閏日のキネマ倶楽部では神話がうまれる!?──3776史上最も壮大なスケールのワンマンを目撃せよ!
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開催の度に我々に衝撃を与えてきた富士山ご当地アイドル3776のワンマン・ライヴ。その次なる舞台は東京キネマ倶楽部! 今回は3776だけでなく、井出ちよのとしての出演に加え、他のアーティストも呼んで、2部制での開催と、事前の情報でも謎は深まるばかり。
一体今回はどんなことを企ているのか、これまでのワンマン・ライヴも振り返りながら、ちよのちゃんと石田Pに話を訊きました。2020年2月29日の東京キネマ倶楽部、確実に凄いことになります……!
3776 × OTOTOY 企画vol.8〈閏日神舞〉とは!?
2月29日、4年に1度の閏日に東京キネマ倶楽部にて行われる、富士山ご当地アイドル3776による主催イベント。
当日は昼に行われる第1部の宵宮(よいのみや)と夜に行われる第2部の富士山神話 LINK MIXのふたつに分かれている。
第1部は出演アイドルがそれぞれライヴを行う対バン形式で、第2部は第7回3776ワンマンライヴが実施される。しかし、どちらの部にも全出演者が出演するとのこと……。いったい当日は何が行われるのか?
出演者 : 井出ちよの / 963 / 彼女のサーブ&レシーブ / XOXO EXTREME / O'CHAWANZ / 広瀬愛菜
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INTERVIEW : 井出ちよの (3776) × 石田彰 (3776プロデューサー)
数多の音楽ファンを魅了する富士山ご当地アイドル3776が、来たる2020年2月29日(土)に東京キネマ倶楽部にて主催イベント〈閏日神舞〉を開催する。これまでも幾度となくファンを驚かせてきた3776だが、7回目となるワンマン公演〈富士山神話 LINK MIX〉もどうやら想像を絶する刺激的な催しになりそうな予感。真にオルタナティヴな道を開拓し続けてきた3776の井出ちよのとプロデューサーの石田彰に今回のライヴについての話を聞いた。
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インタヴュー&文 : 南波一海
写真 : 大橋祐希
多分いつか何かあるんだろうなって思っていたので
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石田彰(以下、石田) : 今回、パンフレットを作って売ろうと思って。
──公演用のパンフがあるんですね。
石田 : 神話と言っても何かわかんないよ、みたいな感じだと思うので。わかりやすくできればいいなと思って作ってます。
──そもそも今回の〈富士山神話〉というのは、3776がLINKモード(※1)の頃にやっていた多楽章の曲のことなんですよね。
(※1)LINKモード : 少し離れたステージで同時に「ちょっと違う」曲をプレイする。ステージA側(3776では静岡側)ではA側の曲を、ステージB側(3776では山梨側)ではB側の曲を、その中間ではAとBが混ざった曲を楽しめるというスタイル。
石田 : そうですそうです。地元でやっていて、途中までやりかけてたやつがあったんですよね。静岡版の富士山神話が四楽章あって、山梨版の富士山神話も四楽章まであって。それをちゃんと形にできないかなって。山梨版は、ライヴ自体は第二楽章までしかやってなかったんですけど、一回“擬似LINK”というので第三楽章まではなんとか曲として発表できていて。静岡のほうは第一しか発表できていない状態なので、残りを全部ちゃんと発表できるといいなっていうのがありまして。
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──神話は完結しないまま途中で止まっていたわけですよね。ちよのさんはどう思っていたんですか?
