こんにちは。12/9のご質問ではご丁寧なお返事を有難うございました。
ネイティブではありませんが、日常生活では日本語は話すことが殆どなく、毎日英語と仏語を話す者として、回答致します。
ご質問1:
<本を読むときに、ネイティブの方は the をとばして次にくる単語の頭の発音が母音かどうかを先に確認して読むのでしょうか。>
冠詞は大切な情報ではありませんから、大切な情報である名詞にぱっと目が行きます。
するとネイティブの人は、the+名詞、a/an+名詞の組み合わせで、暗号のように記憶しているようです。Universeを言おう、読もうとした時に、自動的にザ・ユニヴァースと発音信号が送られるようですね。
一個のAppleを発音する時も、母音で始まるから、という理屈ではなく、appleならan apple「アンナッポー」という感じに、語体系に組み込まれている感じです。
日本語でも、「お」と「を」をどう使い分けるのか、と聞かれたら、目的や対象をあらわす場合は自然に「を」の発音になっている、と答えるはずです。それは、目的語だと区別しているから「を」になるのではなく、そういう語感体系が後天的に組み込まれたというものです。
フランス語は冠詞はもっと複雑で、女性名詞、男性名詞によって冠詞を使い分けなければいけません。これが女性名詞だからune、男性名詞だからunと理屈で覚えるのではなく、une pomme(ユヌ・ポム)「りんご」un livre(アン・リーヴル)「本」として、流れで覚えていくのです。そのため、りんごがどの性の名詞か知らなくても、そう言えばユヌ・ポムっていうから、女性名詞になるんだ、ということがわかったりするのです。
それと同じで、yearもthe year「ザ・イアー」a year「ア・イアー」と発音しているから、yearのy「イ」は母音でないことがわかるのです。Yearが子音で始まるからthe「ザ」a「ア」と発音する、と理屈で覚えているのではないのです。
ご質問2:
<the に出くわすたびに、とりあえず「ジ」といっておいて、違うと言い直しています。>
物語などでは、冠詞を大切な情報と考えないことです。コンマのような記号感覚で読まれるといいと思います。すると名詞が浮かび上がるので、アイウエオで読もうとしたら、自然に「ジ」と発音されてくるようになると思います。
でもネイティブでなく、日常英語に晒されているわけでもないので、「耳で慣れる」というのは、なかなか難しいと思います。せめて、毎日英語を耳にする機会を積極的に作るようにすれば、少しづつなれてくると思います。
Zubariさんは英語の絵本を読まれてるんですよね。英国の絵本作家で、Cicely Mary BarkerのFlower Fairiesのシリーズはもう読まれましたか?絵が素敵ですよね。
以上ご参考になれば。
お礼
この度も的確なご回答ありがとうございます 「コンマのような記号感覚で読まれるといいと思います。 すると名詞が浮かび上がる」早速、実践してみたいと思います! the yearの例からも、やはり経験して覚えることが大事だということも知りました。 子音母音のルールから外れるものもあるのですね 教えていただくまで気づきませんでしたが、 ジ・イヤーではへんだと言う感覚がよく解りました。 Cicely Mary BarkerのFlower Fairies 知らなかったので今見ました。 ほんとうに絵が綺麗ですね~ 子供が男の子なので乗り物系がどうしても多くなってしましますが、 絵本のページの一文字目が、デザイン文字のようになってるような絵本に憧れます~ 読んでみたいです