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変身ベルト(昭和仮面ライダー)

登録日:2012/06/23(土) 19:19:12
更新日:2024/10/19 Sat 20:50:30
所要時間:約 7 分で読めます







改造人間、本郷猛は

ベルトの風車に風圧を受けると

仮面ライダーに変身するのだ!!




変身ベルトとは仮面ライダーの変身アイテムであり、変身アイテムの代表格ともいえる存在である。

ここでは昭和ライダーの変身ベルトについて紹介する。
平成ライダーについては「変身ベルト(平成仮面ライダー)」参照。


【仮面ライダー】


仮面ライダー1号


ライダー……変身!

トウッ!

旧1号時代の仮面ライダーは変身ポーズの設定がなく、
「ベルトの風車『タイフーン』に風を受けることで体内にある小型原子炉が起動し変身を完了する」
という設定だった。
当たり前だが、この風車で風力発電して賄っているわけではない。もしそうだとしたら歩いただけでエネルギー切れだ。
このシークエンスは基本的にサイクロンでの走行中に行われる。
その際に両手を使わず・前方を向いた状態で・なおかつあまり動かない部分に位置するのが腰のベルトであり、仮面ライダーの変身道具はなぜベルトなのか?という問いに対する答えをここに見ることができる。
2号編と新1号編のインターミッションのような位置付けにある劇場用新作の1本目で桜島1号として初めて変身ポーズを取り
新1号編からTVシリーズでも行うようになった。
また、その時白い帯から2号と同じ赤い帯に変更されているが基本的にシャッターは無い。

ショッカーも無風地帯に誘い込むなど変身を封じる策を弄したのだが、現場の怪人がアホばっかりだったため、セットしておいた爆弾の爆風を浴びたり、落とし穴に落ちた時に風を受けたりしていつも変身されてしまうのだった。

弱点は変身ポーズを取り終わる刹那、本郷猛でも仮面ライダーでもない狭間の一瞬が存在することで、ゲルショッカーの最終作戦ではその点を突かれ凍結により変身を阻止された。


THEシリーズ版でもデザインが若干異なる程度で機能はほぼ同じと考えられる。こちらは最後まで白帯。

映画『仮面ライダー1号』では1号のデザインが全面的に変更されたため、今までとは形状が大きく異なるが機能はおそらく同じ。風車に風を集め、仮死状態になって火葬中の本郷を復活させた。


仮面ライダー2号


お見せしよう…

変身!

トォーッ!

2号のベルトも同様の機構の『タイフーン』だが、バイク走行などで風圧を取り入れる必要があった旧1号から改良が施され、変身ポーズにより能動的な変身が可能となっている。
さらに立花レーシングのロゴが刻まれた保護用のシャッターが設けられており、変身時は左右に展開してタイフーンが露出する。
シャッターは味方としての識別記号として後から付けられたという説や、本郷が治療の際に取り付けたとするメディア作品も存在する。
もちろん従来の風圧による変身も可能で、カビビンガとの戦いでは爆風を利用して変身し、宙を舞うマフラーをキャッチして結ぶというちょっとオシャレな方法で登場している。

なお、仮面ライダー大戦では本郷(新1号)のベルトにシャッターがついているという当時にはない状態が登場したが、熱心なファンからの評判はあまり芳しくない。(一節には佐々木氏の一文字が出演予定があったとも言われているが真相は定かではない)
以降は新1号に変身する本郷猛があまり出ない事もあり、(当然変身後は開きっぱなしになるため)シャッターの有無は曖昧になっている
曲線を描き緩いS字のような断面になっているベルトシャッターの開閉は専用のプロップをドアップにして左右から人力で引っ張って再現していると言う説が主流で、CSMなどでこのシャッター機構の再現が完全にできず分割面を一直線にした旨が開発ブログなどで語られている。

放映当時にポピーより発売された「光る!回る!変身ベルト!」はパッケージのキャラこそ旧2号(赤ベルト)なのだが玩具本体は白ベルトで、番組の大部分の時期を支えた赤ベルトは実は商品化されなかった。




THEシリーズ版でも機能は同じだがシャッターは無い。

シン・仮面ライダーでは風圧で変身する第1号とシャッターつきで能動的にポーズで変身できる第2号と本家をリスペクトした仕様で登場した。


小説版では、強化服の中枢であり、ベルト横のダイヤルスイッチを捻る事でベルト内の核電池が起動。
タイフーンは発生した熱を逃がすための冷却装置という設定にアレンジされている。
エピローグでは3連タイフーンのベルトが登場。

