「なに、構って欲しいの?ヤだよ、バーカ」
ナリタタイシン(ウマ娘) とは、Cygamesのメディアミックスプロジェクト『ウマ娘 プリティーダービー』の登場キャラクター。
実在の競走馬「ナリタタイシン」をモチーフとするウマ娘である。 CV:渡部恵子
概要
誕生日:6月10日 身長:145cm 体重:計測拒否 スリーサイズ:B69・W50・H73
カミソリのような鋭さの、反抗的なウマ娘。体の小ささをずっと小バカにされ続け、速さで見返してやるとレースの世界に飛び込んだ。態度が尖っているのは、ただナメられたくない一心からである。
ウイニングチケット、ビワハヤヒデは同期の友人。
小柄で気が強いナマイキウマ娘。トレーナーに対しては「反抗」というより「拒絶」に近い態度をとるが、
実際のところ素直になれていないだけである。そんな自分に落ち込み、ネガティブ思考になることも多い。(リニューアル前)
小柄で華奢、つっけんどんな態度のウマ娘。ウマ娘の中でも一番の遅生まれ。構われるのが苦手で、人けのない場所に一人でいることが多い。「可愛い」はNGワード。スリーサイズでは現状唯一のB60台であり、リニューアル前よりも2cm小さくなり、ツインターボやスイープトウショウよりまな板である。
勝負服はピンク地に紫山形一文字のジャケットにジーンズのストリートファッション。チェックのシャツをスカートのように腰に巻き、インナーの裾を縛ってへそを見せている。細い首にごつい蹄鉄のチョーカーがベストマッチ。普段着にもしてそうとか言われていたが意図的に普段着っぽいデザインにしてもらった事がゲーム内イベントにて語られている。
アニメでの活躍
Blu-ray第4コーナー収録の新規エピソード「BNWの誓い」のメインキャラクターの一人。親友であるビワハヤヒデ、ウイニングチケットと共にファン感謝祭の目玉として企画された「BNW駅伝」のアンカーに指名されるが、復帰戦で大敗して以来ファンの期待を裏切ることを恐れており、3人の中でも最後まで出場を渋り続けた。
勝負服での出走はもちろん私服で街を歩くシーンがあり、ウマ耳の上からパーカーのフードを被る珍しい描写がある。
Season2では物語後半がBNWの三強の時期にあたるため、ビワハヤヒデ・ウイニングチケットとともに登場したが、見せ場の皐月賞が飛ばされてしまったため、ラスボスのハヤヒデ、ダービーが描かれたチケゾーに比べて影が薄い。
ゲームでの能力
ステータス(☆3) | |||||||||||||||||||
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スピード | スタミナ | パワー | 根性 | 賢さ | |||||||||||||||
96 | 82 | 99 | 79 | 94 | |||||||||||||||
バ場適性 | |||||||||||||||||||
芝 | ダート | ||||||||||||||||||
A | G | ||||||||||||||||||
距離適性 | |||||||||||||||||||
短距離 | マイル | 中距離 | 長距離 | ||||||||||||||||
F | D | A | A | ||||||||||||||||
脚質適性 | |||||||||||||||||||
逃げ | 先行 | 差し | 追込 | ||||||||||||||||
G | F | B | A | ||||||||||||||||
成長率 | |||||||||||||||||||
固有スキル『Nemesis』 | |||||||||||||||||||
最終コーナーで集団の後方の位置から前へ出る時、切れ味が増し速度が上がる | |||||||||||||||||||
ウマ娘テンプレートボックス |
育成目標
- ジュニア級6月:メイクデビューに出走
- ジュニア級12月後半:ホープフルS(G1)で5着以内
- クラシック級4月前半:皐月賞(G1)で5着以内
- クラシック級5月後半:日本ダービー(G1)で5着以内
- クラシック級10月後半:菊花賞(G1)に出走
