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地帝国バグナラク

登録日:2023/03/29 Wed 10:34:28
更新日:2024/11/09 Sat 21:07:37
所要時間:約 6 分で読めます


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Bug やべーやつ カメジム カメムシ ガイ・ガイ・チュー クモ コメント欄ログ化項目 サナギム ジェラミー・ブラシエリ スーパー戦隊シリーズ スーパー戦隊悪の組織項目 ダイコクコガネ ダイゴーグ ダグデド被害者の会 チキュー デズナラク8世 ネフィラ・イドモナラク・ネ バグ バグナラク バグナラク害虫記 ヒャッハー ブラック企業 ミミズ 三木眞一郎 余湖裕輝 侵略国家 加害者にして被害者 和解 哀しき悪役 国家 地帝国バグナラク 地底人 壊滅組織項目 外道 奈落 害虫 帝国 志村知幸 怪ジーム 悪の組織 戦隊悪役 架空の国家 狂気 狭間の国バグナラク 王様戦隊キングオージャー 異形 異星人 結構暗い過去持ち 考えさせられる話 脳筋 蛮族 蠱毒 豪華声優陣 黒い東映




我らは増殖する、故に無限。

我らは死を恐れず、故に無欠。

もがき、足掻け。

望み絶たれるその日まで、森羅万象の区別なく、我が深淵が喰らい尽くそう!


地帝国バグナラクとは、スーパー戦隊シリーズ第47作『王様戦隊キングオージャー』に登場する悪の組織である。



【概要】

奈落王デズナラク8世が禍々しく治める異形の民の国。
2000年前に5人の英雄と守護神キングオージャーによって打倒されたが、地底で戦力を増強した現代になって地上に再び出現、人類を駆逐して自分達が地上の覇権を握ろうと目論む。
王城は地下深くに存在する殺風景な洞窟であり、そこから地下トンネルを通じて各国に神出鬼没に姿を現す。

過去作では
といったタイプの敵は数多く登場していたが、彼らのように「人間を見下しながらも純粋に憎んでいる」というのは何気に歴代でもかなり稀。
それゆえ仮にも「国家」の体を成していながら、一切交渉の余地のないシリアスな悪役として描かれている。

国章は「BUGNARAKU」のスペルを崩した逆三角形。


【国家体制】

2000年もの長きに渡り暗い地底で息を潜めていたからか、国全体を陰鬱で殺伐とした雰囲気が支配している。
特に自分達を地底へ追いやった人類への憎悪は並大抵のものではなく、一人でも多くの人間を殺すためには手段を選ばない。
それは「100人死んでも101人殺せば問題なし」という、宰相カメジムが掲げる脳筋理論苛烈かつ狂気的な思想にも表れている。
そのため同胞がどれだけ死のうとも全く気にも留めず、平時でも蟲毒の如く仲間同士で殺し合う光景がたびたび見られるなど、人間とはまるで違う、ある意味では実に「虫」らしい価値観の下に動いている。
さらに食糧に乏しい地下で生き延びるため、同胞の死体を食らう共食いが常態化しているという、本編で描かれた範囲でも末期的な状態となっている。

基本的に敗者に人権や権威はないを地で行く国家であるがこれは国王にも例外なく適用される。
なので敗戦して「王に力が無い」と判断された場合、嬉々として反逆を起こして王を殺し自らが新たな王にならんとする気風がある。

とはいえ種族全員が邪悪な精神を持っているというわけではなく、中には人間と愛を育んだ穏健な者も存在。
さらに人間との間に子を成すことも可能であり、その場合生まれて来た子供は人間とほぼ変わらない外見でありながら、バグナラクの長命さと能力を受け継ぐ。
しかし人類を憎むことを是とするバグナラクにおいてその行為は当然禁忌であり、本人が裏切り者として国を追われるのは勿論のこと、子供も「半端者」と蔑まれ肩身の狭い思いをすることとなる。


