登山では必須装備といわれるヘッドライト。PETZL・Black Diamond・ジェントス・モンベルなどの有名ブランドのほか、Amazonや楽天市場などの通販サイトで格安のモデルも販売されています。ヘッドライトは「コスパが最強のものがほしい」「とりあえず明るければ何でもよさそう」と思いがちですが、実はそうではありません。
日本山岳ガイド協会認定登山ガイドステージⅡ。「今一番良い山で、一番楽しい山の遊びをしよう!」をモットーに、国内外、季節を問わず山の旅を案内する。プライベートでも、登山、トレッキング、自然観察、クライミング、スノーハイク、バックカントリースキーなど、その時々に合った自然の中でのアクティビティを楽しむ。また、以前写真関係の仕事に就いていた経験を活かし、山での写真撮影や雑誌などにルポタージュの執筆も行う。
アウトドア用品・工具・カー用品・自転車など、幅広いジャンルのコンテンツ制作に携わる。現在は、ホビー分野のコンテンツを担当。「専門性をもとにした調査・検証を通じ、一人ひとりに合った選択肢を分かりやすく提案すること」をモットーに、コンテンツ制作を行なっている。
スポットモードの明るさが優れた商品としてユーザーがとても満足できる基準を「岩稜帯・樹林帯を問わず、夜間のルートファインディングもストレスなく可能な商品」とし、以下の方法で各商品の検証を行いました。
ワイドモードの明るさが優れた商品としてユーザーがとても満足できる基準を「足元に岩や木の根が散在する登山道でも、夜に快適かつ安全に歩ける明るさで照らせる商品」とし、以下の方法で各商品の検証を行いました。
点灯機能の豊富さが優れた商品としてユーザーがとても満足できる基準を「点灯機能が豊富でいつでも思いどおりの明るさで照らせるうえ、テントや山小屋でも使いやすい商品」とし、以下の方法で各商品の検証を行いました。
登山向けの機能の豊富さが優れた商品としてユーザーがとても満足できる基準を「誤動作や故障の心配がなく、暗い山の中でもストレスなく使用できる商品」とし、以下の方法で各商品の検証を行いました。
つけ心地のよさが優れた商品としてユーザーがとても満足できる基準を「ひと晩中使用しても痛みが出ず、快適に着用し続けられる商品」とし、以下の方法で各商品の検証を行いました。
電池持ちのよさが優れた商品としてユーザーがとても満足できる基準を「1週間程度の長期山行でもバッテリーを気にせず使える点灯時間の商品」とし、以下の方法で各商品の検証を行いました。
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監修者は「選び方」についてのみ監修をおこなっており、掲載している商品・サービスは監修者が選定したものではありません。マイベストが独自に検証を行ったうえで、ランキング化しています。
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・ジェントス|コンパクト ヘッドライト|CP-195DB
これから登山を始める人は、「ヘッドライトは必須装備と聞いたけど本当?」「スマホのライトもあるし、日帰りなら不要では?」と思うのではないでしょうか。
結論からいうと、登山にヘッドライトは必須です。たとえ日帰りの予定であっても、必ずヘッドライトを持参しましょう。
理由は、下山が遅れた場合にヘッドライトの有無が安全性に大きく関わるから。画像を見れば一目瞭然ですが、スマホのライトではほんのり足元を照らせる程度で、足場が悪い山道を安全に歩くには不十分です。
もし日帰りの予定であっても、登山には想定外の事態がつきものであることを忘れてはいけません。途中で体調が悪化したり、ケガをしてしまったりする可能性があるうえ、天候が急変して真っ暗になるのが早まることも。山あいでは地形によっては日没が早まり、16時にはライトが無いと安全に歩くのが難しい場合すらあります。登山には必ずヘッドライトを持参し、安全に帰宅できるように心がけましょう。
登山は自己責任が前提の趣味。もし山に入るなら「誰かが助けてくれるだろう」「何とかなるだろう」という甘い考えは捨てる必要があります。
また、もし遭難した場合は高額な救助費用がかかることも忘れてはいけません。状況によっては1日あたり数百万円単位の費用が発生するため、想定外の事態が起こっても自分の力と装備だけで下山できる備えが大切です。
ヘッドライトを選ぶ際に必ずチェックしておきたい「4つのポイント」をご紹介します。
ヘッドライトの明るさは、主に「lm(ルーメン)」という単位で表記されます。lmはライトから出ている光の量を表す単位で、「数値が高いほどたくさんの光を出せるので明るい」と捉えるのが一般的です。
しかし、実際に視界が明るいかは、ライトが照らす範囲や光の配分(配光)によっても大きく変わります。mybestでは、特定の方向の明るさを示す「cd(カンデラ)」を実際に測定し、その結果をもとにおすすめのヘッドライトを決定しました。
登山にヘッドライトが必須といわれる一番の理由は、緊急時の夜間行動でも安全に下山するため。想定外の事態が起こったときに足場が悪い登山道を明るく照らし、二次災害を招かない性能が欠かせません。
検証の結果、登山道を全体的に明るく照らせるのは、ライトの中心(光軸)だけでなく光軸の周りも300cd以上のライトでした。画像のとおり、メーカーが公称する明るさ(lm)がほとんど同じスペックでも、実際の見え方は大きく異なります。
光軸だけが明るい場合、光軸の明るさに目が慣れるせいで足元がより見えづらくなることも。全体をまんべんなく照らせる商品が理想的といえるでしょう。ランキング表の「ワイドモードの明るさ」の点数が高いものほど、明るく・まんべんなく照らせる商品です。
ヘッドライトのなかには、配光を状況に応じて変えられるものがあります。主なモードは以下の2種類です。
足元を照らしたいときにはワイドモードが便利で、基本的にはこちらを使うと考えてよいでしょう。一方で、遠くの目印や先のルートを確認したいときは、スポットモードが適しています。
百名山への登頂が目標という人や、北アルプスなどの3,000m級の山にも登りたいという人は、遠くを照らせるかどうかにも注目。スポットモードを使用したとき、光軸で2,000cd以上が出るライトがおすすめです。
ステップアップし難易度が高い山に挑戦するときは、日の出前の暗い時間に行動を開始することもしばしば。また、標高が高い山では森林限界(森林が生まれる標高の境界線)を超えて視界が開けるので、遠くの看板や目印を照らせる性能が必要です。
遠くを照らすときはスポットモードが適しており、光軸で2,000cd以上の明るさが目安。光軸で2,000cd以上あれば、14m以上離れた看板でも明瞭に確認できました。どちらに進むべきかが事前にわかるので、道迷いを予防できるうえ効率よくルートを選択して疲労を抑えられるでしょう。
スポットモード・ワイドモードの両方の明るさで特に優れていた商品は、Black Diamondの「スポット400-R」とPETZLの「アクティック コア」。どちらも遠近両方を明るく照らせるライトでした。
点灯モードや明るさの切り替えはボタンで行うのが一般的ですが、本体をタップしたり、ライトの前に手をかざすジェスチャーをしたりして操作できるものも。
より確実に動作するのはボタン操作ですが、タップ・ジェスチャーの操作はトレッキングポールを持っているときや分厚いグローブをしているときに役立ちます。
ライトは明るいほどよいと考えがちですが、登山においては暗いモードも欠かせません。手元などの超近距離を照らすときや、山小屋やテント場(テントを張る場所)で使用するときは、明るすぎるとかえって見にくかったり、ほかの登山者の迷惑になったりするからです。
赤色のライトは目にやさしく、暗所に慣れた状態でも刺激が少ないことがメリット。就寝前に荷物を照らしたり、出発前に地図や掲示板の情報を確認するのに向いています。また、白色でも10lm以下の暗いモードなら、赤色に準ずる使い方ができるでしょう。
ヘッドライトには、消灯したときの色・明るさで点灯するメモリー機能を搭載したものがあります。メモリー機能があれば、夜トイレに行くときや日の出前に準備するときなどに、毎回暗いモードに設定し直す必要がありません。また、行動中もいつも使う明るさで点灯するので、お気に入りのモードで使い続けられます。
メモリー機能があるかは、ランキング表の「メモリー機能」をチェックしてください。
登山においてヘッドライトは、使用時間より収納時間のほうが長いもの。点灯するときだけでなく、収納・運搬に適した特徴を持っているかが重要です。チェックしたいポイントは、ライトとバッテリーが一体型であることと、誤点灯を防止するロック機能を備えていること。
ライトとバッテリーが分離していると、収納中にケーブルがほかの荷物に引っかかったり、断線して故障したりする恐れがあります。ザックにはライト以外の荷物も収納しているため、ライトを出すときにほかの荷物が絡まると面倒。さらに、ザックの中で荷物が揺れないよう装備をパンパンに詰め込むと、むき出しのケーブルが断線するリスクが高まります。
また、ロック機能がないものはザックの中で不意に点灯し、バッテリーを無駄に消耗する可能性が。「いざ夜に使おうとしたら、日中にザックの中で点灯して電池残量がゼロだった」という事態に陥らないために、ロック機能は欠かせません。
一般的には、バッテリーが一体型より分離型のほうが装着感はよい傾向があります。
しかし、登山用のヘッドライトはバッテリー込みで100g以下の比較的軽量なものが多く、一体型・分離型で装着感に大きな差はありませんでした。大容量バッテリーを搭載した200g前後のモデルでなければ、一体型を選んだほうが総合的に使い勝手がよいでしょう。
分離型のほうが明るい傾向があるため、明るさを優先するなら分離型を選ぶ手もあります。しかし、一般的な用途であれば一体型で十分。私も一体型のモデルを愛用しています。
ヘッドライトのバッテリーは、充電池・乾電池の2種類。多くの商品はどちらか一方のみに対応していますが、なかには充電池・乾電池の両方を使えるモデル(兼用タイプ)があります。充電池・乾電池の両方のメリットを活かせる、兼用タイプがおすすめです。
充電池は大容量かつランニングコストが低い点がメリットですが、いざ使用中に電池切れを起こすと、再度充電するまで使えません。一方、乾電池は出先でもすぐに電池を交換して使えることがメリットですが、容量が少なくランニングコストも高いことがデメリットです。充電池・乾電池の両方が使える兼用タイプなら、基本は充電池で使用しつつ必要に応じて乾電池に切り替えられます。
なお、電池式のモデルにエネループなどの汎用充電池を使用すると、モデルによっては過放電により発熱・発火の恐れがあるため、安易に使用しないように注意しましょう。
