ノ | \ | 刀 | ||
刀 | 角 | 牛 |
分解とは、主に精密電化製品を好奇心でバラす男の子のロマンである。
「分割」とも呼ばれる場合もある。
概要
時計に始まり、パソコン、おもちゃ、ゲーム機、ゲームカートリッジ、電化製品などを工具などを使って好奇心の赴くままに分解する。
もちろん、自己責任。分解して組み立てようとしてネジが一本余ろうとも気にしてはいけないし、分解中にケガをしても自分でどうにかしなければいけない。
一部のゲームでは「分解」コマンドによって、アイテムを複数に分割し活用するものもある。
(対義語としては合成・組合わせ)
ちゃんとした分解
- メンテナンス、修理・整備といったお手入れの際に一部またはほとんどを分解する。
- 整備性が低下しないよう、構造・部品・規格を単純化したりユニットごと交換しやすくする、整備用ハッチ等を各所に設ける、配線別に色が違うといった基本設計から考慮されているものも多い。
- 完成品やジャンク品をバラして内部構造を理解するといった手法にも用いられる。
- 戦争などで敵から奪った兵器(鹵獲兵器)を分解し、性能や弱点を分析(→リバースエンジニアリング)し、自軍の技術に加えるといった方法もある。
- 事故調査など、使用している装置や乗り物に問題がなかったか分解する場合もある。
- 廃棄する際に小型化する、破砕しやすくするために分解する場合もある。
航空機などは飛行時間に応じた整備手順があり、最も重いものでは機体内のほとんど全てを分解する。航空機など大型の機械は分解・組み立て・チェックに時間がかかることから即応性がなく、複数機を購入してローテーションで整備していくといった手段が取られる場合が多い。
分解しなければ見つからないことから、秘密・違法な物品を隠すといった手段にも用いられる。
ちょっとした工夫
- 分解前の状態・様子・途中段階を写真に撮っておく。複数角度だとなおよい。
- 分解したものは分解した順番に規則的に並べていく。
- ネジなど小さな部品は容器に入れる。(磁石ついたトレーなども発売されている)
- 特に分かり辛い部品などはメモ書きなどをしておく。
- 交換したものは、その部品パーツに交換日時などを書いておく手もある。
作品など
動画・画像として身近な物品などを手際よく分解していく様子もあれば、部品をねじ一本に至るまで綺麗に並べるといったディスプレイ的な構図も映える。そのまま改良・魔改造されていく場合もある。
リスク
元から分解を前提したものは別だが、精密機器や重要物品を分解する場合にはリスクもある。
勝手に分解することで製造元がキレたり、保証期間内であっても有償修理になる、修理が受けられないといったペナルティを受ける場合がある。また容易に開けられないよう特殊なドライバーが必要なネジが使われていたり、シールが剥がれる、印がズレるなど、何らかの分解の痕跡が残るようになっている。
「ここだけは絶対に開けるなよ!」という構造部分を「ブラックボックス」とも呼ぶ[1]。海外に輸出した最新兵器などによく付属しており、修理時はメーカーの人間を呼ぶか持っていく。
電気製品や電気配線などは火災の危険もあるため推奨されないし、パズルのように構造が複雑なものは分解すると元に戻せない、汚れなどが混入付着する、微小な部品を紛失することもあるため、技術者や詳しい人に依頼したほうが無難である。
うっかり内部に異物や工具を置き忘れてしまい不具合や事故が起きる場合もある。(次項)
組み立てる
修理・整備においては分解後に組み立てる。
複数の壊れたものを分解し、使える部品をニコイチで組み合わせる場合もある。予備部品がなく行われるものは「共食い整備」とも呼ばれる。
部品が余るのは論外であるが…使用後の工具がひとつ足りない(内部への置き忘れ)だけでもそれが見つかるまで再度分解するといった安全処置が行われる場合もある。
例として航空機など、置き忘れた工具が飛行中に内部で暴れ損傷するなど致命的な事故になりうるため。
暗所・夜間においても組み立てられるよう目隠しをして組み立てる訓練をする場合もある。(軍隊など)
比喩的な分解
関連動画
関連コミュニティ
関連項目
- 分割
- 工作
- 電子工作
- ニコニコ技術部
- ニコニコ技術部養成講座
- 技術者
- メンテナンス
- リバースエンジニアリング
- 合成・合体(対義語)