なぜ変身ポーズで変身できるようになったかと言うと
  • 2号のアクターをやっていた佐々木剛氏が、当時バイクの免許を持っていなかった。
  • 1号こと藤岡弘、氏が怪我をした原因であるので、免許があったとしてもバイクを禁止していた。
  • 変身に関してもっと分かりやすくしたかった。
など様々な事情が重なって、当時殺陣師を担当していた高橋一俊氏の考案によりこの変身ポーズを取ることによる変身が考案された。
しかし、佐々木剛自身は「免許を所持していなかったから変身ポーズが加わったという説明は受けていない」と述べている。
ちなみに、記念すべき初変身シーンで流れを間違えたのは有名。*1
また、2号編が始まったばかりの頃は方向性がまだ定まっていなかったのか、掛け声を上げてからベルトを顕にしてポーズを取ったり、後の平成ライダーよろしくタメを入れずに「変身!」と素早く言い切ったりと、幾つかパターンが見られた。
旧1号のバイク走行から続く、服の下にベルトが仕込まれているシークエンスだが後にファスナー下ろしは無くなりポーズを取るといつの間にかベルトが出現するようになった。(服装に制約ができるのをきらったためだと思われる)


仮面ライダー3号


変……身!

トォッ!

厳密には昭和ライダーではないがここに追記。
ベルトは1号や2号とほぼ同型の『タイフーン』だが、カラーリングは金色ベースとなっている。
またタイフーンのシャッターはダブルライダーと異なり、立花レーシングクラブのエンブレムではなく、ショッカーマークが刻まれている。
漫画版仮面ライダー同様、両腰のエナジーコンバーターをブースターとして使うことも出来、単なる跳躍とは違う軽やかな空中移動も可能としている。

仮面ライダー4号

厳密には昭和ライダーではないがここに追記。
日本軍服をイメージした外見に合った緑色の帯のタイフーンを装備している。
変身シーン・使用シーン共に存在しないので機能は不明。


仮面ライダーV3


変身……V(ブイ)3(スリャァ)ッ!

V3のシンボルとも言えるのが『ダブルタイフーン』。
主題歌にもある通り、右の風車には1号の『技』、左の風車には2号の『力』が秘められている。
ベルト中心のランプを点滅させてエネルギーを倍増させるレッドランプパワーや、ダブルタイフーンをフル回転させて砂地からも脱出できるV3全エネルギー解放、ダブルタイフーンを逆回転させたエネルギーで敵を粉砕するが3時間変身不能になる逆ダブルタイフーンなど様々な秘密機能を搭載。
ベルト左側には衛星のように打ち上げ(現代でいうドローンか)上空から周囲を偵察するV3ホッパーが備わっている。
歴代と比べるとかなり小ぶりなサイズで、CSMなどの過密機能を搭載した玩具の難易度は高かったと語られている。


一方で、対V3必殺戦術を完成させた強敵怪人・イカファイアとの戦いでは、墨攻撃でベルトの風車の回転を阻害され、力と技を発揮できず大幅にパワーダウンしてしまう描写も見られた。

THEシリーズ版でも機能、デザイン共にほぼ同じ。

プロップに電飾が導入された初めての変身ベルト
劇中では先述したレッドランプパワーや逆ダブルタイフーンを発動させる際に光った他、第21話ではダブルライダーから贈られたメダルでエネルギーを充填した際に風車が煌々と輝いた。(このメダルはホッパーの逆のベルト右側に装備スロットがあるような描写だったが、このエピソード以降は基本的に無かったものとして扱われており、CSMでもスルーされていた)


ライダーマン


ヤー!

結城丈二はこのマスクをつけることによってライダーマンとなり、

手術した腕が連動し、アタッチメントを操ることが出来るのである!

ライダーマンは変身アイテムがベルトではなくヘルメット(と連動する義手)のため、これがシリーズ初の変身と無関係なベルトと言える。
ライダーズクレストにも採用されている。
ベルトの4つの点は小型ミサイルランチャーという設定だが、ライスピではデザイン初期案であった小型のタイフーン×4として描写されている。


仮面ライダーX


セッタップ!