電池の持ちを検証するため、全商品をハイモード・ローモードで連続点灯させ消灯までの時間を計測しましたが、ほとんどの商品が一晩使用できるスペックを有していました。詳しくはランキングの詳細情報や商品の説明文に記載していますが、通常の使い方であれば神経質に選ばなくてよいでしょう。
なお、明るさにこだわって選ぶ人は、ライトを連続点灯させると徐々に暗くなる点に注意。検証中はバッテリー容量の低下にともなって暗くなり、満充電(または新品の乾電池)のときの明るさを維持できませんでした。直ちに使用に影響が出るものではありませんが、点灯時の明るさが100%維持される訳ではないことは頭に入れておきましょう。
もしナイトハイクやトレイルランニング(トレラン)で使用するなら、細かな使い勝手よりも明るさを優先し、遠近両方を同時に明るく照らせるもの選びましょう。一般的な登山であればバッテリーが一体型のモデルが向いていますが、ナイトハイクやトレラン用なら分離型も選択肢に入ります。
ナイトハイクで長時間使用する場合は、ザックにしまっている時間よりも使用している時間が長いため、明るさを最も重視して選んだほうが快適に登山を楽しめるでしょう。また、トレランは移動スピードが速いため、遠くのルートと足元の両方を同時に明るく照らせるものが必要です。
なお、明るいライトほどバッテリーが大型化し、重くなるため着用感が悪化する傾向があります。その場合は胸に装着してチェストライトとして使用し、頭にかかる負担を軽減する方法も。ヘッドライトと併用し、2つのライトで歩くのもおすすめです。
商品 | 画像 | おすすめスコア | 最安価格 | 人気順 | ポイント | おすすめスコア | 詳細情報 | ||||||||||||||||||||||||
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スポットモードの明るさ | ワイドモードの明るさ | 点灯機能の豊富さ | 登山向けの機能の豊富さ | つけ心地のよさ | 電池持ちのよさ | 明るさ | スポットモードの明るさ(実測値) | ワイドモードの明るさ(実測値) | 最大の明るさでの連続点灯時間 | 最低の明るさでの連続点灯時間 | 照射距離 | 防水性能 | 給電方式 | 充電方法 | バッテリーインジケーター付き | 配光のみ切替可能 | バッテリー一体型 | クリップ付き | 赤色LED付き | 暗いモード(10lm以下)付き | タッチ・ジェスチャー操作可能 | ロック機能 | メモリー機能 | 重量(ベルト込み・実測値) | |||||||
1 | Black Diamond スポット400|BD81308001 | ![]() | 多機能かつ高性能!シーンに合わせて最適な照らし方を選べる | 1~400lm(無段階調整) | 3,469cd(光軸) | 667cd(光軸~5mの平均) | 6時間以上 | 24時間以上 | 高照度86m、低照度8m | IPX8 | 充電式、電池式(兼用タイプ) | 78g(アルカリ乾電池単4×3本込) | |||||||||||||||||||
1 | Black Diamond スポット400-R | ![]() | 13位 | 遠近ともに明るく照らす!機能が豊富で高性能なライト | 1~400lm(無段階調整) | 4,625cd(光軸) | 944cd(光軸~5mの平均) | 6時間以上 | 24時間以上 | 約100m | IP67 | 充電式 | micro USB | 69g | |||||||||||||||||
3 | PETZL アクティック コア|E065AA | ![]() | 14位 | 使いやすさ抜群!シンプルな操作でどんな道でも明るく照らす | 強:600lm、中:100lm、弱:7lm | 4,371cd(光軸) | 1,044cd(光軸~5mの平均) | 6時間以上 | 24時間以上 | 強:115m、中:60m、弱:10m | IPX4 | 充電式、電池式(兼用タイプ) | micro USB | 83g(付属のLi-Ionバッテリー込) | |||||||||||||||||
4 | Black Diamond コズモ350|BD81309003 | ![]() | 広範囲を明るく照らす。低山で使用する人や初心者にぴったり | 1~350lm(無段階調整) | 902cd(光軸) | 361cd(光軸~5mの平均) | 6時間以上 | 24時間以上 | 高照度:64m、中照度:45m、低照度:8m | IPX8 | 充電式、電池式(兼用タイプ) | 81g(電池込) | |||||||||||||||||||
5 | PETZL ティカ|E061AA | ![]() | 18位 | 登山向きの機能が豊富。扱いやすさが魅力のヘッドライト | 強:350lm、中:100lm、弱:7lm | 1,470cd(光軸) | 381cd(光軸~5mの平均) | 6時間以上 | 24時間以上 | 強:70m、中:45m、弱:10m | IPX4 | 充電式、電池式(兼用タイプ) | 93g(付属のアルカリ乾電池単4×3本込) | ||||||||||||||||||
6 | Nitecore NU25 UL | ![]() | 9位 | 軽量で明るいヘッドライト。つけ心地がよい点も魅力 | 最大400lm | 2,465cd(光軸) | 508cd(光軸~5mの平均) | 3時間40分 | 24時間以上 | 64m | IP66 | 充電式 | USB Type-C | 47g | |||||||||||||||||
7 | Ledlenser MH5 |502147 | ![]() | 17位 | スポット・ワイドの配光を使い分け。配光を自由に調整できる | パワー:400lm、ロー:20lm | 11,211cd(光軸) | 327cd(光軸~5mの平均) | 5時間58分 | 24時間以上 | パワー:180m、ロー:40m | IP54 | 充電式、電池式(兼用タイプ) | 専用ケーブル | 94g(付属のLi-Ionバッテリー単3型1本込) | |||||||||||||||||
8 | Black Diamond アストロ300|BD81310003 | ![]() | 7位 | 広範囲を明るく照らす。初心者や予備のライトがほしい人向け | 1~300lm(無段階調整) | 725cd(光軸) | 346cd(光軸~5mの平均) | 6時間以上 | 24時間以上 | 高照度:52m、低照度:8m | IPX4 | 充電式、電池式(兼用タイプ) | 84g(付属のアルカリ乾電池単4×3本込) | ||||||||||||||||||
9 | OLIGHT Array 2S | ![]() | 16位 | 圧倒的な明るさ。ナイトハイクやトレイルランニング用に | 最大1,000lm | 8,271cd(光軸) | 560cd(光軸~5mの平均) | 2時間54分 | 24時間以上 | 最長140m | IPX4 | 充電式 | USB Type-C | 132g(バッテリーパック込) | |||||||||||||||||
9 | PETZL ビンディ|E102AA02 | ![]() | 10位 | 超軽量なヘッドライト。予備・緊急用やU.L.装備に | 最大200lm | 500cd(光軸) | 213cd(光軸~5mの平均) | 4時間23分 | 24時間以上 | 弱:6m/中:23m/強:36m/点灯:2.5m | IPX4 | 充電式 | micro USB | 34g |
明るさ | 1~400lm(無段階調整) |
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スポットモードの明るさ(実測値) | 3,469cd(光軸) |
ワイドモードの明るさ(実測値) | 667cd(光軸~5mの平均) |
照射距離 | 高照度86m、低照度8m |
充電方法 | |
重量(ベルト込み・実測値) | 78g(アルカリ乾電池単4×3本込) |
良い
気になる
Black Diamondの「スポット400」は、シーンに合わせて最適な照らし方を選べる多機能なヘッドライト。小型のボディに、最大400mlの明るさと登山向けの機能が詰め込まれた商品で、これから登山を始める人におすすめの商品です。
スポットモードは実測3,469cdと明るく、遠くの看板やルート案内も明るく照らせる性能。ワイドモードはやや暗いものの、広範囲をまんべんなく照らせるため山中では数値以上に明るく感じました。ほかのライトよりも足元まで広く照らせる配光なので、足場の悪い場所でも転倒事故を防ぎやすい設計といえます。
モードは大きく分けて「スポット→ワイド→赤色」の3つですが、それぞれ無段階で明るさを選べる調光機能を搭載。さらに、本体の側面をタップすることでスポットとワイドの両方を最大光量で点灯するパワータップ機能を備えます。モードを変更するボタンと電源ボタンが異なるので、いつでもモードのみを切り替えられることも魅力。状況に応じて瞬時に最適な明るさ・配光に切替らえるため、バッテリーを節約しつつ快適に使用できるでしょう。
登山向けの機能も豊富で、ザックの中でほかの荷物と絡まりにくい設計や、誤点灯を防ぐロック機能・水没にも耐える高い防水性がある点も魅力。ライトを使わない日中の使い勝手にもこだわって作られた商品です。バッテリーは乾電池が付属しますが、純正の充電池もオプションで選択可能なので、必要に応じて使い分けられます。
つけ心地のよさは高評価には及ばないスコア。本体は78gと比較的軽量ですがベルトの幅が狭くやや硬いため、人によっては締めつけが気になる可能性があります。連続点灯時間は、パワータップ機能を使用した状態で6時間以上、ワイドモードの低照度では24時間以上でした。パワータップ機能で連続点灯すると徐々に明るさが落ちるものの、複数日にわたる登山でも十分使用できる電池の持ちでしょう。
様々なシーンで活躍する明るさを有することはもちろん、考え抜かれた配光やモードの操作性が魅力の商品です。
最大の明るさでの連続点灯時間 | 6時間以上 |
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最低の明るさでの連続点灯時間 | 24時間以上 |
バッテリー一体型 | |
クリップ付き | |
暗いモード(10lm以下)付き | |
タッチ・ジェスチャー操作可能 | |
メモリー機能 |
ブラックダイヤモンド スポット400を徹底レビュー!実際に試してわかったメリット・デメリットは?
