京急電鉄、横浜・みなとみらいに「京急ミュージアム」開業
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京浜急行電鉄は21日、「京急ミュージアム」を横浜市のみなとみらい(MM)21地区にある本社1階に開業した。昭和初期に実際に運行していた車両を見ることができるほか、シミュレーション装置で電車の発車や停車、速度調整などの操作を体験できる。鉄道展示施設は同社では初めて。
施設面積は約200平方メートル。他の鉄道会社の展示施設と比べると規模は小さいが、子どもや鉄道ファンが楽しめる要素を取り入れているという。
施設の目玉は、全長16メートルの引退車両「デハ230形・デハ236号」だ。京急の特徴である赤色の車体で、約2年がかりで修復した。車両の隣には「沿線を忠実に再現した」(原田一之社長)巨大ジオラマを展示した。品川駅から三浦半島までを凝縮し、羽田空港や横浜ランドマークタワーを再現している。
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鉄道のシミュレーション機器では、実際の沿線の映像が流れる運転席で、停車位置やラッシュ時の速度調整などを体験できる。京急グループのバスの運転席も設置した。
同社は2019年、東京都港区から本社を移転したのにあわせて、ミュージアムを設けた。2月24日までは事前申し込みした人のみが入場できる。