当初はほとんどおとぎ話の中の存在ということもあって正式な国家とは認められなかったが、後に国家として必要な領土と国民が確認されたこと、
国王(主権)もデズナラクとの決闘を制したジェラミーが新たに即位したことで条件が満たされ、「狭間の国」として正式に発足した。
またそれに伴い王城も以前の真っ暗な洞窟から、ゴッカンの山間部に位置する地下神殿を改装した宮殿に移された。
他にも建物らしきものが確認出来、戦闘一辺倒だった地帝国時代と違い文化的な活動にも力を入れるようになった模様。


【国民】

国民全員が昆虫や節足動物、甲殻を持つ生物の遺伝子情報「BNA」を組み込まれ、「異常成虫」と称されている巨大化能力を持つ。
その巨大化の具体的なメカニズムは長らく不明であり、グンダジームやバエジームが芋羊羹金色のアイテムを食べて巨大化していることしか分からなかった。
そして22話にてダイゴーグが王様戦隊の眼前で遂に巨大化を披露、それによりこの金色の「何か」はシュゴッドから抜き取ったシュゴッドソウルであることが判明する。
反面異常成虫は行うと著しく寿命を削ってしまう諸刃の剣でもある正に奥の手であった。

加えてバグナラクの面々は皆人類と戦うためにチキュー全土から大量のシュゴット達を狩ってシュゴットソウルを確保。シュゴットソウルを喰らいその力を取り込むことで肉体を現在の怪物のような姿へと進化させてきた経緯を持つ。
なので怪物然とした風貌とは裏腹に彼等の遺伝子情報は人類とかなり近いものである。バグナラクと人間の間に子供が産まれたのもこの遺伝子の近さが影響しているのだろう。


国王


人類を殺せェ…己が死すとも殺せ……!

死を恐れるな!チキューの秘宝『三大守護神』を手にし、チキューを我らが埋め尽くすまで……

CV:志村知幸
スーツアクター:清家利一
体長:196cm(異常成虫時/48.8m)
重さ:157kg (異常成虫時/390.9t)
分布:シュゴッダム(朝)(昼)
好物:チキューの大地
観察ポイント:実はシュゴッドとの共生を望んでいたのか、人知れず小型シュゴッドのタランチュラアビスを守っていたようである。

「奈落王」の異名を取るバグナラクの帝王。土を食べて耕す虫【ミミズ】のBNAを備えている。
全身に赤や青のミミズのような触手を纏い、その上から漆黒のマントを羽織る佇まいはまさに魔王
詳細は個別項目を参照。

志村氏がニチアサ作品のレギュラー悪役を演じたのは、『スマイルプリキュア!』のウルフルンから11年ぶり。
渋めの声質ながら饒舌だったウルフルンとは打って変わって、押し殺したような声で声で重々しく喋る本作での演技のギャップに驚いた視聴者は少なくないはず。


演:池田匡志

「狭間の王様」を自称する人間とバグナラクの間に産まれたハーフの青年。
人類排斥を目論むデズナラク8世とは異なり「人類とバグナラクの融和」を目指しており、26話ではデズナラク8世との決闘に勝利しバグナラクの新たな王となった。
彼が王になったことで五大国からもバグナラクはれっきとしたチキューの国家「狭間の国バグナラク」として認められるようになる。
詳細は個別項目を参照。


幹部


お取込み失礼。秘宝を渡すか?さもなくば虫ケラのように死ぬか?

CV:三木眞一郎
スーツアクター:蔦宗正人
体長:197cm(異常成虫時/49.0m)
重さ:138kg (異常成虫時/343.6t)
分布:シュゴッダム(暗雲)
好物:虫ケラの争い
観察ポイント:かつて、ラクレスの側近のボシマールになり代わり、シュゴッダム国内でスパイ活動をおこなっていたようである。

デズナラク8世に付き従い作戦を企て、怪ジームを出撃させていたバグナラクの宰相。
カメムシの翅にも似た意匠の黄土色のローブを着込み、縦に細長い頭部を横切るバイザー状の目*1が特徴の怪人。
詳細は個別項目を参照。

CVを務める三木氏は特撮作品では『仮面ライダー電王』のジーク役でおなじみだが、スーパー戦隊シリーズへの出演は本作が初となった。
また、『HUGっと!プリキュア』のリストルと合わせて、ニチアサ出演コンプリートを果たした。

  • ダイゴーグ

我は将軍ダイゴーグ!

