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クエスパトラ

登録日:2022/12/09 Fri 13:22:24
更新日:2025/02/08 Sat 21:46:15
所要時間:約 4 分で読めます





大きな 瞳から サイコパワーを 浴びせて 相手を 動けなくする。 見かけによらず 気性は 荒い。


色とりどりの フリルの 隙間から サイコパワーを 放出して 時速200キロで 疾走する。



クエスパトラとは、「ポケットモンスター」シリーズに登場するポケモンの1匹である。



■データ


全国図鑑№:927
分類:ダチョウポケモン
英語名:Espathra
高さ:1.9m
重さ:90.0kg
タマゴグループ:飛行
性別比率:♂50%♀50%

タイプ:エスパー

特性:びんじょう(相手のランク補正が上昇したとき、自分も同じだけランクを上げる)
おみとおし(相手がもちものを持っている場合、何を持っているかが分かる)
隠れ特性:かそく(ターンが終了するときにすばやさが1段階上がる)

種族値
HP:95
攻撃:60
防御:60
特攻:101
特防:60
素早さ:105

合計:481

努力値:素早さ+2

進化:ヒラヒナ→クエスパトラ(Lv35)



■概要


ポケットモンスター スカーレット・バイオレット」にて初登場したポケモン。
進化前のヒラヒナはヒヨコのような姿のポケモンで、体のヒラヒラな部分からサイコパワーを放出して体を地面から1cmだけ浮かしている。
また可愛い姿とは裏腹に執念深い性格で、木の実を奪った相手に復讐することもあるという。

クエスパトラに進化すると一気に鳥らしい姿に成長し、進化前の面影はほとんどなくなる。高さも10倍近く大きくなる。
その姿はダチョウのような姿で、オレンジや黄色の大きなフリルが付いており、おかっぱのような銀色の髪が生え、エジプトの壁画のような顔をしている。
その可憐な容姿とは裏腹に性格は荒く、目からサイコパワーを放出して相手を動けなくさせる。またフリルからサイコパワーを放出して時速200kmで走ることもできる。

女性的な外見だが、サーナイト等と同様に♂も存在する。


■ゲームでのクエスパトラ


進化前のヒラヒナと共に野生で出現。主に砂漠地帯に生息している。
特にクエスパトラはその容姿が目立つので面食らったプレイヤーも多い事だろう。

トレーナーではジムリーダーリップと、トップチャンピオンのオモダカが使用する。
特にオモダカの個体は後述の特性「びんじょう」なので積みの起点にしないように注意。

こちらの戦力としては後述の「ルミナコリジョン」が強いため、テラレイドバトルでは活躍できる。

実は通常ネクロズマ及びARシステムでエスパーになれるシルヴァディを除くと第六世代のニャオニクス以来久しぶりに追加された単エスパーの最終進化系である。*1


■対戦でのクエスパトラ


その鳥みたいな外見とは裏腹に、ひこうタイプはなくエスパー単タイプ。飛ぶ事が出来ないダチョウがモチーフだからだろうか?ドードーとドードリオはひこう持ちなのに。
なので鳥っぽいのに虫が苦手というややこしい事になっている
ステータスは素早さ・特攻がやや高く耐久面が低いというエスパータイプのアタッカーらしいものとなっている。
しかし素早さも特攻も種族値は100程度、合計種族値は481しかなく、ステータスは控え目なものとなっている。
(参考程度にリザードンなどのいわゆる御三家と呼ばれるポケモンの合計種族値が530程度である)

しかし、専用技が大きな特徴となっており、その強力な効果から対戦環境で採用される理由の一つとなっている。
「ルミナコリジョン」である。

これは威力80のエスパー特殊技で、当てると相手は確定で特防が2段階下がるという強力な技である。
特防が2段階下がれば与える特殊ダメージは2倍、4段階下がれば特殊ダメージが3倍、6段階まで下げれば特殊ダメージは4倍まで膨らんでいく。

「ルミナコリジョン」を当てて以降のダメージが大きく上がるため、受けを許しにくく、自分がやられてもデバフを引き継ぐため後続のサポートにもなる。
テラレイドバトルでは相手が交代しないためステータス変化を打ち消されるまで大ダメージを与えるようになる。
ミミッキュなどに対しても「ばけのかわ」剥がしとデバフを同時に行う事ができる。

メインウェポンは「ルミナコリジョン」でほぼ決まりだが、お馴染みの「サイコキネシス」「サイコショック」も勿論覚える。
またサブウエポンとしてあく対策の「マジカルシャイン」も覚える。
サーフゴーに刺さる「シャドーボール」に他のタイプとしては「ハイパーボイス」「エナジーボール」「ラスターカノン」などを覚える。
はがねタイプに通る攻撃技が少ないため相手をするのは苦手、かくとうタイプの「テラバースト」を採用したり、後続に任せるなど対策が必要。