明るさ | 1~400lm(無段階調整) |
---|---|
スポットモードの明るさ(実測値) | 4,625cd(光軸) |
ワイドモードの明るさ(実測値) | 944cd(光軸~5mの平均) |
照射距離 | 約100m |
充電方法 | micro USB |
重量(ベルト込み・実測値) | 69g |
良い
気になる
Black Diamondの「スポット400-R」は、スポット400の充電式モデル。スポット400のコンセプトと使いやすさはそのままに、より明るくなった充電式のモデルです。スポット400と同様、考え抜かれた配光と充実した登山向けの機能が魅力で、登山で使用するすべての人におすすめのヘッドライトです。
公称スペックではスポット400と同じ明るさですが、実際はスポット400よりも明るいヘッドライトでした。視覚的にひと目で明るいとわかるほど差があり、スポットモード・ワイドモードともに明るさの実測値でもスポット400を上回っています。遠くも足元も明るく照らせる配光と光量で、真っ暗な山でも快適に歩けるでしょう。
モードや操作性はスポット400と同じ。「スポット→ワイド→赤色」の3パターンで、それぞれ無段階に明るさを調整できます。本体側面をタップすると最大光量で点灯する、パワータップ機能も完備。グローブをしていても、ボタンを探す手間をかけずに周囲を明るく照らせます。実際に冬山で使用しても便利な機能で、使い勝手がよいと感じました。
登山で使いやすい特徴も備えており、バッテリー一体型かつロック機能を備えています。ザックにパッキングしやすく、運搬中に不意に点灯するリスクが低い商品です。本体側面にバッテリーインジケーターがあるので、充電タイミングや電池切れのリスクを事前にしり準備できる点もメリットでしょう。
連続点灯時間も長く、数日間の登山でも問題なく使用できます。しかし、登山中のバッテリー切れには要注意。スポット400は乾電池を使えるのでその場で電池交換ができますが、このスポット400-Rは再度充電するまで使えません。明るさではスポット400-Rが勝っていますが、登山中の使い勝手はスポット400に分があるでしょう。
唯一高評価におよばなかったのは、着け心地のよさ。決して付け心地が悪いわけではありませんが、ベルトの幅が狭くやや固いため、締め付けを感じる人もいるかもしれません。
奇しくも、総合得点はスポット400・スポット400-Rともに同率1位。少しでも明るいライトがよいならスポット400-R、電池切れのリスクを減らしたいならスポット400がおすすめです。どちらを選んでも、登山で満足できるヘッドライトでしょう。
最大の明るさでの連続点灯時間 | 6時間以上 |
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最低の明るさでの連続点灯時間 | 24時間以上 |
バッテリー一体型 | |
クリップ付き | |
暗いモード(10lm以下)付き | |
タッチ・ジェスチャー操作可能 | |
メモリー機能 |
ブラックダイヤモンド スポット400-Rの口コミ・評判は?実際に使ってメリット・デメリットを徹底レビュー!
明るさ | 強:600lm、中:100lm、弱:7lm |
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スポットモードの明るさ(実測値) | 4,371cd(光軸) |
ワイドモードの明るさ(実測値) | 1,044cd(光軸~5mの平均) |
照射距離 | 強:115m、中:60m、弱:10m |
充電方法 | micro USB |
重量(ベルト込み・実測値) | 83g(付属のLi-Ionバッテリー込) |
良い
気になる
PETZLの「アクティック コア」は、最大600lmを誇る高性能ヘッドライト。目立った欠点がなく、夜道を非常に明るく照らせることが魅力で、登山で使用予定の人におすすめの商品です。
スポットモード・ワイドモードの区別はありませんが、遠近両方を照らせる配光で、どちらの検証でも高評価を獲得。夜の登山道では、遠くの看板・足元の障害物の両方を明るく照らせました。真っ暗で鬱蒼とした樹林帯でも、視界が開けた標高が高いエリアでも、快適かつ安全に歩く助けとなるでしょう。
点灯モードは「強→中→弱→赤色」の4パターン。周囲の明るさや使用シーンに合わせて、適切な照らし方を選択できます。ボタンを1回押すごとに明るさが変わるシンプルな設計なので、操作方法を迷いにくい点も魅力です。点灯中に「弱→中」のように明るさを変えるときは一度消灯する必要がありますが、配光を変えずとも遠近両方に対応できるため問題にはなりにくいでしょう。操作が簡単なので、ライトの細かな操作を面倒に感じる人や、機械の操作が苦手という人に向いています。
誤点灯を防止するロック機能も搭載しているので、ザックの中で勝手に点灯するリスクが低い点も高評価。ボタンが大きく押しやすい構造で、分厚いグローブをしていても扱いやすいこともメリットです。バッテリーは充電池が標準装備されていますが、乾電池でも使用可能な電池ボックスであるため、使用中にバッテリーが切れてもすぐに乾電池に交換できます。
つけ心地のよさの検証でも高評価。重量はバッテリー込みで83gと軽量な部類で、幅広でしなやかなベルトが頭にフィットします。長時間使用しても頭や首の負担になりにくいでしょう。
電池持ちもよく、強モードで6時間以上・弱モードで24時間以上点灯し続けました。バッテリー残量が減るにしたがって明るさは徐々に落ちましたが、長期間の登山にも対応できる電池持ちといえます。
明るさと使いやすさを高いレベルで両立しており、総合的に見ても欠点がない、優等生的な商品です。
最大の明るさでの連続点灯時間 | 6時間以上 |
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最低の明るさでの連続点灯時間 | 24時間以上 |
バッテリー一体型 | |
クリップ付き | |
暗いモード(10lm以下)付き | |
タッチ・ジェスチャー操作可能 | |
メモリー機能 |
PETZL アクティック コア E065AAを徹底レビュー!実際に使ってわかったメリット・デメリットは?