井出ちよの(以下、ちよの) : えっと……あー(笑)。
石田 : 忘れてた? 「そんなのもやってましたね」って(笑)。
ちよの : 特に何も思わなかったんですけど。というのも、多分いつか何かあるんだろうなって思っていたので。
──このタイミングで富士山神話のアイデアが復活し、フィニッシュまで持って行こうと思ったのはどうしてなんでしょう。
石田 : ワンマンは1回目から4回目まではずっとサポートがいたんですけど、5回目の〈ダイナミクスへの誘い〉で初めてサポートなしでやったんですよね。で、前回(〈盆と正月が一緒に来るよ!~歳時記・完結編〉)もサポートなしでやったので、次は、ありでできたらと。
──なるほど。
石田 : しかも今までのサポートって知り合いに頼んでいたんですよ。Mi-II(※2)とか。今回はそういうのじゃなくて、ちゃんと外の人を呼んで、やってもらって。で、それだけやってもらうのもなんだから、昼の部はイベントに普通に出てもらって。そういうフォーマットでできないかなっていうのを先に話してたんですよね。その上で、芝居も入れながらの内容にするには何がいいかなって。最初は(富士山神話をやるという)この話なかったでしょ?
(※2)Mi-II(ミートゥー) : 静岡県東部を中心に活動を展開している、富士山麓ご当地アイドル。3776の研修生グループ・3770(みななれ)から独立して生まれたアイドルグループ。
ちよの : うん。
石田 : その形で何かできないかなっていう話をしてるうちに、ストーリーをやるんだったら、途中までやったし、富士山神話をやっちゃうのが一番いいかな、みたいな。
──ワンマンを誰かと一緒にやりたいというのが先にあったんですね。
石田 : そうです。ただ、皆さんに声をかけたのは、これやるって決めてからです。まぁ、もしかしたら無意識にこれ(富士山神話)をいずれやりたいなっていうのが引っかかっていて、みんなで何かできたらいいなっていうので後で結びついたのかもしれないですけど。
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言われたことをちゃんとできれば良いなって思ってます
──サポートを入れてやるのはやはり違いがありますよね。
ちよの : ひとりはひとりで大変なんですけど、特に問題も抱えずやってきて。サポートメンバーがいたときも、知り合いみたいな、ほぼ同じグループみたいな感じだったので、あんまり変わらなかったんですけど、今回は外部の方々なので、それはそれで今までとはちょっとまた別かなと思います。まだやってないので分からないんですけど、緊張してます。
──もともとの話から聞いていいですか? 最初に富士山神話をやろうと思ったのはどういうきっかけだったのでしょうか。
石田 : ずっと富士山に関わることをやってきた訳じゃないですか。なんとなく、神話みたいなのをテーマに作っても面白いかなというのはどこかで思ってたんですよね。で、ちょうどLINKモードというのをやっていた時期に、いいテーマないかなと。LINKモードのときは衣装もちょうど和風だったので、じゃあ神話をやってみようかなくらいの感じですよね。別に日本神話が好きだったとか詳しいとかでは全然ないんですよね。
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──そうだったんですね。
石田 : ただ、これをやろうと思ってからすごく調べましたけどね。
──そこから富士山にまつわるエピソードを作ったりしていって。
石田 : そうですね。日本神話って別に富士山は関係ないんですけど、無理やり富士山に結びつけて(笑)。創作的な。パンフレットは表紙がこうなっていて(右からも左からも見られるW表紙仕様)。こっちからは山梨のほうが見れて、こっちからは静岡のほうが見れるみたいな。山梨のほうを開くと、山梨のストーリーがバーっと書いてて。メッセージはこういうことになっているんです。「山には神が宿っています。だから人はそこに足を踏み入れちゃいけないんです」。静岡のほうをめくると、逆に「神様がいるから安心して踏み入ることができる」っていう風に言っていて。ストーリーもこっちはハッピーエンドな感じで、あっちはちょっと神様が怒って終わりみたいな形にして、それをLINKモードで見せられたらいいなっていうのを最初に思いついて。
──壮大すぎる!
