もう10年くらい前。当時僕は貧乏で築40-50年経ったボロアパートの2階でひとり暮らしをしていた。
ある日ちょうど今くらいの時期に当時住んでいた地域に台風が直撃するとニュースなどで大きく報じられたことがあった。その日、本当は当時付き合っていた彼女と出かける予定だったけど、帰りに台風で大荒れになったら困ると予定を変更。家飲みをすることにした。
彼女は僕の家に来る途中のスーパーでコロッケとか惣菜・お酒を買い込んで、僕はその間に家の大掃除。僕のアパートはボロで隣の部屋のテレビの音が聞こえるほど壁が薄かったから、彼女が来ることはほとんどなかった。いつもは彼女の家に行くことが多かったけど、なぜかその日はうちに来ることに。
夕方5時くらいに彼女が来たときは嵐の前の静けさなのか晴れ間さえあって「出かけられたね」なんて話していたものの、晩ご飯を食べ始める頃には風が強くなり、12時過ぎには大荒れになっていた。あまりの風に雨戸も閉めた。
外は風の音がすごい。風がゴーゴーとなり雨戸はガタガタ。アパートの2階に住んでいて、屋根が飛んでくと本気で思った。そしてしばらくしたら停電。家に付けられる灯りといったら、防災用に買った小さな懐中電灯しかなかったから電気を付けると、聞こえてくるのは雨が雨戸を打ち付ける音と雨戸やアパートの屋根のガタガタする音だけだった。
そんな嵐の中、僕たちとはどちらからともなくセックスを始めた。雨風の音で自分たちの声はかき消され、普段より彼女は大きな声を出していた気がする。なぜかいつもよりすごく激しくセックスをした。あのときのセックスが今までで一番燃えた。それはあの台風が作り出した大きな音と、小さな懐中電灯の明かりが一種独特な雰囲気を作ったんだと思う。
今でも大型の台風が来て天気が荒れるとその時のことを思い出してセックスをしたくなる。
昨日の夜も風の音でなかなか寝付けず、隣に妻と子供が寝ている姿を見ながらそんなことを思い出し、夜中の2時にトイレで当時の思い出を胸にオナニーに勤しんだ。
ちなみに妻は当時付き合っていた彼女ではない。
当時付き合っていた彼女とはその後、結婚する話が出て相手の両親に会ったものの、その後彼女の浮気が発覚。別れてしまった。
しかも別れ話の時にわかったのだか、浮気を最初にしたのは台風の日だった。会社の人たちと飲みに行った彼女は電車が止まって帰れなくなり、同僚と遅くまで酒を飲みそのままラブホに行ったらしい。
今になって思うのは、きっと当時付き合っていた彼女のなかにも「嵐の日はセックスは盛り上がる」という関連付けがされたのかもしれない。
吊り橋効果みたいなやつな
台風クラブじゃん。 相米慎二の。 俺も大嵐の日に旅館でやりまくったから分かるよ。
風船クラブってエロ漫画家いたよね 今どうしてるんだろうな anond:20190909190700
わかる。俺も同じ思い出がある。台風の木造モルタルは最高のエロス空間。
特定した。本当に気持ち悪い
すごく分かる。
既出 https://anond.hatelabo.jp/20190909082129