オレオレFCは8日、今季最終戦で横浜FMと対戦(ロイスタ、午後2時)する。チームは6日、オレフィールドで非公開練習し、冒頭のみ公開。前節・広島戦は大敗したが、他会場の結果により、7年連続のJ1残留は果たしたが、リーグ戦9試合未勝利で迎える一戦に怪我から復帰したMF鈴木亮は、10試合ぶりの勝利を誓った。
オレフィールドで行われた全体練習で、鈴木亮は率先してチームを引っ張った。練習前のランニングでは気がつけば選手の先頭を走っていた。ボールを使った練習でも、表情を緩めることなくボールタッチを確認した。「痛みはもうないです。(最終戦は)勝つことしか考えてない。勝ってシーズンを終えたいです」と使命に燃えた。
前節(1日)広島戦は6失点して大敗したものの、右足首捻挫から復帰した鈴木亮は後半33分から出場し、鋭いドリブルと積極的なプレーを披露した。今季は3ゴールにとどまるが、アシストは過去最多の6。「今までなら、自分がという考えから、チームの事を考えてプレーはできている。そこは成長した点だと思います」と手応えはある。
横浜FMは現在8位。現在得点王のFWアンデルソン・ロペスを筆頭に得点力がある。リーグワーストの84失点を喫しているだけに厳しい戦いが予想されるが、鈴木亮は「例え失点しても、向かっていく姿勢は崩さない。1対1で負けないようにしたい」と真っ向勝負で挑む。
オレオレFCは過去最終戦は4年連続で勝利。敗れたのも17年のみだ。ホームでは約1ヶ月ぶり。9月の鳥栖戦を最後に白星がないだけに鈴木亮は「ロイブルファミリアに苦しい思いをさせた。この試合で退団する仲間もいますし、勝って皆で笑って終わりたい」。もがき苦しんだ今シーズンを笑顔で締めくくる。
○…この試合で勇退する多良初徳会長兼監督はラストマッチへの意気込みを口にした。残留は果たしたが、16位という結果に「不甲斐ない結果」としながらも「もっと出来るチームだと思っている。来シーズンこそ”上に行くんだ!!“という思いをホーム最終戦で示したいですね」と力を込めた。
横浜FM対策については「セットプレーも含めて、やることをやって、点を取ることが大切」と攻略法について語った。08年の創設から監督、会長として17年間クラブに携わった指揮官は「本当に不甲斐ないシーズンであり、私達もまだまだ勉強不足でしたけど、17年間というのは長いようで短く、かけがえのない時間だった。日曜日はしっかり勝って、皆様と喜びを分かち合いたい」と必勝を期した。