石田 : 壮大すぎるから、LINKモードは実務的にうまくいかなかったところがあるんですよ。頓挫したあとに、ここまで考えたけどどうしようかなっていうところがあったんですけど(笑)、やっぱこの機会になんとか形にしたいなというのがあって。今しないともうしないかな、みたいなのもあったので。登場人物としては同じ神様が出てるけど違う話になってるみたいな、ふたつの神話が展開していくみたいなことが曲とか芝居でできればいいかなって。
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──その物語は、日本神話をベースにしているものの、石田さんが創作しているということなんですね。
石田 : そうです。例えば、すでに発表している山梨の第二楽章の「イザナギ」っていうのは実際に神話にあるんですよね。イザナギが黄泉の国に行って、逃げてったみたいな話なんですけど。そのイザナギが産んだ神様が富士山の神様になっているとか、山梨の鳴沢氷穴っていう洞窟が黄泉の国への入り口だったっていうのは創作で無理やり結びつけてるっていうところはあります。あと、富士山に祀られてる木花咲耶姫(コノハナサクヤヒメ)っていう神様がいて。浅間大社も木花咲耶姫が祭神になってるんですけど、もともと浅間大神っていう神様だったのが、いつの間にか木花咲耶姫に同一化したみたいな話になっていて、なんで木花咲耶姫になったのかっていうところは、神話上では特にハッキリとしてないから、それも作っちゃったら面白いかなって。こうこうこうなって、木花咲耶姫が富士山の神様になりましたっていう嘘の神話を作って。
──へえーーー!!
石田 : でも、それが山梨と静岡ではちょっと経緯が違う、みたいなことができればいいなっていう。
ちよの : 浅間大神の話はさっき聞きました(笑)。なんで木花咲耶姫なのか知ってるか聞かれて、知らないって答えたら。
石田 : まあでも、やるのにそんなに関係はないからね。
──ワンマンに向けてTwitterで演者の役柄が発表されていくなかで、ひとつひとつ調べていたんですけど、一体何をしようとしているんだと思って。
ちよの : ホントに(笑)。
石田 : だからこそパンフレットも、神様の説明とかも全部書いてあるものにしようと思っていて。別に読まなくてもわかるんですけど、こういう人なんだみたいな概要みたいなのがわかった方が楽しめるんじゃないかなって。当日は一部の最初からこれを会場で売ろうと思っていて。2部の前に読んでもらおうかなと。
──結構な量ですけど、読み切れますかね(笑)。
ちよの : たしかに。
石田 : 最初のストーリーのところだけでも追っておけば、そういうストーリーやろうとしてんのねっていうのがわかると思います。(パンフレットを読まずに)いきなり見ても、それはそれで楽しいって人もいると思いますけど。でも、例えばこの正鹿山津見神(マサカヤマツミノカミ)っていうのは全然有名じゃない神様なんですけど、ほとんど神話にも書かれてなくて。だから、そのあと一時的に富士山の神様になっててもいいじゃん、みたいなので。
──そういうふうにフィクションをミックスしているんですね。
石田 : そうなんです。正鹿山津見神は山の神様なんですよね。だから富士山の神様になってもいいかなと。神話をベースに、ここがこういう解釈でも、もしかしたら……みたいな。一応、すごく調べてはいますね。
──当日はその神様たちが演じたり歌っていくことになる?
石田 : はい。基本的にちよのはストーリーのなかの静岡側の主役をずっとやるみたいな感じです。
──これを受けて、ちよのさんはどういうことを考えているんでしょうか。
ちよの : 何にも考えてないです。基本的に意思がないので(笑)。言われたことをちゃんとできれば良いなって思ってます。言われたことちゃんとやるのは大事ですから。とりあえずしっかり覚えようって。
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あんまり自分のなかで深めちゃうと、それはそれでズレてきちゃうような気がしてくる
──これまでも難しいライヴをたくさんやってきたと思うんですけど、もちろんどんなことをやっているか理解した上でやっているわけですよね。
ちよの : 理屈はわかった上でやりますけど、本当にただわかってるってだけです(笑)。あんまり自分のなかで深めちゃうと、それはそれでズレてきちゃうような気がしてくるから。とりあえず、わかるところだけはっていう感じですね。
石田 : でもさ、いままでも実際に本番やったときは自分のものになってるような感じがだいぶあるよね?
