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起
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おこ
ふりがな文庫
“
起
(
おこ
)” の例文
わたくしは因縁こそ実に
尊
(
とうと
)
くそれを
飽迄
(
あくまで
)
も大切にすべきものだと信じて
居
(
お
)
ります。
其処
(
そこ
)
に優しい
深切
(
しんせつ
)
な愛情が当然
起
(
おこ
)
るのであります。
家庭愛増進術:――型でなしに
(新字新仮名)
/
岡本かの子
(著)
僕はおかあさんを
起
(
おこ
)
そうかとちょっと思いましたが、おかあさんが「お前さんお寝ぼけね、ここにちゃあんとあるじゃありませんか」
僕の帽子のお話
(新字新仮名)
/
有島武郎
(著)
そこでまあ十一月二十五日が来るまでは構うまいという横着な
料簡
(
りょうけん
)
を
起
(
おこ
)
して、ずるずるべったりにその日その日を送っていたのです。
私の個人主義
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
ある
時
(
とき
)
は、
隣室
(
りんしつ
)
に
臥
(
ね
)
てゐるKの
夫人
(
ふじん
)
に
搖
(
ゆす
)
り
起
(
おこ
)
されて
眼
(
め
)
を
覺
(
さ
)
ましたが、
彼女
(
かのぢよ
)
にはそれが
單
(
たん
)
に
夢
(
ゆめ
)
とばかり、
打
(
う
)
ち
消
(
け
)
すことができなかつた。
彼女こゝに眠る
(旧字旧仮名)
/
若杉鳥子
(著)
津浪
(
つなみ
)
とは
津
(
つ
)
の
浪
(
なみ
)
、
即
(
すなは
)
ち
港
(
みなと
)
に
現
(
あらは
)
れる
大津浪
(
おほつなみ
)
であつて、
暴風
(
ぼうふう
)
など
氣象上
(
きしようじよう
)
の
變調
(
へんちよう
)
から
起
(
おこ
)
ることもあるが、
最
(
もつと
)
も
恐
(
おそ
)
ろしいのは
地震津浪
(
ぢしんつなみ
)
である。
地震の話
(旧字旧仮名)
/
今村明恒
(著)
▼ もっと見る
内儀
(
かみ
)
さんは
什麽
(
どんな
)
にしても
救
(
すく
)
つて
遣
(
や
)
りたいと
思
(
おも
)
ひ
出
(
だ
)
したら
其處
(
そこ
)
に
障害
(
しやうがい
)
が
起
(
おこ
)
れば
却
(
かへつ
)
てそれを
破
(
やぶ
)
らうと
種々
(
しゆじゆ
)
に
工夫
(
くふう
)
も
凝
(
こら
)
して
見
(
み
)
るのであつた。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
起
(
おこ
)
し我等は
今宵
(
こよひ
)
據
(
よんど
)
ころなく用事あれば泊る事はならざれども
淺
(
あつ
)
さり遊んで歸らんと夫より
新宿
(
しんじゆく
)
の相摸屋へ
上
(
あが
)
りしが其夜九ツ時分品川を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
或る工学者が水道鉄管の
腐蝕
(
ふしょく
)
の現象を研究されているが、その人の話でも、実験室内で腐蝕を
起
(
おこ
)
さすまでは大変な苦労であったが
「霜柱の研究」について
(新字新仮名)
/
中谷宇吉郎
(著)
(雷と夕立はをんさいのからくり也)雲は
地中
(
ちちゆう
)
の
温気
(
をんき
)
より
生
(
しやう
)
ずる物ゆゑに其
起
(
おこ
)
る
形
(
かたち
)
は
湯気
(
ゆげ
)
のごとし、水を
沸
(
わかし
)
て
湯気
(
ゆげ
)
の
起
(
たつ
)
と同じ事也。
北越雪譜:03 北越雪譜初編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
日本人
(
にほんじん
)
が
固有
(
こゆう
)
の
風習
(
ふうしふ
)
を
捨
(
す
)
てゝ
外國
(
ぐわいこく
)
の
慣習
(
くわんしふ
)
にならうは
如何
(
いか
)
にも
外國
(
ぐわいこく
)
に
對
(
たい
)
して