明るさ | 1~350lm(無段階調整) |
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スポットモードの明るさ(実測値) | 902cd(光軸) |
ワイドモードの明るさ(実測値) | 361cd(光軸~5mの平均) |
照射距離 | 高照度:64m、中照度:45m、低照度:8m |
充電方法 | |
重量(ベルト込み・実測値) | 81g(電池込) |
良い
気になる
「コズモ350」は、アメリカの登山ブランドBlack Diamondのヘッドライトです。スポット・アストロシリーズと並んで、人気が高く定番といわれる商品のひとつ。最大350lmまで無段階に明るさを調整できる点が特徴です。
配光はワイドに照らすもののみで、遠くを照らすのは苦手。スポットモードの明るさの検証では評価を伸ばせませんでした。一方、ワイドモードの明るさの検証では非常に高い評価を獲得。樹林帯を歩くときなどの足元~近くの障害物を照らしたいシーンでは、転倒を防止し安全に歩く助けとなるでしょう。
点灯モードは主に白色と赤色の2種類で、それぞれ無段階に明るさを調節できます。メモリー機能を搭載しているので、消灯してから再度点灯したとき、消灯したときのモード・明るさで点灯する点も魅力。自分がいつも使う設定を維持できるうえ、赤色のみ消灯・点灯を繰り返せるので山小屋やテント内での使い勝手もよいでしょう。
バッテリーが一体型であるうえ、運搬中の点灯を防ぐロック機能やグローブをしていても操作しやすい大きなボタンを備え、登山向けの機能も豊富といえます。防水性能も水没まで耐えられるIPX8で、天候が変わりやすい山での使用にうってつけです。
つけ心地のよさの検証でも高評価を獲得。比較的軽量かつ幅が広いベルトでフィットさせられるので、長時間の使用でも快適でしょう。電池持ちも長期登山に対応するスペックで、最大の明るさで6時間以上、最小の明るさで24時間以上の連続点灯が可能でした。
スポットモードの明るさが不足しているためルートを探しながら歩く高難易度の登山にはやや不向きですが、ワイドモードが活躍する樹林帯で使用するならうってつけの商品。森林限界を超えない低山への登山がメインの人や、これから登山を始める初心者におすすめのライトです。
最大の明るさでの連続点灯時間 | 6時間以上 |
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最低の明るさでの連続点灯時間 | 24時間以上 |
バッテリー一体型 | |
クリップ付き | |
暗いモード(10lm以下)付き | |
タッチ・ジェスチャー操作可能 | |
メモリー機能 |
ブラックダイヤモンド コズモ350を徹底レビュー!実際に使ってわかったメリット・デメリットは?
明るさ | 強:350lm、中:100lm、弱:7lm |
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スポットモードの明るさ(実測値) | 1,470cd(光軸) |
ワイドモードの明るさ(実測値) | 381cd(光軸~5mの平均) |
照射距離 | 強:70m、中:45m、弱:10m |
充電方法 | |
重量(ベルト込み・実測値) | 93g(付属のアルカリ乾電池単4×3本込) |
良い
気になる
フランスの登山ブランドPETZL(ペツル)。主にクライミング系の商品を扱っており、ヘッドライトでも高い評価を得ています。「ティカ」は初めてLEDを搭載したヘッドライトで、20年以上の歴史をもつロングセラー。アップデートを繰り返し、現在では最大350lmの明るさとなっています。
スポットモード・ワイドモードの切り替え機能はなく、ワイドモード系の広範囲を照らす配光のみ。遠くを照らすのはやや苦手な反面、足元や近くを照らすのは得意でワイドモードの明るさの検証では高評価を獲得しています。標高が高い山よりも、樹林帯がメインの標高が低い山に向いているでしょう。
点灯モードは「強→中→弱→赤色」の4パターンで、ボタンを押すたび順番にモードが変わるシンプルな設計です。シーンに合わせて頻繁に点灯モードを変える使い方には不向きですが、操作方法を忘れる心配がなく簡単に扱えることが魅力といえます。白色・赤色のメモリー機能を搭載しているので、夜に急に明るいライトが点灯し目を傷めるリスクも低いでしょう。
誤点灯を防ぐロック機能やグローブをしていても押しやすい大型のボタンを備え、登山向けの機能の豊富さの検証では高評価を獲得。疲労や悪天候で下山が遅れたときにも扱いやすく、登山に向いているライトです。
電池込でも100gを切る重量や伸縮性がある幅広なベルトにより、つけ心地のよさの検証でも高評価。頭に適度にフィットし、長時間の使用にも向いています。
電池の持ちも高評価で、宿泊を繰り返す長期間の行程でも対応できるスペックです。乾電池式なので、もし途中で電池が切れてもその場で電池を交換すれば使い続けられるうえ、別売の充電池にも対応します。
ワイドのみの配光なので標高が高い山ではやや使いにくい懸念がありますが、総合的に登山で使いやすいライト。ライトの買い替えを検討している人よりも、低山で使うためのライトを探している人におすすめの商品です。
最大の明るさでの連続点灯時間 | 6時間以上 |
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最低の明るさでの連続点灯時間 | 24時間以上 |
バッテリー一体型 | |
クリップ付き | |
暗いモード(10lm以下)付き | |
タッチ・ジェスチャー操作可能 | |
メモリー機能 |
明るさ | 最大400lm |
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スポットモードの明るさ(実測値) | 2,465cd(光軸) |
ワイドモードの明るさ(実測値) | 508cd(光軸~5mの平均) |
照射距離 | 64m |
充電方法 | USB Type-C |
重量(ベルト込み・実測値) | 47g |
良い
気になる
Nitecoreは、LED照明やバッテリーを手掛ける中国のブランドです。ヘッドライトも様々な商品をラインナップしており、「NU25 UL」は軽さをウリにしたモデル。コンパクトなボディながら、公称の最大の明るさは400lmです。
広い範囲を照らすのが得意な配光で、ワイドモードの明るさでは高評価を獲得。明るい場所・暗い場所の境目がなく、視界全体が明るくなり使いやすいと感じる配光でした。光量自体も十分で、スポットモード・ワイドモードの両方を同時に点灯すると、遠近ともに明るく照らせます。スポットモードの明るさでは高評価にあと一歩届きませんでしたが、比較的遠くまで明るく照らせる商品です。
点灯モードはなんと9種類。一見、モードが豊富であることはメリットに思えますが、かえってモードが多すぎて使いこなせずストレスとなる可能性も。NU25 ULの操作系統は単純ですが、そのぶん何度もボタンをクリックすることになり、面倒と感じるシーンもありました。
実測重量は47g。ヘッドライトとしては非常に軽量で、荷物を極力減らしたい人にも向いています。細いゴム紐で頭に固定しますが、本体が軽量なので頭にぴったりとフィットし、激しい運動でも揺れにくい点がメリットです。
バッテリーの持ちはよいとはいえず、最大の明るさでは約3時間半しか点灯しませんでした。充電はUSB Type-C で素早く行えますが、夜間に長時間使用する可能性がある人には向かないでしょう。
赤色モードやロック機能など、登山で必要な機能を網羅。コンパクトなボディのなかに、機能が詰め込まれた商品です。予備用にコンパクトなヘッドライトがほしい人や、装備の重量を少しでも減らしたい人におすすめですよ。
最大の明るさでの連続点灯時間 | 3時間40分 |
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最低の明るさでの連続点灯時間 | 24時間以上 |
バッテリー一体型 | |
クリップ付き | |
暗いモード(10lm以下)付き | |
タッチ・ジェスチャー操作可能 | |
メモリー機能 |
明るさ | パワー:400lm、ロー:20lm |
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スポットモードの明るさ(実測値) | 11,211cd(光軸) |
ワイドモードの明るさ(実測値) | 327cd(光軸~5mの平均) |
照射距離 | パワー:180m、ロー:40m |
充電方法 | 専用ケーブル |
重量(ベルト込み・実測値) | 94g(付属のLi-Ionバッテリー単3型1本込) |
良い
気になる
ドイツのポータブルライト専門ブランド、Ledlenser(レッドレンザー)。LEDフラッシュライトを世界に広めた実績と、高い技術を有しています。「MH5」は最大400lmで、アウトドア用のハイエンドモデルです。
レンズ部分を回転させ配光を自由に変えられることが特徴で、400lmの光を自在に照射できます。スポットモード・ワイドモードともに意図した場所を明るく照らせるため、明るさに関する2つの検証で高評価を獲得しました。登山道を安全に歩くために明るく照らせるのはもちろん、遠くの看板やルートをよく見たいときにも活躍するでしょう。
もちろん明るいモードだけでなく、明るさを抑えたローモードや、赤色LEDも完備。シチュエーションに合わせた明るさ・色を選択できます。電池残量を確認できるバッテリーインジケーターを備えているため、出先でのバッテリー管理も容易。点灯機能の豊富さの検証では高評価を獲得しました。
誤点灯を防ぐロック機能を搭載していないうえ、ボタンがやや飛び出ており意図せず押されやすい形状なので、登山向けの機能の豊富さの検証では高評価にややおよばない結果に。クリップがついているうえ、ライト本体をベルトから簡単に外せるので、チェストライトやランタンとしても使いやすい点はメリットといえます。
つけ心地のよさ・電池持ちのよさでも高評価。本体が軽量であるうえ、幅が広いベルトで固定できるため、長時間でも快適に使用できるでしょう。また、ハイモードで5時間58分・ローモードで24時間以上の連続点灯を記録。複数日にまたがる登山にも対応できるでしょう。