変身ベルト『ライドル』の両サイドに付属するレッドアイザーパーフェクター装着(セタップ)することで変身を完了する。
そのため変身アイテムとしてのベルトの存在感は薄いが、Xライダーのベルトの真骨頂はやはり格納された武器である。
厳密には「ライドル」という名称はベルトから武器として引き抜くグリップを指し、ベルトの風車部分の名称は不明。便宜上「ライドベルト」などと呼ばれる場合がある。
風車パーツの横に搭載されたグリップを引き抜いてライドルとして抜刀。そのまま武器の握りとなるグリップのボタンを操作することにより細身のレイピアのような剣「ホイップ」棒形態「ライドルスティック」、投げ縄である「ライドルロープ」、スティックを更に引き伸ばした「ロングポール」の4形態に変化可能。
名乗り演出の都合上基本的に最初はホイップから始まるが、たまにスティックとして引き抜く。ロープとロングポールは他形態からの変化でしか登場せず、ベルトから引き抜く際に直接変化させた事はない。
近代に移ってからは常識となったベルトから武器が出るというギミックがシリーズ3作目ですでに完成しているのは驚く他ない。

ベルトとライドルには放電機能があり、劇中ではホイップから直接放電させ、ロープは相手を拘束した状態でグリップをベルトに戻すと電流を流せる機能が存在する。

変身自体はいくつかパターンがあり、ポーズをとってからジャンプして飛び上がり空中で装着したり、劇場版では少し複雑な工程でセタップしているが1度きりだった。


後にV3の手でマーキュリー回路を取り付けられてから変身コードは『大変身』に変更。
変身ポーズをとった後、自動的にレッドアイザーとパーフェクターが装着される。

映画『平成ライダー対昭和ライダー 仮面ライダー大戦 feat.スーパー戦隊』では大変身ではなくセタップを採用。
こうなっていた作中での理由は不明だが、パンフレットによれば大変身よりセタップの方が人気が高く、演者の思い入れも強かったからという。

大変身とセタップは別機能で別個に使用できると解釈する作品も存在する。

抜刀機能や展開されるレッドアイザー・パーフェクターなどカッコいいが玩具泣かせのギミックが目白押しのアイテムでもあり
放映当時のポピーのベルトはパーフェクターとレッドアイザーは取り外しこそできるが(出来たら逆に凄いけど)顔への展開だとか、顔につけられるサイズが別個にあるだとかはなく、抜刀機能こそあるがホイップのみかつハエ取り棒のような柔らかくて小さい可愛らしい棒が出てくる仕様となっている。
がんばれCSM、負けるな僕らのCSM。


仮面ライダーアマゾン


ウガァァァァァ……!

アァァァァ!マァァァァ!ゾォォォォォンッ!

キキィィィィィッ!

アマゾンの変身アイテム及びパワーソースは左腕のギギの腕輪
ベルト『コンドラー』は、ロープ・ノコギリ・薬研・火打ち石・ピック・ナイフなど十徳ナイフ的な野生児としての日々を暮らしを支える知恵の道具で、多種多様な万能ツールである。
つまり本来は変身とは縁もゆかりもない単なる日用品であり、普通に取り外しができてしまうベルト。
響鬼の先駆けと言えるかも。

放映当時のポピーではコンドラーを便宜上変身ベルトとして扱っており、ノコギリ部分が回転したり赤目の部分が光ったり売り文句である「光る!回る!」に違わぬ製品にするため本編とは違い、CMでは従来のライダーのようにベルトから手書きエフェクトが光って変身するような描写がされれいた。(本来の変身道具でもギギの腕輪も付属品としてちゃんとついてくる)

このデザインは後にリブート作品『仮面ライダーアマゾンズ』の『アマゾンズドライバー』に受け継がれた。詳細は別項目参照。
ドライバーの方はちゃんとした変身用アイテムだが、アマゾンオメガはこれでライドルの如く武器やロープを精製しており、アマゾンアルファはバックル部で卵も割っている。


仮面ライダーストロンガー


変ンン身……

ストロンガー!

天が呼ぶ!地が呼ぶ!人が呼ぶ!

悪を倒せと俺を呼ぶ!

聞け悪人ども!

俺は正義の戦士、仮面ライダーストロンガー!

城茂の持つ超能力は両腕のコイルスプリングを交差する事によって発生する強烈な電気エネルギーで、変身ベルト・エレクトラーに作用する。

変身ベルト『エレクトラー』は常時5万ボルトの電気エネルギーを蓄えており、変身時や攻撃に必要なエネルギーを供給する。
手袋を脱いで両手の「コイルアーム」を露出させ、これを勢いよく擦り合わせることで体内の発電装置が起動し、ストロンガーへの変身が行われる。
また、水分や熱を電気に変換するエレクトロチャージによって得られたエネルギーも同様に蓄積可能。
劇中プロップにダブルタイフーン以来となる電飾が導入されており、変身時にはチカチカと光る。
なお、劇中プロップは普通に樹脂で造形されていたが、玩具は中央の赤いパーツがクリア成型となっており、それまで同様しっかり光って回る。


仮面ライダー(新)/スカイライダー


スカァイ!変身!

