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アークテリクス

アトム、プロトン、ニュークレイ……。アークテリクスの化繊綿ジャケットって結局なにが違うの?

世界的に高い人気を誇るアウトドアのトップメーカー<アークテリクス>。幅広いラインナップのなかから、化繊綿入りインサレーションにフォーカスして、登山におすすめの3モデルの違いと特長を解説します!

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目次

アイキャッチ画像撮影:筆者

低温の環境で活躍するアークテリクスの化繊綿ジャケット

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撮影:筆者

世界トップクラスのクオリティを誇る、カナダ発のアウトドアブランド<アークテリクス>。クライミング用ハーネスの開発・販売をきっかけに創業し、いまではシューズやバックパック、ウェアまで手がける総合アウトドアメーカーとして知られています。

そんなアークテリクスのラインナップで、化繊綿入りのインサレーテッドジャケットのバリエーションが多いことをご存知ですか?

保温性の高いウェアは秋冬シーズンを中心に登山の必須アイテム。ただ、ふっくらとした見た目はどれも同じで、違いがちょっと分かりにくい……。

そこで今回は、登山向けのモデルに的を絞り、それぞれの違いを製品特長と共に解説します!

登山におすすめは「アトム」 「プロトン」 「ニュークレイ」!

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撮影:筆者 左からアトム フーディ、プロトン フーディ、ニュークレイ SV パーカ

アークテリクスのインサレーテッドジャケットのなかで、登山向けはずばり「アトム」 「プロトン」 「ニュークレイ」。アトムとプロトンは人気が高いので、名前を聞いたことがある人は多いはずです。

ただし、そんなアトムとプロトンの見た目は瓜二つ。デザインは異なるもののウェアのふくらみ具合はほぼ同じで、外見から用途の違いを見抜くのは至難の業。

「この違いをどうやって説明すればいいんだろう……」。

そんなことを考えながらアークテリクスのHPを見ていると、とっても分かりやすいレイヤリングに関する特設ページを見つけました。そこに掲載されているイラストを参考にしながら、まずは登山のレイヤリングでそれぞれがどのレイヤーに当てはまるのか確かめていきましょう。

「アトム」 「プロトン」はミッド、「ニュークレイ」はオーバーレイヤー

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提供:アークテリクス

レイヤリングとは重ね着のことで、登山では行動に適した状態をさまざまな環境下でキープするために、性能の異なるウェアを組み合わせて、ひとつのクロージングシステムを作ります。

クロージングシステムは、ベースレイヤー、ミッドレイヤー、アウターレイヤー+保温着で考えることが一般的ですが、アークテリクスではアウターレイヤーを”シェル”、停滞中に羽織る保温着を“オーバーレイヤー”と呼んでいます。

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提供:アークテリクス

そんなクロージングシステムのなかで、アトムとプロトンはミッドレイヤーにカテゴライズされています。ミッドレイヤーとは、平たくいうと行動着のこと。ベースレイヤーの上に着用して体を寒さから守りつつ、内側にこもる熱や蒸気を逃がしてドライな環境を作る、特に寒冷な環境におけるクロージングシステムの要です。

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提供:アークテリクス

では、同じ化繊綿入りインサレーションジャケットであるニュークレイもミッドレイヤーかと思いきや、こちらはオーバーレイヤー、いわゆる保温着に含まれています。保温着は防寒着とも呼ばれ、停滞中に着用することで体温の低下を防ぐウェアです。行動しながらの着用は想定されていないので、熱や蒸気を逃がす性能、いわゆる透湿性や通気性はほぼ備わっていません。

つまり、アトムとプロトンはミッドレイヤー(行動着)、ニュークレイはオーバーレイヤー(保温着)となり、着用するシチュエーションが異なることが分かってもらえると思います。

続いては個々の製品にフォーカスして、各モデルの特長をより詳しく見ていきましょう。

アトム|適度な温かさでハイキングにも◎

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撮影:筆者 アトム フーディ(メンズ2024FWモデル)

ミッドレイヤー(行動着)にカテゴライズされているアトムの特長は、マイルドな通気性です。同じミッドレイヤーでも”抜けがいい”などと言われる高通気ウェアは、負荷の大きいアクティビティにはおすすめですが、逆に激しく動かないシチュエーションでは寒さを感じることもチラホラ。

▼アトム フーディの素材
中綿:Coreloft™ Compact 60インサレーション
表生地:Tyono™ 20(20デニールのリサイクルナイロンを使用)

その点、アトムの通気性はいい意味で抜けすぎないように設定されているので、たとえば標準的なコースタイムで山を歩く計画などに特におすすめ。寒すぎず暑くなりすぎないバランスのいい通気性は、運動強度の高くないアクティビティだけでなく、体質的に寒がりな方や発汗量の少ない方にもマッチします。

さらに、ウィンドシェルに近い防風性も備えているので、風に吹かれる状況でプロテクション性能がほどよく機能。寒さから体を守ることが可能です。

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撮影:筆者 アトム フーディの脇下のディティールカット。異なる素材が使われている

マイルドと言いつつ、ミッドレイヤーとして必要な通気性はしっかり確保されていて、たとえばアトム フーディでは熱がこもりやすい脇下から裾にかけての両サイドに、風通しのいいフリース生地を使用。このフリース生地はストレッチ性にも優れるので、行動中の動きやすさも備わっています。

プロトン|運動量の多い活動にベストマッチ!