最大の明るさでの連続点灯時間 | 5時間58分 |
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最低の明るさでの連続点灯時間 | 24時間以上 |
バッテリー一体型 | |
クリップ付き | |
暗いモード(10lm以下)付き | |
タッチ・ジェスチャー操作可能 | |
メモリー機能 |
Ledlenser(レッドレンザー) MH5をレビュー!クチコミ・評判をもとに徹底検証
明るさ | 1~300lm(無段階調整) |
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スポットモードの明るさ(実測値) | 725cd(光軸) |
ワイドモードの明るさ(実測値) | 346cd(光軸~5mの平均) |
照射距離 | 高照度:52m、低照度:8m |
充電方法 | |
重量(ベルト込み・実測値) | 84g(付属のアルカリ乾電池単4×3本込) |
良い
気になる
人気登山ブランドBlack Diamondの「アストロ300」は、最大300lmのヘッドライト。同社のラインナップのなかで低価格なので、主に初心者に人気の商品です。
配光の調整機能がなく、広範囲に拡散するワイド系の照らし方のみ。遠くを照らすのは苦手であるため、スポットモードの明るさの検証では高評価には至りませんでした。一方、近距離を広く照らすのは得意で、ワイドモードの明るさの検証では高評価を獲得。ルートを探しながら歩く難易度が高い登山には不向きですが、木々が多い樹林帯を歩くときは使いやすいライトでしょう。
点灯モードは白色のみ。無段階に明るさを調節可能で、状況に合わせて最適な明るさを選択できます。赤色のモードはありませんが、白色でも明るさを抑えて使えるため山小屋やテント場でも使い勝手がよいといえます。モードを切り替える必要がないぶん、ボタンの操作もシンプルです。
同社のヘッドライトのなかでは機能を絞ったモデルですが、登山での使い勝手に大きく関わるロック機能・防水機能を備えています。操作ボタンはほかのモデルより大きいため、寒い時期でグローブをしていても使いやすい点もメリット。登山向けの機能の豊富さの検証では高評価を獲得しました。
つけ心地のよさ・電池持ちのよさの検証でも高い評価で、長時間ヘッドライトを使うことになっても快適に使用できるでしょう。
遠くを照らす能力は低いものの、足元を明るく照らせるので初心者向けの山域では十分に活躍する実力があります。また、既に遠くを照らせるライトを持っていて、予備のライトを探している人にもおすすめ。万能とはいえませんが、登山用ライトの入門としては選択肢となる商品でしょう。
最大の明るさでの連続点灯時間 | 6時間以上 |
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最低の明るさでの連続点灯時間 | 24時間以上 |
バッテリー一体型 | |
クリップ付き | |
暗いモード(10lm以下)付き | |
タッチ・ジェスチャー操作可能 | |
メモリー機能 |
Black Diamond アストロ300をレビュー!クチコミ・評判をもとに徹底検証
明るさ | 最大1,000lm |
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スポットモードの明るさ(実測値) | 8,271cd(光軸) |
ワイドモードの明るさ(実測値) | 560cd(光軸~5mの平均) |
照射距離 | 最長140m |
充電方法 | USB Type-C |
重量(ベルト込み・実測値) | 132g(バッテリーパック込) |
良い
気になる
中国のライトブランドOLIGHT(オーライト)。登山用のヘッドライトだけでなく、ミリタリー系のタクティカルライトや自転車用のライトでも高い人気をもつブランドです。「Array 2S」は公称スペックで最大1,000lmを誇り、市場のヘッドライトのなかで明るい商品といえます。
検証では公称スペックどおり非常に明るく、スポットモードの明るさ・ワイドモードの明るさともに高評価を獲得。スポット用・ワイド用の2種類のLED・レンズを備え、どちらも非常に明るいことが印象的でした。登山道の遠くの看板・足元の障害物ともに明瞭に照らせるでしょう。
点灯機能の豊富さの検証でも高評価。「スポット・ワイド・赤色」の3種類のモードを網羅していることに加えて、ライトの前に手をかざすことでモードや明るさを変更できるジェスチャー操作に対応しています。ジェスチャー操作は反応が悪いとかえって使いにくいこともありますが、一度慣れれば検証を通じて思いどおりに操作できたことも印象的でした。
一方で、登山向けの機能は豊富とはいえません。ライトとバッテリーが分離しているため、ザックに収納しているときにほかの荷物に絡まったり、ケーブルが断線したりするリスクがあります。
ライトとバッテリーが分離していることにはメリットもあり、重心バランスがよいためつけ心地は良好。実測重量132gとやや重いながらに、つけ心地のよさの検証では高評価を獲得しました。ベルトの内側に滑り止めのシリコンがついているので、ランニングのように揺れる運動でもフィットします。
電池持ちのよさの検証では高評価には至らず、最大の明るさでは2時間54分でバッテリー切れとなりました。明るさを抑えれば24時間以上連続点灯しますが、明るいモードで長時間使用できない点には注意が必要です。
一般的な登山ではオーバースペックかつ使いにくい要素がありますが、ナイトハイクをする予定で明るさが必要な人や、トレイルランニングで明るさ・高いフィット感がほしい人と相性がよい商品でしょう。
最大の明るさでの連続点灯時間 | 2時間54分 |
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最低の明るさでの連続点灯時間 | 24時間以上 |
バッテリー一体型 | |
クリップ付き | |
暗いモード(10lm以下)付き | |
タッチ・ジェスチャー操作可能 | |
メモリー機能 |
OLIGHT Array 2Sをレビュー!クチコミ・評判をもとに徹底検証
明るさ | 最大200lm |
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スポットモードの明るさ(実測値) | 500cd(光軸) |
ワイドモードの明るさ(実測値) | 213cd(光軸~5mの平均) |
照射距離 | 弱:6m/中:23m/強:36m/点灯:2.5m |
充電方法 | micro USB |
重量(ベルト込み・実測値) | 34g |
良い
気になる
PETZLは、クライミング系の人気登山用品ブランド。世界で初めて登山用のLEDヘッドライトをつくったブランドとしても知られています。「ビンディ」は非常に軽量かつコンパクトなヘッドライトで、市街地でのランニングのために開発された商品です。
実測の重量は34gで、検証した商品のなかでも圧倒的な軽さ。手のひらにすっぽり収まり、握ってしまえば持っていることがわからないほどのサイズです。装着感も良好で、ゴム紐で頭にぴったりフィットします。固定力が弱そうに見えますが、本体が軽量なのでランニングをしても問題ありませんでした。
最大200lmの明るさのライトですが、スポットモード・ワイドモードどちらの検証でも高評価には至らない結果に。光が拡散するタイプの配光なので、とくにスポットモードの検証では遠くの看板を照らすのは困難だった印象です。
小さなボディでも機能面は比較的充実しており、赤色LED・バッテリーインジケーター・ロック機能など主要な機能を網羅。とくにロック機能はユニークで、ボタンが押されない向きに本体を回転させて誤点灯を防ぎます。細かなギミックまでよく考えられた商品です。
バッテリー容量が小さいため、電池持ちのよさの検証では高評価には至りませんでした。登山で使うなら、バッテリー切れを起こさないようにこまめな充電が必要です。
軽量性が秀でた商品なので、予備や緊急用のライトとしてザックに忍ばせるもよし、とことん軽量化にこだわるU.L.装備のひとつにするもよし。特性を理解したうえで、いろいろな活用を楽しんでいただきたいヘッドライトです。
最大の明るさでの連続点灯時間 | 4時間23分 |
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最低の明るさでの連続点灯時間 | 24時間以上 |
バッテリー一体型 | |
クリップ付き | |
暗いモード(10lm以下)付き | |
タッチ・ジェスチャー操作可能 | |
メモリー機能 |
明るさ | スポットモード:300lm、ワイドモード:40lm、電球色 LED:10lm |
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スポットモードの明るさ(実測値) | 1,156cd(光軸) |
ワイドモードの明るさ(実測値) | 281cd(光軸~5mの平均) |
照射距離 | スポットモード:70m、ワイドモード:11m、電球色 LED:5m |
充電方法 | |
重量(ベルト込み・実測値) | 90g(付属のアルカリ乾電池単4×3本込) |
良い
気になる
モンベルは日本の総合アウトドアブランドで、同社の登山用品は初心者から上級者にまで愛用されています。「パワーヘッドランプ」は、同社のヘッドライトで最も明るいモデルです。
スポットモード・ワイドモードを使い分けられる商品ですが、どちらのモードでも明るさの検証で高評価には至りませんでした。特にスポットモードの明るさで評価が伸びず、遠くを照らすのはやや苦手といえます。
点灯モードは「スポット・ワイド・電球色(赤色)」の3種類で、登山で主要なモードを網羅。しかし、タップやジェスチャーでの操作ができないことや、メモリー機能・バッテリー残量を確認する機能がないことから、点灯機能の豊富さの検証でも高評価には1歩およびませんでした。
登山向けの機能は豊富で、誤点灯を防ぐためダブルクリックでのみ点灯する設計や、暗所に目が慣れた状態でも目の刺激を抑えるため必ず電球色から点灯するモード設計など、モンベル独自の工夫が見られます。防水機能も強い雨でも耐えられるIPX6に準拠するなど、登山での使い勝手がよく考えられた商品です。
