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外為8時30分 円相場、小幅安 米金利高止まりが重荷

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20日早朝の東京外国為替市場で、円相場は小幅に下落している。8時30分時点は1ドル=154円56〜58銭と前日17時時点と比べて3銭の円安・ドル高だった。ロシアを巡る地政学リスクが強まった後も米長期金利の高止まりが続いており、日米金利差の縮小に時間がかかるとの見方から円売り・ドル買いが出ている。

19日のニューヨーク債券市場で米長期金利は前日比でほぼ横ばいの4.40%で終えた。日本時間20日早朝の取引でも4.40%に近い水準で推移している。米連邦準備理事会(FRB)による利下げペースが緩やかになるとの思惑から、米長期金利は下がりにくい状態が続いている。

ウクライナとロシアの間で緊張が高まっているのは引き続き円相場の下値を支えている。19日にロシアのプーチン大統領が核兵器を使用するための条件を示した「核抑止力の国家政策指針(核ドクトリン)」の改定を承認したと伝わった。戦況悪化への懸念から投資家がリスクを取りにくくなれば、相対的に低リスクとされる円には買いが入りやすい。

円は対ユーロで下落している。8時30分時点は1ユーロ=163円85〜87銭と、同40銭の円安・ユーロ高だった。ユーロは対ドルで上昇。8時30分時点は1ユーロ=1.0600ドル近辺と同0.0023ドルのユーロ高・ドル安だった。19日の欧州市場でリスク回避のユーロ売りが膨らんだ反動でユーロは値を戻している。

〔日経QUICKニュース(NQN)〕

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