2019/07/04 22:00

【第三期BiS 連載vol.3】チャントモンキーは、チャットモンチーを超えるのか!?

第三期BiSを追跡する連載『BiS 3度目の正直は、本当にあり得るのか!?』第3回は、個別インタヴュー2人目となるチャントモンキーが登場! 名前の由来はもちろん、彼女にとって音楽やBiSがどのような存在なのかを語ってもらった。

「STUPiD」に続く新曲「SURRENDER」と「BiS3」も公開された第三期BiS。恒例のtwitter企画も進行中で、素顔公開まであと約4500フォロワーとなった! 果たしてデビューまでに素顔公開が達成ができるのか!? 日に日に速度を上げて突き進む彼女たちに振り落とされるな!

INTERVIEW チャントモンキー

チャントモンキーことチャント。文字通りチャットモンチーに憧れた彼女は、凄まじい倍率をクリアして、なぜかBiSにやってきた。バンドをやっていただけあって、バンドリ(BanG Dream!)などで見るようなキラキラした女の子の部分も感じるけど、やはりBiSに加入するだけあって、どこか普通の女の子とは違う感じもしている。WACKでは異色のタイプかもな… とドキドキしながらインタヴューにのぞんだのだ。

インタヴュー : 飯田仁一郎
文 : 水上健汰

ギターを始めたことが、初めて自分の意志で動いた瞬間でした。

──チャントモンキーと命名された時は、どう思いましたか?

チャント : チャットモンチーが大好きで、チャットモンチーっぽい名前にしたいとお願いしたらこの名前になったんですけど、自分でも言いづらいというか…。twitter上でもチャットモンチーやチャントモンチーと間違えてよばれているのをよくみます。

──確かに僕も始めは間違えていました。

チャント : 大学生のコピー・バンドに山ほどいそうな感じだねってよく言われて、本当に調べたらいたんですよ(笑)。でも、いざチャントモンキーかチャントモンチーかの2択を迫られたら、さすがにチャントモンチーはそのまますぎるからダメだなって。

──チャントの出身地はどこ?

チャント : 福岡です。

──福岡ではどんな生活を送ってきたんですか?

チャント : お姉ちゃんの後ろを、まるで金魚の糞みたいにずっと辿ってきた人生でした。中学生で始めたバトミントンも、お姉ちゃんが始めたからだし、進学だってお姉ちゃんが行くからって何も考えずに同じところに進みました。

──お姉ちゃんのことが好きなんだ。

チャント : 嫌いな時もあるんですけど、結局は好きですね。

──お姉ちゃんが切り開いていった道をチャントは歩いていたわけだ。

チャント : でもある時、今まで続けてきたバトミントンをやめてギターを始めたんですよ。それが、初めて自分の意志で進む道を決めたタイミングかもしれません。

──その始めたきっかけは…?

チャント : チャットモンチー。そこからコピー・バンドを始めて、バンドの方にどっぷりはまっていきました。

チャットモンチー /「風吹けば恋」Music Video

──ちなみにコピー・バンドではギター?

チャント : ギターとヴォーカルをやっていました。

──学園祭とかに出たりしたの?

チャント : でました。もともと、カラオケでも人前で歌えないくらいだったんですけど、ギターを始めてからなぜか人前で歌うのが恥ずかしくなくなって、なんなら人前で歌いたいって思えるようになったんですよ。実際に学園祭に出たら、周りの皆が「ギターが弾けるのは意外だね」とか、「人前に出る感じの人だったんだ」って驚いてくれるのがすごくうれしかったです。

──ギターは結構弾けるの?

チャント : 曲によってはコード弾きだけじゃなくてリードの方をやることもありましたし、ソロも弾いていました。

音楽に救われたから、今度は自分が救う立場に立ちたい。

──で、問題はここからですよ。どうしてチャットモンチーのコピー・バンドをしていた女の子がBiSに入ろうと思ったんですか?

チャント : 学校の仲のいい友達の中に、テスト勉強を教えるグループがあって、その中の2人がBiSHにハマっていたんですよ。なので、勉強中のBGMはずっとBiSHで…。その時はただ「ちょっと変わった名前のグループだな」くらいの印象しかなかったんですけど、アイナ・ジ・エンドさんの「きえないで」が流れてきた瞬間に「なんて曲なんだ!」って感動したのが、今思えば初めて意識したきっかけかもしれないです。

アイナ・ジ・エンド (BiSH) / きえないで [OFFiCiAL ViDEO]

──アイナのオリジナルの曲だ…

チャント : そうですよね。「こんなに綺麗な歌詞やメロディーが浮かんでくるんだ」って感動したし、何よりも初めてあの歌声を聞いた瞬間からもう尊敬してました。そこからだんだんBiSHにハマっていって…。そうこうしているうちに、もうその友達は「BiSのほうにハマったかもしれない」って言いだして、そこからまたBiSを調べだしましたね。

──もともとやっていたバンドとアイドルってやっぱり別物じゃないですか。なぜ、バンドじゃなくてアイドルだったんですか?

チャント : 辛い時期に音楽に救われたので、どんな形でもずっと仕事で音楽に関わりたいとは思っていたんですよ。本当はバンドをやりたかったんですけど、いざオリジナルを作るっていうときに、アイナさんみたいになかなか自分の中からメロディーが出てこなくて…。自分には無理なのかもって諦めていました。

──辛い時期っていうのは?

チャント : ある学校の課題がなかなかできなくて、どんなに休憩時間を使っても、居残りをしても、全然その課題が終わらなかったんですよね。完成できないときだってありました。そうなってくると、毎週その授業の前はお腹が痛くなって、そんな毎日が本当につらかったんです。

──なるほど。

チャント : でも、そんな毎日でも帰り道にチャットモンチーを聴くと、なぜか心が晴れるんですよ。音楽のおかげで何とか毎週を乗り切れて、本当に音楽があってよかったなって思います。

──音楽に救われたから、今度は自分が表現者になってみんなを救いたいっていうことなんですね。

チャント : そうですね。今度はそういう存在になりたいです。

──オーディションはどうでしたか?

チャント : その時一緒に受けていた人たちはみんなすごく喋れていて、驚きましたね。私は緊張して受け答えもできたかわからないくらいだったので、周りがすごくて不安になりました。

──手ごたえのないまま面接が進んだ?

チャント : 本当に喋りがダメでした。質問が一通り終わった後、審査員の方に「逆に質問ありますか」と聞かれて、特に何もなかったんですけど、その時の渡辺さんの髪の毛の色が何故ピンク色なのかということが凄く気になってじっと見つめてしまっていて、そうしたら「なんかありそうだね」って声をかけてもらえて、審査員の人に「頭の色が気になりました」と正直に言ったら、渡辺さんに「ちんこみたいでしょ」って言われて、そこでやっと会話ができたなって思いました。

──「ちんこみたい」って言われたことが通った理由(笑)?

チャント : いや、なんで通ったのかはわからないです。

──どんな気持ちでした?

チャント : 合格って言われたその時は、てっきり今回の審査が合格という意味なのかと思いました。でもよく聞いてみると「親を説得できたらもうBiSなので」って言われて頭が真っ白になりました。初めて「開いた口が塞がらない」っていう言葉の意味がわかりました(笑)。