自動車のタイヤ交換のほか、ロードバイクやバイクの整備などに必要なトルクレンチ。ひとくちにトルクレンチといっても、機械式やデジタル式などさまざまな種類があり、メーカーも東日・KTC・アストロなどから多くの商品が出ています。どれを選べばよいか、また基本的な使い方を知りたいという人も多いのではないでしょうか。
今回は、各メーカーの最新商品や売れ筋上位から人気のトルクレンチ11商品を集め、4個のポイントで比較して徹底検証。おすすめのトルクレンチをランキング形式でご紹介します。
マイベストが定義するベストなトルクレンチは「誰でも簡単にタイヤ交換ができる商品」。徹底検証してわかったトルクレンチの本当の選び方も解説しますので、ぜひ購入の際の参考にしてください。
株式会社キズナノート代表取締役。エディター/ライター/ディレクター/プランナー。輸入車の取扱説明書制作を経て、2006年にベストモータリング/ホットバージョン公式サイトリニューアルを担当後、2013年に独立。フリーランスを経て株式会社キズナノートを設立。現在に至る。 2016年3月〜トヨタ GAZOO愛車広場連載中。ベストカー/ベストカーWeb/WebCARTOP他、外車王SOKEN/旧車王ヒストリア編集長を兼務する。 現在の愛車は、1970年式ポルシェ911Sと2016年式フォルクスワーゲン ゴルフ トゥーラン。9月11日生まれの妻と、一男一女、保護猫と平和に(?)暮らす日々。
DIYアドバイザー・DIY工作アドバイザー・日曜大工士。乙種第4類危険物取扱者免状を取得しているほか、フォークリフト運転技能講習を修了。2023年まで、ホームセンターの資材館の販売員として電動工具・建築資材・農機具などの接客に従事。現在はマイベストにて、インパクトドライバーや丸ノコなどの電動工具を中心に徹底的に検証。メーカーや価格を問わず、ユーザーが「買ってよかった」と感じられるようなコンテンツ制作に日々努めている。
マイベストでは「はじめてタイヤ交換をする人でも直感的に軽い力で操作できるトルクレンチ」ものをユーザーが満足できる商品とし、以下のそれぞれの方法のスコアの加重平均でおすすめ度をスコア化しました。
マイベストでは「工具箱の中にも収納できるトルクレンチ」ものをユーザーが満足できる商品とし、その基準を30cm以下と定めて以下の方法で検証を行いました。
マイベストでは「3台分のタイヤ交換をしても疲れないトルクレンチ」ものをユーザーが満足できる商品とし、以下のそれぞれの方法のスコアの加重平均でおすすめ度をスコア化しました。
マイベストでは「指定トルクとほとんど誤差がないトルクレンチ」ものをユーザーが満足できる商品とし、その基準を1%以下と定めて以下の方法で検証を行いました。
すべての検証は
マイベストが行っています
監修者は「選び方」についてのみ監修をおこなっており、掲載している商品・サービスは監修者が選定したものではありません。マイベストが独自に検証を行ったうえで、ランキング化しています。
新商品の発売情報をリサーチした結果、検証しランキングに追加すべき商品はありませんでした。
新たに以下の商品の検証を行い、ランキングをアップデートしました。
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トルクレンチとは、任意のトルクでボルトやナットを締めつける道具のこと。主に車のタイヤ交換で、ホイールナットを締めつける際に活躍します。車のタイヤ交換は、適正な力でナットを締めないと脱輪などのリスクが高まり、大きな事故につながることも。そのため、タイヤ交換の際には必須となるアイテムです。タイヤ交換の手順は以下を参考にしてください。
<タイヤ交換の手順>
①交換するタイヤを用意する
②ジャッキで車体を持ち上げる
④トルクレンチを使って新しいタイヤを装着する
なおトルクレンチは、ナットを締めるためのもので緩めるのには使用不可。精度が低下するリスクもあるため、緩める工程にはインパクトレンチか十字レンチを使用しましょう。逆にインパクトレンチは、適正なトルク数での締めつけは苦手です。計測機器でもあるトルクレンチを使用して、適正な力で締めつけましょう。
実際に私もトルクレンチを使って車のタイヤ交換をしています。冬前には整備工場の予約も混み合うためタイヤ交換の予約をするのが面倒で、トルクレンチを購入して自分でタイヤ交換を行っていました。わざわざタイヤ交換の予約をしたり、工場に車を持って行ったりするのが面倒な人にもトルクレンチはおすすめですよ。
