概要
山梨市 やまなしし |
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基本情報 | |
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国 | 日本 |
地方 | 中部地方、甲信越地方 |
市役所所在地 | 山梨県山梨市小原西955番地 |
市町村コード | 19205-8 |
面積 | 121,74km2 |
総人口 | 32,460人 (推計人口、2023年4月) |
人口密度 | 112人/km2 |
木 | 松 |
花 | つつじ |
市長 | 高木晴雄 |
行政区画テンプレート |
元々は山梨郡の中心地である。そのため古くからの由緒ある地名で、廃藩置県の際甲斐国から山梨県となった由来の市である(当初は甲府県であったが、伊豆を中心としていた韮山県の一部を割譲され現在の県名へ再改称されている)。
1954年に東山梨郡の7町村が合併し山梨市が誕生したが、県庁所在地は甲府市のままであるため「県名と同名ではあるが県庁所在地ではない市」が誕生している(他は栃木県、沖縄県)。2005年に牧丘町、三富村と合併し現在の市域になっている。なお、当初は塩山市、勝沼町、大和村とも合併が模索されたが、山梨市を残すかどうかで紛糾し断念している(この3市町村はその後甲州市となっている)。
平成の大合併で甲州市のほか甲斐市や中央市など場所がよくわからない自治体名が山梨県内に次々と誕生し、山梨市もこれらの自治体と一緒に「県庁所在がどこだかわからない」と揶揄される対象となっているが、平成の大合併前からの市名かつ先述の通り山梨の由来は当地であり、完全なとばっちりである。
特徴
工場を利用した市役所
合併の際にこれまでの市役所は手狭のうえ老朽化が進行していたため新たな市役所が必要になったが、別の場所に新築や建て替えの場合建設費が膨大であったため市内にある既存施設を改修することになり、物件を探したところ、閉鎖された旧NECの工場があったためこれを買収・改修のうえ使用している。
元々が工場ではあるが近代的かつ頑丈な造りであったことや5階建の事務棟もあり、2階建の製造棟だった建屋も受付兼市民向けエントランスにするには丁度良い大きさで、さらに元々は社員用だった駐車場も充分スペースがあり、来訪者が多く来ても余裕がある。100億かけて新築したのに来訪者の駐車場問題が解決できない甲府市と比較するとかなり良い物件であったといえる。
商業施設だった建物を利用した市役所は甲州市や宮城県石巻市、茨城県土浦市などがあるが、工場の建物を利用した市役所は山梨市のみである。
カーブ上にある山梨市駅
市の中心部は山梨市駅であるがカーブ上に作られており、さらに特急列車が高速で通過できるようカント(線路の右と左で段差がある)造りになっている。そのため山梨市駅に停車する特急列車や普通列車は傾斜した状態で停車するため、初めて利用する人はかなり戸惑うことになる。ちなみに振り子式車両であったE351系は山梨市駅をすべて通過していたが、もし停車していたら乗降の際非常に苦労していたであろう(同じ車体傾斜付きのE353系は停車するが、できるだけ傾斜角を抑えるよう空気ばねを調整している)。
駅舎も特徴があり、合併前は古くからの木造駅舎が使われていたがさすがに老朽化が著しかったため、合併に合わせ西欧風の駅舎に改築された。駅前広場も整備され玄関口として永い間機能する…はずだったがその後駅南側の再開発が決定し、それに合わせて南側からも出入りできるよう橋上駅舎化されることになったため、この西欧風駅舎はわずか13年で解体された(もったいないとは思うが、西欧風駅舎への改築時の時点では再開発はは構想段階かつ南側にある工場がまだ稼働中であったため、橋上化しても南側に出入口を設置することは非常に困難であったのでやむをえなかったといえる)。
主な名所・観光地
市南側は甲府市のベッドダウン化が進み住宅地化されているが、北側は結構自然が遺されている。
笛吹川フルーツ公園
山梨市駅から山側へ進んだところにある県営の公園。傾斜地にあり遮るものがなく、甲府盆地と御坂山地から覗く富士山がよく見える絶景地となっており、特に公園から見た甲府盆地の夜景は2003年に発表された新日本三大夜景で指定されたほどである。公園内は整備されており、ホテルや「フルーツセンター」と呼ばれる物産館がある。
ほったらかし温泉
フルーツ公園から山奥へ進んだところにある日帰り温泉施設。名前の由来は「宣伝もサービスもしないから勝手に入っていって」という意味である(当初は老人ホームを作る予定で造成したが頓挫し、仕方ないので源泉を掘り当て温泉として開業したというアバウトな経緯がある)が、温泉に入りながら甲府盆地の景観を見ることができるため、訪れる人は多い。
施設内には「こっちの湯」と「あっちの湯」があるが、それぞれ別の源泉を使用しており、泉温やph値が異なる。ちなみに「あっちの湯」のほうは日の出の一時間前からオープンしており、温泉に入りながら日の出を見ることができる。
山梨市にはほったからし温泉以外にもはやぶさ温泉、鼓川温泉、正徳寺温泉、岩下温泉、川浦温泉 など多くの温泉がある。特に岩下温泉は日本最古の温泉と言われている。
万力公園
山梨市駅から笛吹川を渡ったところにある公園。豪雨などで笛吹川がよく氾濫していたため、武田信玄によって防水林を植えられたのが由来。明治時代に都市公園としてある程度整備されたが、本来の目的が防水であることから市街地の近くにあるにもかかわらず自然が多く残されており、6月頃にはホタルが飛び交う様子を見ることができる。その他ピクニック広場や動物広場などがある。
西沢渓谷・東沢渓谷
市街地から奥へ進み、埼玉県境に近い場所にある渓谷。笛吹川の源流部で、七ツ釜五段ノ滝をはじめとした滝が多くある。特に西沢渓谷は雁坂トンネルに近く、埼玉方面からもアクセスが可能。また山梨市駅からも市営バスに乗り行くことができる(紅葉シーズンの場合、隣の甲州市からもバスが出る)。
アニメ舞台として
上述の通り良好な景観地や自然が多く残っている名所があることから、山梨市を舞台にしたアニメ作品は多い。
ゆるキャン△
2018年冬アニメの第3・4話で野外活動サークル部が山梨市駅から笛吹川フルーツ公園へ向かい食事をし、その後ほったらかし温泉へ向かい入浴、さらに温泉より奥へ入ったパインウッドキャンプ場で1泊している。
まえせつ!
第5話でメンバーが夜明け前にほったらかし温泉へ向かい、「あっちの湯」で日の出を見ている(ちなみに訪れる目的が『ゆるキャン△』を基にしたという描写がある)。
神様になった日
山梨市がモデルで、万力公園やフルーツ公園など多くのモデル地が登場している。地名は架空であるが山梨日日新聞で聖地巡礼が紹介され、その後公式が山梨市の観光協会とコラボレーションを行ない、聖地巡礼サイトが開設されている。
交通
JR東日本
道路
高速道路
国道
主要地方道
出身者
関連動画
関連項目
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