パワードスーツ(強化服)で戦うヒーローの系譜って、そもそも強化服の定義が難しく曖昧です。
とりあえず「その服を着ることで、人間を超えた力を発揮できるようになる」「操縦ではなく、あくまで着用することで自然に動くことができるもの」とします。
スーパーマンやスパイダーマンは変身ではなく、変装ですね。服を着替えなくても超人的な動きができます。ただ、正体を知られると活動しにくくなることからの変装です。「快傑ゾロ」とか「鞍馬天狗」「黒頭巾」から「月光仮面」あたりまで、この変装ヒーローの系譜です。「バットマン」は初期は変装だったのに、いつの間にか金と技術に任せて強化して、最近はすっかり強化服ヒーローの仲間入りです。「ニンジャバットマン」では文字通りのパワードスーツも出てました。
同じ昭和の変身ヒーローの二大巨頭といっても、ウルトラマンは完全に変身することで宇宙人の力を手に入れるのに対し、仮面ライダーは最初は醜い顔の傷を隠すためにマスクを被る変装ヒーローに近かったのですが、すぐに変身しなくてもそこそこ強いけれど、変身するともっと凄くなるようになりました。
さて、強化服ヒーローというと、最近大活躍の「アイアンマン」の誕生が1963年3月。今でこそカッコイイデザインですが、登場当時はブリキの樵のようでした。
日本の強化服ヒーローの先駆け、強化服で少年が7つの超能力を手に入れる「光速エスパー」は電器メーカーのマスコットキャラクターとして1964年に登場。テレビドラマは1967年8月放送開始。
1972年の「科学忍者隊ガッチャマン」に登場するバードスーツは、確かに防弾・飛行機能は付与しているけれど、筋力その他まで強化しているかが不明なため保留。
もともと強い武闘家である主人公が強化服で手に負えなくなるタツノコプロ「破裏拳ポリマー」は1974年。
タカラの玩具「ミクロマン」がバージョンアップして統一規格になり、パワードスーツ的なロボットマンがラインナップに加わるのが1975年。
「秘密戦隊ゴレンジャー」で、人間の大脳中枢を刺激してその潜在能力を飛躍的に高める特殊強化服ゴレンジャースーツが登場。1975年。
機動戦士ガンダムのモビルスーツのデザインにつながるパワードスーツが登場するハインラインのSF小説、「宇宙の戦士」の文庫版が1977年。翻訳だけなら10年前に出ているけれど、スタジオぬえデザインのパワードスーツがイラストに描かれたのは文庫版から。正確にはその前の同人誌クリスタルとかSFマガジンのコラム記事が原型。
ハインラインの「宇宙の戦士」やアシモフ「銀河帝国の興亡」などを皮肉った、ハリイ・ハリスンの「宇宙兵ブルース」が1977年。強化服がボカボカ潰されてます。
1977年。宇宙服をベースにした強化服ズバットスーツで悪を退治する「快傑ズバット」。
これは分類的にはロボットアニメだけれど、着用して生身の感覚のまま動くという強化服的なメカが主役のタツノコプロ「闘士ゴーディアン」は1979年作品。
同じく1979年に週刊少年キングで連載が始まった「超人ロック」炎の虎編に登場する暗黒騎士団が装甲スーツを使ってエスパーに対抗。
スーパーマンへのオマージュというか、アンチテーゼというか、宇宙人からもらった不思議なスーツ(説明書紛失)で高校教師がヒーローになるテレビドラマ「アメリカンヒーロー」は1981年。
花とゆめ連載の「紅い牙 ブルーソネット」でドクターメレケスがパワードスーツを開発。1982年。
SFイラストレーターの横山宏がミクロマンのパワードスーツ(ロボットマン)の改造で、マシーネンクリーガーが戦場に投入される独自の未来戦争史を展開した「SF3D」の連載開始が1982年。
バイオシップとかパワードスーツとかSFガジェット満載でトラベラーライクな宇宙交易ものを週刊マーガレットで弓月光が連載したのが1982年。
「宇宙刑事ギャバン」など強化服で戦う実写ヒーローシリーズが始まるのも同じく1982年。
ロボットアニメ「特装機兵ドルバック」に主人公たちが乗る巨大ロボットとは別に、歩兵が着用して運用するパワード・アーマー(強化倍力装甲服)が登場したのが1983年。かなりデザイン的にマシーネンクリーガーの影響が強そう。
