
【フルサイズで550g以下!】軽量スリーピングマットの寝心地ってどうなの?【PART1】
テント泊登山を心地よい時間にできるか否かのカギは、スリーピングマットにあり! この10年間でもっとも進化した登山道具といえるスリーピングマット。軽さ、寝心地、耐久性、そのバランスを高次元で求めた3シーズン用スリーピングマットの中で、全長175㎝以上のフルサイズモデルで、重量は550g以下の10のマットを厳選。それぞれの寝心地をレビューしてみました! 今回はその1回目です!
2024/02/28 更新
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目次
ここまで軽くなったのなら、フルサイズがいいんじゃない?

最近のマットの軽さたるや…とうもろこし1本以下!?
今回、タイトルでは550g以下としましたが、もう少し厳密に分ければ、350g以下が6モデル。350g以上550g以下が4モデルです。しかもすべて全長175㎝以上のフルサイズ(調べたら、350g=とうもろこし1本分でした! 550gでもペットボトル1本分なので、相当軽い)。
これまでスリーピングマットは、軽さを重視して全長120㎝程度のショートサイズを選ぶことがセオリーとなっている面もありました。でも、この10年でエアーマットが急激に進化、そして増加!
ここまで軽くなったら、これからは寝心地のよさを重視してフルサイズのマットを選ぶ方が賢い選択に思えます。フルサイズの方がゆっくり就寝でき、体力、気力の回復を図れ、安全性が向上すると思うからです。
というわけでフルサイズ550g以下のスリーピングマット・10モデルを、気になるその寝心地をレビューしながらひとつずつ紹介していきましょう!
超軽量クローズドセルの元祖的存在
山と道/UL Pad 15 L ¥5,500

寝心地はそれなりの快適さを維持。肌触りは温かみを感じ、軽さ故に薄いマットですが、アルプスの岩稜帯のテント場でもない限り、特に問題なく寝られそうです。
ULハイカーはショートサイズを選んだり、短く切ったりしますが、快適性を重視するならこの長いままがオススメ。また身体の大きな人は、長さ200㎝のXLも用意されています。今回紹介するフルサイズマットのなかで最軽量。軽さ重視でそれなりの寝心地でよく、いくつかの短所に目をつぶれるなら、間違いなくコレです!
ところでこのマット、『山と道』のホームページを見ると、さらに軽量バージョンを胴体に巻き付け、防寒腹巻きのようにも使ったとあります。寝る時だけでなく、アイデア次第で自分流に使える多用途性を装備しているシンプルさが魅力でもありますね。
ビッグアグネスのクローズドセル
ビッグアグネス/サードディグリーフォーム レギュラー ¥6,490

寝心地は、薄手で柔らかい素材だからなのか、リッジレストや上で紹介した山と道/UL Pad 15より寝転んだ際に地面の凸凹を感じます。ですが、寝続けているとクッション性の高さも感じる不思議なものです。凸凹は感じるけれど、思ったよりも気にならないという印象です。
またカタログでは-9℃まで対応と表記されていますが、この薄さではちょっと不安があるので検証の必要がありです。とはいえ夏を中心に氷点下にならない気温での使用であれば、必要な快適さを提供してくれそう。
気になる厚み
ちなみに左から山と道/UL Pad 15 L、ビッグアグネス/サードディグリーフォーム レギュラー、サーマレスト/リッジレスト ソーライトS(全長122㎝と短いモデル)の収納サイズは、山と道をストラップで締めていないので膨らんでしまいましたが、大きな違いはありませんでした。
ビッグアグネス サードディグリーフォーム レギュラー
今回はここまで! パート2に続く・・・
軽さに秀でたクローズドセルのマットに続いて、定番のインフレータブル、軽量コンパクトで寝心地もよいエアーマットのレビューは次回【PART2】で詳細レビューします。各ブランドとも、想像以上の機能の高さで驚きです。
それでは皆さん、よい山旅を!
▼インフレータブル・エアーマットのレビューはこちら!
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