細野晴臣、『はらいそ』(1978年)、『フィルハーモニー』(1982年)最新リマスター版配信開始

細野晴臣──そのアナログ盤は高値で取引され、過去作が海外でも軒並みリプレス、さらに先日のロンドン公演、そして今後行われるアメリカ公演も大きな注目を集めるなど、リアルタイムを知る世代から新たな世代まで、世界各国の音楽ファンに、そのサウンドが求められているといえるだろう。YMO40周年の再発プロジェクト、また自身の活動50周年を経て、1st「HOSONO HOUSE」のセルフ・リメイク「HOCHONO HOUSE」をリリースするなど、彼を取り巻くその話題もまた豊富だ。
そして5月17日より、『はらいそ』(1978年)、『フィルハーモニー』(1982年)が、YMO『NEUE TANZ』のマスタリングも手がけた砂原良徳によるデジタル・リマスタリングによって世界配信開始(同マスタリング音源によるSACDハイブリッド&アナログ盤も発売開始)。OTOTOYでは、この2作の配信とともに、『フィルハーモニー』のオリジナル発売当時のLP盤の初回特典としてソノシートで封入されていた曲「夢見る約束」の初配信もスタートしている。
砂原良徳によるデジタル・リマスター版配信開始
1978年“トロピカル三部作”最終章
その後YMOをリリースする〈アルファ〉発足後、『トロピカル・ダンディ』(1975年 / 2ndアルバム)、『泰安洋行』(1976年 / 3rd)に続いて細野晴臣 & イエロー・マジック・バンド名義でリリースされたいわゆる“トロピカル三部作”の最終章。ユーモアと洋の東西を行き来するエキゾチックなムードにぽっかりと浮かび上がる、軽やかなポップ・ミュージック。「ファム・ファタール」では坂本、高橋とYMOの3人が揃う。そしてアルバム最後に「この次はモアベターよ」。
〈¥EN〉レーベル第1弾
YMO『BGM』『浮気なぼくら』の間、1982年にリリースされたソロ『フィルハーモニー』。〈アルファ〉内に設立した高橋幸宏との〈¥EN〉レーベルの第1弾作品。自ら設立に参加したLDKスタジオで作成。加藤和彦、そして立花ハジメ、上野耕路などの〈¥EN〉人脈が参加。冒頭の「ピクニック」ではサンプラー、E-mu Emulator Iが届いたその日に使用し、レコーディングされている。右手に掲載の「夢見る約束」は『フィルハーモニー』の初回限定盤にのみ封入されていた幻のソノシートが今回単曲にて配信開始。
King Recordsからリリースの2作も配信中
1973年、はっぴいえんど解散後の1stアルバム
先頃『HOCHONO HOUSE』としてフル・リメイク・リリースされたソロ1作目。はっぴいえんど解散後、埼玉県狭山の自宅にて録音。アメリカのポップスを掘り下げた、シンプルでいて、あたたかみのあるサウンドは永遠の名作という名前に相当しい。本人と小池光夫によるデジタル・リマスタリング版。
インド経由の電子音の旅
横尾忠則とのインド旅行を経て作られた1978年作。その後、YMO第4のメンバーとも言われる松武秀樹ともに作り上げたエキゾな電子音の旅。坂本龍一も参加。現在のエレクトロニック・ミュージックジャケットは横尾忠則。
>>YMO結成40周年記念再発プロジェクト「YMO40」ハイレゾ・リマスタリング諸作品配信中
LIVE INFORMATION
アメリカ公演
Haruomi Hosono Concert In Us
2019年5月28日(火)
アメリカ ニューヨーク州 ニューヨーク Gramercy Theatre <Sold out>
2019年5月29日(水)
アメリカ ニューヨーク州 ニューヨーク Gramercy Theatre <Sold out>
2019年6月03日(月)
アメリカ カリフォルニア州 ロサンゼルス Mayan Theatre
PROFILE
細野晴臣(ほその・はるおみ)
1947年東京生まれ。音楽家。1969年「エイプリル・フール」でデビュー。1970年「はっぴいえんど」結成。73年ソロ活動を開始、同時に「ティン・パン・アレー」としても活動。78年「イエロー・マジック・オーケストラ(YMO)」を結成、歌謡界での楽曲提供を手掛けプロデューサー、レーベル主宰者としても活動。YMO散開後は、ワールドミュージック、アンビエント・ミュージックを探求、作曲・プロデュースなど多岐にわたり活動。
アーティスト公式ページ
http://hosonoharuomi.jp/