岩手知事「観光資源生かし誘客拡大」 大震災14年を前に
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岩手県の達増拓也知事は18日、東日本大震災から14年となるのを前に共同記者会見に応じ、「観光資源を活用して誘客を拡大する」と述べた。主なやりとりは次の通り。
――被災地復興に果たすインバウンド(訪日客)の役割は。
「みちのく潮風トレイルが海外からの評価を高め、インバウンドの利用も増えている。地域資源を活用して国内外から沿岸地域に人や投資を呼び込むことができ、地域を活性化できると、人口減少対策にも資する」
――知事は1〜2月に米国とカナダでトップセールスをしました。
「日本食へのニーズが高まっていると感じた。岩手の海の幸、山の幸でニーズに応えたい。観光資源を活用して沿岸への誘客拡大、周遊促進に取り組みたい」
――「より良い復興」の具体像はありますか。
「脱炭素先行地域になって新しい形の地域経済活性化を進めようという動きもある。三陸沖の洋上風力発電や国際リニアコライダー(ILC)など未来に向かっていく復興を進めたい」
「ILCが実現すれば東北全体の復興の象徴、経済・社会的復興に弾みをつける材料だと早い段階から提案してきた。今からでも遅くないのでILCは早く造った方がいいと国に働きかけたい」