エスパータイプらしく変化技も充実しており「バトンタッチ」「めいそう」「トリック」「リフレクター」「ひかりのかべ」「さいみんじゅつ」「スキルスワップ」等を覚える。
また鳥らしく「フェザーダンス」や「はねやすめ」も習得可能。

更にクエスパトラの個性として専用特性「びんじょう」がある。これは相手が能力を上げた時に、自分も同じ能力を上げる特性。
相手依存にはなるものの、積み技を多用する相手に後れをとりにくくなる。
ちなみにダウン効果には便乗しないため、相手が「からをやぶる」を使ったり特性「ムラっけ」等には美味しい結果となる。

もう一つの「おみとおし」はやや地味ではあるが、高い素早さと「トリック」とのシナジーが期待できる。
とはいえ後述の隠れ特性が優秀過ぎるため通常特性のクエスパトラは1%程度となっている。

隠れ特性はなんと「かそく」、これは場に出ている間は1ターンごとに素早さが1段階(元の50%)ずつ上昇していく特性である。
1段階で「こだわりスカーフ」と同じ1.5倍、2段階で素早さ2倍と延々と加速していく。

クエスパトラは「バトンタッチ」も覚えるためテッカニンバシャーモメガヤンマでお馴染みのかそくバトンが可能。
上記3体と違い「めいそう」によって特殊方面を上昇させて引き継げる点が大きな差別化点となる。

まとめると、加速しながら上を取り「ルミナコリジョン」を乱射してゴリ押し、バトンによるコンボ構築などがクエスパトラの強みである。

逆に欠点としては「ルミナコリジョン」と特性「かそく」に依存した強さのため、それらが通用しない環境では強みを発揮できなくなることである。

SV環境ではブーストエナジーに素早さ上昇を持ち「かそく」では抜けない、「シャドーボール」で弱点を突いてくるハバタクカミ
あくタイプを持ちエスパー技の「ルミナコリジョン」を無効にする準伝説のパオジアンディンルーチオンジェンイーユイの4種。
この5種は採用率が高く、解禁されているルールでは、クエスパトラの強みが封殺されてしまうのである。

パラドックスおよび準伝説が解禁前のシーズン初期は加速バトンタッチ、専用技によるゴリ押し型、変化技を絡めた妨害と主にサポートタイプが活躍したが、
解禁後はあくタイプ大跋扈に素早さのインフレ環境になったことで大きく数を減らしてしまう。

長らくは下の順位だったが、パラドックスや準伝説が使用不可のシーズンが再び来ると上位勢にあくタイプが減ったことで数を増やしている。
良くも悪くも「ルミナコリジョン」の通りの良さと「かそく」による抜ける範囲で強さが決まるので環境に大きく依存するポケモンとなっている。


■余談


  • ダチョウモチーフとしては初代ドードリオ以来だが、あちらが3つ首のモンスターなのに対し、こちらは現実のダチョウに近い姿となっている。向こうと違いひこうタイプはないから飛べない鳥という点もダチョウらしくなっている

  • 現実のダチョウは時速70km以上と爆速で走ることができ、視力は20を超え数十m先の虫の動きが見えるレベル。群れ内の誰かが走りだすとよくわからないまま一緒に走り出すポンコツじみたところもある。それぞれ「かそく(走力)」「おみとおし(視力)」「びんじょう(周りに合わせる)」と言った所か。

  • 名前の由来は「エスパー」と、エジプトの女王で世界3大美人の1人「クレオパトラ」からだと思われる。パルデア地方ってスペインとポルトガルモチーフなんだけどなとはいえ、往年の大女優エリザベス・テイラー主演の映画『クレオパトラ』のロケ地はスペインなので全く無関係でもない。

  • クエスパトラのデザインは、キャラクターデザイナーであり漫画家でもあるありがひとし氏が担当。
    そのほか、今作ではキョジオーン一族とハバタクカミのデザインも担当されているとのこと。ヒラヒナは別のデザイナーの担当であると思われる。

  • 更に余談だが、氏が手がけているロックマンシリーズにもソニック・オストリーグと言うダチョウ型のレプリロイドがいる。後、そいつと違って残念ながら「エアスラッシュ」は覚えない。「ブレイブバード」ならあるが



追記・修正はサイコパワーで走ってからお願いします。



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最終更新:2025年02月08日 21:46

*1 進化前では単エスパーも追加されていたのだがそのポケモンの全てが最終進化で複合タイプになっている