これが天才バンドだ!! 奇妙礼太郎、Sundayカミデ、テシマコージによる3ピース・バンドのデビュー作をハイレゾで
天才バンドなんて大胆なバンド名をつけて大丈夫なの? と思ったあなた。大丈夫なんです!! 本当に素晴らしい3ピース・バンドなんですから。奇妙礼太郎トラベルスイング楽団やアニメーションズで活躍する奇妙礼太郎と、21世紀の超名曲「君が誰かの彼女になりくさっても」の作詞作曲としても知られるワンダフルボーイズのSundayカミデ、奇妙礼太郎トラベルスイング楽団やfugacityのドラマーでもあるテシマコージの3人からなるスリーピース・バンド。サンデーカミデの楽曲を、思う存分奇妙礼太郎が歌う。この3人にしか作れないサウンドをOTOTOYではハイレゾ配信!! これをハイレゾで聴かず、なにで聴く?! その素晴らしさに酔いしれてください!!
天才バンド / アインとシュタイン(24bit/48kHz)
【配信価格】
HQD(24bit/48kHz) 単曲 300円 / まとめ価格 3,000円
【Track List】
1. 天王寺ガール
2. DANCE MUSIC FOR ME!!
3. 君が誰かの彼女になりくさっても
4. サンセット通り
5. 平和 to the people!!!
6. LOVESTORY
7. ロッケンロールベイベー
8. 君は僕の最高の彼女さ
9. Star Light Future
10. 恋のマジック
11. ロック NEW DAYS
※アルバムまとめ購入のお客さまにはWEBブックレットがついてきます!!
INTERVIEW : 奇妙礼太郎、Sundayカミデ、テシマコージ
天才バンドの音源を聴いたとき、あまりの素晴らしさにすぐ彼らにメールを書いていた。毎日数多くの音源を聴いているけれど、このような瞬間は決して多くない。奇妙礼太郎、Sundayカミデ、テシマコージという気心しれた3人が集まって組んだバンド。その名も、天才バンド。子どもがつけるような名前かもしれないけれど、とてもこのバンドらしさを出した名前だと思う。Sundayカミデの書いた曲を、テシマコージのドラムが支え、奇妙礼太郎が幸せそうにのびのびと歌う。本当に音楽をやる喜びがまっすぐに伝わってくるバンドだ。それが伝わるインタヴューをお届けする。
インタヴュー&文 : 飯田仁一郎
僕の曲を奇妙君が歌っているアルバムを作ってくれへん?
奇妙礼太郎(以下、奇妙) : 本気とファンキーで、フォンキーフォンキー!!
テシマコージ(以下、テシマ) : 意味わかんねえよ(笑)。
奇妙 : イエーイ、フォンキーフォンキー!!
ーー(笑)。いつも、こんなに仲いいんですか?
Sundayカミデ(以下、カミデ) : だいたいそうですね。大阪仲間というか、もうかれこれ10年くらいだから。
ーー一番最初の出会いは、どこまで遡るの?
カミデ : 奇妙くんがアニメーションズのカセットテープをリリースしたときに、fireflyにライヴを観に行ったんです。アルバム名が『中学ロック』で、めっちゃいいタイトルやなって思って。そこからなんとなく知ってるけど、まあたまに会ったらしゃべるくらいの感じで。アニメーションズとA.S.Pを「スパイマスター」ていう雑誌に推してくれたのが、たかちゃんっていう女の子で、その人が結構いろいろ繋いでくれて。だからそこから考えたら、すごい古いんです。
ーーテシマさんは、お2人とどこで出会ったんですか?
カミデ : 道で拾われたくらいの感じですね(笑)。
ーー(笑)。テシマさん、どこですか?
テシマ : 僕はLove sofa...。
カミデ : いや、道でやろ!! 改めて「道で」で被せろよ(笑)。
一同 : (爆笑)。
テシマ : … Love sofaに、√thumm(ルートサム)ってバンドで出たんです。とはいっても、名前だけつけてすぐバンドは辞めて、そのあとトラベルに誘われて。まあ、トラベルはメンバーが流動的なんで、2番手くらいのドラマーでしたけどね。
ーーそれじゃあ、天才バンドは、いつ頃結成されていたんですか?
カミデ : 奇妙君に一緒にやろうって言ったのは2年前くらいです。最初は、「いままで作った僕の曲を奇妙君が歌っているアルバムを作ってくれへん?」みたいに言ったんですよ。
ーーへー! サンデーさんが言ったんですか。
カミデ : そう、シャングリラの楽屋で。僕は、奇妙くんの家の宅録のシステムでやろうよって言ってたんですけど、どうせやったらレコーディング・スタジオでやろうって奇妙君が言って始まったんです。
ーー天才バンドは、テシマさんが入部… じゃない。加入して(笑)。
テシマ : 入部でいいですよ(笑)。
ーー加入したときから、すぐ打ち解けていったんですか?
