亀レスにて失礼します。
>よい教科書を教えてください。
ということは独習なさるおつもりですね。プラトンを読むには一通りの文法項目を押さえておく必要があります。本来独習向けの教科書ではありませんが、岩波全書の「ギリシア語入門」が良くまとまっています。練習問題の回答がないことで悩む人は多いようですが対訳の付いている例文と語形変化を覚えることに集中すれば乗り越えられます。とにかく初めは暗記・暗記・暗記です。§××でこれこれの変化を学べ、とあれば変化表を眺めつつ本文の続きを読めといういみではなく、その変化表を何も見ないで書けるまで練習します。
最初集中すればだんだん楽になってきますよ。
ソフトカバーですので、本文と、後ろの変化表の部分、語彙の部分とをカッターででも切り離して3分冊に装丁しなおして使うと便利です。
岩波「入門」に欠けているものは動詞ごとの基本形のリストです。英語のgo,went,gone; take, took, taken に相当するリストがこの本にはありませんが、古典ギリシャ語ではとても大事なものです。
そこで本来は中級向けのレファレンスグラマーですが、H.W.Smyth Greek Grammar があると良いでしょう。この本のSyntaxの項に出てくる例文はすべて読みやすい英訳が直後につけられています。
英語で書かれた独習向きのものでは Reading Greek(Joint Association of Classical Teachers) のシリーズ(3分冊+CD)。音声から入る方が身につきやすい方には良いでしょう。
ところで、古典ギリシャ語には短い例文だけでは説明し切れない要素があります。できればまとまった作品を早くから読むことをお勧めします。クセノポーン(ソクラテスの弟子の一人)の「アナバシス」は内容もおもしろい上、初級者向けの注釈書もいくつもあり、言語的にもアッティカ散文の標準です。
現代ギリシャ語というのはラテン語にとってのイタリア語のようなものです。現地の中高生程度の語彙力、読解力があるならそれを生かすこともできますが、どちらも初級レベルで同時進行ならただでさえ覚えることが多い上に混乱するかもしれません。ただ、初歩のギリシャ語会話を身につけて旅行するのもモチベーションの維持にはなりますね。機会があればぜひ。
お礼
詳しいご説明ありがとうございます。とても根気が要りそうだということがわかりました。 でもやってみます。音声があったほうが私の場合は良いような気がします。