Location via proxy:   [ UP ]  
[Report a bug]   [Manage cookies]                
/

大日本印刷が「O2O」サービスに参入、NFCでチェックイン

詳しくはこちら

大日本印刷は2012年6月27日、O2O(Online to Offline)サービス「SNSチェックイン」の販売を7月上旬から始めると発表した。NFC(近距離無線通信)搭載のスマートフォンと、SNSのFacebookを連携させることでネットとリアル世界を結びつける。2013年3月までに約30件の導入を目指す。

大日本印刷は東京都内で開催されたNFC関連の国際会議「NFC Forum」において、新サービスのデモンストレーションを披露した(写真)。NFC機能を搭載したスマートフォン(デモ機はNTTドコモのGALAXY SII)で、店舗周辺のポスターや店頭販促広告(POP)などに貼り付けたシール状のNFCタグにタッチすると、Facebook上でクーポンを取得できる。ポスターのある場所に自分がいた記録を残す「チェックイン」も可能だ。

例えば、新しい飲食店周辺のポスターにNFCタグを貼っておけば、ポスターを見た人にクーポンで来店を促せる。さらに、クーポンを取得した人がその情報をFacebook上で「シェア」すれば、ネット上で他のFacebookユーザーにもカフェに対する認知が広がる。Facebookを使っていない人がNFCタグにタッチした場合でも、画面上でクーポンやスタンプカードなどを取得できる。

2次元コードよりコスト高だが操作が簡単

ネットとリアル世界を結びつけるO2Oによる販促手法としては、「看板やポスターなどに2次元バーコードを印刷してスマートフォンで読み取ってもらう」「ICカードリーダー/ライターを設置してタッチしてもらう」といった仕組みが既に普及している。前者では企業側のコストは印刷代だけで済むが、利用者はスマートフォンでカメラを立ち上げてピントを合わせる操作に手間がかかる。一方、後者では利用者はタッチするだけで済むが、企業側は1万円以上するリーダー/ライターを購入・設置・運用する必要がある。

大日本印刷の「SNSチェックイン」は、この2つの仕組みの中間に位置する。NFCタグのコストは大量購入時でも1枚50円以上になるが、リーダー/ライターを設置するよりは安価で、ポスターやPOPに貼れるため扱いやすい。利用者はスマートフォンをNFCタグにタッチするという簡単な操作で済む。

大日本印刷NFCビジネス推進部の鈴木英治リーダーは、「2次元バーコードを使った販促よりはコスト高だが、スタンプラリーなど頻繁に場所を移動するキャンペーンなどでは、タッチだけで済む簡便さがメリットになる」と説明する。

ただし、現時点ではNFC機能を搭載したスマートフォンの機種が少ない。大日本印刷は国際的に標準化が進むNFCに準拠したスマートフォンが急速に普及すると予測してサービス開発を先行させている。スマートフォン陣営のうち、米Google(Android)はNFCを積極的に推進しており、Microsoftも次期Windows Phone 8でNFCを標準サポートすると発表している。NFC技術を積極的に支持してきた大日本印刷の説明員は「米Appleが次期iPhoneにNFCを搭載してくれれば…」と期待を込めて話していた。

(ITpro 清嶋直樹)

[ITpro 2012年6月27日掲載]

すべての記事が読み放題
有料会員が初回1カ月無料

有料会員限定
キーワード登録であなたの
重要なニュースを
ハイライト
登録したキーワードに該当する記事が紙面ビューアー上で赤い線に囲まれて表示されている画面例
日経電子版 紙面ビューアー
詳しくはこちら

関連企業・業界

セレクション

トレンドウオッチ

新着

注目

ビジネス

ライフスタイル

新着

注目

ビジネス

ライフスタイル

新着

注目

ビジネス

ライフスタイル

フォローする
有料会員の方のみご利用になれます。気になる連載・コラム・キーワードをフォローすると、「Myニュース」でまとめよみができます。
新規会員登録ログイン
記事を保存する
有料会員の方のみご利用になれます。保存した記事はスマホやタブレットでもご覧いただけます。
新規会員登録ログイン
Think! の投稿を読む
記事と併せて、エキスパート(専門家)のひとこと解説や分析を読むことができます。会員の方のみご利用になれます。
新規会員登録 (無料)ログイン
図表を保存する
有料会員の方のみご利用になれます。保存した図表はスマホやタブレットでもご覧いただけます。
新規会員登録ログイン
エラー
操作を実行できませんでした。時間を空けて再度お試しください。

権限不足のため、フォローできません

ニュースレターを登録すると続きが読めます(無料)

ご登録いただいたメールアドレス宛てにニュースレターの配信と日経電子版のキャンペーン情報などをお送りします(登録後の配信解除も可能です)。これらメール配信の目的に限りメールアドレスを利用します。日経IDなどその他のサービスに自動で登録されることはありません。

ご登録ありがとうございました。

入力いただいたメールアドレスにメールを送付しました。メールのリンクをクリックすると記事全文をお読みいただけます。

登録できませんでした。

エラーが発生し、登録できませんでした。

登録できませんでした。

ニュースレターの登録に失敗しました。ご覧頂いている記事は、対象外になっています。

登録済みです。

入力いただきましたメールアドレスは既に登録済みとなっております。ニュースレターの配信をお待ち下さい。

_

_

_