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自民は一層硬化 首相の「切り崩し」警戒

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自民党は浜田氏への政務官就任の打診に「両党間の信頼関係を崩壊させる行為」と猛反発した。国会対応を一層硬化し、最重要法案の赤字国債発行法案の扱いなどで対決姿勢を強める構え。ただ予想外の「一本釣り」への衝撃はぬぐえず、切り崩しの動きに神経をとがらせている。

「延命のために人の懐に手を突っ込む。信頼関係はゼロだ」。石原伸晃幹事長は27日夜、記者団を前に菅直人首相を激しく非難した。公明党の山口那津男代表も記者団に「本当に復旧・復興を真剣に考えているのか」と批判した。

自民党の山本一太参院政審会長は「国会審議への影響は避けられない」と強調。石破茂政調会長は子ども手当の見直しに関する政調会長会談の再開を呼びかけた民主党の玄葉光一郎政調会長に「浜田氏の問題が解決しなければそういう状況にはならない」と断った。公明党も回答を留保した。民自公3党の協議が進展しなければ、赤字国債法案の成立にも影響が出かねない。

露骨な引き抜き工作に応じる議員がいたことで、動揺も走っている。自民党幹部は「亀井氏は副大臣と政務官ポストで4~5人釣ろうとしている」と警戒感を隠さない。参院執行部に不満を抱く1回生議員の一人は27日「今回は離党しないが、いずれ独立する可能性はある」と語った。

大島理森副総裁は同日、民主党による切り崩し工作が続けば、協力姿勢を示す今年度第2次補正予算案への対応についても再検討する考えを表明した。

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