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アップリュー/タルップル

登録日:2019/12/29 Sun 18:54:34
更新日:2024/01/19 Fri 13:38:58
所要時間:約 7 分で読めます





すっぱいりんごを食べて進化。火傷するほど強酸性の液体を頬袋に溜める


甘い蜜で体がおおわれ背中の皮はとくに甘く昔は子どもの おやつだった。


アップリュー及びタルップルとは、『ポケットモンスター』シリーズのポケモンである。


【データ】

アップリュー

全国図鑑No.0841
ガラル図鑑No.206
分類:りんごはねポケモン
英語名:Flapple
高さ:0.3m
重さ:1.0㎏
タマゴグループ:しょくぶつ/ドラゴン

タイプ:くさ/ドラゴン
特性:じゅくせい(きのみの効果が倍になる)
くいしんぼう(残りHPが最大HPの1/4以下になったときに発動するきのみを持たせると、最大HPの1/2以下で発動するようになる)
隠れ特性: はりきり(自分のこうげきが1.5倍になるが、物理技の命中率が0.8倍に下がってしまう)



HP:70
攻撃:110
防御:80
特攻:95
特防:60
素早さ:70

合計:485

努力値:攻撃+2


タルップル

全国図鑑No.0842
ガラル図鑑No.207
分類:りんごじるポケモン
英語名:Appletun
高さ:0.4m
重さ:13.0㎏
タマゴグループ:しょくぶつ/ドラゴン

タイプ:くさ/ドラゴン
特性:じゅくせい(きのみの効果が倍になる)
くいしんぼう(残りHPが最大HPの1/4以下になったときに発動するきのみを持たせると、最大HPの1/2以下で発動するようになる)
隠れ特性:あついしぼう(ほのおタイプこおりタイプの技によるダメージを受ける時、相手のこうげき・とくこうが半減する)

種族値

HP:110
攻撃:85
防御:80
特攻:100
特防:80
素早さ:30

合計:485

努力値:HP+2


進化
カジッチュ
 ├(すっぱいりんごを与える)→アップリュー
 ├(あまーいりんごを与える)→タルップル
 └(みついりりんごを与える ※SVゼロの秘宝前編以降)→カミッチュカミツオロチ(ドラゴンエールを覚えている状態でレベルアップ ※SVゼロの秘宝後編)

【概要】

カジッチュの分岐進化のうち、『ソード・シールド』時点から知られている二つの姿。
ちなみにカジッチュはリンゴに入った青虫のような姿だが、むしタイプは入っていない。
産まれてすぐリンゴに入り、そのリンゴを食べて一生を過ごす。

アップリューすっぱいりんごを与えることで進化する。
リンゴの皮を羽にしたドラゴンのような姿をしている。どことなくサザエさんのオープニングっぽい。爆丸とか言うな。
顔はカマキリに近い容姿となっている。
すっぱいりんごを食べた影響で頬袋に強酸性の液体を貯めることができ、これを吐き出して攻撃する。
まぁ、それっぽい技は「アシッドボム」くらいしか覚えないが。
ちなみにドラゴンタイプの最終進化形としてはかなり小さくて軽い。

タルップルあまーいりんごを与えることで進化する。
リンゴのヘルメットを被った怪獣のような姿をしており、背中はアップルパイのようになっている。
ちなみにタレ耳のように見えるのは目。
背中の皮が甘い蜜で熟成されており、昔は子供たちのおやつとして食べられていたらしい。
こちらもアップリュー同様小さいが、体重はやや重め。


【ゲームでのアップリューとタルップル】

ガラル地方では進化前のカジッチュが草むらで出現するほか、ヨロイ島やパルデア地方では木を揺さぶるとたまに落ちてくる。

第八世代では『ソード』では「すっぱいりんご」、『シールド』では「あまーいりんご」がナックルシティでのイベントで一つずつ手に入るほか、ワイルドエリアの樹木の下で拾えるキノコや「とくせんリンゴ」に紛れており、稀に手に入る。

カジッチュがシナリオで習得できる技は(遺伝や教え技を除けば)「おどろかす」「からにこもる」「メロメロ」(技マシン)のみ。
いくらレベルを上げても他に何も覚えない為、ストーリー攻略に加えるならすぐに進化させてしまおう。
実は何気に「メロメロ」だけ技マシン対応している初のポケモン。恋のおまじないに使われるだけある。

この系列のみが持つ特性として「じゅくせい」があり、きのみの効果を2倍にすることができる。
オボンのみであればHP半分回復、半減実ならば被ダメ1/4、ピンチ系きのみなら能力二段階上昇という効果である。
また、進化先によって隠れ特性が異なるが、カジッチュのときの隠れ特性は「ぼうだん」(砲弾系の技を無効化する)。

ジムリーダーヤローがクリア後のトーナメントで切り札として使用。キョダイマックスを披露する。
『ソード』ではアップリュー、『シールド』ではタルップルを繰り出してくる。

カジッチュが第八世代の時点で既に分岐進化する種であることは先の通りであるが、第九世代では『スカーレット・バイオレット』の追加コンテンツ『ゼロの秘宝』で新たな姿としてカミッチュが前編『碧の仮面』で、加えて後編『藍の円盤』ではカミッチュが更に進化したカミツオロチも登場している。詳しくは当該記事で。

【対戦でのアップリューとタルップル】

両者ともメガジュカインアローラナッシー以来となる草とドラゴンの複合タイプ

第9世代追加コンテンツでは新登場したカミツオロチに食われ気味なところがあり(虫食いリンゴだけに)
環境に対してどうも痒い所に手が届かない感が否めない部分も多いが、工夫を凝らせばまだまだ活躍の場は作ることが出来る。