また、雪国に住んでいなくても今年の冬にスキーやスノボに行く予定のある人にもトルクレンチはおすすめ。慣れない雪道を少しでも安心して運転できるよう、スタッドレスタイヤにしっかり履き替えましょう。スタッドレスタイヤの選び方は上記のコンテンツを参考にしてくださいね。
トルクレンチを持っていれば、出先でパンクした際の緊急対応もしやすくなります。また、自分でタイヤ交換をするとタイヤの溝の余り具合やひび割れをチェックする習慣が身につき、アクシデントを防ぎやすいでしょう。
車のタイヤ交換がはじめてだと、自宅でも簡単に作業できるか気になりますよね。結論としては、トルクレンチのほかに十字レンチ(またはインパクトレンチ)やジャッキといった必要なアイテムをそろえれば、自分で簡単に交換できますよ。タイヤ交換は比較的簡単なので「車いじりをしてみたいけどなかなか一歩が踏み出せない」という人におすすめの作業といえるでしょう。
タイヤ交換は、スタッドレスタイヤのつけ外しで行うケースが多く、ペースとしてはだいたい年に2回。店舗で依頼もできますが、1回で4,000~5,000円ほどの料金がかかります。
一方自分でタイヤ交換を行うとすると、トルクレンチ(約4,000円)・十字レンチ(約2,000円)・ジャッキ(約10,000円)をそろえて、合計金額は16,000円ほど。店舗にタイヤ交換を依頼することに比べると、約2年で元が取れる計算になります。家族分のタイヤ交換も自宅で行うと考えると、かなりお得ですよ。
ロックナットを固定する際は絶対にトルクレンチを使用してください。これまでに、タイヤを正常に装着していなかったため発生した事故がたくさんあります。走行中にタイヤが外れると、周囲を巻き込んだ大事故につながるリスクもあり大変危険です。トルクレンチを購入しないなら、店舗にタイヤ交換を依頼するのが無難ですよ。
トルクレンチを選ぶ際に必ずチェックしておきたい「4つのポイント」をご紹介します。
タイヤ交換に使用するなら、指定トルクとの誤差がない、正確な商品を選びたいところ。今回検証を行った結果、どの商品にも大きな誤差は見られず、精度の高さ・正確さに問題はないことがわかりました。
検証ではトルクメーターを使い、誤差を複数回計測。その結果、ほとんどの商品がわずか±6%未満の誤差にとどまりました。なかには校正証明がつき、6%以内が保証されているものも。誤差が最も大きかった商品も実使用可能な範囲内なので、十分タイヤ交換に使えるといえます。
なお、バイクは車よりも必要なトルク数が小さいため、小さいトルクも指定できるトルクレンチが必要です。バイク整備で使いたい人は、自分のバイクに必要なトルクの最低値をチェックし、そのトルク値に設定できる商品を選んでくださいね。
トルクレンチを長期間使用していると校正をしたほうがよいのではないかと考える人もいるでしょう。しかし、基本的にトルクレンチの校正を依頼する必要はありません。
トルクレンチを使うのは基本的に年に2回。長年使っても使用回数はかさまないので、気になるような精度の低下はないといえます。
ちなみに、トルクレンチを保管するときは設定トルクは測定範囲の最小値に設定しましょう。測定範囲の最小値に設定しておくと、トルクレンチ内の機構に負担がかからず精度を保ちやすいといえます。
自宅でタイヤ交換するなら、できるだけ作業が簡単で、軽い力でも使えるものがほしい人が多いでしょう。以下で、トルクレンチのおすすめのタイプと長さを紹介します。
トルクレンチには、デジタル式と機械式の2種類がありますが、はじめて使用する人はデジタル式がおすすめです。
デジタル式の大きな魅力は、トルク値の設定の手軽さ。本体に電子パネルがついており、トルク値を入力するだけで設定が完了します。設定値近くになるとアラートがなり始め、適切な力加減を確かめながら作業できますよ。はじめてトルクレンチを使う人でも適正トルクで締めつけられるでしょう。
一方機械式は、目盛りを見ながらグリップを回し、トルク値を設定する仕組みです。主目盛りと副目盛りの合計がトルク値となるため、設定に多少手間がかかるのがデメリット。設定トルクになると突然「ガチャン」と音が鳴るため、はじめて使う人はびっくりしてしまうでしょう。はじめてトルクレンチを購入するなら、デジタル式がおすすめですよ。
ただし、デジタル式のほうが高価格な傾向があり、商品によっては2万円以上かかるものも。機械式は4,000〜5,000円台で買える商品が多いため、予算を抑えたい場合には機械式も選択肢に入れましょう。
初心者には電子式のほうがおすすめ。簡単にトルク調整ができるのではじめてタイヤ交換をする人でも直感的に使えるでしょう。しかし、機械式でも十分に使える性能なので、予算をそこまでかけられない人は機械式も選択肢になりますよ。