柔順過
(
じうじゆんす
)
ぎるといふ
怪訝
(
けげん
)
の
感
(
かん
)
を
起
(
おこ
)
さしむるに
過
(
す
)
ぎぬと
思
(
おも
)
ふ。
誤まれる姓名の逆列
(旧字旧仮名)
/
伊東忠太
(著)
私が幾人も残して
行
(
ゆ
)
く子供を育てヽ下さるであらうと依頼心をあの
方
(
かた
)
に
起
(
おこ
)
すやうになつたのもお
艶
(
つや
)
さんの言葉が
因
(
いん
)
になつて居るのです。
遺書
(新字旧仮名)
/
与謝野晶子
(著)
首領
(
かしら
)
も金の猫も、縛つたまゝ船にもちこんで出帆してしまはう。こんなふしぎが
起
(
おこ
)
るところにぐづ/\してると、とんだことになるぜ。
金の猫の鬼
(新字旧仮名)
/
豊島与志雄
(著)
顏色
(
かほいろ
)
は
蒼白
(
あをじろ
)
く、
姿
(
すがた
)
は
瘠
(
や
)
せて、
初中終
(
しよつちゆう
)
風邪
(
かぜ
)
を
引
(
ひ
)
き
易
(
やす
)
い、
少食
(
せうしよく
)
で
落々
(
おち/\
)
眠
(
ねむ
)
られぬ
質
(
たち
)
、一
杯
(
ぱい
)
の
酒
(
さけ
)
にも
眼
(
め
)
が
廻
(
まは
)
り、
往々
(
まゝ
)
ヒステリーが
起
(
おこ
)
るのである。
六号室
(旧字旧仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
その
容疑
(
ようぎ
)
のもとは、
中内工学士
(
なかうちこうがくし
)
の
場合
(
ばあい
)
と
似
(
に
)
ていて、
金魚屋
(
きんぎょや
)
と
老人
(
ろうじん
)
との
間
(
あいだ
)
に
貸借関係
(
たいしゃくかんけい
)
があり、
裁判沙汰
(
さいばんざた
)
まで
起
(
おこ
)
したという
事実
(
じじつ
)
からである。
金魚は死んでいた
(新字新仮名)
/
大下宇陀児
(著)
私
(
わたし
)
の
時
(
とき
)
より
氣
(
き
)
まぐれを
起
(
おこ
)
すは
人
(
ひと
)
のするのでは
無
(
な
)
くて
皆
(
みな
)
心
(
こゝろ
)
がらの
淺
(
あさ
)
ましい
譯
(
わけ
)
がござんす、
私
(
わたし
)
は
此樣
(
こん
)
な
賤
(
いや
)
しい
身
(
み
)
の
上
(
うへ
)
、
貴君
(
あなた
)
は
立派
(
りつぱ
)
なお
方樣
(
かたさま
)
にごりえ
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
汝
(
おぬし
)
が
堪忍
(
かんにん
)
ならん! はれやれ、
汝
(
おぬし
)
は
來賓中
(
らいひんちゅう
)
に
大鬪爭
(
おほげんくわ
)
を
起
(
おこ
)
させうぞよ!
大騷動
(
おほさうどう
)
を
爲出來
(
しでか
)
さうわい! えゝ、
汝
(
おぬし
)
のやうなのが、その!
ロミオとヂュリエット:03 ロミオとヂュリエット
(旧字旧仮名)
/
ウィリアム・シェークスピア
(著)
はや四方より闇を逐ひ、闇とともにわが睡りを逐へり、我即ち身を
起
(
おこ
)
せば、ふたりの大いなる師この時既に起きゐたり 一一二—一一四
神曲:02 浄火
(旧字旧仮名)
/
アリギエリ・ダンテ
(著)
裏切
(
うらぎ
)
り者と聞いて
竹童
(
ちくどう
)
も、スワ一大事が
起
(
おこ
)
ったなと思った。林のなかでは使いにくい
火独楽
(
ひごま
)
、めんどうとふところへ飛びこませて
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
ずぶ
濡
(
ぬれ
)
の、
一所
(
いつしよ
)
に
包
(
つゝ
)
んだ
草
(
くさ
)
の
葉
(
は
)
に、
弱々
(
よわ/\
)
と
成
(
な
)
つて、
其
(
そ
)
のまゝ
縋着
(
すがりつ
)
いたのもあつたから、
手巾
(
ハンケチ
)
は
其
(
それ
)
なりに
土手
(
どて
)
に
棄
(
す
)
てて
身
(
み
)
を
起
(
おこ
)
した。
月夜
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
