キム・エランの小説「どきどき 僕の人生」(クオン)を読んでいたら、子どもがお母さんに雪について話す場面がありました。
「雪といってもいろんな雪があるんだよ。ぼたん雪、綿雪、粉雪・・・。泥棒雪というのもある。」
日本にも雪の呼び名はいろいろありますね。誰でも知っている粉雪にぼたん雪。それから私ヌルボが思いつくところでは、わた雪・ざらめ雪・みず雪・かた雪、それから春待つ氷雪と・・・、おっと、これは新沼謙治の「津軽恋女」そのまんまだ、ははは。
さて、上記の「泥棒雪」というのは初耳。[注1]と番号がついているのに、章末を見ても説明は見当たらず、電子辞書を引いたらありました。
도둑눈=(人の知らぬ間に)真夜中に降ふった雪.(=도적눈)。
見てみれば「なるほどね」といった感じ。ハングルでgoogle検索するとヒット件数は約15,700件。「知ってる人は知っている」レベルでしょうか?
※春以来、韓国音楽界でブームになっている新人兄妹デュオ楽童ミュージシャンの「Galaxy」という歌の中に次のような一節があります。(→コチラに歌詞付き動画あり。)
도둑눈에 숨이 멎어 도망가 버린 고백 말이(夜に降った雪に息が止まって逃げてしまった告白の言葉が)
저 하늘 희미하게 반짝이고 있는(あの空にばんやり輝いている)
さて、ことのついでに「○눈」(○雪)とよばれる韓国語のさまざまな雪の呼称をいくつかの韓国語サイトから拾ってみました。
日本語同様、降る雪自体の形状を示すもの、積雪の状態を示すもの、降雪の時期や時間を示すもの等々に分類できそうですが、メンドーなのでごちゃまぜのまま羅列します。
가루눈=「粉雪」。粉状に降る雪。
떡눈=「もち雪」。水気があってべたつく雪。
싸라기눈(싸락눈)=「砕米雪」。あられ(霰)。雨が急に冷たい風に当たり凍って落ちる米粒状の雪。
사랑눈=「愛の雪」。싸라기눈の慶北道方言。 ※「愛」とは関係なく、上の싸락눈に由来した言葉。
쇠눈=「鉄(?)雪」。積もり固まって溶けない雪。
마른눈=「乾いた雪」。雨が混じらず降る雪。
함박눈=「芍薬雪」。ぼたん雪。
송이눈=「房(かたまり)雪」。함박눈の古語。
영감눈=「令監(ヨンガム)雪」。함박눈の慶北道方言。
자국눈(자욱눈)=「跡雪」。やっと足跡がつくほど少し降った雪。
발등눈=「足の甲雪」。足の甲が埋まる程度の比較的多く降った雪。
소나기눈=「夕立(にわか雨)雪」。急に降る大雪。
가랑눈=細雪。粉雪。少しずつ細かく降る雪。 ※가랑비は粉糠雨。細雨。
길눈=「背丈雪」。人の背丈ほどに降り積もる雪。
묵은눈=「宿った雪」。積もった雪が長く溶けず氷のようになったもの。根雪。
사태눈=「沙汰(なだれ)雪」。なだれとなって崩れ落ちる雪。
숫눈=「純雪」。降り積もったままの誰も踏まれていない雪。
풋눈=「新雪」。初冬に入って少し降った雪。
복눈=「福雪」。福をもたらすという、冬たくさん降る雪をさす言葉。
포슬눈=細かくぱらぱらと降る雪。
その他、만년눈=「万年雪」、밤눈=「夜雪」、봄눈=「春雪」、솜눈=「綿雪」、첫눈=「初雪」等はそのまんま。
あ、첫눈も初雪同様「その冬最初の雪」と「新年最初の雪」の両方の意味があります。(첫눈は一目(ひとめ)というのもあるから紛らわしい。)
全体的に、かなり共通しているようですね。
「雪といってもいろんな雪があるんだよ。ぼたん雪、綿雪、粉雪・・・。泥棒雪というのもある。」
日本にも雪の呼び名はいろいろありますね。誰でも知っている粉雪にぼたん雪。それから私ヌルボが思いつくところでは、わた雪・ざらめ雪・みず雪・かた雪、それから春待つ氷雪と・・・、おっと、これは新沼謙治の「津軽恋女」そのまんまだ、ははは。
さて、上記の「泥棒雪」というのは初耳。[注1]と番号がついているのに、章末を見ても説明は見当たらず、電子辞書を引いたらありました。
도둑눈=(人の知らぬ間に)真夜中に降ふった雪.(=도적눈)。
見てみれば「なるほどね」といった感じ。ハングルでgoogle検索するとヒット件数は約15,700件。「知ってる人は知っている」レベルでしょうか?
※春以来、韓国音楽界でブームになっている新人兄妹デュオ楽童ミュージシャンの「Galaxy」という歌の中に次のような一節があります。(→コチラに歌詞付き動画あり。)
도둑눈에 숨이 멎어 도망가 버린 고백 말이(夜に降った雪に息が止まって逃げてしまった告白の言葉が)
저 하늘 희미하게 반짝이고 있는(あの空にばんやり輝いている)
さて、ことのついでに「○눈」(○雪)とよばれる韓国語のさまざまな雪の呼称をいくつかの韓国語サイトから拾ってみました。
日本語同様、降る雪自体の形状を示すもの、積雪の状態を示すもの、降雪の時期や時間を示すもの等々に分類できそうですが、メンドーなのでごちゃまぜのまま羅列します。
가루눈=「粉雪」。粉状に降る雪。
떡눈=「もち雪」。水気があってべたつく雪。
싸라기눈(싸락눈)=「砕米雪」。あられ(霰)。雨が急に冷たい風に当たり凍って落ちる米粒状の雪。
사랑눈=「愛の雪」。싸라기눈の慶北道方言。 ※「愛」とは関係なく、上の싸락눈に由来した言葉。
쇠눈=「鉄(?)雪」。積もり固まって溶けない雪。
마른눈=「乾いた雪」。雨が混じらず降る雪。
함박눈=「芍薬雪」。ぼたん雪。
송이눈=「房(かたまり)雪」。함박눈の古語。
영감눈=「令監(ヨンガム)雪」。함박눈の慶北道方言。
자국눈(자욱눈)=「跡雪」。やっと足跡がつくほど少し降った雪。
발등눈=「足の甲雪」。足の甲が埋まる程度の比較的多く降った雪。
소나기눈=「夕立(にわか雨)雪」。急に降る大雪。
가랑눈=細雪。粉雪。少しずつ細かく降る雪。 ※가랑비は粉糠雨。細雨。
길눈=「背丈雪」。人の背丈ほどに降り積もる雪。
묵은눈=「宿った雪」。積もった雪が長く溶けず氷のようになったもの。根雪。
사태눈=「沙汰(なだれ)雪」。なだれとなって崩れ落ちる雪。
숫눈=「純雪」。降り積もったままの誰も踏まれていない雪。
풋눈=「新雪」。初冬に入って少し降った雪。
복눈=「福雪」。福をもたらすという、冬たくさん降る雪をさす言葉。
포슬눈=細かくぱらぱらと降る雪。
その他、만년눈=「万年雪」、밤눈=「夜雪」、봄눈=「春雪」、솜눈=「綿雪」、첫눈=「初雪」等はそのまんま。
あ、첫눈も初雪同様「その冬最初の雪」と「新年最初の雪」の両方の意味があります。(첫눈は一目(ひとめ)というのもあるから紛らわしい。)
全体的に、かなり共通しているようですね。
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