米HPが「ウィンドウズ10」搭載スマホ 周辺機器でPCに変身
【バルセロナ=小川義也】米パソコン(PC)大手のHPは21日、米マイクロソフトの基本ソフト(OS)「ウィンドウズ10」を搭載したスマートフォン(スマホ)「エリートx3」を発表した。別売りの周辺機器に接続すると、ノートPCやデスクトップPCに"変身"するのが特徴。ウィンドウズ向け業務ソフトとの親和性の高さを売りに法人需要を開拓する。
22日からバルセロナで開幕する世界最大の携帯電話見本市「モバイル・ワールド・コングレス」に合わせて発表した。発売は今夏だが、本体や周辺機器の価格は明らかにしていない。
スマホ本体には5.9型の有機ELディスプレーと米半導体大手クアルコムが開発した最新の高性能チップを搭載。指紋と虹彩の2種類の生体認証システムを採用し安全性を高めた。
「モバイル・エクステンダー」と名付けられた折り畳み式の周辺機器は12.5型の画面とキーボード、バッテリーを内蔵。スマホ本体と無線で接続すると、ノートPCのように使える。外付けディスプレーなどと接続してデスクトップPCのように使うための周辺機器「デスク・ドック」も用意した。
ウィンドウズ10はスマホを外部のディスプレーやキーボードに接続することで、PCのように使える「コンティニュアム」と呼ぶ機能が特徴の一つになっている。