トォッ!

スカイライダーの変身ベルト『トルネード』には重力低減装置が組み込まれており、
ベルト両脇スレバーを下に倒してセイリングジャンプすることで大空を自由に翔ぶことが可能となる。
風を取り入れてエネルギー源にする設定は初代同様だが、何故か水中でも変身が可能だったりする。お約束の爆風変身も健在。
ベルトからは「スーパーライトウェーブ」という光を放出可能。
強化前は風車の留め具が丸でサイズも小ぶりだったのだが強化後は下腹部まで届くくらいベルトが大型になり風車の留め具もダイヤモンド型になっている。(変身バンクのベルト発光は前期のものを使い回しているためここだけ唐突に旧型に戻る)

近年の春映画などでスーツを手がけているレインボー造型はこのあたりを失念していたらしく、ディケイドでのオールライダー枠として登場してから割と最近までベルトの小さい強化スカイライダーという本編に存在しない仕様で登場していた。(これに引きずられゲーム作品でもそうなっている)
ちなみに当時の本編で強化後のカラーに前期の小さいトルネードという組み合わせで登場したのはドロリンゴが分裂した伝説のにせスカイで実に笑えないジョークだったりする。
この点に関して余程の意見具申があったのかシリーズ50周年を記念したスーパーヒーロー戦記のあたりでようやくトルネードが大型に直され偽スカイ状態から脱出、ゲームでもガンバレジェンズでようやく大きいトルネードの強化スカイライダー登場した。


仮面ライダースーパー1


変身!

仮面ライダー、スーパー1!

変身ベルトは『サイクロード』。起動時以外は黒い装甲板で風車が覆われているデザインが特徴。
側面に搭載されたスイッチを起動させ、スーパー1の武器であるファイブハンドの切り替えを行う。
惑星開発用改造人間として誕生した当初は研究所のコンピューターにより外付けで変身を行なっていたため、ドグマの襲撃により研究所が壊滅してからしばらくは自力での変身ができなかった。
後に赤心寺の門を叩き赤心少林拳の修行を積み、変身の呼吸を体得する事によって自力での変身が可能となった。
物凄く長い事でお馴染みの変身ポーズで初期はポーズを取るだけで10秒くらいのシークエンスを必要としたが
ジンドグマ編では変身ポーズが実戦経験で研ぎ澄まされ素早くなったという設定で変身ポーズが短縮されている。
設定を反映し、時期によってはポーズの途中で一也の呼吸音が聞こえる。
『最新の科学を古来の拳法で起動する』という熱い理論もさることながら、変身ポーズそのものに明確な意味があるというのは平成以降のライダーでも意外と中々見られない個性的なケースである。
玩具にはスーパーハンドをイメージした白い手袋が付属している。


仮面ライダーZX


変ンン……身ッ!

ゼークーロースー!

ZX!

変身ベルトは『ゼクロスベルト』。(あまり厳密な正式名称などがないようで単に変身ベルトとする場合もある)
ベルト両脇の出っ張った部分は水素エネルギーのつまったカートリッジで、変身ポーズを取る事で水素エネルギーの供給と共にベルトが光って変身する。風力ならぬ水素ライダー。
ベルトのバックル部分に『虚像投影装置』を内蔵しており、自らの姿を何もない空間に投影できる。
複数の虚像を投影することで分身も可能。ZXが忍者ライダーたる所以である。
映画『平成ライダー対昭和ライダー 仮面ライダー大戦 feat.スーパー戦隊』では、
村雨が地下帝国バダンの幹部・暗闇大使として潜入する際、『虚像投影装置』の応用で装束を投影していた。

初期のスチルではベルトの黒部分が塗られておらず体と同じグレー色だった。

仮面ライダーBLACK


ゴルゴム!許さん!!

変……身ッ!

仮面ライダー、BLACK!