このやくもたつといふ
言葉
(
ことば
)
が、
歌
(
うた
)
の
上
(
うへ
)
でいふ
枕詞
(
まくらことば
)
なのです。すなはちこの
場合
(
ばあひ
)
は、いづもといふ
言葉
(
ことば
)
を
起
(
おこ
)
すための、
据
(
す
)
ゑことばなのです。
歌の話
(旧字旧仮名)
/
折口信夫
(著)
牡丹という花は、夏の日盛りの光の下で、壮麗な色彩を強く照りかえすので、雄大でグロテスクな幻想を呼び
起
(
おこ
)
させる。蕪村の詩としては
郷愁の詩人 与謝蕪村
(新字新仮名)
/
萩原朔太郎
(著)
歴史は常に疾病によつて幸福が毀損され、不幸が
惹
(
ひき
)
起
(
おこ
)
されたことを記して、其の全紙を埋めて居る、と云つても宜しい程である。
努力論
(旧字旧仮名)
/
幸田露伴
(著)
最初
(
さいしょ
)
彼女
(
かのじょ
)
に
起
(
おこ
)
った
現象
(
げんしょう
)
は
主
(
しゅ
)
として
霊視
(
れいし
)
で、それは
殆
(
ほと
)
んど
申分
(
もうしぶん
)
なきまでに
的確
(
てきかく
)
明瞭
(
めいりょう
)
、よく
顕幽
(
けんゆう
)
を
突破
(
とっぱ
)
し、
又
(
また
)
遠近
(
えんきん
)
を
突破
(
とっぱ
)
しました。
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
今
(
いま
)
は
彼女
(
かのぢよ
)
の
顏
(
かほ
)
に
驕
(
をご
)
りと
得意
(
とくい
)
の
影
(
かげ
)
が
消
(
き
)
えて、ある
不快
(
ふくわい
)
な
思
(
おも
)
ひ
出
(
で
)
のために
苦々
(
にが/\
)
しく
左
(
ひだり
)
の
頬
(
ほゝ
)
の
痙攣
(
けいれん
)
を
起
(
おこ
)
してゐる。
彼女
(
かのぢよ
)
は
起
(
た
)
つて
行
(
い
)
く。
悔
(旧字旧仮名)
/
水野仙子
(著)
それを
石橋
(
いしばし
)
と
私
(
わたし
)
とで
頻
(
しきり
)
に
掘出
(
ほりだ
)
しに
掛
(
かゝ
)
つた、すると
群雄
(
ぐんいう
)
四方
(
しはう
)
より
起
(
おこ
)
つて、
響
(
ひゞき
)
の声に
応
(
おう
)
ずるが
如
(
ごと
)
しです、
是
(
これ
)
が
硯友社
(
けんいうしや
)
創立
(
さうりつ
)
の
導火線
(
だうくわせん
)
と
成
(
な
)
つたので
硯友社の沿革
(新字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
都
(
すべ
)
て
人
(
ひと
)
たる
者
(
もの
)
は
常
(
つね
)
に
物事
(
ものごと
)
に
心
(
こゝろ
)
を
留
(
とゞ
)
め、
世
(
よ
)
に
新
(
あた
)
らしき
事
(
こと
)
の
起
(
おこ
)
ることあらば、
何故
(
なにゆゑ
)
ありて
斯
(
かゝ
)
る
事
(
こと
)
の
出來
(
でき
)
しやと、よく
其本
(
そのもと
)
を
詮索
(
せんさく
)
せざるべからず。
改暦弁
(旧字旧仮名)
/
福沢諭吉
(著)
兄
(
にい
)
さん、なにが
幸福
(
しあわせ
)
になり、なにが
不幸福
(
ふしあわせ
)
になるか、わかったものでありません。あれから
私
(
わたし
)
は、
事業
(
じぎょう
)
を
起
(
おこ
)
して
失敗
(
しっぱい
)
しました。
くわの怒った話
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
今
(
いま
)
から
數分
(
すうふん
)
以前
(
いぜん
)
にかの
船
(
ふね
)
が
本船
(
ほんせん
)
右舷
(
うげん
)
後方
(
こうほう
)
の
海上
(
かいじやう
)
に
於
(
おい
)
て
不思議
(
ふしぎ
)
にも
難破信號
(
なんぱしんがう
)
を
揚
(
あ
)
げた
事
(
こと
)
とで
考
(
かんが
)
へ
合
(
あは
)
せると
斯
(
かゝ
)
る
配慮
(
しんぱい
)
の
起
(
おこ
)
るのも
無理
(