- シニア級3月後半:日経賞(G2)で1着
- シニア級4月後半:天皇賞(春)(G1)で3着以内
- シニア級10月後半:天皇賞(秋)(G1)で1着
- シニア級12月後半:有馬記念(G1)で1着
概要
育成ウマ娘としては2021年4月26日に☆3[Nevertheless]として実装。BNWでは最後の実装になった。そしてチケゾーだけが☆1になった。ゴルシに続く2人目の追込Aだが、あちらはコーナーからぐんぐん加速して大外からまくっていくスタミナによるゴリ押し王道から外れた追込タイプなのに対し、こちらは最終直線で一気に抜き去る正真正銘の追込タイプである。スピードと根性が伸びやすい。ゴルシも追込の恐怖を味わう日が来た。
固有スキルは最終コーナー指定かつ順位50%~75%かつ追い抜き態勢である時と条件が厳しめな2022年2月24日のアップデートで発動条件が最終コーナー“以降”かつ“中団から”に緩和されたため多少は発動しやすくなった一方で速度補正は普通。それよりも覚醒レベル5で覚える「迫る影」が非常に強力であり、むしろこちらがタイシンの本体とも言えるため覚醒レベル5にしてから育成を行いたい。
皐月賞馬として有名なナリタタイシンだが、固有スキルや迫る影は直線が短くコーナーから終盤に入る皐月賞(中山2000m)との相性が致命的に悪い。逆に直線から終盤に入ることが多い長距離全般との相性はバツグンであり、ステイヤーとしての素養が高い。一部マイルレースでも迫る影が有効に働くレースがあり、チャンピオンズミーティングのマイルレースでも姿を現わすことがある。
サポートカードはSR[波立つキモチ]とR[トレセン学園]が初期実装されている。どちらも友情トレーニング対象はスピード。「後方待機」「仕掛け抜群」「追込コーナー○」「まなざし」、そしてSRのみの「お見通し」と、主に追い込み系のスキルヒントを教えてくれる。現状、追込適性のある育成ウマ娘は多くないが、所持スキルは有用なものが多く、得意率アップこそ無いもののサポート効果も概ね優秀なので、追込育成においては優秀なサポートカードである。
勿論タイシンもゴルシのサポカとの相性が良く、ステイヤーに必要なスタミナを補いやすい。大柄で頑丈でからかい好きなゴルシに絡まれたタイシンの心労は如何に
CPUライバルとしては初期実装されている。当然のことながらウイニングチケットやビワハヤヒデのシナリオではメインのライバルを張り、特に自身の勝ち鞍である皐月賞では最大の強敵になる。
さらにメインストーリー3章では、あの2章ミホノブルボンとタメを張るSランク「鬼脚」タイシンが降臨。3位通過でいいとはいえ、同じくSランクで出走するCPUハヤヒデ以外はまずもって勝負にならない鬼神ぶりを発揮してくる。
主人公がウイニングチケットなので当然出番も多く、トレセン学園に入る前の事も断片的に語られる。元来背が低く斜に構える性格が災いしチケゾーやハヤヒデと出逢う前は友人関係に恵まれなかった様子であり、その事が二人との関係に大きく作用しており、それ故に負けず嫌いの側面が「友人に恥じないレースをする」という彼女のモチベーションになっている(ハヤヒデ同様、チケゾー育成シナリオでも顕著で結果的にダービー以降のチケゾーの闘争心に火を付ける役割を担う)
育成では史実を反映し菊花賞1ターン前に倒れてしまい、やる気が一気に2段階下降(絶好調→普通)してしまう上にバッドコンディションの練習ベタまでついてしまう。(なおこれはキャライベント調整後の話で、過去はやる気3段階下降だった)
しかしこの不調を乗り越えシニア2月の日経賞(史実では出走歴のないレースだが、実際に復活勝利を挙げた目黒記念が現在は5月開催に移っているため、同時期同距離の日経賞が代替に充てられている)を制することができれば何と全ステータスが上昇し、スキルptもGIレース以上に手に入る強力なイベントで巻き返しをはかることができる。なおこのイベントは既に練習ベタが治っているかどうかで変化する。治っていれば上昇値はなんと全+20、成功率の低いあんしん笹針師の「強いウマ娘になれる秘孔」並にもなる。スキルptは破格の+70でありさらにグッドコンディション練習上手◎のおまけつき。治っていなければ上昇値はやや下がり、練習ベタが治るだけに留まる。
