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藤堂兵衛

登録日:2014/07/28 (月) 21:12:02
更新日:2024/09/02 Mon 15:07:26
所要時間:約 5 分で読めます





では我が宿敵江田島平八君の死を祝して

万歳ーーーーっ!!
万歳ーーーーっ!!
万歳ーーーーっ!!




概要
魁!!男塾』の登場人物。男塾塾長・江田島平八及び男塾の宿敵。江田島とは大学時代からの因縁がある。

かつて、太平洋戦争末期サマン島副指令を勤めていた男で本名は「伊佐武光(いさ・たけみつ)」
当時、サマン島は米軍の猛攻で極めて不利な戦況にあり兵士達は決死の覚悟で戦っていたが、その中でただ一人自らの安全のため米軍に白旗を上げ投降。
同胞の日本軍二千八百十三名の命を売り、生き延びた。
終戦後、ヤミ物資の横流しを元に日本の国家予算にも匹敵する財力を築き、今では政財界の黒幕として恐れられている。
その権力は時の首相の首をもすげかえ、彼を知る一部の人間からは「昭和の妖怪」「日本の黒幕」「最後の首領」といった様々な呼び名をつけられている。

…という設定であったが「天下無双 江田島平八伝」では少々掘り下げられており、東京帝国大学(現・東大)入学時に卑劣な行為を働いて王大人をいたぶったことが原因で
江田島とは完全な宿敵となり、「江田島平八」と書いた藁人形に釘を打ち続けるほどに憎悪していた。
しまいには江田島の恋人を財力で奪い取り殺害しようとまで目論んでいたが、いずれも失敗に終わる。
また、江田島はサマン島には参戦せず、同時期、太平洋上で米国海軍の駆逐及び領海警備の任に就いており、終戦後にサマン島の生き残りの兵士からその事実を聞いた事になっている。
ちなみに本エピソードで江田島より7歳上、1921年生まれと判明した。「極」時代は90超えてんじゃねーか。


魁!!男塾』で天挑五輪大武會の主催者として初登場。
藤堂の首を討ち取り彼に売られた日本軍の怨みを晴らすため、男塾は大武會に挑む事になる。
用心深く疑り深い性格をしており、普段は厳重な警備が敷かれた要塞のような屋敷から人前に姿を現すことはなく、
周囲には常にいかなる状況にも対応できる完璧な警備体制が敷いてある。
大武會はモニターを通して観戦しており、唯一姿を見せるのが大武會の表彰式である。藤堂の命を盗るにはこの機会の他はない。

見事優勝を果たした男塾の前に現れ、命を狙われる*1がすでに藤堂に看破されており、逆にマシンガンを構えた配下によって包囲し窮地に陥れる。
しかし、死天王の決死の行動で配下を倒されヘリに乗って逃亡しようとする。
そこに江田島が現れヘリを粉々にして飛び降り、決着をつけるため対決、黒兜流奥・義瞬噭刹駆で攻め立てる。
江田島の予測不能の行動に捕らえられると今度はライオンをも一撃で倒す45口径での不意打ち(全然効かなかったが)の末、
ロケットで脱出し闘技場に仕掛けた時限爆弾を起動。
まんまと逃亡に成功したかと思われたがロケットに乗り込んでいた桃に赤石より託された斬岩剣で
脳天から股間までコックピットごと一刀両断にされ海に落下していった。

誰がどう見た所で死亡したと思われていたが、七牙冥界闘で再登場。
藤堂が落下した先には運よく現代科学の粋を極めた医療設備と世界最高の医師団をのせた原子力潜水艦が待機しており、
手術は困難を極めたがその生への執念と強運により奇跡的な復活を果たした。おかしいだろ!?
宇宙にいる江田島に正体を現した後は神拳寺を突破した男塾の前にも現れ、メンバーを三つの組に分ける。
そして第五の牙・武幻城に男塾がのたれ死んでいく様を見届けるため現れたが、これが仇となり帰還した江田島を初めとする男塾軍に包囲され捕らえられてしまった。


『暁!!男塾』では秘密組織「ソドム世界会議」の中心人物として登場、男塾の全滅を企む。
先ずは福禄島にて獅子丸・信長・十蔵・W男杯の出場選手の計十五名を除く一号生達を人工津波で始末。
配下であるソドム七福神軍団やソドム総統・洪恩来が倒されると、超格闘兵器「皆殺死君」で攻撃をしようとするが、
人工津波で始末した一号生たちや、七福神軍団との戦いで戦死したと思われていたW男杯の選手達は王大人に救われており、駆けつけた袁紹の水鏡漿により破壊され遂に敗北を認める。
江田島に好きにするように促したが「宿命の敵は宿命の友でもある」と珍しく見逃される。しかし、直前に見捨てた洪に報復として銃で撃たれてしまった。

バラモン偏で江田島が死んだとされた時には、告別式で赤いチャンチャンコを来て、当記事冒頭の万歳三唱をして信長を怒らせたが目には涙を浮かべていた。

亜流魔偈呑偏では、何と謎の人物・マスクマンとして男塾と共闘
その際、男塾に伝わる至宝である伝説の学ラン・赤殲ラン*2を江田島から渡され着用している。
王家の谷の守護者達のツタンカーメン十五世や淤凛葡繻の聖紆塵と激戦を繰り広げた。
聖紆塵との死闘の末、死亡したかと思われたが王大人に救われており、戦いの終結後に姿を現した。
その後は、獅子丸達の卒業式に来賓として出席している。



