L.E.D.と言う大好きなバンドがいる。彼らは、ジャズもロックもトランスもクラブ・ミュージックも全て巻き込んで提案する。昨今では、映像作家のタナカカツキも巻き込み、幽玄なライヴを展開している。前回のレビューでも書いたけれど、彼らはROCK特有のリアルな肌触りを排除せず、とても人間的なサウンドを展開する。クラムボンの原田郁子をフィーチャーしたバンド初のボーカル楽曲「I'll」(アイル)もそうだし、タナカカツキ作のPV、そして今作の『elementum』もそうだ。ただただ人間味溢れる音楽。「nathan road」は、上半期のベスト・トラック。今回は、『elementum』の発売を記念して、彼らの生の言葉を聞いてみようと思う。正直好きすぎて、筆者はとっても緊張していたけれど。
インタビュー&文 : JJ(Limited Express (has gone?))
新作『elementum』を24bit/48kHzのHQDで配信開始!
L.E.D. / elementum
【TRACK】
1. aqua / 2. ventus / 3. I'll(feat.原田郁子) / 4. hitofudegaki / 5. terra(album ver.) / 6. nathan road / 7. bluemoon in Togakushi / 8. ignis / 9. 500
【特典】
アルバム購入者には、各楽曲をイメージした9枚入りのデジタル・ブックレットが同梱されます!
前作を凌ぐバンドGROOVEと映像をインスパイアさせるその美しいサウンド・スケープは必聞!! また、リード・トラックの「I'll(feat.原田郁子)」のプロモーション・ビデオは前作のジャケット・アート・ワークを手掛けた、マンガ家・映像作家でもある異才タナカカツキが制作。
L.E.D.のライヴ音源もチェックして下さい。
L.E.D. / LIVE at SUPER DELUXE 2010.11.25
【TRACK】
1. TGV / 2. Nathan Road / 3. In the Abyss(Sunset in darkness) / 4. Terra
2010年11月25日にスーパーデラックスで行ったライヴを、HQD(24bit 48kHzのWAV)音源でリリース。名盤『GAIA DANCE』から約1年。凄まじい成長を遂げた彼らの演奏に、じっくり耳を澄ませてください。
L.E.D.(佐藤元彦、オータコージ、横山裕章) INTERVIEW
ーーL.E.D.は結成して何年目になりますか?
オータコージ(以下、O) : 10年以上ですかね... 実は長いんですよね。途中、佐藤(元彦)がJackson vibeに入って、各々がバンドを始めたりして、L.E.D.に時間を割けなくなったり紆余曲折ありつつも、ありがたいことに今日を迎えています。
ーー結成当初は何人で活動していましたか?
佐藤元彦(以下、S) : 始めは僕とオータとサックスの加藤(雄一郎)の三人で、後は皆サポート。その時はパーカッションとマニュピレーター的なDJと5人体制でした。
ーーどういった経緯でL.E.D.は結成されたんですか??
S : 僕はL.E.D.の結成直前までミクスチャーのロック・バンドをやってて、色々あって活動が止まったんですね。で、ちょうどその頃から聞くものもいわゆるバンド形態の音から、70'sのマイルスなんかのジャズ・フュージョンからクラブ・カルチャーのもの、アンビエント、ミニマルみたいなアブストラクトな音に傾倒していったんです。それで自分もそういった音を反映した新しいことやりたいなって思ってたんです。
0 : 過渡期だったよね。
S : 過渡期?
0 : そうそう。佐藤に音源を初めて聞かせてもらったら、思いっきりミクスチャーな音源だったんですよ(笑)。
ーーミクスチャーと言うと?
O : レッチリとかビースティー、レイジ、ヘルメットみたいなオラオラ系だったね(笑)。
S : そうだった(笑)。やっぱりそれまでいわゆるオルタナなロック畑のバンドしかやったことなかったから、頭と体がなかなか一致できなかったですね。音をいざ作って出してみると、どうしてもそれまで染みついた音に引っ張られていたという... 過度期でしたね(笑)。
0 : 「これはミクスチャーだけど、今は違うことやりたいんだよね」って聞かせてもらったのを覚えています(笑)。それでライヴを見に行ったら、サックスの加藤君がいたんです。しかもその日は、そのバンドのラスト・ライヴ。そして新たな音楽性で始めるって、俺が呼ばれたんだよね。
S : そうだったっけ(笑)?
0 : そうそう。それでスタジオ入って思ったね。「確かに全然ミクスチャーじゃねぇ」って(笑)。なんていうか最初はフューチャー・ジャズって言われてるような音でしたね。そういう過渡期があってL.E.D.の原型が出来てきたんだよね。
S : それが1998年とかかな。
ーーその頃はインスト・バンドで言うとトータスとかが出てきた頃?
S : まさにその頃ですね。トータスは、良く聞いてました。まだポスト・ロックて何? って時代(笑)。
ーーさらにはROVOとか、DATE COURSE PENTAGON ROYAL GADENとかもですよね?