タツノコプロ「機甲創世記モスピーダ」にライドアーマーが登場し、劇場版「クラッシャージョウ」で海賊側にパワードスーツが登場して装甲車に押しつぶされるのが1983年。
1984年のアニメ「超時空騎団サザンクロス」では、主人公たちが動力付き甲冑アーミング・ダブレットを装備。
「宇宙の戦士」へのアンチテーゼともいうべきSF小説「終わりなき戦い」の翻訳が1985年。同じ都市に士郎正宗が「アップルシード」でプロデビュー。強化外骨格ランドメイトが登場して、その運用や操作法にマニアックなこだわりをみせます。
フォークリフト的な作業機械パワーローダーが登場する映画「エイリアン2」が1986年。スーツとは言えないかな。あくまで参考。
1987年はOVAの当たり年とでもいうのか、OVA『メタルスキンパニック MADOX-01』に強化服スレイブトルーパーが登場。デザインがスタジオぬえのパワードスーツに似すぎていて物議を醸します。それから、OVA「バブルガムクライシス」に強化服ハードスーツ登場。女性のシルエットが出るスーツが特色。アーミング・ダブレットから一歩進んだ色っぽさが出てます。
モビルスーツの原点だと評判になっていた「宇宙の戦士」をサンライズでアニメ化したけれど、ガンダムほどパッとしなかったのが、翌年の1988年。
以後は、ゲームだ、小説だ、コミックだと普通に強化服が登場するようになりますので、事細かに追うのがしんどくなります。
あえて拾うなら、アルファシステムのゲーム「高機動幻想ガンパレード・マーチ」に 歩兵・戦車兵の標準装備としてウォードレスが登場するのが2000年。強化服の燃料に言及してるのが、このシリーズ。確かオーケストラの青の章で「リンゴを食わせる」って言ってましたよね。
それから、これまで変装ヒーローで、己の肉体と技とガジェットで戦っていたバットマンのスーツに、パワードスーツ的機能が加わった、映画「バットマン ビギンズ」が2005年。そりゃあ、ジャスティスリーグ時代になってスーパーマンとかよく生身で相手していたと思いました。これで、マーベルもDCもヒーローチームの司令塔かつスポンサーはパワードスーツ乗りということでおそろいになりました。
とりあえず「その服を着ることで、人間を超えた力を発揮できるようになる」「操縦ではなく、あくまで着用することで自然に動くことができるもの」とします。
スーパーマンやスパイダーマンは変身ではなく、変装ですね。服を着替えなくても超人的な動きができます。ただ、正体を知られると活動しにくくなることからの変装です。「快傑ゾロ」とか「鞍馬天狗」「黒頭巾」から「月光仮面」あたりまで、この変装ヒーローの系譜です。「バットマン」は初期は変装だったのに、いつの間にか金と技術に任せて強化して、最近はすっかり強化服ヒーローの仲間入りです。「ニンジャバットマン」では文字通りのパワードスーツも出てました。
同じ昭和の変身ヒーローの二大巨頭といっても、ウルトラマンは完全に変身することで宇宙人の力を手に入れるのに対し、仮面ライダーは最初は醜い顔の傷を隠すためにマスクを被る変装ヒーローに近かったのですが、すぐに変身しなくてもそこそこ強いけれど、変身するともっと凄くなるようになりました。
さて、強化服ヒーローというと、最近大活躍の「アイアンマン」の誕生が1963年3月。今でこそカッコイイデザインですが、登場当時はブリキの樵のようでした。
日本の強化服ヒーローの先駆け、強化服で少年が7つの超能力を手に入れる「光速エスパー」は電器メーカーのマスコットキャラクターとして1964年に登場。テレビドラマは1967年8月放送開始。
1972年の「科学忍者隊ガッチャマン」に登場するバードスーツは、確かに防弾・飛行機能は付与しているけれど、筋力その他まで強化しているかが不明なため保留。
もともと強い武闘家である主人公が強化服で手に負えなくなるタツノコプロ「破裏拳ポリマー」は1974年。
タカラの玩具「ミクロマン」がバージョンアップして統一規格になり、パワードスーツ的なロボットマンがラインナップに加わるのが1975年。
「秘密戦隊ゴレンジャー」で、人間の大脳中枢を刺激してその潜在能力を飛躍的に高める特殊強化服ゴレンジャースーツが登場。1975年。
