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年収1000万円を捨てて岐阜県に移住した45歳男性。年収は800万円減でも「たまらなく幸せ」な生活

今、中年である自分は平均より格上か、格下なのか――。会社、衣食住、子どもの有能さを含め生活のすべてが“数字化”によりランキングが形成される現代社会。あなたが過ごした半生の「格」は一流?それとも三流? 高学歴・高年収1000万円の東京での生活を捨てて、地方に移住した男性を取材した。 【MySPA!ビューワーで見る】⇒年収、肩書、友達の数etc.全77項目であなたの人生スコアを採点!
中年の格付けチェック

年収1000万円を捨て、古民家ゲストハウスを運営する中川純さん(仮名・45歳)

年収1000万円から200万円へ。田舎暮らしで得た心の充足

格を捨て、豊かな暮らしを手に入れた人もいる。中川純さん(仮名・45歳)は、国立大学の工学部機械工学科修士課程を修了し、新卒で自動車業界大手の日産自動車に就職。転職を重ね、35歳で独立、最高年収は1000万円に。しかし、今はそのすべてを捨て、なぜか土地勘もない飛驒市で’23年から古民家ゲストハウスを運営している。一体その経緯とは? 「ちょうどコロナのタイミングで会社を畳まざるを得なくなって。スタッフもいなくなり、僕自身どうしようかなと思ったときに、ダイビングが趣味だったので『沖縄の離島に家を買おう』と思ったんです。 ただ、沖縄は意外と難しくて、他の場所を探していたら、偶然飛驒市で古民家を発見して。見た瞬間、『外国人にウケるんじゃないか』と思い、海ではなく山で物件の購入を決断しました。今振り返れば、東京での暮らしが嫌になった部分があったのかもしれません」

今の年収は…

思いがけない移住から2年半。得たのは「心の充足」だ。 「今の年収は200万円がいいところ。ただそれでもこっちでは暮らしていけるし、朝早く起きて隣に住む仲のいいおっちゃんと、裏山できのこを採って、ドラム缶で茹でてビール飲みながら食べている時間が今はたまらなく幸せだったりします」 都会で築き上げた格を手放し、大自然から得る恵みと温かな交流に充足する一方、一つ欲しているものがある。 「独身なので、彼女が欲しいですね。もう僕の人生、それ以外は何もいらないです!」
中年の格付けチェック

師匠と仰ぐお隣さんやゲストハウスでの国際交流が記録されたInstagram(@hidatakayama_guesthouse)には憧れの生活が垣間見える

取材・文/週刊SPA!編集部 ※1月21日発売の週刊SPA!特集「中年の格付けチェック」より
週刊SPA!1/28号(1/21発売)

表紙の人/西野七瀬

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