つけ心地のよさ・電池持ちのよさの検証でも高評価を獲得。しなやかで調節しやすいベルトを用いており、長時間の使用でも問題ない連続点灯時間を誇ります。
登山で使いやすい機能を備えており扱いやすい一方で、明るさや点灯に関する機能がやや不足する点が惜しい商品です。
最大の明るさでの連続点灯時間 | 6時間以上 |
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最低の明るさでの連続点灯時間 | 24時間以上 |
バッテリー一体型 | |
クリップ付き | |
暗いモード(10lm以下)付き | |
タッチ・ジェスチャー操作可能 | |
メモリー機能 |
モンベル パワー ヘッドランプ #1124888をレビュー!クチコミ・評判をもとに徹底検証
明るさ | 530lm |
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スポットモードの明るさ(実測値) | 3,626cd(光軸) |
ワイドモードの明るさ(実測値) | 238cd(光軸~5mの平均) |
照射距離 | 約160m |
充電方法 | micro USB |
重量(ベルト込み・実測値) | 87g |
良い
気になる
冨士灯器の「milestone ハイブリッドモデル・クール MS-H1」は、ワイドモードの明るさが魅力のヘッドライト。ワイドモードでは広範囲をまんべんなく照らせたため、高評価を獲得しました。
スポットモードの検証でも、真っ暗な山道でも十分といえる性能を発揮。最大530lmの明るさを誇り、遠くの看板もしっかり照らせました。つけ心地も良好で、幅広のベルトが頭にフィットし、長時間でも使いやすい商品といえます。
評価が伸び悩んだのは、点灯機能の豊富さや、電池持ちのよさの検証。上位商品と比べて点灯モードがやや少ないことや、バッテリーインジケーターがないことが欠点といえます。また、明るい反面、連続点灯時間が短いのがネック。ハイモードで使い続けるとすぐに電池切れとなるリスクがあるため、適宜明るさを調節する必要があるでしょう。
周囲を明るく照らす能力には長けているものの、電池の持ちや細かな機能面で上位には食い込めませんでした。赤色LEDがないため、暗闇に目が慣れているときには使いにくいと感じる可能性があります。単純な明るさや配光は問題なかったため、細かな機能を求めず明るさを重視したい人は選択肢となりうる商品です。
最大の明るさでの連続点灯時間 | 2時間15分 |
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最低の明るさでの連続点灯時間 | 24時間以上 |
バッテリー一体型 | |
クリップ付き | |
暗いモード(10lm以下)付き | |
タッチ・ジェスチャー操作可能 | |
メモリー機能 |
明るさ | 最大650lm |
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スポットモードの明るさ(実測値) | 4,253cd(光軸) |
ワイドモードの明るさ(実測値) | 120cd(光軸~5mの平均) |
照射距離 | 最長126m |
充電方法 | USB Type-C |
重量(ベルト込み・実測値) | 75g |
良い
気になる
Everbeamの「H6 Pro ヘッドランプ」は、リーズナブルな価格と最大650lmという高スペックから、通販サイトで人気のヘッドライト。Amazonの売れ筋ランキングにランクインするほどの人気があります。
配光の切り替え機能はなく、明るさの調節のみ可能。配光はスポットモードのようで、中心付近は比較的明るく、逆に中心以外は暗いことが印象的でした。中央付近の明るい部分と周囲の暗い部分の境目がはっきりしているため、数値で表現される明るさよりも周囲の暗さが際立ち、足元を明るく照らすには使いにくい商品でしょう。
点灯モードは「強→弱→赤色」の3種類で、ボタンを押すと順番に切り替わります。豊富とはいえないモード数ながらに、ジェスチャーでの操作も可能で、点灯機能の豊富さの検証では高評価に迫る得点を獲得しました。
しかし、ボタンのロック機能などの誤点灯を防ぐ仕組みがないうえ、ボタンが本体から飛び出ており意図せず簡単に押される形状である点がデメリット。登山向けの機能は豊富とはいえないでしょう。ジェスチャーモードと通常点灯モードのボタンが隣り合っており、検証中はどちらを押したか指の感覚で判別がつかず混乱することもありました。
つけ心地のよさ・電池持ちのよさの検証では高評価を獲得。調節しやすいベルトなので頭にフィットしやすく、最長の連続点灯時間は24時間を超えました。
明るさ・機能性の両面で高評価を獲得できず、総合順位を伸ばせなかった商品です。
最大の明るさでの連続点灯時間 | 6時間以上 |
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最低の明るさでの連続点灯時間 | 24時間以上 |
バッテリー一体型 | |
クリップ付き | |
暗いモード(10lm以下)付き | |
タッチ・ジェスチャー操作可能 | |
メモリー機能 |
明るさ | 最大300lm |
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スポットモードの明るさ(実測値) | 1686cd(光軸) |
ワイドモードの明るさ(実測値) | 64cd(光軸~5mの平均) |
照射距離 | 最長72m |
充電方法 | USB Type-C |
重量(ベルト込み・実測値) | 96g(アルカリ乾電池単4×3本込) |
良い
気になる
WAQは日本のアウトドア用品ブランドで、テント・タープ・コットなどのキャンプ用品が人気。ヘッドライトも有名ブランドに並ぶスペックと低価格を両立し、「LED ヘッドライト」も通販サイトで売れ筋にランクインしています。
スポットモード・ワイドモードを切り替えられる配光ですが、どちらのモードも暗く満足とはいえない結果に。夜の登山道で使ったときも、安全かつ快適に歩くためにはもう少し明るさがほしいと感じました。また、配光のみを独立した操作で切り替えられないので、使いにくいと感じる可能性があります。
点灯パターンは5種類から選択可能で、ジェスチャー操作にも対応。一方で、点灯パターンのメモリー機能や、電池残量を確認するバッテリーインジケーターが無い点がデメリットで、点灯機能の豊富さの検証でも評価を伸ばせませんでした。
登山向けの機能の豊富さの検証では高評価に迫るスコアを獲得。ON/OFFボタンがやや小型でグローブをしていると押しにくいものの、ザックの中で誤点灯しにくいようにボタンの周りに縁があり、登山で使いやすいような配慮が見られました。
つけ心地のよさ・電池持ちのよさの検証では高評価。長時間でも快適に使用できる着用感と、最長24時間以上点灯し続ける電池持ちを兼ね備えています。
最大の明るさでの連続点灯時間 | 6時間以上 |
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最低の明るさでの連続点灯時間 | 24時間以上 |
バッテリー一体型 | |
クリップ付き | |
暗いモード(10lm以下)付き | |
タッチ・ジェスチャー操作可能 | |
メモリー機能 |
明るさ | High:260lm、Mid:110lm、Eco:24lm |
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スポットモードの明るさ(実測値) | 3,665cd(光軸) |
ワイドモードの明るさ(実測値) | 628cd(光軸~5mの平均) |
照射距離 | 最長100m |
充電方法 | micro USB |
重量(ベルト込み・実測値) | 50g |
良い
気になる
ジェントス(GENTOS)は1978年創業の日本のライトメーカー。LEDランタン・フラッシュライト・ヘッドライトなどのライト製品を幅広く手掛け、高い性能と安全面に配慮した設計で人気を博しています。「コンパクトヘッドライト」は、その名のとおり軽量かつコンパクトなボディが魅力の商品です。
スポットモード・ワイドモードの配光切り替えはできませんが、遠近両方をバランスよく照らせる配光で、スポットモード・ワイドモードの明るさの検証両方で高評価に迫るスコアを獲得しました。
点灯機能を絞ったシンプルな設計であるため、点灯機能の豊富さの検証では満足とはいえない評価に。「High・Low・Eco」の3パターンで、赤色や暗いモードの点灯はできません。タッチ・ジェスチャー操作も非対応なので、あくまで基本的な使い方のみと考えておきましょう。
誤点灯を防ぐロック機能はないものの、ボタンが意図せず押されにくいようにボタン周りにふちどりがあり、ザックに入れて持ち運ぶ際の配慮が見られます。シンプルさゆえ高評価には一歩およびませんでしたが、登山向けの機能の豊富さの検証では高評価に迫るスコアを獲得しました。
本体はバッテリー・ベルト込で50gと軽量で、つけ心地のよさの検証では高評価を獲得。つけていることを忘れるほど軽いため、気軽に使用できる点がうれしいポイントです。
一方、電池持ちのよさの検証では満足とはいえない評価にとどまりました。連続点灯時間を測定したところ、Highモードでは2時間10分、Lowモードでは14時間20分という結果に。充電式なので出先で電池が切れると再充電するまで使えないため、バッテリー残量に注意して使う必要があるでしょう。
最大の明るさでの連続点灯時間 | 2時間10分 |
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最低の明るさでの連続点灯時間 | 14時間20分 |
バッテリー一体型 | |
クリップ付き | |
暗いモード(10lm以下)付き | |
タッチ・ジェスチャー操作可能 | |
メモリー機能 |
ジェントス コンパクトヘッドライト CP-260RABをレビュー!クチコミ・評判をもとに徹底検証