アップリュー

アップリューは物理寄りのアタッカー。
専用技として「Gのちから」を覚える。
これは威力80の草物理技で、確定で相手の防御を下げる。
メインウェポンはこれの他に「げきりん」が使える。
サブウエポンとして「アクロバット」「とんぼがえり」「ふいうち」等を覚え、結構器用。
後、何故か1.0kgと軽いのにヘビーボンバーを覚える。威力はお察しなのでほぼダイスチル用。
隠れ特性「はりきり」はダイマックスわざとの相性がいいので、これを軸にダイジェットで全抜きを狙うアタッカー型が見られる。

第9世代ではダイマックスが使えない上、2段階進化を貰えたカミツオロチの陰に隠れがち。
対戦環境でもブーストエナジー持ちのパラドックスポケモンたちの煽りをもろに受け、「りゅうのまい」型はほぼ役に立たず逆境に立たされている。
幸いにも火力全振りなら「Gのちから」のゴリ押しでヘイラッシャキョジオーンとの殴り合いでも勝てる実力はあるので、愛があれば耐久ポケモンを崩す一手とはなりうる。パラドックスポケモンと鉢合わせたら黙って「とんぼがえり」だ。

タルップル

タルップルはHPと特攻の高い鈍足耐久型。隠れ特性のお陰で氷技もある程度は平気。
弱点5で4倍弱点なし、半減以下が5とそこそこの耐性になる。草タイプ持ちで炎を半減できるという点も貴重。
専用技として「りんごさん」を覚える。
こちらは特殊草技、確定で特防を下げる。
ただサブウエポンの特殊技がノーマル技しかないのが難点。
攻撃も低くはなく、「じしん」や「ふいうち」を覚えるので、思い切って両刀にするのもアリ。
氷技はそう来ないとにらむなら、通常特性の「じゅくせい」と遺伝技の「リサイクル」で高効率の回復や能力アップを図り、短期決戦や耐久に徹して相手のダイマックスをパアにしてしまう使い方も考えられる。

第9世代ではカミツオロチのほとんどの能力がタルップルを上回っている。
「あついしぼう」による粘り強さやトリックルーム下での素早さはタルップルが上回っているし、「りんごさん」の突破能力は決して見劣りするものでもない。
ただし、耐久型としてのセールスポイントは不足していると言わざるを得ず、「それをやるならカミツオロチでいい」という点が多くなってしまうのが泣き所となっている。
実用的ではないが、面白い所でいうとゴーストテラスタルで呪いの効果を切り替えられるのを利用して、「呪い」「じゅくせい」「リサイクル」を活用した革新的な呪い殺しコンボを繰り出すこともできる。白雪姫の毒リンゴみたいな奴っちゃな



【キョダイマックスのすがた】

ガラル地方の一部の個体が使えるキョダイマックス。容姿は両方同じで、鳴き声だけ違う。
巨大なリンゴの中からこれまた巨大なドラゴンが飛び出したような外見をしている。
アップリュー・タルップルよりむしろ「カジッチュがキョダイマックスした姿」と言った方が分かりやすいか。まるで進化前の形態に収斂進化してしまったようだ。

アップリューは草技が「キョダイサンゲキ」となり、ダメージと同時に回避を下げる。

タルップルは草技が「キョダイカンロ」となり、ダメージと同時に自分の状態異常を治す。

どちらもダイマックス技の仕様で対象全体に追加効果は有効。ダブルにも転用できる。


【余談】

モチーフは勿論 リンゴ だが、この第八世代で架空の果実「きのみ」が蔓延していたポケモン世界において現実そのままのリンゴの存在が確認されることになった。
進化に関わる道具の「すっぱいりんご」「あまーいりんご」に加えて、カレーの食材となる「とくせんリンゴ」がある。
ちなみに不思議のダンジョンシリーズにはきのみと並行して普通に存在している。ダンジョンに落ちたものを食料とする他、探検隊のギルドのおやかたことプクリンが好物にしている「セカイイチ」も実在するリンゴの一品種である。

ドラゴンが入っているのはエデンの園でアダムとイブに禁断の果実を食べさせた蛇にちなんだものだと思われる。

アップリューの専用技「Gのちから」の名称は、アイザック・ニュートンが万有引力(重力のこと)を思いついたきっかけと言われる説の1つ「木から落ちるリンゴを見たこと」にちなむと思われる。
なぜ「じゅうりょく」ではなく英語の「Gravity」の頭文字から名付けたかというと、すでに同名の技が登場しており、それと混同を防ぐためだと思われる。ちなみにじゅうりょく状態ではGのちからの威力が1.5倍になる。
海外ロケールでの技名もユニークであり、フランス語、イタリア語、スペイン語、韓国語は日本語と同じニュアンスだが、英語は「Grav Apple(りんごが重力落下)」、ドイツ語は「Gravitation(重力落下)」、中国語簡体字は「万有引力」、中国語繁体字は「萬有引力」と大きく異なる名称になっている。

カジッチュの系統は、レベルが低いうちは非常にレベルが伸びにくいが、レベル100までに必要な経験値が最も少ない600,000という変則的なレベルの伸び方をする成長タイプなのだが、このパターンの種は第三世代~第四世代で登場した種が主で、第五世代以降の種では唯一である。

リンゴといえば白雪姫の毒リンゴが有名だが、幸いなことに(?)どくどくの技マシンは剣盾には無いので、彼らは毒リンゴではないようだ。

『スカーレット・バイオレット』ではパルデア地方でも姿を見かける種であるが、前述の通りカジッチュの新たな進化先としてカミッチュ・カミツオロチが登場したり、最強ブリガロン戦で有力候補として紹介・選出されるなど、非常に出番に恵まれている。


追記・修正はリンゴを食べてからお願いします。

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最終更新:2024年01月19日 13:38