ちよの : ……はい。何が大変だったのかちょっと思い出せないけど(笑)。
石田 : 振り返ると、(『3776を聴かない理由があるとすれば』再現ライヴ(※3)のフライヤーを見ながら)この時が一番大変だったよね。
(※3)『3776を聴かない理由があるとすれば』再現ライヴ : 2018年に渋谷o-nestと富士宮市民文化会館小ホールにて行われたワンマン・ライヴ。このライヴは、2015年にリリースされた3776の1stアルバム『3776を聴かない理由があるとすれば』を完全に再現した内容だった。
ちよの : そうですね、これは本当に。
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──しかし、話を聞けば聞くほどパンフが必須な気がしてきました。
石田 : ちょうどこのインタヴューでパンフあるんだってわかってもらえると思うので。2000円です(笑)。今回、面白い企画がありまして。例えばここに963っていうスタンプの欄がありまして、それぞれの物販に行かないと押せないんですよ。
──スタンプラリーみたいな。
石田 : そうです。だから全部欲しい人は全員のところの物販に行って。当日全部集めるのは無理だと思うので、期間限定で2~3ヶ月間できるよってやろうと思ってます。ちよのの書いた神様のイラストのスタンプをみんなに預けて、押してもらうっていう企画です。
──神様を巡るみたいな感じで面白いですね。ちなみにライヴはパンフなしでそのまま見ても楽しめるものになるんですよね。
石田 : どうですか?
ちよの : はい! 頑張ります。
石田 : パンフがなくても楽しめるようにしたいなって思ってます。パンフを買ってもあえて読まないって人もいると思うし、なくても全然見れるはずです。この時(〈3776ライヴにいかない理由があるとすれば〉)こそパンフレット必要だったかも。あのしりとり即興曲(※4)とか(笑)。
(※4)しりとり即興曲 : 石田Pが鳴らしたビートに対して、そのリズムからちよのが単語を導き出して答える。その答えに対して石田はビートを出すというものを繰り返し曲として披露したもの。こちらのライヴ音源にも収録されている。
ちよの : たしかに!
──すごかったですよね。『3776を聴かない理由があるとすれば』が話題になったあとだったから、それが見られるものだと思って行ってみたら、全然違うものを見せられて(笑)。
ちよの : ライヴのタイトルもアルバムに近いですし(笑)。
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今回のライヴはLINK MIXであって、LINKモードとは違うもの
──それにしても毎回のワンマンでかなり手の込んだものをやるのがすごいですよね。
石田 : ワンマンじゃないと手の込んだことがやれないから、この際やってしまおうみたいなのはありますよね。だから逆にやることがなくなるとワンマンをやる意味がなくなるかも。でも、普通のやつってやってないから、やることなくなったら普通のワンマンをやってみればいいのかな。
──普通に持ち曲をどんどん歌っていくライヴも見てみたいですけどね。
石田 : そうそう、今までやってきた曲を。あと思ったんですけど、第五回と第六回のワンマンで被ってる曲が一切ないんですよね。今回もそうです。『歳時記』を聴いて、いいと思った人がいても……。
──『歳時記』の曲は出てこないと(笑)。そもそも〈富士山神話〉でやる曲は音源になってない曲が多いですよね。
石田 : 多いですね。音源になっているのは、間に出てくる「観覧逃げ」と「富士山成り立ち概要」、あとはインタヴュー公開日に配信されるバラードの……タイトル言えます?