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撮影:筆者 プロトン フーディ(メンズ2024FWモデル)

プロトンはアトムと同じくミッドレイヤーに含まれますが、通気性はこちらのほうが上。運動強度の高いアクティビティでの着用を考えている場合や、体質的に暑がりな方や発汗量の多い方は、アトムよりプロトンを検討するのがおすすめです。

▼プロトン フーディの素材
中綿:PrimaLoft Gold Active Vent インサレーション(100%リサイクル素材を使用)
表生地:フォーティアス™ エア 20(リサイクル素材から作られる、通気性のある20デニールの東レの平織りライナー)

プロトンは主にクライミングでの使用を想定して開発された経緯があり、ストップ&ゴーと言われる、高負荷の動きとまったく行動しない停滞を繰り返すようなシチュエーションで快適な状態をキープするために、保温性よりも通気性を重視して作られています。その証拠に、表生地は多少の風は防ぐものの、強く息を吹くと空気がスーッと通り抜けていくようすを確認できました。

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撮影:筆者 プロトン フーディの表生地。見た目に反して優れた通気性を備えている

生地が高い通気性を備えているので、アトムのように風通しのいい異素材は使われておらず、中綿と表面、裏面まですべて同じ素材で作られています。

封入されている中綿には伸縮性があり、パターンはボディラインに沿うように立体的に作られているため、体を大きく動かすアクティビティでも行動が妨げられることはありません。

ニュークレイ|シビアなクライミングシーンの頼れる相棒

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撮影:筆者 ニュークレイ SV パーカ(ウィメンズ2024FWモデル)

アトム、プロトンと異なり、オーバーレイヤー(保温着)に区分されているニュークレイは、いわゆるビレイジャケットという位置づけです。ビレイとは、クライミング中にロープやスリングなどを使って身の安全を確保すること。先行するパートナーのビレイ中に体が冷えないように羽織るために作られたインサレーションジャケットが、通称ビレイジャケットやビレイパーカなどと呼ばれています。

▼ニュークレイ SV パーカの素材
中綿:190gのCoreloft™コンティニュアス合成素材インサレーション(ボディ部)、90gsm Coreloft™コンティニュアス インサレーション(袖とフード)
表生地:Hadron™ LCP(液晶ポリマー)

ニュークレイは体温の低下を防ぐことが目的なので、通気性はほとんどなく、高い保温性と防風性が特長です。シェルの上に羽織ることを想定してサイズ感はゆったりめに設計されており、フードもヘルメットの上からかぶれる大きさで作られています。

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撮影:筆者 フロントのダブルファスナーで裾からジャケットを開くことができる

ジャケットの裾がクライミング用ハーネスに干渉するのを防ぐフロントのダブルファスナーも、ビレイジャケットを代表する機能のひとつ。ニュークレイ SV パーカは、チェストポケットとふたつのハンドポケット、雪山用グローブが余裕で入るインナーポケットも前身頃の内側に備えています。

3つのシリーズの違いをおさらい!

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撮影:筆者 左からアトム フーディ、プロトン フーディ、ニュークレイ SV パーカ

アークテリクスの化繊綿入りインサレーションジャケットで、登山におすすめは「アトム」 「プロトン」 「ニュークレイ」。アトムは運動量の多くないアクティビティに、プロトンはクライミングなど運動強度の高いアクティビティに、ニュークレイは休憩時やクライミングのビレイ中に着用することで、それぞれの真価を引き出せます。

通気性
保温性
防風性
アトム
プロトン
ニュークレイ
×

ニュークレイは秋冬だけにリリースされる季節限定のウェアですが、アトムとプロトンは通年展開。袖のないベストやフードの付かないジャケットタイプ、全体的に保温性を抑えたタイプや、逆に保温性を高めたタイプなど、豊富なバリエーションから好みに合う一着を選ぶことが可能です。

ちなみに筆者は、グリーンシーズンはアトム LT ベスト、ウィンターシーズンはプロトン ライトウェイト フーディを愛用中。自信をもっておすすめできる着心地の良さと機能性の高さは、普段の山行の快適性アップに役立つこと間違いありません!

    アークテリクス アトムフーディ ウィメンズ

    提供:アークテリクス
    サイズXS〜XL
    重さ310g
    フィットトリムフィット

      アークテリクス プロトンフーディ ウィメンズ

      提供:アークテリクス
      サイズXS〜〜L
      重さ360g
      フィットトリムフィット

        アークテリクス ニュークレイSVパーカ メンズ

        提供:アークテリクス
        サイズS〜XL
        重さ600g
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          アークテリクス ニュークレイ SV パーカ ウィメンズ

          提供:アークテリクス
          サイズXS~L
          重さ574g
          フィットレギュラー