昭和ライダー最強のチート(笑)のカタマリ『キングストーン』
ブラックサン(=てつを)は赤い太陽の石シャドームーンは青い(組み込まれた後は緑)月の石を、それぞれ創世王から授かり、次期創世王の座を巡り殺し合う宿命にある。
二つの石が揃ったときの真の力は未知数であり、劇中見られる奇跡の数々はほんの片鱗に過ぎない。
  • 続編『RX』で強い『悲しみ』『怒り』に反応し光太郎に新たな力を授ける
  • 死んだはずのシャドームーンがライダーに勝つという『執念』のみで復活する
  • 後年の映画作品で死んだはずの光太郎を『人の心の光』によってRXへ進化させる
など、質の善悪を問わず強い『想いの力』を具現化する性質を持っているとおぼしき側面がある。

変身ベルト中央部のエナジーリアクター内にはキングストーンが埋め込まれており、変身時はエネルギーを増幅し全身に送り込む。
このエネルギーはBLACKのボディに走るのライン『パワーストライプス』に伝導させたり、ベルトから放出する『キングストーンフラッシュ』としても利用可能。
特にキングストーンフラッシュの万能っぷりは尋常ではなく、窮地における奥の手としての印象が強い。

玩具は「テレビパワー DX変身ベルト」と銘打たれ、テレビと連動させて遊べる画期的な仕様。
変身バンクの光を感知して自動で動くが、現在はポケモンショックの影響で同じものを作るのは難しいだろう。
漫画版『仮面ライダーBlack』では、ベルトは存在しないが額にTV版のキングストーンにあたる『賢者の石』が埋め込まれている。

なお、当アニヲタwiki(仮)でも長らくそのままだったが、BLACKの変身ベルトを『バイタルチャージャー』と表記するのは誤り
上述の玩具での名称からも分かる通り、放送当時から公式では一貫して「変身ベルト」としか呼称されていない。
間違った名称が広まった原因の一つはWikipediaに記載された出典不明の独自研究の文章がそのままネット上に拡散されていたことが有志の調査で判明している。
公式サイドもこの誤情報を鵜呑みにしてしまっている節が見受けられ、『ガンバライジング』でのフレーバーテキストや、『パズドラ』とのコラボイベントの際にもガッツリと「バイタルチャージャー」の名前が登場してしまっている。
その後、2022年に『仮面ライダー図鑑』のBLACKの項目が更新され、「腹部に装備されたベルト型の装具も含めて『キングストーン』と呼称する」と新たに説明が付けられた。今後はこれが公式解釈になっていくのだろう。
『BLACK』のリメイク版『仮面ライダーBLACK SUN』のクラウドファンディング返礼品として先述のテレビパワーが復刻された際も、「テレビパワー変身ベルト キングストーン」と改名されている。


シャドームーン

同じキングストーンを持つシャドームーンもまた、BLACKと同型のベルトを装備しており、機能も同じ。
ベルトの名前も同じく『キングストーン』*2だが、BLACKのベルトにおけるエナジーリアクターに相当する中枢パーツは『シャドーチャージャー』と呼ばれ、またBLACKが黒いボディに銀のベルトなのに対し、シャドームーンはボディが銀でベルトが黒、とアンチテーゼ的なカラーリングとなっている。
キングストーンから『シャドーフラッシュ』を放つだけでなく、
そこから取り出したエネルギーを破壊光線として放つ『シャドービーム』を得意技とする。
常にシャドームーンの姿なので本編での変身シーンはないが、後に『劇場版 仮面ライダーディケイド オールライダー対大ショッカー』で初めて変身シーンが描かれた(ただし異世界の別人である月影ノブヒコによるもの)。
変身機能は創世王に操作されており、第47話で創世王のビームを浴びて強制的に信彦の姿にされたこともある。

BLACKの変身ベルトとは異なりDX玩具は発売されておらず、その後もシャドームーン本人の人気に反して立体化はレインボー造形企画制作のプロップレプリカくらいだったが、『BLACK SUN』の制作発表にあたってテレビパワーをリデコする形で玩具化されることが発表され、ファンを喜ばせた。


仮面ライダーBLACK RX


この世に光ある限り、俺は甦る!!

変……身ッ!

俺は太陽の子!
仮面ライダーBLACK、RX!