ちなみに、トルク値を自分で設定できるプレセット型のほかに、あらかじめ設定されたトルクしか計測できない単能型もあります。今回検証した商品のなかにはありませんが、ランキング外の商品を購入するときはプレセット型かどうかのチェックも忘れないようにしてくださいね。
トルクレンチは、テコの原理でナットを締める仕組みなので、力点から支点の距離が長いほど小さな力で締められます。目安としては37cm以上のものを選ぶと、少ない力で作業ができますよ。
検証では、トルク値を90N・m(車のホイールナットを締めつける際に必要なトルクの平均値)に設定。その際に力点・支点間が37cm以上あれば、平均的な体重(72kg)の男性が体重を1/3かけただけで、目標のトルク値に到達することがわかりました。片手に体重を乗せるだけで目標トルクに到達できて、簡単に作業できますよ。
逆に、22cmほどの短い商品だと成人の男性でもかなり体重をかけないと締められないうえ、使用するうちに手が痛くなる結果に。力に自信がなくてスムーズに締めたいなら、長めの商品を選んでくださいね。
長いほうが簡単にトルクをかけられますが、あまり長すぎると車に載せにくく収納が大変だったり、本体が重くなって疲れやすくなったりします。今回検証した商品はどれもコンパクトで収納しやすく、重すぎるものもありませんでした。
トルク値とは、締めつける力のこと。トルク値が弱すぎたり強すぎたりすると、脱輪や故障などの深刻な事故につながる可能性があります。事故を防ぐためにも、タイヤのトルク値と、トルクレンチがそのトルク値に対応しているかをチェックしましょう。
トルク値は、普通自動車なら約90〜110N・m、軽自動車なら約70〜90N・mが目安です。バイクの場合、日常の整備でエンジン部を触らない人は約10〜60N・mのレンジで調整できるものを選んでください。なお、バイクのエンジン部を整備する場合には、1N・mから整備できるものを使用する必要がある点は覚えておきましょう。
適正なトルク値は、基本的には説明書で確認できます。トルク値が分かったら、トルクの締め付け範囲が対応しているかチェック。たとえば車のトルク値が92N・mなら、締め付け範囲が6.8~135N・mのトルクレンチを買えばOKです。また、自動車メーカーによっては車種別の締めつけトルク表をネット上に公開しているところもあるので、一度チェックしてみましょう。
なお、車やホイールのメーカーが指定するトルク値を超えて締めつけを行うと、必要以上の力がかかり、ねじ切れやボルト折れを引き起こす場合があります。適正値以下の緩んだ状態での走行も、脱輪などのリスクがあるので非常に危険です。必ず車のトルク値とトルクレンチの対応トルク値が合っているものを選びましょう。
トルクレンチのヘッドの種類には、ソケットをはめてナットを締めるソケット型や、モンキー型・U型の形状のものがありますが、タイヤ交換が可能なソケット型を選びましょう。さらにラチェット機構を搭載していると、締めつけ作業が簡単に済むので便利ですよ。
ラチェット式とは、トルクレンチを何度もナットから外さずにそのまま締め続けられる機構のこと。トルクレンチを下方向に下ろしてナットを締めてから、さらに締めようと本体を上方向に持ち上げても、逆方向には回転しない構造となっています。締めるたびにトルクレンチを「外して・つける」の工程が省け、効率的な作業が可能です。
なお、モンキー型はエアコンの整備など、タイヤ交換ほど大きなトルクが必要ないときに使います。今回検証した商品はどれもソケット型・ラチェット式なので、ぜひ参考にしてくださいね。
商品 | 画像 | おすすめスコア | 最安価格 | 人気順 | ポイント | おすすめスコア | 詳細情報 | ||||||||||||
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操作の簡単さ | 収納のしやすさ | 疲れにくさ | 正確さ | 本体材質 | 構造 | 支点と力点の距離 | 収納時の長さ(実測値) | 使用時の重さ(実測値) | 設定トルクとの誤差(実測値) | 付属ソケットのサイズ | トルクの締め付け範囲 | バイクの整備に使用可能 | |||||||
1 | 藤原産業 SK11|デジタルトルクレンチ|SDT4-135 | ![]() | 初心者にもおすすめ!コツいらずで正確に締めつけができる | ABS樹脂、合金鋼 | デジタル式 | 32.6cm | 47.5cm | 0.66kg | 2.4% | 6.8~135N・m | |||||||||
