再使用型ロケットのエンジン燃焼試験成功 JAXA宇宙研
宇宙航空研究開発機構(JAXA)宇宙科学研究所は15日、繰り返し飛行できる再使用型ロケットに使うエンジンの燃焼試験に成功したと発表した。現在のロケットは使い捨てだが、100回以上使える再使用型にすれば、運用コストを10分の1に引き下げられるとしている。
宇宙研が試作したエンジンは燃焼室の内壁の温度を従来より低く抑えた。燃焼と停止を100回以上繰り返しても問題がないことを確認した。
構想では、まず観測用ロケットに応用する。実験機器などを載せて高度100キロメートルまで飛行し、無重量実験をした後に打ち上げ地点に垂直に降ろす計画だ。2016年度以降、国のプロジェクトとして本格的な開発に取り組みたい意向。国の予算がつけば、4年で初号機を打ち上げることができるとしている。