むり
)
はあるまい。
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
斯
(
こ
)
う考えると、彼は矢も盾も
堪
(
たま
)
らなくなった。家内の者共を呼び
起
(
おこ
)
すまでもなく、自分一人で
彼
(
か
)
の虎ヶ窟を探ろうと決心した。
飛騨の怪談
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
と押えた手を放しますと、側に大きな火鉢がありまして、かん/\と火が
起
(
おこ
)
っております。それに掛っている
大薬鑵
(
おおやかん
)
を取って
真景累ヶ淵
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
赤壁
(
せきへき
)
の
賦
(
ふ
)
の『
清風
(
せいふう
)
徐
(
おもむ
)
ろに吹来つて
水波
(
すいは
)
起
(
おこ
)
らず』という一節が書いてございましたから、二人で声を出して読んで居りますと
婦人と文学
(新字新仮名)
/
宮本百合子
(著)
山
(
やま
)
全体
(
ぜんたい
)
が
動
(
うご
)
いたやうだつた。
急
(
きふ
)
に
四辺
(
あたり
)
が
薄暗
(
うすくら
)
くなり、
引
(
ひ
)
き
裂
(
さ
)
けるやうな
冷
(
つめた
)
い
風
(
かぜ
)
の
唸
(
うな
)
りが
起
(
おこ
)
つてきたので、
驚
(
おどろ
)
いたラランは
宙返
(
ちうがへ
)
りしてしまつた。
火を喰つた鴉
(新字旧仮名)
/
逸見猶吉
(著)
愛
(
あい
)
ちやんは
其處
(
そこ
)
に
彼等
(
かれら
)
の
這
(
は
)
ひ
廻
(
まは
)
るのを
見
(
み
)
て、
偶々
(
たま/\
)
自分
(
じぶん
)
が
以前
(
まへ
)
の
週
(
しう
)
に、
數多
(
あまた
)
の
金魚鉢
(
きんぎよばち
)
を
轉
(
ひ
)
ッ
覆
(
くりか
)
へした
時
(
とき
)
の
態
(
ざま
)
を
想
(
おも
)
ひ
起
(
おこ
)
しました。
愛ちやんの夢物語
(旧字旧仮名)
/
ルイス・キャロル
(著)
私
(
わたくし
)
は
外套
(
ぐわいたう
)
のポケットへぢつと
兩手
(
りやうて
)
をつつこんだ
儘
(
まま
)
、そこにはひつてゐる
夕刊
(
ゆふかん
)
を
出
(
だ
)
して
見
(
み
)
ようと
云
(
い
)
ふ
元氣
(
げんき
)
さへ
起
(
おこ
)
らなかつた。
蜜柑
(旧字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
この竜はあるとき、よいこころを
起
(
おこ
)
して、これからはもう
悪
(
わる
)
いことをしない、すべてのものをなやまさないと
誓
(
ちか
)
いました。
手紙 一
(新字新仮名)
/
宮沢賢治
(著)
彼
(
かれ
)
には
一体
(
いったい
)
どうしていいのか
分
(
わか
)
らなかったのです。ただ、こう
幸福
(
こうふく
)
な
気持
(
きもち
)
でいっぱいで、けれども、
高慢
(
こうまん
)
な
心
(
こころ
)
などは
塵
(
ちり
)
ほども
起
(
おこ
)
しませんでした。
醜い家鴨の子
(新字新仮名)
/
ハンス・クリスチャン・アンデルセン
(著)
併
(
しか
)
し又自分は、なぜに
是
(
これ
)
等娼婦の増加を防止する運動が教育ある
仏蘭西
(
フランス
)
の紳士貴婦人の間から
起
(
おこ
)
らないかと怪しんで居る。
巴里より
(新字旧仮名)
/
与謝野寛
、
与謝野晶子
(著)
間もなく相見た時は、君もやゝ心解けて居たが、茶色の眼鋭く
眉
(
まゆ
)
嶮
(
けわ
)
しく、
熬々
(
いらいら
)
した其顔は、一見不安の念を余に
起
(
おこ
)
さした。
みみずのたはこと
(新字新仮名)
/
徳冨健次郎
、
徳冨蘆花
(著)
それを一口にいうと、飜訳者は模写だとか原色版だとか何だとかいう身の程知らずな野心を
起
(
おこ
)
さずに、写真屋の役割で満足しろということになる。
翻訳のむずかしさ
(新字新仮名)
/
神西清
(著)