S : そうでしたね! ライヴではじめて聞いたとき、「ちくしょー! やろうとしてたこと先にやられた!」って、本気で思ってました(笑)。今でも、もちろん大好きです。リスペクトに変わりましたね(笑)。両バンドとも日本のインスト・シーンにどっぷりハマっていく大きなきっかけでしたね。
ーー休止しながらも、もう一度集まろうと思ったのは何故ですか?
0 : オリンピック・バンドと言われながらも(笑)、止めようとは思ってなかったし、もともと好きな事を楽しんでやろうっていうスタンスが大きかったので、深い事考えずに活動は継続していたんです。2007年の終わりくらいですかね。そろそろやろうって話になったタイミングで、ちょうど俺が曽我部(恵一)さんのバンドのツアーをやりきった谷間の時期だったり、他の皆も活動がなだらかになった時で、集まれる機会が増えてきたんです。L.E.D.としてはブランクがあっても、お互いがそれぞれしっかりと活動をしてきて徐々にキャリアを築きつつあった。各自のバンドでの活動も、根を張ったこのタイミングで作品を出せたら、話題になって面白いんじゃないかって思ったんですよね。それで佐藤に「俺、今が音源を出すタイミングだと思うんだよね」って言ったら、「俺もそう思う」って(笑)。2人が同時期に思ったんなら「やろうよ」って言って、音源を作ることになったんです。
ーー横山さんが呼ばれたのはいつ頃?
横山裕章(以下、Y) : 2007年くらいですね。実は曽我部さんからの縁で繋がったんです。
0 : 曽我部さんが、富山でライヴをした時に「すごい良い鍵盤見つけたんだよ」って言ってきたんです。それが横山だった。それで曽我部恵一バンドと、『LOVE CITY』のレコーディングで一緒に演奏したのが最初。丁度その頃、佐藤のJackson vibeも鍵盤を探していたので、僕が横山を連れて行って、紹介したんです。
S : そこでの横山の仕事っぷりがあまりに良すぎてこいつは凄い! 思って、僕がすぐに「L.E.D.っていうバンドもやってるから手伝ってよ!」って誘ったんです(笑)。
Y : いつのまにか、巻き込まれましたね(笑)。
S : 未だに、正式に入ったって言ってないし(笑)。
ーー横山さんがL.E.D.に加入したのは何故?
Y : 自分の好きなように曲を書ける環境があって、楽しいかなくらいに思ってたんです(笑)。
S : 1stの『GAIA DANCE』の時までは、toeのサポートをしていたりする中村圭作君にやってもらっていたんです。もうこの頃には鍵盤はうちらの音にとって、重要なパートになってた。その時に若さと才能に溢れた横山が現れて、これは引き抜かねばと思ったんです。というか、プライベートでまず意気投合してよく飲んでは遊んでたんですけどね(笑)。
0 : あと『GAIA DANCE』を出そうってなった時にサポートがいっぱいいると、ややこしいなって思ったんです。後、スタジオ代がすごい曖昧になっちゃうなと思って(笑)。だから「面倒くさいから、皆メンバーってことにしようよ」って話になりましたね(笑)。
Y : 俺はスタジオ代要員だったんですか?
0 : ...。
ーー曲の作り方は、昔から変わらない?
S : そうですね。ジャム形式でスタジオで音を出しながら、みんなでそれを整理していくっていう形もあるんですけど、基本は作曲者が各自、自宅で作り込んだデモをメンバーに聞かせて、それを元にデータを送り合ったり、スタジオで各パートをブラッシュ・アップしていく手法です。
ーー曲を作る際は、インスピレーションの部分と完全に作り込む部分で分けていますか?
S : 家で曲を作っていくと、A、B、C等のざっくりとした構成やリズム、コードなんかは決めますけど、最後にメンバーが自由にやれる部分はそこそこ残してますね。逆に「ignis」みたいにジャム・セッションから派生して作っていく曲も、もちろんありますよ。でも、もともと作家性の強い人が多いからデモの段階で、割と景色は作りこまれてる曲が多いですね。
0 : 作り込んでるようでも、緩い部分もちゃんと残っているんです。俺なんかけっこう適当な人間なんで「こういう感じでやって」って言われてもはみ出ちゃう(笑)。そこから「それ良いね」っていう部分を佐藤が拾うんですよ。だからカチッと組んでも、その拾った部分が入ってきて構成が変わることは多いかな。
S : オータくんとは付き合いが長いからわかるんですけど、はみ出してなんぼの人です(笑)。でもそれが良くって、リフになるようなパターンをよく叩くので、それを聞いてると自然とベース・ラインが出てくるんですね。だからドラムからインスピレーションをもらってかたちが見えてくることも多い。サックスの加藤君も「こういう感じで」ってオーダーしても、やはり彼独特の節やフレージングではみ出していくんですよ。そういった予定調和にない部分が僕にとっては、いい塩梅なんです。だからどんどん最初に目指したところから、いい方向に変わっていくんです。
続けることに意味がある
ーーアルバムのそれぞれの曲を誰が作ったか教えてください。
S : 「aqua」「ventus」「terra」「bluemoon in Togakushi」が僕で、「I'll」「nathan road」「500」が横山で、「hitofudegaki」がKakueiで、8曲目のがジャム・セッションから作っていった感じですね。
ーーライヴで聞いた「nathan road」がとても印象に残っています。
Y : おっ! 1票いただきました! 音源でのこの曲の前半は生演奏みたいに聞こえますが、実はアンダーグラウンド・ヒップ・ホップみたいな独特なヨレの効果を狙ってウワモノ以外はループなんですよ。逆に後半はウワモノがループしているんです。ちょっとした遊び心とこだわりです。良く聞けばわかりますよ(笑)。
0 : 録り方も凄い斬新というか前代未聞ですよ(笑)。ティッシュをドラムにベタベタにはってミュート処理して、ほとんど音が響かないようにしたんですよ。タムからスネアから全部。当然、ティッシュもスティックも絡まって上手く叩けないんですけど、それによって独特なグルーヴが生まれたんです(笑)。横山がアンダーグラウンド・ヒップ・ホップみたいだ! って言った結果、そのままが良いってなって残りました(笑)。
Y : よれよれ感がね。
S : 僕は内心これでいいのかと、かなりヒヤヒヤでしたけどね(笑)。
ーー『GAIA DANCE』から『elementume』が完成するまでの2年というスパンは、L.E.D.にとっては長かったのでしょうか?