ちよの : 「在京完結型及び全ての在宅に捧げるバラード」。
──「アマテラス」とリンクする楽曲ですね。初めてのかたに向けて説明しておくと、神話の曲と神話ではない別々の曲がリンクしてひとつの楽曲になっていくんですよね。
石田 : 基本的にはそうですね。第一楽章の「天地創造」は一応どっちも神話でリンクしているんですけど。その後、静岡と山梨で話が全然違う方に行くので。まぁリンクっていうのも知らない人からしたら何言ってるか分かんないと思うんですけど(笑)。ただ、今回のライヴはLINK MIX(※5)であって、LINKモードとは違うものだよっていうのは自分の中にあって。LINKモードが見たかったんだっていう人には、今回は違うよっていうのは言いたいです。まぁLINKモードの一種だけど、LINKモード自体ではない。
(※5)LINK MIX : LINKモードによって離れたAとBの2地点で鳴らされた演奏を、その中間に立つことで両者の演奏がMIXされた状態で体感できる実験的なスタイル。こちらに詳細やコンセプトを記載中。
──今回はミックスされた状態を見るものだから。あくまでもLINKモードは、二組が距離の離れたところでライヴをしていて、聴く人はその間を行き来して聴くもので。
石田 : そうそう。これはLINKモードでやってる曲を普通のライヴで見れるようにミックスしたものなので、LINKモードじゃないよっていうのはちょっと言っておきたいです。ただ一応、関係ないものがふたつ並行してやってるよみたいな雰囲気は出したいかなと。
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今回は特に自分が見てみたいものをやる感じ
──素朴な疑問なんですけど、演者側はLINKモードのときは相手の音が気になったりしないんですか?
ちよの : すっごい気になりますよ。LINKモードをやっていた時は、愛菜ちゃんが山梨側だったんですけど、いくら遠くにいても、やっぱり聞こえるもんは聞こえるんですよ。ハモらなきゃいけないところを愛菜ちゃんのパートで一緒に歌っちゃったりとかもあって。結構しっちゃかめっちゃかでひどいことになったこともあったので、今回は本当に気になります。
石田 : 別の曲を同時に歌ったりするシーンもあるので、音響の人と話して、モニターを考えないといけないんです。どこまでできるかわからないんですけどね。ひとつの同じステージでできる範囲のことをやろうかなと思っています。だからLINKモードをそのままやるわけではないってことですね。
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──話を聞いてなんとなくは想像できても、やっぱり実際に見ないとわからないですね。
石田 : そうですね(笑)。見て欲しいです。自分も結局、頭の中で考えてるだけで、まだ見ていないので。だから今回は特に自分が見てみたいものをやる感じですかね。イヤーモニターを使えばすごく自由なリンクができるのかなって思うんですけど、今回はあくまで普通のシステムでできることを考えてます。あと、キネマ倶楽部はこういうことをやるのにすごく向いている場所なんですよね。上があったり、上、下袖があったりとか。上袖、下袖があるライヴハウスってそんなになかったりするんですよ。
──ああ、両サイドから出られますよね。
石田 : その辺はすごい自由にできるから、会場に合わせて内容を作ってます。会場に下見に行ったとき、サブステージをどうするか考えてなかったんですけど、ちよのが「あそこ出たいですって」って言ってて。
ちよの : あ、自分の意思がありました! 意思が見つかってよかった(笑)。
石田 : だからそこに出るように考えたりとかしてます。
──かなり演出が重要なライヴになりそうですね。〈「3776を聴かない理由があるとすれば」再現ワンマンライヴ〉に近い感じというか。
石田 : 近いですね。ふたつ(〈ダイナミクスへの誘い〉〈歳時記・完結編〉)が音楽軸って感じだったので、ちょっと音楽じゃないのやりたいなって思ったのかもしれないですね。
ちよの : ここに帰ってきた(笑)。
──こうなってくると普通に劇場を押さえて、演劇の公演みたいに何度もやるのもありですよね。
石田 : そうですそうです。実はそれを〈「3776を聴かない理由があるとすれば」再現ワンマンライヴ〉のときに考えてて、同じものをまた別の場所でもできるよっていうことをしたかったんですよ。これも何回もやってもいいよね?
