ユーラス、青森の陸上風力を拡張 規模3倍で27年稼働へ
豊田通商子会社で風力発電国内最大手のユーラスエナジーホールディングス(東京・港)は、青森県の陸上風力発電所を拡張・更新すると発表した。約3倍の発電規模にし、2027年3月に稼働させる。運転開始から20年ほどたっており、設備を更新する。総事業費は約282億円を見込む。
04年に稼働した「ユーラス小田野沢ウインドファーム」(青森県東通村)で更新工事を始めた。10基ある風車を順次止め、25年7月に完全に稼働を止める。従来より大型で1基あたりの出力が4300キロワットのシーメンスガメサ・リニューアブル・エナジー(スペイン)製の風車を導入する。
発電所を拡張し、「ユーラス小田野沢ウインドファームⅠ&Ⅱ」として27年に稼働を始める。発電容量は合計4.3万キロワットで、従来の約3.3倍にまで増える。電気は24年末までは固定価格買い取り制度(FIT)で売る。
ユーラスは複数の発電所で更新工事を手がけている。