2 | Leolee デジタルトルクレンチ | ![]() | 6位 | 1万円前後ながら精度も十分なデジタル式。簡単に扱いやすい | クロムモリブデン鋼 | デジタル式 | 45.2cm | 73.2cm | 1.30kg | 0.5% | 10~200N・m | ||||||||
3 | 大橋産業 BAL|トルクレンチ5pcセット|2060 | ![]() | 1位 | 低価格ながら正確さはトップクラス。長い持ち手も使いやすい | 不明 | 機械式 | 38.0cm | 49.4cm | 1.18kg | 0.6% | 19mm、21mm | 28~210N・m | |||||||
4 | エーモン amon|トルクレンチ|4994 | ![]() | 校正証明書つきならコレ!誤差も小さくプロの現場にも | 炭素鋼 | 機械式 | 37.5cm | 54.1cm | 1.21kg | 1.1% | 30~210N・m | |||||||||
5 | ニューレイトン エマーソン|エマーソン トルクレンチ|EM-29 | ![]() | 3位 | 付属ソケットが豊富。延長バーつきで大型車のタイヤ交換にも | スチール | 機械式 | 37.8cm | 49cm | 1.27kg | 5.4% | 14mm、17mm、19mm、24mm | 40~200N・m | |||||||
6 | 京都機械工具 KTC|12.7sq.プレセット型トルクレンチ|GW200-04 | ![]() | 2位 | 力を使わずにトルクをかけられる。誤差が少なく正確性が高い | 不明 | 機械式 | 44.6cm | 65.2cm | 1.34kg | 1.2% | 40~200N・m | ||||||||
7 | Aurlloct トルクレンチ | ![]() | 赤いカラーが特徴的。正確さや扱いやすさも問題ない | クロムバナジウム鋼 | 機械式 | 33.5cm | 44cm | 1.15kg | 2.1% | 17mm、19mm、21mm | 20~230N・m | ||||||||
8 | TORUK プレセット型 トルクレンチ|NLBS-001 | ![]() | 5位 | 価格が安く、正確さも良好。柄が短めで力加減は難しい | クロムバナジウム鋼 | 機械式 | 33.5cm | 44cm | 1.16kg | 3.8% | 14mm、17mm、19mm、21mm | 28~210N・m | |||||||
8 | アストロプロダクツ 1/2DR プリセット型トルクレンチ|TQ030 | ![]() | 7位 | アストロファンにはおすすめ。軽量で扱いやすく、精度も高い | 不明 | 機械式 | 32.7cm | 44cm | 1.06kg | 2.4% | 30~180N・m | ||||||||
10 | GOYOJO デジタルトルクレンチ|GM100-JP | ![]() | 操作が簡単なデジタル式。扱いやすさや正確さは物足りない | 不明 | デジタル式 | 22.1cm | 34.2cm | 0.72kg | 7.1% | 3~100N・m |
構造 | デジタル式 |
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支点と力点の距離 | 32.6cm |
設定トルクとの誤差(実測値) | 2.4% |
トルクの締め付け範囲 | 6.8~135N・m |
良い
気になる
藤原産業の「SK11 デジタルトルクレンチ」は、トルクレンチを探しているすべての人におすすめです。液晶画面にトルク値が表示されるデジタル型を採用。設定トルク値近くでアラームが鳴り始めるので、画面が確認できない体勢でもわかりやすいところがメリットです。繊細なトルク操作が必要なバイクの整備でも、オーバートルクを防ぎやすいでしょう。
重さ0.66kgと軽量で、疲れにくいところもポイント。支点と力点の距離も32.6cmとちょうどよく、扱いやすさにも優れています。ラチェット式を採用しているため、回転するごとにヘッドをはめ直す作業を省け、スムーズなタイヤ交換が可能。全長は47.5cmと収納しやすい大きさで、工具箱のなかでも場所を取りにくいでしょう。
正確さの検証では90N・mに設定して実際にトルクメーターで誤差を調査。その結果、誤差は2.4%とわずかで、非常に正確に締めつけられていました。テクニックいらずで正確なネジ締めができ、使い勝手も良好なトルクレンチです。扱いに慣れていない初心者にもおすすめですよ。
本体材質 | ABS樹脂、合金鋼 |
