婦人服秋冬の売れ筋予想(日経MJ7月26日付から)
上品でクラシックなアイテムで、無難に手堅くまとめる着こなしが主流に――。20~30代女性に支持されている百貨店のバイヤーや衣料品専門店の商品政策(MD)担当者らに2010年秋冬婦人服の売れ筋商品上位3位を予想してもらったところ、こんな"コンサバ商品"が大勢を占めた。中でもチノパンやピーコートなど、米国トラッド「プレッピー」の流れをくむ商品が目立つ。昨年も登場した「ファー(毛皮)」や「ミリタリー(軍服調)」コートの人気も根強い。一方で、わきの下が広がったニットなど、あえて斬新なデザインで個性を訴える店もある。
秋冬一貫して多く挙がったトレンド「プレッピー」は、米国の富裕層子弟の多くが通う、有名大学に入るための準備校「プレップスクール」の生徒や出身者の服装が原型。9~10月秋商戦ではチノパンが注目株だ。若い女性に人気のセレクトショップ「フリーズマート」は5月から売れており、9月までに10店強で5000本を売る計画だ。ポイントの主力ブランド「ローリーズファーム」はチノパンの発展形として先細りの軍服風パンツ「テーパード・カーゴパンツ」が売れると予想。「チノパン系が秋商戦のパンツの3割を占める」(清水理恵バイヤー)と期待する。
(全文は26日付日経MJに掲載します)