暴力の化身、荒ぶる死神
死して尚、王のため、我が一撃で命を刈り取らん!

愛する者に感謝を捧げよ。未練があらば諦めよ。
さあ、死ぬる覚悟はよいか!?

CV:高口公介
スーツアクター:小森拓真
身長:198cm(異常成虫時/215.9m)
体重:158kg(異常成虫時/1722.2t)
分布:シュゴッダム(朝、昼、夕、夜)
好物:シュゴッドソウル
観察ポイント:はるか昔のバグナラクの王を決める戦いで命を落としたが、シュゴッダムの技術提供を受けて復活したようである。

かつて地底世界で繰り広げられていた覇権争いでデズナラク8世を勝利に導き、「英雄」と称えられたバグナラクの将軍。太い角とずんぐりした体を持つ甲虫【ダイコクコガネ】のBNAを持つ。
和風のゴツい甲冑に身を包んだ青い肌の巨漢で、一本角の兜の下から覗く素顔は鋭い牙と触角の髭を生やした鬼のような強面。
だが鎧武者に似たおどろおどろしいデザインに反して花柄の意匠も目立つ。
過去の戦いで討ち死にするも、シュゴッダムから供与された技術によって現代に蘇った。
つまりデズナラクが王にも関わらず序盤前線に出まくっていたのは、一重にコイツが倒れていたせいである。

一人称は「我」
見た目に違わず自らを「暴力の化身」「荒ぶる死神」と称する荒くれだが、主君たるデズナラクへの忠誠心は非常に厚く、敵に対しても堂々とした振る舞いをする武人。
時代がかったような仰々しい言い回しが特徴。

昆虫界のジャイアントキングであり、一薙ぎで千もの敵を屠ったという「一撃将軍」の異名を有するバグナラクきっての猛将。
身の丈近くもある巨大なツルハシのような大斧「破壊斧ダイコクラッシャー」を得物とし、その威力は振るった際の風圧だけで王様戦隊の王鎧武装を強制解除に追い込んだ上で大きく吹き飛ばすほど。
また重厚な鎧もあらゆる攻撃を弾き返す防御力を有し、唯一正面から対抗できるキングクワガタオージャーですらダメージらしいダメージを与えられていなかった。
しかし一撃一撃が大振りな分、一度懐に飛び込まれると防戦気味になってしまう様子が散見され、そこが弱点と言える。
昆虫最終奥義は、巨大化した状態でダイコクラッシャーに力を溜め、大地を引き裂くほどの斬撃を繰り出す「大豪軍軍撃」

劇中ではイラガジームから確保した三大守護神とゴッドタランチュラのシュゴッドソウルを食らい異常成虫を敢行。
200mを超える超巨体になるまで巨大化して莫大なエネルギーを蓄えた上で渾身のダイコクラッシャーの一撃を以てシュゴッタムを一撃で更地に変える豪快極まりない策を実行に移さんとした。
しかし力を蓄え切ったタイミングでシュゴッタム側もキングコーカサスカブトの再起動に成功。
超巨体同士の激突の末に、キングコーカサスカブトが繰り出した『キングコーカサスカブトフィニッシュ』の一撃により逆に真っ二つに両断され、最後の言葉も残すこともできずド派手に爆散・戦死した。
上述のカメジムの本性が明かされたことで、幹部陣では唯一デズナラクに純粋に従っていた存在であることが判明した。


デザインモチーフはダイコクコガネ。
「デズナラク・カメジムに続くバグナラクの大幹部」ということでデザインは番組が始まる前からできあがっていたらしく、デザイナーである余湖氏は
「ニンジャヘッズならわかってもらえると思うが聖ラオモト=サンを意識したデザイン!そりゃアホみたいに強いに決まってます!」
と語っている。実際顔の造形や鎧のデザインに似通った部分が見受けられる。
また声を担当する高口氏は『天装戦隊ゴセイジャー』にて、ダイゴーグ同様パワータイプの幹部怪人である筋グゴンを演じていた。
奇しくも相方はデズナラクと同じミミズモチーフの怪人である。