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付属ソケットのサイズ |
構造 | デジタル式 |
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支点と力点の距離 | 45.2cm |
設定トルクとの誤差(実測値) | 0.5% |
トルクの締め付け範囲 | 10~200N・m |
良い
気になる
Leoleeの「デジタルトルクレンチ」は、1万円前後(2025年2月時点)で購入できるデジタル式がほしい人におすすめです。高性能で精度も高く、正確さは検証したなかでもハイレベル。設定値と実際のトルク値を測定すると、わずか0.5%の誤差にとどまったのは優秀です。
デジタル式で簡単に扱えるのも魅力。設定値の近くになるとアラーム音が鳴るため、作業中に画面を見なくても把握しやすいのはうれしいポイントです。支点と力点の距離が45.2cmと長く、それほど力を使わなくてもトルクをかけられます。
重量1.30kgと軽いとはいえないものの、ラチェット式で何度もナットから外す必要がありません。スピーディに作業できれば、作業中も疲れることは少ないでしょう。
収納時の長さは73.2cmと若干大きめで、収納や持ち運びに困る可能性もあります。とはいえ、自宅で使う分には問題はなさそうです。初心者でも扱いやすく、使い勝手も申し分ない商品。コスパのよいデジタル型のトルクレンチを探している人は、ぜひ候補に加えてくださいね。
本体材質 | クロムモリブデン鋼 |
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付属ソケットのサイズ |
構造 | 機械式 |
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支点と力点の距離 | 38.0cm |
設定トルクとの誤差(実測値) | 0.6% |
トルクの締め付け範囲 | 28~210N・m |
良い
気になる
大橋産業の「BAL トルクレンチ5pcセット」は、予算を抑えたい人におすすめです。ECサイトで5,000円以下(2024年8月時点)で購入できる低価格でありながら、使いやすさに優れている点が魅力。1.18kgと軽量で、支点と力点の距離も38.0cmと十分な長さがあり、トルクがかけやすい形状です。
トルクメーターで設定値どおりのトルク値でナットを締められるかを確認したところ、誤差は0.6%と比較したなかでも正確さはトップクラス。また、回転のたびにはめ直す必要がないラチェット式を採用しているので、作業がスムーズに進むでしょう。
トルクの設定は機械式で、ソケットは19・21mmの2種類が付属しています。設定トルク値になるとカチッと振動があるシグナル式を採用しており、トルク値に達した瞬間に手を止めるのが難しい点は注意が必要。オーバートルクにならないようにゆっくり締めつけましょう。
全長は49.4cmと少し長めですが、収納ケースに問題なく収まるサイズです。購入しやすいお手頃価格で正確性にも優れたトルクレンチ。コスパにこだわる人にはうってつけですよ。
本体材質 | 不明 |
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付属ソケットのサイズ | 19mm、21mm |
構造 | 機械式 |
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支点と力点の距離 | 37.5cm |
設定トルクとの誤差(実測値) | 1.1% |
トルクの締め付け範囲 | 30~210N・m |
良い
気になる
エーモンの「amon トルクレンチ」は、校正証明付きのトルクレンチです。1万円程度(2024年8月時点)で値は張りますが、トルク値の正確さが求められる現場では重宝するでしょう。トルクメーターを用いて設定したトルク値との誤差を確認したところ、誤差は1.1%と非常に正確さは優秀です。
トルク値の設定は機械式を採用し、ロックリングの上げ下げで簡単に変更可能。指定のトルク値に達するとカチッとした振動が伝わる仕組みで、瞬間的に手を止めるのが難しい点は注意が必要です。ゆっくりと力を加えて回転させてください。
支点から力点までの距離は37.5cmと、トルクがかけやすい長さです。重量は1.21kgと比較したなかでは重めですが、使用中に疲れを感じるほどではありません。回転のたびにはめ直す必要がないラチェット式を採用しているため、スムーズに作業できる点もメリット。全長は54.1cmと比較的長いものの、収納しやすいサイズです。
