もしかして:okama / お釜 |
オカマ(おかま)とは、男性同性愛者を指す用語。隠語・蔑称とされる。
概要
体は男性なのに心が女性である人や女装が趣味な人はオカマと呼ばれるが、明確にどういう人を指すかは人によって異なる。
以前に男の尻がおかまと呼ばれていた説があり、男性同士の行為でお尻を使うときに「おかまを掘る」という隠語で表現したことから、オカマという表現が広まったといわれている。現在、「おかまを掘る」という表現をするときは前方の車に激突した際に使う事が多い。
語源
語源由来辞典によれば、元々男性の同性愛者のことを『菊』と呼んでいた事が由来とされている。この『菊』とはお尻の穴の隠語である。つまり『*』のこと。
さらには江戸時代ぐらいには『菊』のことをさらに隠語で『かけま』と呼んでいた。これは『きく』が『かきくけこ』のかとけの間にあることから。『かきくけこ』、つまり『かけ間』のこと。漢字では『陰間』と書かれていた。『かげま』と濁って呼ばれる場合もある。
さらにその『陰間』に丁寧語の『お』を付けて『おかけま』と『おかま』『おかまちゃん』などのように呼ぶようになったと云われている。ただしこれらには諸説あるともされる。
差別用語としてのオカマ
オカマとは、男性同性愛者が自虐の意味を込めて自称する性的嗜好ともされる。
こう言われると違和感を感じる人は結構いることだろう。実際に男性の同性愛者を専門とするお店の人やオカマであることを売りにした芸能人、通称オネエタレントは「アタシ達オカマは~」と自称するときに使うのでそうでもないと思う人もいる。実はこれは、立派な自虐ともされ、侮辱表現だったりする。実際にゲイの人たちはなんとなくオネエ言葉を使ってるだけで(これは初版作成者や半陰陽漫画家の新井祥らがゲイバーの店員はホンモノに現地取材済み)、性の自認はゲイなら男、ニューハーフは女よりの男、性同一性障害は女とバラバラなのが現状。実際にオカマという言葉を同性愛者に投げかけるのは侮蔑の意味が強く、さらに性同一性障害の元男性(肉体的な意味で)に対していうなれば「てめぇは女じゃねぇんだよ。シナ作んなよ、キメェ!」以上の暴言を投げかけているように思われている。このようになったのはゲイをウリにしてきたオネエタレントの罪ではとの見解もある。しかし、彼らがいなければゲイも認知されるには余計な時間がかかった可能性があるのも事実。
最近では三ツ矢雄二のように若干、名残はあるが男性同性愛者タレントとしても活動するものは(以前はラジオを中心に活動したオネエ声優だった)、あえてオカマではなく、グレーゾーンを自称するなど、オカマという呼び方を車以外で使わなくなるような動きもある。
また、オカマ・おネエ言葉を使ったり、そのようなキャラを売りにしている人物の全てが同性愛者であるとは限らず、オネエ言葉を使う異性愛者(ヘテロ)も少ないながら中には存在する(例えば、近年「ホンマでっか!?TV」に出演して有名になった、教育評論家の尾木直樹などが挙げられる)。こうした意味でも、安易に「オカマ」と呼ぶのは好ましくない、という点にも注意する必要がある。また、歌手であり長年同性愛の差別の現実を目の当たりにしてきた美輪明宏は自らを蔑称である「オカマ」と公言する同性愛者は許せないらしく、事実とある二人と絶交という形をとっている事を語っている。
注意事項
あくまで自虐的な意味で用いたり、意図的に本人をそう呼ぶように支持された場合は使ってもよいが、そうでない場合は侮辱する言葉として取られる場合があるので注意が必要である。あと、車を後方から追突されたり、逆に後方を追突した場合はその限りじゃないので、「オカマ」という言葉を使うときは使用用途をしっかりと見極めた方がいいかもしれない。
それでもわざと、侮辱の意味で使う人物は遠慮無く無視したり、ニコニコ動画コンテンツでは何も言わずに通報するのが正しいあり方であろう。そのことを忘れなければ、多少は快適になると信じたい。
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