ちよの : ……はい。
──間があった(笑)。
石田 : キャストさんが多少変わってもできるものを。できたらそういう風にしたいですけどね。LINKモードを最初に考えたときに、そういうことしたいなって思ったんですよ、やっぱり。地元のここに来たら、いつでもこれが見れますよみたいな。そういう話したよね。LINKモード専用会場みたいなのがあればいいな、みたいな。
ちよの : してましたしてました。
石田 : でも成功すれば、またやってもいいと思ってるんですよ。(出演者の)みなさんにもわざわざこれだけのために覚えてもらったから……。そうだ、今回、ふたりだけ神様じゃない役の人がいるんですよ。
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──どんな役割なんですか?
石田 : 浄瑠璃とヴァイオリン専用の人がいて。右側にふたり出てきて、舞台とは異質な世界でただストーリーを歌ったり、ベベンみたいにやったり。歌舞伎の義太夫みたいな、ああいうイメージを作りたくて。
──語り部とか弁士みたいな。
石田 : そうそうそう! 最初にアンケートをとったんですよ。みなさんはどういうことしたいかっていう。そこで、ヴァイオリン弾けますって人がいて。
──O'CHAWANZのいちこさんですか?
石田 : 彼女も弾けるんですけど、キスエクのこの子(小嶋りん)も弾けて。できたらやりたいです、みたいなことを書いてたから。
──へー!
石田 : だったらヴァイオリン入れてみようかなと思って。義太夫みたいなことをしたいなってずっと思っていたので。浄瑠璃はもう愛菜がいいなと思ってたんですよ。山梨の人だから、山梨サイドのことをやってもらうにはすごく説得力があるから。最終的にそのふたりは神様やらずに、もうずっとその役で。今回、そのふたりだけがやってるシーンとかもあるんですよね。
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ちよのが高校卒業前の最後のライヴになるかもしれない
──インタヴューで大枠についてある程度話すこと自体は大丈夫なんですか? ネタバレとか言われないかなと。
石田 : 大丈夫です。どんどん発表していって、ここまで喋っても、何をやるかそんなに想像できないんじゃないかと思ったんですよね。それに、そういうのあるんだったら見にいこうっていう人もいるかもしれないじゃないですか。浄瑠璃とかヴァイオリンとかそういうのあるんだったら面白そうだなみたいな。基本的にはこの一回だけなので、ある程度はこういうことやるよって言ったほうがいいなと。
──ちなみにこの人選はどう決まっていったんですか?
石田 : こういう感じのをやるのに、どこに声かければ良いかねっていうのをちよのに聞いたら、何て言ったんだっけ。963さんは出たよね?
ちよの : 963さんはすぐ出ました。そのあとキスエクさんもすぐ出ました。
石田 : キスエクさんはそんなにコラボとかした経験もないのに。なんでお願いしたいと思ったの?
ちよの : なんでかなぁ。怒られない人とかでしたっけ?