怪ジーム

今作の怪人枠かつ巨大戦力。
カメジムやデスナラク8世の命を受けてサナギム軍団を率いて地上侵攻や人類の殺戮に赴く前線指揮官達。
各々BNAの元になった虫由来の武装や特殊能力を備え、またいわゆる必殺技である「昆虫最終奥義」という技を持っている。
喋れないわけではないしベラベラ喋る口数多い怪人が多いが、例年の怪人に比べると無口で黙々と任務を遂行する者も多め。前3作の怪人がネタに走った連中が多かった反動だろうか。

第2部ではゲロウジーム以外登場しておらず、生き残りが居るかは不明だったが、第34話でキンバエジームという個体が登場した。

造形は『魔進戦隊キラメイジャー』以降の一般怪人同様下半身周りを共通デザインとし、上半身を新規造形していくタイプ。
怪人に回せる予算が増えたのか、今回は頭部・胴体だけでなく両腕も新規造形でデザインされるようになっている。






戦力

  • サナギム
ガイ・ガイ・チュー!

バグナラクの雑兵で、今作の戦闘員枠
名前の通りハチやチョウ、テントウムシなど様々な昆虫の蛹を掛け合わせたような姿で、見ようによっては防弾チョッキを着ているようにも見える。
専用武器はライフルや近接武器になるスコップのような長槍「ガンショベル」。ちなみに弾には銃弾サイズの超小型サナギムを用いる。
「ガイ・ガイ・チュー!」の掛け声で行動し、第1話で地平線を埋め尽くす程の数で行軍する様は滅茶苦茶気持ち悪い圧巻。
2~3話の様子を見る限り、体内には黒い血が流れており、虫らしく天井であろうと立ち上がって移動することもできる様子。
他にも戦闘員としては珍しく巨大化能力を持っており、雑魚と言えど油断ならない存在。

気質としては非常に好戦的であり、人間と見れば子供相手であろうと嬉々として襲い掛かる。
バグナラクの地底の本拠地では、カメジムの宣言でテンションが上がった余りガンショベルを乱射して味方を撃ち落とした者までいた。
またカタコトではあるが人語を介してコミュニケーションもこなせる。

第2部でバグナラクが「狭間の国」として生まれ変わった後も、引き続き一般国民として地下宮殿で生活している。
かつての凶暴性も鳴りを潜め、新国王ジェラミーの下で人間との融和と共存に努めている様子。

  • 巨大繭
第6話にて地底トンネルを通じて五大国の都市部及びその地下に設置された超巨大な繭。
触手を持つ巨大なバグナラクを培養しており、時が来ると某ジブリ作品で見たようなイメージ図で羽化して地上を蹂躙する。
さらに内部で膨大なエネルギーが渦巻いているため、無理に破壊しようとすると大爆発するという質の悪さを兼ね備える。
よって被害を出さず確実に除去するには、キングオージャーで地上から引き剥がし上空で破壊するか、もしくはゴッドスコーピオンの毒で爆発させずに倒すかの二択のみ。

「解除して欲しければギラ・ハスティーをバグナラクに差し出せ」と各国を脅迫するための手段として運用。
勿論、差し出そうが差し出すまいが解除するつもりなどさらさらないのは言うまでもない。何ならタイムリミット前に巨大化したサナギムの手で意図的に破壊して起爆させる。


その他の国民

  • ゲロウジーム
私はどこにでもいるしどこにもいない……陽炎(かげろう)ですから……

CV:関智一
身長:189cm(異常成虫時/47.1m)
体重:151kg(異常成虫時/375.9t)
分布:シュゴッダム(昼)
好物:ウィスパーボイス
観察ポイント:どこにでもいるし、どこにもいないようである。

