自民党の小野寺政調会長、憲法9条2項「変える必要」
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自民党の小野寺五典政調会長は24日、都内で開かれた憲法改正推進派の集会に出席した。戦力不保持などを定めた憲法9条2項の改正の必要性に言及した。
反撃能力(敵基地攻撃能力)の保有を巡り現行憲法との整合性が問われたことを踏まえ「全て9条2項の問題だ。堂々とこの国を守るため、自衛隊明記はもちろん、9条2項を含め、しっかりと変えていく必要がある」と述べた。
自民は9月にまとめた論点整理で、現行の9条1項と2項を維持したうえで「9条の2」を新設して自衛隊を規定する案を前提にすると確認した。一方で石破茂首相は「2項削除と国防軍明記」を持論としている。
同じ集会では9条を巡り、日本維新の会の和田有一朗氏が「2項削除に到達するために世論喚起を図りたい」と述べ、国民民主党の川合孝典氏も「2項削除も含めた本質的な議論を行わなければならない」と語った。
公明党の佐々木さやか氏は「内閣の職務権限を定める73条に自衛隊の規定を追加する方が適切ではないかという意見もある」と指摘した。
〔共同〕