明るさ | パワー:200lm、ロー:20lm |
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スポットモードの明るさ(実測値) | 4,626cd(光軸) |
ワイドモードの明るさ(実測値) | 158cd(光軸~5mの平均) |
照射距離 | パワー:130m、ロー:40m |
充電方法 | |
重量(ベルト込み・実測値) | 95g(付属のアルカリ乾電池単3×1本込) |
良い
気になる
ドイツのライトブランドLedlenserの「MH3」は、配光を無段階に調整できることが魅力の、ヘッドライト。最大200lmのスペックで、同社のMH5よりもスペックを抑えてお手頃な価格にした商品です。
スポットモード・ワイドモードともに明るく、特にスポットモードの明るさの検証では高評価に肉薄する結果でした。遠くの看板やルート案内を見つけやすい配光といえるでしょう。ワイドモードの明るさの検証でも高評価に迫るスコアを獲得しており、遠近両方を照らすのにある程度対応したライトです。
点灯モードはシンプルで、「パワー・ロー」の2種類のみ。赤色の光を発するモードやバッテリーインジケーターがついておらず、点灯機能は豊富とはいえませんでした。
登山向けの機能の豊富さの検証では、ボタンが意図せず押されやすい形状であることや、ロック機能がないことから満足とはいえない評価に。また、電池交換の際にはフタが本体と完全に分離するため、屋外で交換作業をするときはフタを紛失しないように注意が必要です。
つけ心地のよさの検証と、電池持ちのよさの検証はともに高評価。長時間でも使える快適性と電池持ちを兼ね備えているといえるででしょう。
最大の明るさでの連続点灯時間 | 6時間以上 |
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最低の明るさでの連続点灯時間 | 24時間以上 |
バッテリー一体型 | |
クリップ付き | |
暗いモード(10lm以下)付き | |
タッチ・ジェスチャー操作可能 | |
メモリー機能 |
Ledlenser MH3をレビュー!クチコミ・評判をもとに徹底検証
明るさ | 約400lm |
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スポットモードの明るさ(実測値) | 431cd(光軸) |
ワイドモードの明るさ(実測値) | 191cd(光軸~5mの平均) |
照射距離 | 約33m |
充電方法 | USB Type-C |
重量(ベルト込み・実測値) | 46g |
良い
気になる
冨士灯器の「milestone マルチファンクション モデル MS-G2」は、ワイドモードで広範囲をまんべんなく明るく照らせることが魅力の商品。ヘッドライトは中央部分だけが明るくなり全体を照らすのは苦手な傾向がありますが、この商品は視界が均一な明るさで照らせました。
ロック機能やバッテリーインジケーターといった、登山で役立つ機能も豊富。LEDの点灯色が豊富であるうえ、明るさの無段階調節も可能なので、機能性の検証では良好な結果でした。
しかし、遠くを照らすためのスポットモードがない点はデメリット。光が常に拡散するため、遠くの看板を照らしたり、ルートを探したりするのには不向きです。また、電池の持ちは十分とはいえず、長期間の登山を想定すると満足とはいえない結果でした。
キャンプや軽いトレッキングのみで使うなら選択肢となりますが、難易度が高い登山にはあまりおすすめできない商品です。
最大の明るさでの連続点灯時間 | 1時間38分 |
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最低の明るさでの連続点灯時間 | 14時間 |
バッテリー一体型 | |
クリップ付き | |
暗いモード(10lm以下)付き | |
タッチ・ジェスチャー操作可能 | |
メモリー機能 |
明るさ | High:60lm、Low:20lm |
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スポットモードの明るさ(実測値) | 392cd(光軸) |
ワイドモードの明るさ(実測値) | 94cd(光軸~5mの平均) |
照射距離 | High:38m、Low:23m |
充電方法 | |
重量(ベルト込み・実測値) | 70g(付属のアルカリ乾電池単3×1本込) |
良い
気になる
「コンパクトヘッドランプ」は、人気アウトドアブランドであるモンベルのヘッドライト。その名のとおり小型なボディが特徴で、持ち運びやすさを重視した商品です。
配光の切り替え機能はなく、電球色のほかには「High・Low」モードのみのシンプルな設計。スポットとワイドを兼ね備えた配光ですが、明るさを最大に設定しても暗いと言わざるを得ない光量です。暗い山道を安全に歩くには明るさが足りず、スポットモードの明るさ・ワイドモードの明るさともに低評価となりました。
点灯パターンや操作方法も必要最低限で、点灯機能の豊富さの検証でも低評価に。バッテリー残量の確認ができず、タップやジェスチャーでの操作にも対応していません。
一方で、登山向けの機能は充実しています。ダブルクリックでのみ点灯するため誤点灯しにくく、電池交換の際にフタがなくならないようフタが本体と繋がっているなど、登山で使いやすいように工夫されている商品です。
つけ心地のよさ・電池持ちのよさの検証でも高評価を獲得。小型なので装着中の違和感が少なかったこと、連続で24時間以上点灯したことは好印象でした。
最大の明るさでの連続点灯時間 | 6時間以上 |
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最低の明るさでの連続点灯時間 | 24時間以上 |
バッテリー一体型 | |
クリップ付き | |
暗いモード(10lm以下)付き | |
タッチ・ジェスチャー操作可能 | |
メモリー機能 |
モンベル コンパクトヘッドランプ #1124833をレビュー!クチコミ・評判をもとに徹底検証
明るさ | High:約450lm、Mid:約170lm、Eco:約50lm |
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スポットモードの明るさ(実測値) | 5,351cd(光軸) |
ワイドモードの明るさ(実測値) | 262cd(光軸~5mの平均) |
照射距離 | 最長約61m |
充電方法 | 専用ケーブル |
重量(ベルト込み・実測値) | 185g(付属のバッテリー込) |
良い
気になる
ジェントスは日本のライトメーカーで、ヘッドライトも多様なラインナップを取りそろえています。「GH-110RG」は同社のハイエンドシリーズで、高スペック・多機能がウリの商品です。
レンズを回転させることで配光を自由に調整でき、スポットモード・ワイドモードを自在に使い分けられます。最大450lmの明るさを誇り、スポットモードの明るさ・ワイドモードの明るさの検証ともに高評価を獲得。真っ暗な山道でも安全かつ快適に歩く助けとなるでしょう。
赤色に点灯できない点はデメリットですが、ライトの前に手をかざすジェスチャーで操作可能である点は魅力。グローブをしていたり荷物を持っていたりしても、素早く明るさを調節できるでしょう。実際に使用してみても、誤動作が少なくジェスチャーのみでもストレスが少なかった印象です。
一方で、バッテリーがライトと分離しており、登山で使いやすいライトとはいえませんでした。ベルトが3本あるうえライトとバッテリーを繋ぐケーブルがあるので、ザックの中でほかの荷物に絡まってすぐに取り出しにくいでしょう。またロック機能を搭載していないので、ザックの中で誤点灯する恐れもあります。
バッテリー込で185gと重い商品ですが、重心バランスがよく頭頂部を通るベルトもあることでライトが安定しつけ心地は良好。また、Highモードでも6時間以上の連続点灯が可能で、電池持ちのよさの検証でも高評価を獲得しました。
明るさやつけ心地のよさなど高評価を獲得した検証軸も多いものの、登山での使い勝手が不足し、総合的に評価を伸ばせなかった商品です。
最大の明るさでの連続点灯時間 | 6時間以上 |
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最低の明るさでの連続点灯時間 | 24時間以上 |
バッテリー一体型 | |
クリップ付き | |
暗いモード(10lm以下)付き | |
タッチ・ジェスチャー操作可能 | |
メモリー機能 |
明るさ | 最大300lm |
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スポットモードの明るさ(実測値) | 2,117cd(光軸) |
ワイドモードの明るさ(実測値) | 62cd(光軸~5mの平均) |
照射距離 | 最長約150m |
充電方法 | micro USB |
重量(ベルト込み・実測値) | 55g |
良い
気になる
KEWISIは中国の新興ブランドで、LEDランタン・自転車用ライト・ヘッドライトなどを扱っています。低価格かつ公称スペックが高いことから、Amazonを中心に売れ筋にランクインしており、「ヘッドライト」もレビュー数が多い商品です。
公称では最大300lmと比較的明るい商品ですが、実際に照らすとほかの300lmのライトよりも暗く、スポットモードの明るさの検証では評価を伸ばせず、ワイドモードの明るさの検証では低い評価に。中央付近だけが明るい配光であるため、夜の山中で使用したところ足元が見えづらい印象でした。
点灯モードが少なく、ボタンでの操作にしか対応していないため、点灯に関する機能は豊富とはいえません。誤点灯を防止するロック機能も備えていないことから、登山向けの機能の豊富さの検証でも評価が伸びませんでした。
本体が55gと非常に軽量である点や、長時間の連続点灯が可能である点はメリット。つけ心地のよさの検証や、電池持ちのよさの検証では高評価を獲得しました。
最大の明るさでの連続点灯時間 | 6時間以上 |
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最低の明るさでの連続点灯時間 | 24時間以上 |