本体材質 | 炭素鋼 |
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付属ソケットのサイズ |
構造 | 機械式 |
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支点と力点の距離 | 37.8cm |
設定トルクとの誤差(実測値) | 5.4% |
トルクの締め付け範囲 | 40~200N・m |
良い
気になる
トルクメーターを用いて設定したトルク値どおりに締めつけられているかを確認すると、誤差は5.4%と正確さは良好。あらかじめ設定されたトルク値に達するとカチッとした振動が伝わる機械式で、瞬間的に手を止めるのが難しい点は注意が必要です。オーバートルクにならないようにゆっくり操作しましょう。
ラチェット式で、回転のたびにはめ直す必要はありません。1.27kgと軽量で、長時間の作業でも腕への負担は感じにくいでしょう。全長は50cmを下回り、付属のソケットと一緒に専用ケースに収納できる点も便利。大型車のタイヤ交換でも使いたいなら購入を検討してみてください。
本体材質 | スチール |
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付属ソケットのサイズ | 14mm、17mm、19mm、24mm |
構造 | 機械式 |
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支点と力点の距離 | 44.6cm |
設定トルクとの誤差(実測値) | 1.2% |
トルクの締め付け範囲 | 40~200N・m |
良い
気になる
正確さは申し分ありません。実際に設定値とトルク値を測ると、誤差はわずか1.2%でした。精度が高いので、しっかりと狙ったトルクにできます。
収納時のサイズは65.2cmと大きく、収納場所に困る可能性も。コンパクトさを求める人には向きませんが、自宅などで使用するならそこまで気にしなくてもよいでしょう。また、重量1.34kgと軽いとはいえないものの、ラチェット式でスムーズに作業できます。回すたびにナットから外す必要がないので、簡単に締め付けができますよ。
若干大きいとはいえ使い勝手がよく、精度も高い商品です。力が弱い人でもスムーズに扱えるトルクレンチを探している人におすすめです。
本体材質 | 不明 |
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付属ソケットのサイズ |
構造 | 機械式 |
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支点と力点の距離 | 33.5cm |
設定トルクとの誤差(実測値) | 2.1% |
トルクの締め付け範囲 | 20~230N・m |
良い
気になる
トルクメーターを使って指定トルクとの誤差を確認すると、誤差はわずか2.1%と正確さに優れています。トルクの設定は、グリップ下のロックを緩めて目盛りに合わせる機械式。設定したトルク値まで締め付けが完了すると、カチッとしたシグナルで知らせる仕組みなので、オーバートルクにならないようにゆっくり操作しましょう。
1.15kgと軽量で、回転のたびにはめ直す必要がないラチェット式を採用。長時間の作業でも疲れを感じにくいでしょう。一方、支点と力点の距離は33.5cmと比較したなかではやや短めで、力を込めないと作業しにくい点は惜しいところです。
収納時の長さは44cmとコンパクトなサイズで収納しやすいところはメリット。収納ケースも付属しており、持ち運びにも重宝するでしょう。鮮やかなレッドカラーで、無彩色のトルクレンチに物足りなさを感じている人はぜひ検討してださいね。
本体材質 | クロムバナジウム鋼 |
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付属ソケットのサイズ | 17mm、19mm、21mm |
構造 | 機械式 |
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支点と力点の距離 | 33.5cm |
設定トルクとの誤差(実測値) | 3.8% |
トルクの締め付け範囲 | 28~210N・m |
良い
気になる
トルクメーターを用いて指定トルクとの誤差を確認すると、誤差はわずか3.8%で正確さは十分。目盛りに合わせてハンドルを回転させる機械式で、締めつけが完了するとカチッと合図があります。設定値に達した瞬間に完全に手を止めるのは難しいため、様子をみながらゆっくり作業しましょう。