カミデ : すでに、テッシー(テシマ)は、奇妙くんと一緒に住んでいたんだよね。だから奇妙くんの弟というか、弟子というか、使いっ走りというか、すべてを網羅してたよね。
テシマ : もともとは、トラベルのスタジオ終わりに呑みましょうってことで、奇妙さんの家に行って、そこからちょいちょい遊びに行くようになって。で、「僕、住むとこないんで、住んでいいですか?」って言ったら、「いいよ」ってなって。
ーー住むところ、なかったんだ…?
テシマ : ちょっと引っ越さなきゃいけなくなったんです。それまで、奈良のお化け屋敷みたいなところに住んでたら、「肩に子供の霊が乗ってる」ってその時の彼女に言われて。
奇妙 : 霊感ある彼女と付き合うなよ(笑)。
テシマ : 僕は、もともとは、レコーディング・エンジニアをしてたんです。
カミデ : しかも奄美大島出身!
テシマ : 奄美大島から出てきて、アメ村に住んで、奈良に住んで。転々としてました。暇でしたね(笑)。
3人でちゃんと演奏したのは、2、3回かもね(笑)
ーーもうちょっとなんかいいことを言ってください(笑)。
カミデ : ドラムはうまくないんですよ。だけど、サッカーでいうところのリフティングだけめっちゃ上手いとか、スラムダンクで言ったら、ふくちゃんっていう1年間ずっと試合出てないけど上手い奴みたいな。上手いけど、全体に馴染んでないというか...。そんなテッシーをおもしろいと思ったので、2人で練習しようかみたいな感じでやり始めたんです。それで、1年間くらい練習ついでにライヴもしたりして。Sundayカミデ×テシマコージっていう名前でね。テッシーは、チェケラコージに改名しつつあるんですけど(笑)。
ーーそれいつ頃ですか?
奇妙 : 最近だけどね(笑)。
ーー最近なんですね(笑)。じゃあ最初の一年間は、サンデーさんとテシマさんの2人でスタジオに入って馴染ませていったと。
カミデ : そうです。スタジオでベースとドラムで練習したり、ピアノとドラムで練習したり、あとテッシーに歌ってもらったりとか。基本的にこっちに合わせてもらうという姿勢で。1人でドラムを叩いてるときは、すでに「すごいドラマーやな」っていうグルーブを持っているから、今度はこっちに合わせられるようになってもらう必要があった。その練習を1年くらいやっていましたね。
ーーその1年のあいだに、天才バンドの構想が見えてきたんですか?
カミデ : 3人でやるという構想は既にあったので。僕とテッシーの中に奇妙君が入ってきても全然できるみたいな感じは元々あったので。
奇妙 : 3人でちゃんと演奏したのは、2、3回かもね(笑)。
カミデ : ライヴの数しかない(笑)。
奇妙 : スタジオも別にちゃんと入ってないし。
ーー天才バンドは、奇妙礼太郎トラベルスイング楽団、ワンダフルボーイズやソロでやるときと比べて、なにか違うことはありますか?
奇妙 : 天才バンドでやるときは、ライヴ前30分くらい、頭おかしい人になるっていう楽しみがあるんで。そういう感じでやってます。
カミデ : リキッドルームでライヴをしたとき、お客さんがぐぃーって見てくれたんですよ。トラベルとかワンダフルボーイズは、イェイイェイみたいにやっているけど、「天才バンドは、こうだよね」みたいにリキッド終わりのタクシーで話したよね。3人とも、天才バンドはこんな感じでよかったんちゃうかなって、すっきりして帰りました。バンドについてのそういう話をしたのは、その時の18分くらい(笑)。それ以外は、3人ではしてないです(笑)。
ーー(笑)。やろうと思ったらコール&レスポンスをできそうな曲もありそうですけどね。
カミデ : このバンドでは、ピアノを弾いてギターを弾いてドラムを叩いて、そこに9割9分パワーを使ってるっていうか。
奇妙 : 見といて、みたいな感じだからね。
カミデ : イェイとかはないもんね。
「僕みたいなもんは内職しながらインタビュー受けさせてもらいますわ」
ーー天才バンドって名前には、なにか意味あるんですか?
カミデ : やっぱ僕ら2人は天才なので。
ーー2人なんですか? 3人じゃないんですか!
