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大事なものは頭と命!「登山ヘルメット」を正しくかぶって安全登山(3ページ目)

必ず”登山用”を選ぼう

登山用ヘルメット

撮影:吉澤英晃

ヘルメットと一言でいっても、工業用ヘルメットから自転車用ヘルメットまで、用途に応じて様々なモデルが販売されています。もちろん登山で使うには登山用ヘルメットを選ぶことが重要です。

ヘルメット規格
日本国内に登山用ヘルメットの規格は存在しないのですが、アルパインクライミング発祥の地であるヨーロッパには厳格な基準が存在します。それが「CE(EU加盟国による基準)」や「UIAA(国際山岳連盟)」が定めている安全規格です。

撮影:YAMA HACK編集部

この規格を通っているヘルメットには、必ずマークが付いているので、念のためチェックしてみるといいでしょう。とはいえ、素人が判断するのは難しいので、登山用品店の専門スタッフに尋ねるのが一番確実です。

試着してサイズ感を確認

次に大切なのが、頭にフィットするモデルを選ぶこと。「かぶれるけど横幅が狭すぎて締めつけ感がある」といった場合は、購入するモデルを見直します。デザインではなく、必ずフィットするモデルを選びましょう

そして、みんなが悩む「もしやヘルメット、すごく似合ってないのでは……」問題
悩みに対して、こんな解決法もあります。

Q:ヘルメットが頭の上で浮いてしまいます
欧米人と比べると前後が短く横幅が広い日本人の頭に合うように、横幅を広くした”ジャパンフィット”モデルが存在します。専門スタッフに尋ねて試してみましょう!
Q:後ろで結んだ髪の毛が邪魔でうまく被れません
女性で髪を後ろで束ねる人は多いはず。そういった方におすすめなのが女性用のヘルメット。髪の毛がヘルメットに干渉しないデザインで作られています。

正しいかぶり方も要チェック

登山用ヘルメット

撮影:吉澤英晃(あご紐のバックルは必ず固定する)

せっく頭に合うサイズの登山用ヘルメットを購入しても、かぶり方を間違えていたら意味がありません。あご紐はバックルでしっかりと連結して、首が苦しくない長さに調整します

登山用ヘルメット

撮影:吉澤英晃(ラチェットタイプの他に、ダイヤルで調整するモデルもある)

登山用ヘルメットには後頭部にサイズを調整するためのダイヤルやラチェットが必ずあるので、適時操作して頭にフィットさせましょう。ヘルメットが前後左右に動いて「視界が遮られる」「前頭部が見えしまう」「正面からみて左右に傾いてしまう」ようなら緩み過ぎです。

ブラブラNG!持ち運び方は外付け厳禁で

ヘルメット

撮影:吉澤英晃

登山用ヘルメットの持ち運び方で、たまに見かけるのがヘルメットをバックパックの外に取り付けてブラブラさせている人。これではヘルメットが運搬時に傷ついてしまいます。また、人にぶつけたり、枝などに引っ掛けてバランスを崩したり、トラブルの原因にもなってしまいます。ヘルメットは必ずバックパックの中に入れましょう

ヘルメットホルダー

撮影:吉澤英晃(写真のバックパックはヘルメットホルダーが付属されている)

最近は「ヘルメットホルダー」と呼ばれる道具も増えてきました。伸縮性のあるメッシュパネルの四隅にフックがついているアイテムで、バックパックの雨蓋や背面にヘルメットを固定することができます。荷物が多くてヘルメットがバックパックの中に入らない……そんな時に便利です。

登山用ヘルメットをかぶって、安全登山を心がけよう!

安全登山

提供:PIXTA

滑落、転倒、落石が起こり得る場所では、登山用ヘルメットをかぶるのが危険を回避する上で有効です。長野県のヘルメット着用奨励山域に限らず、下調べした情報から、岩稜帯や岩場など危険が潜んでいる箇所を発見したら、登山用ヘルメットの持参を心がけたいですね。安全に登山を楽しみましょう。

 

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