第8話に登場。
繊細な身体の虫【カゲロウ】のBNAを持つ怪ジーム。
ひょろ長い首と広い肩幅、カゲロウの羽表面を模した体色が特徴。ちなみに目は実際のカゲロウのオスと同じ「ターバン目」になっている。芸コマ。
昆虫界のサプライズキングであり、光の屈折を操る能力の応用で自身を透明化したり他者に擬態したりすることが出来る。
元々は単なる怪ジームであったが、その気質からデズナラク8世に邪険に扱われた後ジェラミーと出逢いデズナラク8世の元を離反。ジェラミーを王と仰ぐジェラミーにとっての最初の臣下になった。
詳細はジェラミー・ブラシエリの項目を参照。


  • ネフィラ・イドモナラク・ネ
"切られずの糸"、ネフィラ・イドモナラク・ネ!
刃を向けども為すすべなく
喰われる定めと心得よ!!!

CV:井上喜久子
スーツアクトレス:宮澤雪
体長:178cm(異常成虫時/44.3m)
重さ:89kg (異常成虫時/221.6t)
分布:イシャバーナ(昼)、シュゴッダム(昼)
好物:ジェラミー
観察ポイント:死の間際、自分の形見としてヴェノミックスシューターをジェラミーに授けたようである。

ジェラミー・ブラシエリの実母であるバグナラクの女性。糸を吐いて巣を作る虫【クモ】のBNAを持つ。
灰紫の外骨格で覆われた頭部に四つの目を持ち、黒い蜘蛛の巣模様のレース衣装で身を包んだたおやかそうな雰囲気の女性。あとグラマラスで、経産婦とは思えないほどむっちゃスタイルが良い。
ジェラミーの武器の一つであるヴェノミックスシューターは彼女の形見である。
かつてのバグナラクでの地位については語られていないが、ジェラミーの言からすると元々王族の出だった可能性が高い。

昆虫界のマザーキングであり、「切られずの糸」の異名を有するバグナラク最強の女戦士。
身軽さを活かしたアクロバティックな格闘戦を得意し、鋭い足技とヴェノミックスシューターを駆使してあのダイゴーグをタイマンで完封してみせるほど。勿論息子同様に蜘蛛糸を操ることも可能。
昆虫最終奥義は、高々とジャンプしてから激しい大蹴りを繰り出す「ヴェノミックスシュート」

2000年前の戦いの後に、ジェラミーの父となる6人目の英雄と禁断の恋に落ち、バグナラクから脱走してゴッカンで家族3人で隠れ住んでいた。
しかしある日、ジェラミーが自分の能力を受け継いでいることを知り、このままでは息子が不幸になってしまうと危惧。そして、自分達夫婦の都合に我が子を振り回してしまったことを涙ながらに詫びながらジェラミーに仮面を被せ、その力を封じさせた。
恐らく夫が亡くなった後、当時激しい統一戦争が繰り広げられていた故国へ帰郷。
上述の通りダイゴーグを倒して争いを止めさせようとする…が、武力で訴えるというある意味では実に「バグナラクらしい」その行動が却って戦場に居たバグナラクを結束させる結果となり、逆に袋叩きにされて落命してしまう。

その後は一体どのような経緯を辿ってか、遺体は宇蟲王ダグデド・ドゥジャルダンの手に渡り、グローディ・ロイコディウムの能力でゾンビとなって現代に復活。
最愛の母を暴れさせることでジェラミーの参戦を防ぎながらシュゴッダムを滅ぼし、さらに王様戦隊の内部崩壊を招くという最悪の奸計に利用されることとなる
しかしジェラミーはとっくに彼女の死を受け入れており、望まぬ復活を果たした母を自らの手で眠らせる決意を固めていた。
そこで敢えて「道化」となる事で(ギラ以外の)王様戦隊と内輪揉めするフリをする一芝居を打ち、まんまとダグデドを出し抜くことに成功。
「ダイゴーグ以上」と言われるだけあってゴッドキングオージャーとの戦いは壮絶なものとなったが、最終的にはゴッドキングオージャーの堅牢さが勝り神の一刀により敗北。
最期の瞬間に我を取り戻し、立派に成長した息子へ感謝と別れの言葉を遺しながら二度目の生に幕を閉じた。