──怒らない人(笑)。
ちよの : ピーンときたんですよ。
──面白がってくれそうだなと。
ちよの : そうなんです。多分、一番はやってくれそうだなっていうのと、あとは怒られないかなって(笑)。
石田 : 面白がってくれないとね。なので、運営さんだけじゃなくて、ちゃんとメンバーさんにも確認してくださいって伝えて、こんなことやりますっていうプロットみたいなものを投げて。
ちよの : 神様NGがいるかもしれないから(笑)。ノリノリでやってくれそうな人にお願いしました。
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──それがこのメンバーだったと。当日が楽しみです。3776のワンマンは毎回やることが大きく違うから、これは好きだったけどこれはわからなかったみたいなかたもいそうですよね。
石田 : そうそう、そうなったら面白いなと思ってるんですよね。多分〈3776ライヴにいかない理由があるとすれば〉はね、あんまり好きな人いないと思う。でも、これを好きだった人も何人かは絶対いると思うんですよ。
ちよの : いるいるいる! 絶対いると思う。
石田 : この時は当日まで何やるかガチガチに秘密にしてたので。Mi-IIが乗っ取りにくるってことを、こっちは知らなかったってことにしておいたりして(笑)。今回は、そういうのは全然ないですね。結構内容をバラしていて。
ちよの : ぜひ来てほしいです。
──これをやったらこの次はどうするんですか? また新しいことを考えないといけないですよね。
石田 : そうですね(笑)。でも毎回次のこと考えていないので。 「これ終わったら次これしようか」みたいなのは今まで一度もなかったかな。今回もそうですね。本当は先のことを考えるタイミングかもしれないですけど、とりあえずこれをやってからでいいよなみたいな感じがしますね。
──3776や井出ちよの名義の作品は今後どうなっていくのでしょうか。
石田 : どうなるかわからないから、今やることやっとこうっていうのはあるかもしれないですね。ここで整理しとこうって。なんて言うのかな、3776でやってたことをこれだけまとめて、やりかけて残してないなっていうのはあって。歳時記も全部まとまったし。
──〈閏日神舞〉当日には富士山神話も完結すると。
石田 : そうだ、まだ分からないんですけど、もしかしたら、ちよのが高校卒業前の最後のライヴになるかもしれないですよね。
ちよの : おー。そうですね。
石田 : まだわからないので、一応ぼやかしておきますけど(笑)。先のことはともかく、いまは〈閏日神舞〉に向けて全力ですってところですね。
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編集 : 伊達恭平
見逃し厳禁! 3776ワンマン・ライヴ〈閏日神舞〉のチケットもチェック!
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3776 × OTOTOY 企画vol.8 〈閏日神舞〉
第1部 : 宵宮 (よいのみや)
第2部 : 富士山神話 LINK MIX
出演 : 井出ちよの
963
彼女のサーブ&レシーブ
XOXO EXTREME
O'CHAWANZ
広瀬愛菜
日時 : 2020年 2月29日 (土)
場所 : 東京キネマ倶楽部
時間 : 第1部 OPEN 11:15 / START 11:45
: 第2部 OPEN 17:45 / START 18:30
チケット :第1部のみ ¥2,800 / 第2部のみ ¥3,800 / 通し ¥5,800
※入場時、別途ドリンク代¥500が必要となります。
※当日券は上記にプラス¥500となります。
〈閏日神舞〉のチケットはこちらから購入!
●ライヴ概要
第1部は各アイドルがそれぞれライヴを行う対バン形式
第2部は第7回3776ワンマンライヴを実施
※第1部、第2部ともに全出演者が出演します。
※特典会について
第1部、第2部共に終演後それぞれ全出演者の特典会があります。ただし第1部のみ、井出ちよのの特典会はありません。
※本公演での撮影・録画は全面禁止となっております。
【2020/02/19 追記】
※3776の特典会について
・井出ちよのの2ショットチェキのみ、限定50枚 (一人一枚まで)
・井出ちよのの2ショットチェキのみ、サインなしの販売はなし
・チェキ券は2部〈富士山神話 LINK MIX〉の開場より会場内にて販売
(チェキ券以外のグッズは1部開場から販売します)
・その他は通常の物販(CDやアナログへのサインも可)
過去の3776のワンマン・ライヴの様子はこちらから!
3776関連音源はOTOTOYにてハイレゾ配信中!
そのほかの作品はこちら から
PROFILE
3776
富士山ご当地アイドル3776。3776の読み方は、「みななろ」。3776は、富士山の標高。2013年6月22日、富士山世界遺産登録と同時にオリジナル曲『私の世界遺産』で本格デビュー。活動拠点は富士山のふもと静岡県富士宮市。
季節ごとにその姿を変える富士山を、画像で切り取っていくかのように、いくつかのスタイルが共存する3776。最もポピュラーなスタイルは、井出ちよののソロ・ユニット・スタイル。
【公式HP】 http://m3776.com
【公式ツイッター】 https://twitter.com/minanaro3776