光太郎のキングストーンが宇宙空間で太陽光線を直に浴び、その力を取り込んだことで突然変異を起こし誕生したのがRXである。
この際、変身ベルトも『サンライザー』に変化。さらにキングストーンには独立した意志が芽生え、光太郎に神託のようなアドバイスを与えたりもした。
従来のキングストーンの力と太陽の力を象徴するように、ダブルタイフーンのような形状を採っており、変身の際は左右で違ったパターンで発光する芸の細かい一品。

腹部の「サンバスク」から取り入れられた太陽光とキングストーンのパワーが生み出すハイブリッドエネルギーによって、BLACKの約3倍のパワーを発揮できる他、重篤なダメージを受けても太陽光線を受けることで瞬く間に回復できる。
太陽光が得られない場所ではキングストーンが、キングストーンが不調な時は太陽光がそれぞれをバックアップする形になっており、要するに敵にとってはどうあがいても絶望
仮に両方が不調になっても「不思議なこと」とか「悪に屈しない正義の心」とかでだいたいなんとかなる。

また、光を結晶化することで(文字通りの)必殺武器リボルケインを生成する。相手は死ぬ。
多段変身に伴いロボライダーは複数のギアが組み合わさったような形状、バイオライダーは流曲的なラインに三つの石が填ったような形状にベルトが変化する。

玩具にはRXの左手首にあるブレスレット状パーツ「リストビット」が付属し、リストビットを振ると電波でベルトが回るという、BLACKに続いてベルトを操作せずに変身できるものだったが、リストビットがやたらでかくて少し不便。


真・仮面ライダー 序章

完全に生身であるため変身ベルトは存在しないという、シリーズでも異色の存在。
ただし、順調にシリーズが制作されていれば仮面・戦闘服・バイクを獲得して従来の仮面ライダー然としたデザインになる予定だった。
続きはない……のだが、この設定は前述の小説版仮面ライダーにてS.M.R(システム・マスクド・ライダー)の参考にされている節がある。

なお、S.I.C.のシンはモトがモトなだけに対してビジュアル的には大きな変化がないタイプのデザインだが、腹部のベルトのバックルに相当する箇所に黄色のクリアパーツが配されているというオリジナルには無い意匠があり、ZOのレッドコアを思わせる。
また、同時期に発売されたリデコ商品『改造兵士レベル3』の腹部にはこのパーツは無く、原作で改造兵士の理性の有無を分ける『第3の眼』と同じ意図が込められている可能性が高い。


仮面ライダーZO


変……身……!

腹部に大自然のエネルギーを吸収する力を持つ赤い球体『レッドコア』が填っており、これが変身ベルトに相当する。
また、同じネオ生命体であるドラスにも変身ベルト状のパーツが見受けられる。

映画公開後に次の劇場用ライダー新作の企画が開始された際、雨宮監督はZOの続編を提案しており、一緒に提出されたZOの新デザインは手足が銀色になり赤いマフラーやベルトを身に付けた、いわばZO強化案というべきものになっていた(なお、ZOの新デザイン画は仮面ライダーJのDVDで確認できる)。


仮面ライダーJ


変身!

仮面ライダー、J!

ZO同様、ベルトは無く、腹部に填っている銀杏の葉のような形状の『Jスピリット』が変身ベルトに相当する。

変身者である瀬川耕二が身に着けているベルトはバックル部にJスピリットと同形の飾りがあり、Jへの変身時に赤く発光する。
玩具と呼ぶほどではないが、『プラデラ』のジェイクロッサーにこのバックルが付属しており、市販のベルトに取り付けることができた。


【番外編】


【マスクド・ライダー】


Ectophase Activate!

『RX』の北米リメイク版『MASKED RIDER』では、サンライザーが『エクトアクセラレーター』と名を変え登場。
機能自体は原典と同じで、変身する際はアップになったバックル部分がライダーのマスクに変化する演出が挿入される。
当初は変身ポーズがなく、掛け声を叫ぶだけで変身していたが、セカンドユニット監督*3とライダーのスーツアクターを務めたミチ・ヤマト氏が変身ポーズの重要性を力説して現地のスタッフを説得したことで、「ポーズ自体は氏が考える」という条件付きで途中から変身ポーズが導入された。

玩具も同じくサンライザ―の流用で発売されたものの、なりきり玩具よりもフィギュアの方が人気が高いアメリカではあまり売れなかったという。



追記・修正はベルトに風を受けながら行って下さい。

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最終更新:2024年10月19日 20:50

*1 本来は「ベルトを顕にする→変身ポーズ」という流れが、初回のみ「変身ポーズの構え→ベルトを顕にする→変身ポーズの続き」という流れになってしまっている。

*2 ただし、後述のプロップレプリカやなりきり玩具はいずれも「キングストーン」ではなく「シャドーチャージャー」名義で発売されており、この辺りの扱いは公式でもはっきりしていない模様

*3 日本で言うところのアクション監督と特技監督を合わせたような立ち位置