このためいかに彼女の不調を立ち直らせるかが育成の分かれ目になる。SSRたづなさんやSSR祖にして導く者のサポートカードが編成できれば普段の育成以上に安定を齎してくれるだろう。(たづなさんとのお出かけ2回目と4回目、祖にして導く者のゴドルフィンバルブとのお出かけで練習ベタを消すことが可能で、たづなさんお出かけ4回目とゴドルフィンバルブとのお出かけでは同時にやる気アップも付く)
仮にたづなさんや祖にして導く者がいなくとも、日経賞まではそれなりの期間があるため保健室通いさえ長引かなければ安定を狙える。というか菊花賞に向けてやる気だけでも何とかしようとお出かけしたら、行先が神社になってあっさり治ってしまうことも多い。
専用二つ名は「逆転のウマ娘」。以下の3つを達成することで得られる。
1.作戦「追込」にて最終直線で4人以上抜いたうえで皐月賞を勝利する。
最も厄介なのは1の条件。ご存知の通り皐月賞の開催される中山競馬場は最終直線が短いため、能力が低いと追い抜けず、逆に高すぎると最終直線以前に全員追い抜いてしまうことがザラに起こる。その難易度は意図的に3着を狙う必要があるナイスネイチャの専用二つ名と同等、根性属性のサポートカードが豊富でない場合はそれ以上となるだろう。
楽曲
関連ウマ娘
- ビワハヤヒデ
ウイニングチケット - モチーフ馬は同期のライバル。ウマ娘においてもライバルであり、親友でもある。
- ナリタブライアン
- モチーフ馬は同馬主の1年後輩でビワハヤヒデの半弟(異父弟)。ウマ娘では親友の妹で後輩。「BNWの誓い」では引退を考えているタイシンの前に現れ、自身が復活の勝利を挙げたレースについて話した。
史実
勝利への解法
変化する状況の中で次々と迫られる判断
しくじりは決して許されないどの位置を取るのか いつまで我慢すべきか どこを突いて抜け出すか
周囲に目を配れ 知恵を振りしぼれ最適解を積み重ねた先に勝利は待っている
ウイニングチケット、ビワハヤヒデとクラシック三冠を分け合った「BNW」のN。直線一気の瞬発力で鳴らした「鬼脚」の皐月賞馬。
1990年生まれの牡馬。父リヴリア、母タイシンリリイ、母父ラデイガ。日本の競走馬ではかなりの遅生まれとなる6月生まれ。なかなか産まれないので周りが油断し始めた頃、気が付いたら母の隣に立っていて牧場の人を仰天させたという。
体つきが華奢で気性も悪く活躍以前にデビュー出来るのかと危ぶまれたが、2歳の7月に無事にデビューし2戦目で初勝利。当初は道中我慢できずに勝ちきれないレースも多く、G3ラジオたんぱ杯(現:G1ホープフルステークス)を含む6戦2勝で2歳シーズンを終える。
3歳シーズンはシンザン記念と弥生賞を続けて2着。皐月賞はウイニングチケットとビワハヤヒデの2強が注目され、タイシンは離れた3番人気だったが、ゴール寸前粘るハヤヒデを鬼脚で一気の差し切り勝ち。2頭と並ぶ3強として名乗りを上げる。東京優駿(日本ダービー)ではBNWが直線で抜け出す期待通りの3強対決となったが、末脚及ばずチケットの3着。高松宮杯(当時は2000mのG2)を2着に敗れた後、肺出血を起こして調整不十分の中ぶっつけで菊花賞に臨んだものの17着に大敗し、これがBNWが揃った最後のレースとなる。
4歳春はG2目黒記念を追い込みで制して復活。天皇賞(春)は直線で抜け出すものの前を行くハヤヒデを捕えきれず2着。その後はレースの直前に軽度の骨折や下痢を起こして回避が続き、久々にBNWが揃うかと思われた天皇賞(秋)の前には競争生命に関わる屈腱炎を発症。無事に出走できたハヤヒデとチケットもレース中に屈腱炎を起こして引退してしまう。タイシンは1年以上のブランクの後に5歳春の宝塚記念で復帰したが、ライスシャワーの悲劇の影で完走馬中最下位に敗れ、屈腱炎の再発により引退。
現役中に父が早世したため後継種牡馬として期待されたが、産駒は活躍できず血統は繋がっていない。引退後は病弱な競走馬時代から一転長く生き、2020年4月13日に30歳の天寿を全うした。
詳細は当該記事へ→ナリタタイシン