最終作・『極!!男塾』でも登場し、宇宙からの侵略者「スサノヲ一味」を手引きしたことが明らかになった。
男塾とは前作で共闘した事から、その行動に何らかの意図があるのかと思われていた。
敵に協力したのは永遠の命を見返りにとのことだが、相当な高齢にもかかわらず五体満足で頭も切れておりお前に本当にそんなもの必要なのかと言いたくなる。
ちなみに同作では遥かに年下である田沢松尾痴呆になり、富樫に至っては老衰で死に掛けていた。
…が、その実態は強い奴の戦いが見たいだけという「魁」時代と何ら変わりないゲスジジイに戻っていただけであった。


財力や権力といった強大な力を手にしているが「自らの最大の武器はこの肉体」と語り老人とは思えぬ鍛え上げられた筋肉をしている。
言うだけのことはあり、猛牛に対して刀一本で立ち向かい、居合切りで一刀両断するぐらいは朝飯前。屋敷の中でも時折鍛錬しているようで、運動を怠ってもいない。
黒兜流という拳法を極め、その実力は江田島と渡り合うほど。『暁!!男塾』では大菩薩流という拳法も使用している。

シリーズを通しての敵役で男塾に復讐し殲滅するという目的に変化はないようだが、江田島の告別式で涙を浮かべたり、
男塾と共闘し卒業式に出席するなどその心境には何かしらの変化が見える。
江田島も「宿命の敵は宿命の友でもある」と語り、どちらかというと腐れ縁のような関係になっているようだ。


能力・武装

●バリアージャケットシステム
藤堂が身に着けている防御装置で、米国国防総省が要人警護のために開発したもの。
半径一メートル以内を眼に見えぬ特殊な電磁波が包み込みバズーカ砲でさえはじき返す。
江田島が登場した際に、決着をつけるため自ら脱ぎ捨ててしまった。

●瞬噭刹駆(しゅんきょうせっく)
黒兜流奥義。極限というべき身の軽さと素早さでその動きは最早テレポーテーションとも言われる。
藤堂は巨象をもカスリ傷で即死させる猛毒を縫った手裏剣を投げ、自ら受け止めてさらに投げ返すという攻撃を行った。
素早い動きを基礎とした秘奥義は数あるがその最高峰とされている。
この技の修業法は硫酸池に浮かべた不溶性の紙片の上を驚異的速さで駆け抜けるというもので、失敗すれば即死の恐るべき荒行であった。
これを成し遂げ達人の域に達した者は瞬きする間に二十間(約36m)を移動したという。
我々が親しんでいる「かけそば」は当時修業者が座して食べる暇を惜しみ、器を持って駆けながら食べたそばがその名の由来である
「極!!」では宋江将軍が使用したが、男爵ディーノによりそのイカサマを暴かれる。

具体的な速さを考えると、瞬きは大体が0.1秒前後なので秒速に換算して約360m。
これはJの使う拳技「0.7秒に10発のF・P・M・P」に対して1発につき25mは移動できる余裕がある計算になり、完全に超音速移動の領域である。そりゃ強いよ。
(ただJも本当はマッハ・パンチの時点で音速を超える拳なのだが。雷電曰く藤堂は「極意を極めている」ので単純に修行を成し遂げただけの達人より遥かに速いのかもしれない)

●皆殺死君(ミナゴロシクン)
超格闘兵器。ソドム編で追い詰められた藤堂が繰り出した巨大兵器で、藤堂の身体にセンサーでつながっており、藤堂と全く同じ動きで攻撃する。

●緊縛鎖(きんばくさ)
両端に錠のついた鎖で相手を拘束する。

●自在體熱(じざいたいねつ)
大菩薩流奥義。己の体温を自在に調節できる。これぞまさに「燃える闘魂」

●自在體熱火炎指射(じざいたいねつかえんししゃ)
超極奥義。自在體熱の応用で体温を急上昇させ炎にして発射する。

●體熱限界点(たいねつげんかいてん)
最終奥義。敵に組み付いた状態で限界まで体温を上げ、敵と共に炎に包む玉砕戦法。

●若歳灸(じゃくさいきゅう)
中国拳法の秘伝。特殊な灸で人体のツボを刺激する事で超人的効果を引き出す。これにより百歳近い老人でも若者のような肉体を得られる。効果には制限があり、時間が来ると元の老人の肉体に戻ってしまう。


世の中には三つの力がある! 立項力、追記力…そして修正力!

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最終更新:2024年09月02日 15:07

*1 当初、「塾生たちが勝ち上がって優勝式典に参加すれば江田島平八がどうにかしてそこに来て藤堂を暗殺する」と江田島本人が言っていたが、決勝戦の最中に助っ人(補欠)名義で江田島が来たものの、数回戦った後唐突に帰ってしまい(理由は一切不明、普通なら「正体がバレそうになった」とかだが、藤堂が怪しんだのはこの「唐突に帰る」という行動が原因。)、結局桃が藤堂の命を取ることを宣言した。

*2 男塾にて卓越した貫目の塾生に授与される特製の赤い学ランで、その赤は長い闘いの血で染まったとされている。また、男塾では学ランは白殲ランを含め色でランク付けされており、赤殲ランはそのランクの最高位に位置している。