かく申さば一方にて「すらだにも」のごときを許し他の方にて「も」の一字を
蛇蝎
(
だかつ
)
視するはいかんとの不審
起
(
おこ
)
り
可申
(
もうすべく
)
候。それは左のごとき次第に候。
あきまろに答ふ
(新字新仮名)
/
正岡子規
(著)
とソフアに
掛
(
か
)
けて
居
(
ゐ
)
たオックスフオード
出身
(
しゆつしん
)
の
紳士
(
しんし
)
が
身
(
み
)
を
起
(
おこ
)
して
聞
(
き
)
いた。
其口元
(
そのくちもと
)
には
何
(
なん
)
となく
嘲笑
(
あざけり
)
の
色
(
いろ
)
を
浮
(
うか
)
べて
居
(
ゐ
)
る。
日の出
(旧字旧仮名)
/
国木田独歩
(著)
一
體
(
たい
)
コスモポリタンといふ
言葉
(
ことば
)
の
正確
(
せいかく
)
な
意義
(
いぎ
)
はどういふのだらう。
私
(
わたし
)
には
先
(
ま
)
づ
此
(
こ
)
の
疑問
(
ぎもん
)
が
起
(
おこ
)
つた。そこで『
井上
(
ゐのうへ
)
英和辭典
(
えいわじてん
)
』を
引
(
ひ
)
いて
見
(
み
)
ると、
斯
(
か
)
うある。
桜と狆と愛国心:コスモポリタンの心理
(旧字旧仮名)
/
堺利彦
(著)
すると突然縁談が
起
(
おこ
)
ったというのは、何でも、その娘を
或
(
ある
)
男が外で見染めたとかで、是非というつまり
容貌
(
きりょう
)
望みで直接に先方から
懇望
(
こんもう
)
して来たのである。
二面の箏
(新字新仮名)
/
鈴木鼓村
(著)
ただ、この競走を実際に見た動物たちが、その
後
(
のち
)
まもなく
起
(
おこ
)
った大きな森の火事で、すっかり死んでしまったため、本当のことが伝わらなかったのです。
兎と亀
(新字新仮名)
/
ロード・ダンセイニ
(著)
我れ
三文字屋
(
さんもんじや
)
金平
(
きんぴら
)
夙
(
つと
)
に
救世
(
ぐせい
)
の
大本願
(
だいほんぐわん
)
を
起
(
おこ
)
し、
終
(
つひ
)
に
一切
(
いつさい
)
の
善男
(
ぜんなん
)
善女
(
ぜんによ
)
をして
悉
(
ことごと
)
く
文学者
(
ぶんがくしや
)
たらしめんと
欲
(
ほつ
)
し、百で
買
(
か
)
ツた
馬
(
むま
)
の如くのたり/\として
工風
(
くふう
)
を
凝
(
こら
)
し
為文学者経
(新字旧仮名)
/
内田魯庵
、
三文字屋金平
(著)
「あれが
起
(
おこ
)
つてゐる間は、余ツ程要心しないと何時怖ろしいやつがやつて来るかも知れないんですからな……」
F村での春
(新字旧仮名)
/
牧野信一
(著)
「その殿様が近ごろ
和蘭舶来
(
おらんだはくらい
)
の素晴らしい遠眼鏡を手に入れ、二階の縁側から、あちらこちらと眺めるのを楽しみにしていた——というのがことの
起
(
おこ
)
りで」
銭形平次捕物控:211 遠眼鏡の殿様
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
清造にはなんのことだかわからないので、やっとからだを
起
(
おこ
)
しながら、あたりをきょろきょろ見まわしました。
清造と沼
(新字新仮名)
/
宮島資夫
(著)
(3) 国債ヲ
起
(
おこ
)
シ及予算ニ定メタルモノヲ除ク
外
(
ほか
)
国庫ノ負担トナルヘキ契約ヲ
為
(
な
)
スハ帝国議会ノ協賛ヲ
経
(
ふ
)
ヘシ
大日本帝国憲法
(旧字旧仮名)
/
日本国
(著)
平時は
中下
(
なかしも
)
屋敷附近に火災の
起
(
おこ
)
るごとに、火事
装束
(
しょうぞく
)
を着けて馬に
騎
(
の
)
り、足軽数十人を
随
(
したが
)
えて臨検した。貞固はその帰途には、殆ど必ず渋江の家に立ち寄った。
渋江抽斎
(新字新仮名)
/
森鴎外
(著)
“起”の意味
《名詞》
起(き)
漢詩の起承転結の最初。起句。
(出典:Wiktionary)
“起”の解説
起(おこし)は、愛知県一宮市の地名。
(出典:Wikipedia)
起
常用漢字
小3
部首:⾛
10画
“起”を含む語句
起居
起重機
起出
想起
惹起
起臥
起伏
起立
躍起
縁起
起上
起因
起請
早起
隆起
凸起
突起
起床
起源
蹶起
...