
オピネルの刃が出ない問題は“コンコン”で解決!未然に防ぐための素材別メンテナンス法もチェック
アウトドアナイフの代表格「オピネル」。100年以上の歴史があり、世界中のユーザーから愛される名品です。でも、いざ使おうとすると、いつの間にか刃が出しにくくなっていることがありませんか?実は、筆者もその一人。なんと、”コンコン”すれば簡単に出せるそうです。その詳しい手順と、日頃のメンテナンス方法を紹介します。
2022/10/27 更新
目次
オピネルの刃がでてこない……!
アウトドア・登山用ナイフの定番「オピネル(OPINEL)」。1890年発売以来、「シンプルで軽量、鋭い切れ味」として長く愛されているナイフです。折りたためるため、収納しやすく、アウトドア用に持っているという人が多いのではないでしょうか。
しかし使っているうちに、いつの間にか刃が固くて出にくくなってしまうことも……。
実は、筆者もその一人。調べていると、驚くほど簡単に刃を出せるようになる方法がありました。さらに今回は、そもそも固くならないための、使用後のメンテナンス方法も紹介していきますよ。
刃が出ないときは、“コンコン”で解決
刃を出すとき、ちょっとだけ出ている刃を必死で引っ張っていた筆者。調べていると、驚くほど簡単に解決したのです。
簡単に刃が出る!秘技、サヴォワ打ち
解決方法、それは「サヴォワ打ち」。ちょっと耳慣れない言葉ですが、これはれっきとしたオピネルの公式な「出にくくなった刃を出す」方法です。
それぞれ詳しく見ていきましょう!
《1》ロックを外す
《2》ロックの金具を手のひらの中にしてハンドルをつかみ、溝を下に向ける
《3》ハンドルの先端を固いところに“コンコン”と軽く打ち付けると、刃が出てくる
今まで苦労していたのが嘘のような簡単さ。早く知ればよかった……。なお、コンコンと打ち付ける場所は、石やコンクリートブロックの上など、硬い場所に軽く打ち付けましょう。木製テーブルなどキズが付きそうな場所は避けた方が無難です。
そもそもなんで刃が出にくくなるの?
木製のハンドルは軽量で手になじみやすく、オピネルの特徴のひとつでもあります。ただ木であるがゆえに、水分を含むと膨らんでしまい刃を圧迫してしまうのです。これが、刃がでにくくなる原因。
長期間使わないと、ハンドルと刃がくっついてしまうこともあるようです。
正しい使い方とメンテナンス法で長持ちさせる
刃が出にくくならないように気を付けておくことしては、以下の5点。
①持ち運ぶ時は、防水袋に入れておく
②湿気の多い環境での長時間の使用を避ける
③使って水に濡れたら早めにふき取る
④湿気が無いところで保管
⑤使用後、帰宅したら正しいメンテナンスを行う(メンテナンス方法はこの後に詳しく説明します)
これらを見てわかる通り、とにかく水や湿気に気を付けることが大切。湿度が高い夏場は、とくに注意が必要です。
使用後のメンテナンスも怠ってしまうとすぐに素材が劣化してしまうことも。素材に合わせた正しいメンテナンス方法を紹介していきます。
素材によってお手入れに違いあり!正しいメンテナンス法をチェック
オピネルのナイフを使ったら、必ず収納する前にお手入れを!メンテナンスをしないと、次に使う時にサビていることがあります。また刃の素材(カーボンスチール or ステンレス)によって、メンテナンス方法が違うので注意が必要です。
なお水を使いますが、メンテナンスが終わったら十分に乾かすようにしましょう。また、温水はぬるめ(20度)程度で。では、それぞれ素材別のお手入れ方法を詳しくみていきましょう。