回転のたびにはめ直す必要がないラチェット式で、作業の負担は少なめ。重さは1.16kgで比較したなかでは若干重めですが、疲れはさほど感じないでしょう。一方、支点と力点の距離が33.5cmと短く、力加減が難しい点は気になりました。
全長は44cmと収納には困らないサイズです。タイヤ交換には十分な正確さがあるので、価格を抑えつつ、お試しで使ってみたい場合には選択肢に入ります。
本体材質 | クロムバナジウム鋼 |
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付属ソケットのサイズ | 14mm、17mm、19mm、21mm |
構造 | 機械式 |
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支点と力点の距離 | 32.7cm |
設定トルクとの誤差(実測値) | 2.4% |
トルクの締め付け範囲 | 30~180N・m |
良い
気になる
クリップを回してトルク値を設定する機械式で、規定値に達するとカチッとした軽い音と振動で知らせます。達した瞬間に完全に手を止めるのは難しいため、ゆっくり操作するのがポイントです。
回転のたびにはめ直す必要がないラチェット式で、重さも1.06kgと軽量。長時間の作業でも疲れを感じにくく快適に作業できるでしょう。一方、支点と力点の距離が32.7cmと短めで、作業に力が必要な点は惜しいところです。
柄の短さは収納面ではメリットで、全長44cmと省スペースで収納できます。国内メーカーながら5,000円台で購入できるところも利点(2024年8月時点)。低価格ながら正確さにも優れており、自動車整備にまだ慣れていない人にもおすすめですよ。
本体材質 | 不明 |
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付属ソケットのサイズ |
構造 | デジタル式 |
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支点と力点の距離 | 22.1cm |
設定トルクとの誤差(実測値) | 7.1% |
トルクの締め付け範囲 | 3~100N・m |
良い
気になる
GOYOJOの「デジタルトルクレンチ」は、デジタル式で操作は簡単ですが、扱いやすさには不満が残ります。液晶にトルク値がリアルタイムで表示されるため、オーバートルクが起こりにくい点はメリット。設定値に達するとLEDの点滅とアラーム音で知らせる仕組みで、体勢が悪い場合でもわかりやすいといえます。
支点と力点の距離が22.1cmと比較したなかではかなり短く、タイヤを交換するのに力が必要な点はデメリット。0.72kgと非常に軽く、回転のたびにはめ直す必要がないラチェット機構を採用している点も魅力ですが、タイヤ交換に力が必要な点は気になります。
トルクメーターを用いて設定したトルク値との誤差を調べると、誤差は7.1%と比較した商品のなかでは大きめ。大きな誤差ではないものの、正確さは少し物足りません。
全長は34.2cmと短く、収納に便利です。操作が簡単なデジタル式ではあるものの、持ち手が短く、操作しやすさを求める人には不向き。正確さもあと1歩で、決め手に欠ける商品です。
本体材質 | 不明 |
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付属ソケットのサイズ |
構造 | 機械式 |
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支点と力点の距離 | 38.4cm |
設定トルクとの誤差(実測値) | 8.6% |
トルクの締め付け範囲 | 28~210N・m |
良い
気になる
支点と力点の距離は38.4cmと長く、そこまで力を使わずにトルクをかけられます。しかし、シグナル式で、設定値に達したのをカチッという音と振動でしか把握できません。タイミングよく手を止められない可能性がある点には注意が必要です。
重量1.33kgと軽いとはいえないものの、スムーズに使えるラチェット式を採用。回転させるたびにナットから外さなくてよいので、スピーディに作業できます。全長49.2cmとコンパクトで、省スペースに収納できますが、誤差の大きさは気がかりです。精度を重視する人は、別のトルクレンチをチェックしましょう。
本体材質 | カーボンスチール |
