【徹底比較】中学生向け電子辞書のおすすめ人気ランキング

シャープの「カラー電子辞書《中学生向け》 PW-J2」は2022年発売の最新モデル。学習指導要領の改訂に合わせて2021年からマイナーチェンジしました。

シャープの長所である赤シート機能で5教科の単語を覚えたり、学習アプリで漢検・英検の学習をしたりと楽しく勉強できるだけでなく、探究学習機能を搭載。各学年の振り返り・教科ごとの入試対策もこれ1台でカバーします。また、高校入試向けリスニング教材も同社の商品のなかでは最新ですよ。

今回の検証では、国語の反対語便覧を搭載していないため、2021年モデルと差がつく結果に。とはいえ勉強の際に不足はなく、紙の辞書の最新版に近い版の辞書を搭載しています。

充電式で充電の持ちは140時間。今回検証した商品のなかでは最軽量で、持ち運びが多い人も満足に使えそうです。同社の最新モデルなので、新鮮な情報を収録したコンテンツで勉強したい人におすすめです。

シャープの「カラー電子辞書《中学生向け》 PW-J1」は2021年に発売されたモデル。

型落ちですが、同社の2022年モデルには搭載されていない国語の反対語便覧を搭載しており、より知識の幅を広げられるため、得点を伸ばしました。英語辞典・国語辞典ともにイラスト付きの辞書と、一般レベルの辞書を搭載しています。授業の枠を超えて興味を広げるような辞書の搭載は少ないものの、中学生の勉強をサポートするには十分ですよ。

また、2022年モデルに劣らず、赤シート機能や学習アプリで楽しく勉強できる学習機能も充実。5教科の単語帳のほか、漢検・英検対策のコンテンツや、各学年の振り返り問題・教科ごとの入試対策問題もこれ1台に搭載されています。

使い心地の評価ではカシオに及ばなかったものの、充電して140時間使用可能なのはうれしいポイント。また、2022年モデルと並んで最軽量の258gなので持ち運びが多い人にもおすすめです。2021年モデルのため探究学習機能はないものの、シャープの長所である楽しく学ぶ工夫はありますよ。在庫僅少ですが一度はチェックしてほしい、価格を抑えつつ勉強の習慣をつけられる、満足度が高い商品でしょう。

シャープの「カラー電子辞書《中学生向け》 PW-AJ2」はBrainシリーズの2019年発売モデル。

辞書の数は同社の最新モデルと並ぶ充実度。国語の辞書のラインナップは2021年モデルと同じですが、英語のイラスト付き辞書の種類が異なります。本商品以降に発売されたモデルでは2019年発売の小学館の辞書を採用していますが、本商品は2011年発売の学研の辞書を採用。情報は最新とはいえませんが、基本的に現役中学生が実際に使って困ることはなく、必要な単語を調べられますよ。

今回検証したなかでは最も古いモデルですが、シャープの特徴である学習機能を搭載しており、楽しく勉強を習慣化できるでしょう。高校入試対策のコンテンツはやや情報が古いものの、受験に向けて抑えておきたい知識の定着には役立つため、練習問題としては十分使用できます。

同社の2021年以降のモデルと差がついた要因は充電時間の持ちにあり、2021年以降は140時間の充電持ちに対して、本商品は130時間。しかしこの差が気にならなければ、単語調べの効率化から楽しく勉強の習慣をつけるサポートまで任せられる満足度の高い商品です。在庫僅少ですが、価格を抑えたい人はぜひチェックしてくださいね。

カシオの「小・中学生モデル XD-SX3810」は、2023年に発売されたカシオの小・中学生モデルの最新商品。中学生用の電子辞書のなかでも特に辞書の数が豊富で、さまざまな興味を広げられます。

2020年の同モデルとの違いは、8年ぶりに改訂された「ジーニアス英和辞典 第6版」を搭載しており、「telework」のような現代語を調べられる点。搭載している辞書の数は51冊で、2020年発売の同モデルの商品と変わりませんでした。勉強をサポートする辞書には、イラスト付きの辞書や中学校の教科書を分析して作られた辞書などを搭載しています。興味を広げる辞書も多く、これ1台でさまざまな知識を蓄えられるでしょう。

辞書の数が多いだけでなく理科・社会の用語集を搭載していて、隙間時間に眺めるだけでも勉強になります。加えて、ほかのどの電子辞書にも搭載されていない、TEAP・GTECのような英語検定の対策も可能。これらの検定に向けて学習すれば、英語の読む・書く・聞く・話すの4技能が養われます。シャープのようにタブレットモードになったりアプリで学習したりはできないものの、教材の種類が豊富で幅広く中学生の勉強をサポートしますよ。

加えて、ボタンが押しやすいためタイピングしやすいほか、画面の反射が少ないので長時間使いやすく、使い心地にもこだわりを感じます。一方で、290gと比較的重い点には注意してください。英語系のコンテンツが豊富で、英語力を伸ばしたい中学生におすすめです。

カシオの「小・中学生モデル XD-SX3800」は2020年に発売された、小・中学生兼用モデルです。

とにかく搭載している辞書数が多く、これ1台でたくさんの知識を蓄えられる本商品。国語では知識を広げる辞書が多く、英語ではイラスト付きの辞書や、中学校の英語教科書を分析して作られた辞書、高校・大学・社会人になっても使える辞書を搭載しています。辞書や英単語に慣れる・興味を持つところから、より高難易度の英単語を検索できる辞書まであるので、段階的に辞書の難易度を上げられます。そのほかにも、授業の枠を超えて興味を広げる辞書が豊富で、辞書の充実性の得点を伸ばしました。

シャープのように楽しく学ぶ工夫は重視されていないものの、理科・社会の用語集を搭載しているのは専門家からも高評価。赤シート機能はありませんが、空欄表示される単語帳で英語・理科・社会の単語対策は可能ですよ。

手書き入力の判別がやや滞りましたが使い心地の評価は上々。凹凸のあるボタンは弱い力でも押せたので、検索の際のストレスが少なくスムーズに単語調べできます。一方で今回検証した電子辞書の平均重量が267.6gだったのに対し、本商品は291gと比較的重い点には注意が必要。主に自宅で使用し、学力の基礎を培う用途におすすめです。

カシオの「中学生モデル XD-Z3800」はEX-wordの2019年モデル。

同社の2020年発売の小・中学生モデルとは異なり、英語・国語ともにイラスト付き辞典はありませんが、中学生の勉強をサポートするには十分。2020年モデルよりも授業の枠を超えて興味を広げる辞書が少なく差が開きましたが、英語は中学生を対象にした辞書を、国語は知識の幅を広げる辞書を搭載しており、シャープよりも多くの辞書を搭載しています。

学習機能の充実性の検証では、小・中学生モデルに搭載されている世界史のビジュアル事典を搭載していない点で差がつく結果に。一方で、画面の見やすさやボタンの押しやすさは劣らず、電池の持ち時間が180時間と群を抜いて長いため、今回検証した商品のなかで使い心地のよさは最高評価です。

重量は、最軽量の商品より10g重い269gですが、実際に持った際には大きな差は感じません。ただし、画面のサイズが今回検証したほかの商品よりもひとまわり小さい点には留意しましょう。1台で知識の幅を広げられるものがほしいが、価格は抑えたい人におすすめする商品です。