整理回収機構、不良債権回収率100%超える 発足以来初
整理回収機構は31日、累計の債権回収額が9兆8530億円となり、累計買い取り額の9兆7687億円を上回ったと発表した。回収率が100%を超えたのは、前身の住宅金融債権管理機構が発足した1996年度以降で初めてとなる。
整理回収機構は破綻した金融機関などから不良債権を買い取り、回収を進めてきた。2012年度の回収実績は1066億円とピークの00年度の約12分の1の規模にとどまった。ただ、債権買い取りもほとんどなかったため、回収額が買い取り額を上回った。整理回収機構は回収などによって生じた収益を国庫納付しており、12年度の納付額は1560億円に達した。06年度以来6年ぶりの高水準となった。