バッテリー一体型 | |
クリップ付き | |
暗いモード(10lm以下)付き | |
タッチ・ジェスチャー操作可能 | |
メモリー機能 |
明るさ | 最大150lm |
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スポットモードの明るさ(実測値) | 2,038cd(光軸) |
ワイドモードの明るさ(実測値) | 64cd(光軸~5mの平均) |
照射距離 | 最長150m |
充電方法 | micro USB |
重量(ベルト込み・実測値) | 75g |
良い
気になる
Lighting EVERはAmazonを中心に、ライト関連製品を販売している中国のブランド。創業は2020年と日が浅いながらに、コストパフォーマンスのよさから非常に高い人気を獲得しているブランドです。「USB充電式 LEDヘッドライト」も低価格が魅力の商品で、売れ筋ランキング上位にランクインしています。
最大の明るさにしても暗い印象で、スポットモードの明るさ・ワイドモードの明るさどちらの検証でも評価が伸びませんでした。特に広範囲を照らすのが苦手な配光だったため、足場の不安定な場所では歩きにくいと感じるでしょう。
点灯機能の豊富さの検証でも低評価に。赤色で点灯しますが、そのほかの機能が乏しいことがマイナスとなりました。
登山向けの機能も豊富とはいえず、ロック機能がないため誤点灯するリスクがあります。実際に検証で登山へ行った際にも、ザックの中で意図せず点灯し日没後に使えないことがありました。
つけ心地のよさ・電池持ちのよさの検証では高評価を獲得しましたが、全体的には評価が伸びなかった商品です。
最大の明るさでの連続点灯時間 | 5時間12分 |
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最低の明るさでの連続点灯時間 | 24時間以上 |
バッテリー一体型 | |
クリップ付き | |
暗いモード(10lm以下)付き | |
タッチ・ジェスチャー操作可能 | |
メモリー機能 |
明るさ | 最大1,000lm |
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スポットモードの明るさ(実測値) | 2,685cd(光軸) |
ワイドモードの明るさ(実測値) | 506cd(光軸~5mの平均) |
照射距離 | 最長140m |
充電方法 | USB Type-C |
重量(ベルト込み・実測値) | 163g(バッテリー込) |
良い
気になる
N-FORCEの「ヘッドライト」は、低価格ながらに非常に明るいと話題となったライト。N-FORCEは関西のLEDライトブランドで、ヘッドライトのほかにランタンも取り扱っています。
公称スペックでは最大1,000lmと非常に明るい商品ですが、スポットモードの明るさ・ワイドモードの明るさの検証ともに高評価には届かない結果に。ほかの公称500lm前後のライトよりも測定値・体感値ともに暗いライトでした。
配光の調節機能や点灯モードのメモリー機能がないことで、点灯機能の豊富さの検証では満足とはいえない評価に。赤色に点灯させられますが、シチュエーションに合わせて明るさを選ぶにはやや機能の不足感があります。
バッテリーがライト部分と分かれているため、収納しにくい点がデメリット。また、ライトのON/OFFボタンにロック機能がないうえ、ボタンが本体から飛び出ている形状のため誤点灯しやすいことにも注意が必要です。登山向けの機能の豊富さでも、評価を伸ばせませんでした。
重心バランスがよくズレにくいことから、つけ心地のよさの検証では高評価に。一方で、最も明るいモードでの連続点灯時間は2時間に満たず、電池持ちがよいとはいえない結果にとどまりました。
ウリである明るさに関する検証で評価を伸ばせず、登山で使いやすい特徴も乏しいため、おすすめとはいえない商品です。
最大の明るさでの連続点灯時間 | 1時間52分 |
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最低の明るさでの連続点灯時間 | 24時間以上 |
バッテリー一体型 | |
クリップ付き | |
暗いモード(10lm以下)付き | |
タッチ・ジェスチャー操作可能 | |
メモリー機能 |
明るさ | 120lm(High) |
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スポットモードの明るさ(実測値) | 862cd(光軸) |
ワイドモードの明るさ(実測値) | 281cd(光軸~5mの平均) |
照射距離 | 63m |
充電方法 | |
重量(ベルト込み・実測値) | 70g |
良い
気になる
ジェントスの「コンパクト ヘッドライト CP-195DB」は、乾電池式のヘッドライト。単三電池1本で稼働し、長時間点灯し続けることがメリットです。検証ではローモードでまる1日以上点灯し続けました。また、比較的軽量なので、つけ心地が良好である点も魅力といえます。
一方で、明るさに関する検証では評価が伸び悩む結果に。スポットモード・ワイドモードの両方で、十分とはいえない明るさでした。真っ暗な山道を歩くためには、力不足と言わざるを得ません。
ロック機能やバッテリーインジケーターがついていないこともデメリット。点灯機能の豊富さにおいても、限られた点灯方法しかできず低い評価となりました。
低価格であることや電池の持ちがよいことはメリットですが、明るさが足りないのは致命的ともいえる欠点。真っ暗な山道での使用を想定するなら、ほかの商品を検討しましょう。
最大の明るさでの連続点灯時間 | 6時間以上 |
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最低の明るさでの連続点灯時間 | 24時間以上 |
バッテリー一体型 | |
クリップ付き | |
暗いモード(10lm以下)付き | |
タッチ・ジェスチャー操作可能 | |
メモリー機能 |
mybestではベストなヘッドライトを「夜間の行動を安全に行える明るさと、登山でストレスなく使用できる機能性を有したヘッドライト」と定義。
ベストな商品を探すために、人気メーカーの最新商品やAmazon・楽天市場・Yahoo!ショッピングなどで売れ筋上位のヘッドライト23商品を集め、以下の6個のポイントで徹底検証しました。
検証①:スポットモードの明るさ
検証②:ワイドモードの明るさ
検証③:点灯機能の豊富さ
検証④:登山向けの機能の豊富さ
検証⑤:つけ心地のよさ
検証⑥:電池持ちのよさ
今回検証した商品
スポットモードの明るさが優れた商品としてユーザーがとても満足できる基準を「岩稜帯・樹林帯を問わず、夜間のルートファインディングもストレスなく可能な商品」とし、以下の方法で各商品の検証を行いました。
テスターが各商品をチェックし、以下のポイントごとに点数づけをして、各商品のおすすめ度をスコア化しました。
スポットモードが存在しない場合、ブーストモードを除く最も明るいモードで計測
照射位置および計測位置は、レーザー墨出し機を使用
使用した照度計:FT3425(日置電機株式会社 JIS AA級準拠)
ワイドモードの明るさが優れた商品としてユーザーがとても満足できる基準を「足元に岩や木の根が散在する登山道でも、夜に快適かつ安全に歩ける明るさで照らせる商品」とし、以下の方法で各商品の検証を行いました。
テスターが各商品をチェックし、以下のポイントごとに点数づけをして、各商品のおすすめ度をスコア化しました。
ワイドモードが存在しない場合、ブーストモードを除く最も明るいモードで計測
照射位置および計測位置は、レーザー墨出し機を使用
使用した照度計:FT3425(日置電機株式会社 JIS AA級準拠)
テスターが各商品をチェックし、以下のポイントごとに点数づけをして、各商品のおすすめ度をスコア化しました。
白色の点灯モードのみ。ブーストモードを含む
テスターが各商品をチェックし、以下のポイントごとに点数づけをして、各商品のおすすめ度をスコア化しました。
ボタンの形状や大きさを実測し、幅が広く大型のものを高評価
ロック機能・接近センサーなどを備えるものや、誤動作を避ける凹形状のボタンを高評価
バッテリーパックの形状や、充電に使用するケーブルの種類を評価
クリップつきのものやベルトを着脱できるものを高評価
一体型のものを高評価
準拠するIPX規格で評価
IPX6を上限に配点
テスターが各商品をチェックし、以下のポイントごとに点数づけをして、各商品のおすすめ度をスコア化しました。
3本タイプを高評価
こめかみに当たる部分を実測し、幅が広いものを高評価
ベルト・電池込みでの実測重量が軽いものを高評価
重心バランスが前後に分散しているものを高評価
電池持ちのよさが優れた商品としてユーザーがとても満足できる基準を「1週間程度の長期山行でもバッテリーを気にせず使える点灯時間の商品」とし、以下の方法で各商品の検証を行いました。
テスターが各商品をチェックし、以下のポイントごとに点数づけをして、各商品のおすすめ度をスコア化しました。
24時間を上限に、ライトを連続点灯させ点灯時間を計測
満充電の充電池、または新品の乾電池(Panasonic EVOLTA NEO)を使用
6時間を上限に、ライトを連続点灯させ点灯時間を計測
満充電の充電池、または新品の乾電池(Panasonic EVOLTA NEO)を使用
登山にはヘッドライト以外にも、雨対策や危険防止用のアイテムが必要です。以下のコンテンツでは用意しておきたい登山アイテムの選び方とおすすめ商品を紹介しています。ぜひあわせてチェックしてみてくださいね。
1位: Black Diamond|スポット400|BD81308001
1位: Black Diamond|スポット400-R
3位: PETZL|アクティック コア|E065AA
4位: Black Diamond|コズモ350|BD81309003
5位: PETZL|ティカ|E061AA
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