しかし、最終局面を迎えた第49話において、死の世界の国・ハーカバーカからの援軍の一角として登場。
今回は完全な本調子であり、コピーグローディを相手にとんでもないアクロバット戦闘を披露して圧倒。援護に入ろうとしたジェラミーが思わず肩をすくめるほどの圧倒的強さを見せつけ、その後も援軍の先鋒として一足先に乗り込んでいたデズナラク8世や、途中で乱入して来たゲロウジームと見事な連係プレーを見せた。

名前の由来はジョロウグモの学名「トライコネフィラ・クラヴァタ」から。
以上のように終始シリアスなキャラなのだが、人妻の女怪人(しかも人間と交配可能でCVが井上喜久子)という属性に一部界隈が大いに沸いた。
30話で全身像が明らかになってからはR-18イラストも増えた。ジェラミー泣くぞ。


【余談】

キャラクターデザインは『アクメツ』や『真マジンガーZERO』、コミカライズ版『ニンジャスレイヤー』等で知られる漫画家・余湖裕輝氏。
近年の怪人は子供から見てもあまり怖くないコミカル寄りなデザインの者が多かったが、本作ではそれとは打って変わって禍々しさを全面に押し出したシリアスなデザインが特徴。
ニンジャスレイヤーには「ナラク・ニンジャ」という主要キャラがいる事もあり、発表当初ネタにされたのは言うまでもない。*4
ジェラミーの衣装デザインも担当しており、東映公式HPではその設定画を閲覧することができる。

名前の由来は英語で「虫」を意味する「bug」と「奈落」からだと思われる。
また、人類の駆逐という点から、「ラグナロク」にもかけているのかもしれない。

虫をモチーフとした敵組織は『天装戦隊ゴセイジャー』の宇宙虐滅軍団ウォースター以来。
何気に脳筋であるところと若干影が薄いところも似ている。
なお、「羽のある昆虫」でモチーフが統一されていたあちらとは異なり、ミミズやダンゴムシなども含め広義で「虫」と呼ばれる生物全般がモチーフとなっている様子。
(『ゴセイジャー』には複数の悪の組織が登場しており、ミミズなどの地を這う無脊椎生物は地球犠獄集団 幽魔獣の、貝などの水棲無脊椎生物は機械禦鏖帝国マトリンティスの担当だったりする。)

また地底人の悪役も『魔法戦隊マジレンジャー』の地底冥府インフェルシア以来となる。

余湖氏は自身のTwitterアカウントにて、「デザイナーが勝手に想像する〇〇」としてバグナラクの面々の裏設定を色々と語っている。
あくまでデザイナーの想定なので非公式の設定にあたるが、知っておくと違った一面も見えてくるかもしれない。

2024年放送の『仮面ライダーガヴ』には、リペイントされたサナギム及びデズナラク8世のソフビ人形が小道具として度々登場。
そのため視聴者からは「『ガヴ』世界ではバグナラクの面々がヒーローとして受け入れられているのでは?」という声が挙がっていたりする。


記事を追記しろォ…己が規制されようとも修正しろ……!
規制を恐れるな!アニオタWikiの秘宝『アカウント』を手にし、アニオタWikiを良項目が埋め尽くすまで……

100ページ削除されても、101ページ作成すれば……問題ナッシ!ムッフッフッフッフ……♪

ヘン・ヘン・シュー!

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最終更新:2024年11月09日 21:07

*1 見ようによっては大学式服と学生帽に見える。

*2 テレビ放映時はカットされたものの、この戦いの直後、ゴッドカブトが手に入らず激怒したデズナラク8世が自分を巨大化させるようカメジムに命じ、それに対し「秘宝はあと二体ある」とカメジムが宥める一幕があったという。

*3 一応シロンは肝心なことを知らなかったため、これに関しては失態と扱われなかったが

*4 余談だが、本作のOPを歌う古川貴之氏も『アニメイシヨン』の週替わりED曲で関わっており、なおさらネタにされる要因の一つになった。