誤報(Misinformation)が新型コロナウイルス感染症にもたらす悪影響 3. 出版業界で続くキャンセル・カルチャー(Cancel/Consequence Culture) 4. 「制御されたデジタル貸出」(controlle...

E2438 – 英国の「オンライン・メディアリテラシー戦略」の概要と課題

●はじめに英国はオンラインの偽情報に対してさまざまな取り組みを行ってきた。2018年には超党派議員団と英国ナショナル・リテラシー・トラストが運営する「フェイクニュースと学校における批判的リテラシー教育委員会」が『フェイクニュースと批判的リテラシー最終報告書』を発表している。2019年4月にはデジタル・文化・メディア・スポーツ省(DCMS)が内務省と共同で「オンラインの害に関するホワイトペーパー(Online Harms White Paper)」を発表した。同年6月にはBBCが世界の主要な出版社やテクノロジー企業とともに「信頼されるニュースサミット(Trusted News Summit)」を開催し,偽情報への取り組みを支援する計画を発表した。2020年5月には英国図書館情報専門家協会(CILIP)情報リテラシーグループ(ILG)が,BBCの家庭学習支援サイトBitesizeとフェイクニュースに関する指導において連携していることを発表している。2021年5月にはデジタル・文化担当閣外大臣により「オンライン安全法案」が議会に提出された。その法案にはメディアリテラシーに関する条項が含まれている。

米国物理学協会の出版部門(AIP Publishing)、著者名変更に関する新たなポリシーを発表

2021年10月12日、米国物理学協会の出版部門(AIP Publishing)は、著者名変更に関する新たなポリシーを発表しました。 AIPの電子コンテンツプラットフォーム“Scitation”上で論文を掲載したことがある著者は、「個人的に、かつ理由を問わず」(privately and for any reason)著者名変更の申請を行うことができる、とあります。 著者からの申請メールを受け取った後、AIP Publishingでは著者名更新、論文の再投稿、サー...

E2432 – 米国の公共図書館電子化プロジェクト“The Palace Project”

本稿では,2021年6月に米国の図書館等のネットワークLYRASISが発表した,The Palace Project(以下「パレスプロジェクト」)について紹介する。

E2411 – 地元テレビ局と連携した阪神・淡路大震災関連映像の公開

神戸大学附属図書館(以下「当館」)では,阪神・淡路大震災の発生から26年を迎えるにあたり,2021年1月14日に,当館の震災文庫(CA1853参照)デジタルアーカイブにて,地元テレビ局サンテレビジョンが撮影・制作した映像「阪神・淡路大震災」(1995年6月29日制作)を公開した。本稿では,公開までの経緯と今後の課題について述べる。