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付属ソケットのサイズ | 14mm、19mm、21mm、17mm |
マイベストではベストなトルクレンチを「誰でも簡単にタイヤ交換ができる商品」と定義。
ベストな商品を探すために、人気メーカーの最新商品やAmazon・楽天市場・Yahoo!ショッピングなどで売れ筋上位のトルクレンチ11商品を集め、以下の4個のポイントで徹底検証しました。
検証①:操作の簡単さ
検証②:収納のしやすさ
検証③:疲れにくさ
検証④:正確さ
今回検証した商品
マイベストでは「はじめてタイヤ交換をする人でも直感的に軽い力で操作できるトルクレンチ」ものをユーザーが満足できる商品とし、以下のそれぞれの方法のスコアの加重平均でおすすめ度をスコア化しました。
1. 支点と力点の長さをメジャーで測定
45cm以上以上は最高スコアとし、長いものほどおすすめとしておすすめ度をスコア化しました。
各商品をチェックし、以下のポイントごとに点数づけをして、各商品のおすすめ度をスコア化しました。
マイベストでは「工具箱の中にも収納できるトルクレンチ」ものをユーザーが満足できる商品とし、その基準を30cm以下と定めて以下の方法で検証を行いました。
1. 収納時のサイズをメジャーで測定
30cm以下は最高スコアとし、小さいものほどおすすめとしておすすめ度をスコア化しました。
マイベストでは「3台分のタイヤ交換をしても疲れないトルクレンチ」ものをユーザーが満足できる商品とし、以下のそれぞれの方法のスコアの加重平均でおすすめ度をスコア化しました。
1. 視点から力点の長さをメジャーで測定
35cm以下は最高スコアとし、短いものほどおすすめとしておすすめ度をスコア化しました。
重さを測りで測定
0.8kg以下は最高スコアとし、軽いものほどおすすめとしておすすめ度をスコア化しました。
各商品をチェックし、以下のポイントごとに点数づけをして、各商品のおすすめ度をスコア化しました。
マイベストでは「指定トルクとほとんど誤差がないトルクレンチ」ものをユーザーが満足できる商品とし、その基準を1%以下と定めて以下の方法で検証を行いました。
1. トルクレンチを90N・mに設定する
2. トルクメーターにトルクレンチをセットする
3. 90N・mを知らせるまでゆっくりと力をかける
4. 上記の作業を3回繰り返す
5. 誤差の平均を評価
1%以下は最高スコアとし、誤差の平均が小さいものほどおすすめとしてスコア化しました。
ここからは、実際にどのようにしてトルクレンチを使用するのか解説します。
まずは、目標トルクの数値を設定します。デジタル式は画面のボタンを押すだけで済みますが、機械式は目盛りを見ながら設定するため、ズレないように気をつけてください。
次にソケットを装着し、タイヤのナットに取りつけます。体重をかけるように上下運動しながらナットを締め、機械式ならカチッと・デジタル式ならピーという音がするまでトルクをかけましょう。2回以上カチッと締めると、オーバートルクになるので避けてくださいね。
機械式は、作業が終わったらトルク値の設定を解除します。作業用に設定したままだとバネに圧力がかかった状態になるので、設定を解除するか、元のトルク値に戻すことが基本です。
タイヤ交換は、ホイールが偏って取りつけられたり変形したりしないよう、星を描くような対角の順番でナットを締めるのがコツ。また1か所をいきなり締めるのではなく、それぞれのナットを均等に2〜3回に分けて順番に締めていきましょう。以下、タイヤの交換手順をご紹介します。
<車のタイヤの交換手順>
①まず周囲の安全を確認し、傾斜のない舗装路(砂利はNG)に車を停めてエンジンを切る
②交換したいタイヤとは対角線上にあるタイヤに輪止めをかけて、車体自体が動かないよう固定する
③ジャッキを使って車体を上げる
④十字レンチを使ってナットを外す
⑤新しく装着するタイヤを取りつける
⑥トルクレンチを使ってナットを締めつける
⑦ジャッキを下ろし、タイヤを地面に着地させる
タイヤ止めなどのタイヤ交換で役立つグッズなどは以下のランキングでご紹介しているので、こちらもあわせてチェックしてみましょう。
1位: 藤原産業|SK11|デジタルトルクレンチ|SDT4-135
2位: Leolee|デジタルトルクレンチ
3位: 大橋産業|BAL|トルクレンチ5pcセット|2060
4位: エーモン|amon|トルクレンチ|4994
5位: ニューレイトン|エマーソン|エマーソン トルクレンチ|EM-29
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