機動戦士ガンダムのモビルスーツのデザインにつながるパワードスーツが登場するハインラインのSF小説、「宇宙の戦士」の文庫版が1977年。翻訳だけなら10年前に出ているけれど、スタジオぬえデザインのパワードスーツがイラストに描かれたのは文庫版から。正確にはその前の同人誌クリスタルとかSFマガジンのコラム記事が原型。
ハインラインの「宇宙の戦士」やアシモフ「銀河帝国の興亡」などを皮肉った、ハリイ・ハリスンの「宇宙兵ブルース」が1977年。強化服がボカボカ潰されてます。
1977年。宇宙服をベースにした強化服ズバットスーツで悪を退治する「快傑ズバット」。
これは分類的にはロボットアニメだけれど、着用して生身の感覚のまま動くという強化服的なメカが主役のタツノコプロ「闘士ゴーディアン」は1979年作品。
同じく1979年に週刊少年キングで連載が始まった「超人ロック」炎の虎編に登場する暗黒騎士団が装甲スーツを使ってエスパーに対抗。
スーパーマンへのオマージュというか、アンチテーゼというか、宇宙人からもらった不思議なスーツ(説明書紛失)で高校教師がヒーローになるテレビドラマ「アメリカンヒーロー」は1981年。
花とゆめ連載の「紅い牙 ブルーソネット」でドクターメレケスがパワードスーツを開発。1982年。
SFイラストレーターの横山宏がミクロマンのパワードスーツ(ロボットマン)の改造で、マシーネンクリーガーが戦場に投入される独自の未来戦争史を展開した「SF3D」の連載開始が1982年。
バイオシップとかパワードスーツとかSFガジェット満載でトラベラーライクな宇宙交易ものを週刊マーガレットで弓月光が連載したのが1982年。
「宇宙刑事ギャバン」など強化服で戦う実写ヒーローシリーズが始まるのも同じく1982年。
ロボットアニメ「特装機兵ドルバック」に主人公たちが乗る巨大ロボットとは別に、歩兵が着用して運用するパワード・アーマー(強化倍力装甲服)が登場したのが1983年。かなりデザイン的にマシーネンクリーガーの影響が強そう。
タツノコプロ「機甲創世記モスピーダ」にライドアーマーが登場し、劇場版「クラッシャージョウ」で海賊側にパワードスーツが登場して装甲車に押しつぶされるのが1983年。
1984年のアニメ「超時空騎団サザンクロス」では、主人公たちが動力付き甲冑アーミング・ダブレットを装備。
「宇宙の戦士」へのアンチテーゼともいうべきSF小説「終わりなき戦い」の翻訳が1985年。同じ都市に士郎正宗が「アップルシード」でプロデビュー。強化外骨格ランドメイトが登場して、その運用や操作法にマニアックなこだわりをみせます。
フォークリフト的な作業機械パワーローダーが登場する映画「エイリアン2」が1986年。スーツとは言えないかな。あくまで参考。
1987年はOVAの当たり年とでもいうのか、OVA『メタルスキンパニック MADOX-01』に強化服スレイブトルーパーが登場。デザインがスタジオぬえのパワードスーツに似すぎていて物議を醸します。それから、OVA「バブルガムクライシス」に強化服ハードスーツ登場。女性のシルエットが出るスーツが特色。アーミング・ダブレットから一歩進んだ色っぽさが出てます。
モビルスーツの原点だと評判になっていた「宇宙の戦士」をサンライズでアニメ化したけれど、ガンダムほどパッとしなかったのが、翌年の1988年。
以後は、ゲームだ、小説だ、コミックだと普通に強化服が登場するようになりますので、事細かに追うのがしんどくなります。
あえて拾うなら、アルファシステムのゲーム「高機動幻想ガンパレード・マーチ」に 歩兵・戦車兵の標準装備としてウォードレスが登場するのが2000年。強化服の燃料に言及してるのが、このシリーズ。確かオーケストラの青の章で「リンゴを食わせる」って言ってましたよね。
それから、これまで変装ヒーローで、己の肉体と技とガジェットで戦っていたバットマンのスーツに、パワードスーツ的機能が加わった、映画「バットマン ビギンズ」が2005年。そりゃあ、ジャスティスリーグ時代になってスーパーマンとかよく生身で相手していたと思いました。これで、マーベルもDCもヒーローチームの司令塔かつスポンサーはパワードスーツ乗りということでおそろいになりました。
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