厨房(ちゅうぼう)とは
この記事では1と2を両方解説する。
調理場としての厨房
図:厨房で働く人 |
厨房は、料理をする場所である。台所から、料理店で行う大きな調理まで。
厨房の床・壁から作業台までいろいろな素材で作られているが、毎日のように大量に水を使う場所である以上、ただの鉄・アルミやコンクリートでは錆びや侵食ですぐにボロボロになってしまうため、床は基本タイル張り、作業台や壁などはステンレスが使われている事が多い。
また食物を扱う場である以上、きちんと掃除をしないと虫やネズミ、はたまた
>(:|三) )))カサカサ..←これなども発生する恐れがある。
対策としては毎日の掃除は当然の事、専用の防虫剤などを仕掛けるなどの予防もした方が良い。
害虫の発生以外にも雑菌にも気をつけるべきであり、厨房に立ち入る者は調理ができる清潔な服装をした上で、必ず念入りに手洗いを行うべきである。夏場は特にO-157など細菌の繁殖しやすい季節なので特に注意をした方が良く、こういった細菌は外部から人間の手を介して持ち込まれる事が殆どである。
厨房で使うまな板や食器器具なども、熱湯またはアルコールなどでこまめに殺菌・除菌すると好ましい。
インターネット用語としての『厨房』の発祥
インターネット・スラングとしての『厨房』も存在する。インターネットは元と漢字を変えて隠語を作る文化もあったため、中学生を意味する『中坊』の誤変換・隠語として使われたのが始まり。小学生は『消防』、高校生は『工房』。
1990年代中頃のアングラ系掲示板が発祥とされ、2000年代初期に大型掲示板群2ちゃんねるで爆発的に広まった。2ちゃんねるで主に使われてた2ちゃん用語である。
一番初めは、「厨房の頃に~」と自身の中学生の頃を話す際に用いており、自称または単純に見かけた中学生を意味する。
1999年1月11日にラジオ番組『伊集院光のUP'S 深夜の馬鹿力』にて「自分が未だ中二病に罹患している」と発言。1999年1月18日~3月22日に「かかったかな?と思ったら中二病」というコーナーで、中学生の頃の懐かしくも恥ずかしい思い出を募った。
2ちゃんねるでも中二病という言葉は大反響を呼び、広く使われ出した。そこで使われているうちに、中二病はそもそも自分の中学の思い出を語る言葉であるため悪い意味では無いが、中学生は馬鹿な行動をするという揶揄が広まる。
それと同時に厨房という言葉も、中学生のような幼稚な行いをする者を指す時の蔑称となっていく。ちなみに中二病は2ちゃんねるで悪用されすぎたため、伊集院光ものちにラジオで言っていた中二病と今ネットで言われてる中二病は意味が違うと言っている。
あめぞう掲示板での厨房の使用例
以下に当時のアングラ掲示板の代表格である1999年のあめぞう掲示板にて実際の使用例を紹介する。(あめぞう自体は発祥ではない)
4 投稿者:昔、 投稿日:99年04月28日(水)04時13分28秒
厨房の頃に伊集院光の公開収録を聴きにニッポン放送まで出かけたんだよね。
で、変なババア(40代)から「署名をお願いします」って声をかけられたんだ。
5 投稿者:市☆民 投稿日:99年05月06日(木)07時47分33秒
あと俺の友達は厨房の頃、埼玉県の某市の東口にあるデパートの屋上から猫をブン投げて地上に叩き付けた。
テレビのニュースでも報道されたんだ。サーチアンドデストロイなパンクスだからね。
小学、中学の頃は小動物をかたっぱしから殺してたよ(はあと)
2 投稿者:そうかあ? 投稿日:99年05月15日(土)00時06分03秒
俺は去年の夏の厨房大発生とそれに続くクソ書込み氾濫で末期的状態だったと 思うが。
特にメインは。毎日、栗さんを求めさまよった日々…
だんだんと『中学生→迷惑な奴』へと意味が変化していく様子が分かる。
現在のインターネット用語としての『厨房』と『○○厨』
上記の発祥から、2000年代初期に2ちゃんねる内で爆発的に広まり、特定の分野で迷惑な行為を行う人を「○○厨」と、「○○」の部分に分野名を入れて罵倒することが多くなった。
シュタインズ・ゲートという作品で中二病を厨二病と変換されており、中を厨と書くことはより一般的に広まった。ちなみにラジオの中二病もシュタインズ・ゲートの厨二病も正確には悪い意味では使われていない。
ニコニコ動画では、2008年に『ニコ厨』という記事が初めて出来た当初は『○○中坊』ではなく『○○中毒』の意味で使われてた。ニコニコ動画ができて有名になり始めてた時期であり、ニコニコに中毒になりつつある人が増えていたため、自称と自虐ネタとして使われていた単語である。
そういう時は、「自分はニコニコ動画が大好き過ぎて中毒になってるニコ厨なんでw」のような自称で使う。ニコ厨の記事ではその使われ方も記載されてるため、今もその使い方をすることは間違いではない。
しかし、迷惑な人を表す時の意味での2ちゃんねる用語の『○○中坊』を変換した『○○厨房』→『○○厨』も記事で説明されるようになる。大百科で意味を好き勝手に創作でき、自分の嫌いな言葉の後に『〇〇厨』と付ければ蔑称に早変わりし、お手軽なので頻用された。2ちゃんねる用語だと記載していない記事もあるため、ニコ動の言葉だと思われるかもしれないが「○○厨房」が一番使われてたのは2ちゃんねるであるため、2ちゃん用語である。『厨房の一覧』記事も参照。
その後、悪い意味での使い方を多用されすぎたため、現在では暴言として使用されている場合が多く自称で使う人はほぼいない。そして『○○厨』と他人に使うと見下した言葉になるので、反感を買う言葉となった。
ニコニコ大百科でも厨房の記事がたくさん作成され、同時に様々な弊害も生んでいる。「荒らしに反応するのも荒らし」と言われているのと同じく「厨房に反応するのも厨房」である。
『厨』は迷惑な事柄の意味を表す俗語として知る、またはネットでの負の遺産として覚えるのみにした方が良い。運営からはレッテル貼りとして、『○○厨』と人を罵る者は削除対象にもなっている。
迷惑な人に注意を促す際は、インターネットの俗語に頼らず注意した方が賢明である。
関連項目
- 厨房の一覧
- 厨房ホイホイ
- 中二病
- ネットスラング
- スーパーハカー(厨房に1人はいる友人)
- 厨記事のアンチスレ化
- ネットマナー
- ニコニコ大百科を楽しく過ごすために
- レッテル貼り