テシマ : いや、「僕は天才じゃないんですけど」ってリアルに悩んでいて(笑)。
ーーテシマさんは、お2人をどういうふうにみてるんですか。「好きなことばっか言いやがって」なのか、「天才やな」なのか。
テシマ : なんて言ったらいいんですかね。先生というか、「カッコいいなぁ」と思いながらやってますけどね。
ーー2人を「カッコいいなぁ」と思う部分ってどこでしょう?
テシマ : やっぱりカリスマ性じゃないですか。
カミデ : どっちのほうがあると思う?
テシマ : …。
一同 : (爆笑)。
ーーそのなかで、自分のポジションを見つけたりできていますか?
テシマ : … なんですかね(笑)。
カミデ : テッシーは、この間、内職のアルバイトをしながらインタヴューを受けていたんです。だから「僕みたいなもんは内職しながらインタビュー受けさせてもらいますわ」ぐらいの感じだよね。
ーーちなみに、なんの内職?
テシマ : ポスティングのバイトで、シールを貼るっていう(笑)。
カミデ : そういうポジションですよね、だから。
ーーなるほど。でも、そのポジション必要は、バンドに必要ですよね?
カミデ : 必要です!
テシマこうじが天才だったんちゃうかっていうオチかと思った
ーーサンデーさんは、作曲者としてワンダフルボーイズと天才バンドでの気持ちの違いはあるんですか?
カミデ : 僕の目標は、矢野顕子、清水ミチコに続きたい、というとこなんですよ。
奇妙 : ちょっとわかんない(笑)。
カミデ : おもしろいし、上手いし、物まねもできるし、みたいな(笑)。あと、これだけピアノと向き合うのも久しぶりで、それはだいぶ幸せ。めっちゃいいピアノ・アレンジができても、自分で歌を入れたらなかなか再現出来ないから。ここに奇妙くんが入ったら、絶対いいやろとしか思われへんみたいな感じで曲が出来たりもしているし。
ーー前のOTOTOYのインタビューでも、サンデーさんは自分の歌にはそんなに満足していないって言っていましたもんね。
カミデ : ワンダフルボーイズのときのレコーディングで、エンジニアの人に、しゃかりきコロンブスのときよりもちょっと歌がうまくなっているから、かえってよくないって言われたんですよ。戻せ戻せって言われて(笑)。「むっちゃ練習してきたのにー」って。
ーー(笑)。奇妙さんはどうですか? 歌うたいとして、どこへ行っても、やるだけのことをやるだけみたいな気持ちですか?
奇妙 : 天才バンドでは、「ここは俺が頑張る」とかはないですからね(笑)。
カミデ : 歌じゃなくて、ギターをあんなに弾くんだっていうところもあるよね?
奇妙 : 楽しいんですよね、エレキ・ギター好きなんで。それを一番できるから。
ーーなるほどね。じゃあ、最後はテシマさんに締めてもらいましょうか。
カミデ : ル~ル~ルルルルル~♪(『北の国から』のテーマを歌い出す)
テシマ : 締めるとは…???
奇妙 : 一番好きなドラマはなに?
テシマ : それはもちろん『北の国から』ですよ。
奇妙 : どこ出身やったっけ?
テシマ : 奄美大島です。
奇妙 : めっちゃ南やん。
一同 : (爆笑)。
カミデ : もしかしたら、テシマコージが天才だったんちゃうかっていうオチかと思ったんやけどなあ。あんだけ一人で練習して、一人で上手くなって。でも、そのストイック過ぎる部分を信用してやってるっていうもはありますね。
テシマ : あっ、ありがとうございます。
ーーつまり、天才バンドはテシマコージだと。
一同 : (爆笑)。
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√thumm / mimoro
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LIVE INFORMATION
天才バンド「アインとシュタイン」リリースツアー(仮)
2014年5月24日(土)@兵庫県 クラブ月世界
2014年5月31日(土)@愛知県 Tokuzo
2014年6月1日(日)@愛知県 Tokuzo
2014年6月7日(土)@宮城県 FLYING SON
2014年6月8日(日)@北海道 BESSIE HALL
2014年6月14日(土)@東京都 東京キネマ倶楽部
2014年6月15日(日)@東京都 東京キネマ倶楽部
2014年6月21日(土)@福岡県 ROOMS
2014年6月22日(日)@広島県 Live & Cafe BoRDER
PROFILE
天才バンド
奇妙礼太郎(Vocal , Guitar)
Sundayカミデ(Chorus , Piano)
テシマコージ(Drums)