糸井重里氏の「ほぼ日」、3月にも上場 東証に申請
人気ウェブサイト「ほぼ日刊イトイ新聞」を運営する、ほぼ日(東京・港)が東京証券取引所に上場申請したことが6日、分かった。早ければ3月にも新規上場する見通しだ。同社は著名コピーライターの糸井重里氏が代表取締役を務める。株式公開企業となることで、個人事務所の性格が強かった経営から脱皮するのが狙いだ。
ジャスダック市場への上場になる見込み。上場時の時価総額は数十億円規模になりそうだ。同社は糸井氏が1979年に設立した個人事務所が前身。
運営する「ほぼ日刊イトイ新聞」は有名無名問わず、さまざまな人物のインタビューやコラムなどを掲載するサイトとして知られる。記事は全て無料で、広告を一切掲載しない方針を貫いている。読者の声などをもとに生活関連商品を開発し、ネットや書店・小売店経由で販売している。年間60万部を発行する「ほぼ日手帳」が主な収益源だ。
調達する資金は採用など人材投資に活用する方針。同社は新規上場に向けた準備作業を長年続けてきた。