S : L.E.D.としては、早いと思います。なんせそれまでの活動ペースが... (笑)。ファースト出してからは、ふつうのバンドみたいにブランク空けず出そうっていう雰囲気になっていたので。でも制作自体は時間がかかるほうですかね。去年の10月から今年の2月の中頃まで録音していました。まず僕等は物理的にメンバーが集まれないから。そうして時間が経つにつれて、自然と当初の曲とイメージが変わってきちゃうこともありますね。結果オーライです(笑)。
0 : 3月に京都でライヴがあったんですけど、そこで明けましておめでとうでしたからね(笑)。新年の挨拶がステージでしたから、本当に会えていないんです。
S : 僕の家にダビングで1人1人を呼んだりはしていたんですけど、全員集まったのはなかった。だから僕だけは一応皆には会っているという特殊な状況でしたね(笑)。
0 : 長野で1週間程レコーディング合宿をしたんですけど、最初から最後まで居たのは俺と佐藤とエンジニアの池内さんだけでしたからね。後は、入れ変わり立ち変わりでしたね(笑)。
ーーでも、グルーヴがすごいありますよ。
S : ファーストの時は、そこまでライヴをしていなかったんです。その後にライヴが増えて、バンドとしての呼吸が体に身に付き始めたっていうのと、合宿をすることで出てきた特有のリラックスした空気感がそのまま一体感となって、グルーヴを生んだと思います。
ーータナカカツキさんとのコラボレーションも行っていますが、映像はL.E.D.にとってどういった存在ですか?
O : 僕はもともと『BLADE RUNNER』というSF映画の映像とそのサントラのマッチングの良さに衝撃を受けて以来、映像と音との相関関係に非常に興味がありました。L.E.D.もそこは結成当初から意識してました。
S : 例えば「I'll」に関しては、氷とか雪等の冷たい世界をイメージして作ったんです。PVを制作してくれたカツキさんも、歌詞であったり、サウンドのそのような風景をイメージして作ってくれたと思います。
ーーL.E.D.とタナカカツキさんの出会いはいつ頃?
0 : 知人からカツキさんのDVDを借りて1発でファンになっちゃって、トーク・ショウまで行っていたんです。それで僕が口ロロでサポートしているので、カツキさんと仲が良かったいとうせいこうさんに「カツキさんを紹介してもらえませんか?」って言ったのが始まりですね。その後、佐藤と横山に『altovison』の映像を見せたら、皆すごいハマったんです。
S : もう毎日見てましたね。仕事終わっては皆で集まって、あーでもこーでもないと朝まで分析大会してました(笑)。そこから僕らのクリエイティビティーに火がついて『GAIA DANCE』の制作に入ったんですね。
ーーL.E.D.のライヴでも、VJを担当していましたよね?
0 : はい。『altovison』でのカツキさんの世界観にハマったとこが入り口なんで、もう単純にファンとして毎回楽しみですよ。カツキさんもアート・ワークをやってくれてから僕らの音に関して、彼なりの解釈を持ってくれていて、それを具体的に見るれるという贅沢な場でもあるわけです。
S : 僕なんかも、カツキさんだったらこう考えるのかなと想像しながら作った曲も、今回のアルバムには多かったですね。
0 : 手紙のやりとりに近いのかもね(笑)。
S : そうだね。カツキさんの存在は頭のどっかにありますね。絶対の信頼があるので。先生みたいな存在です(笑)。
ーー皆さんは様々なプロジェクトを行っていますが、L.E.D.と言うバンドはその中でもどういった位置付け?
Y : 僕の中では、新しい音楽の捌け口。自分の好きな要素をL.E.D.を通して表現出来たらいいなと思います。周りも大先輩ばかりで、好きなことをやらせてもらえるので、窮屈な感じは全くないんですよ。新しくてかっこいいものを好きなだけやらせてもらっていますね。
0 : 俺は... お金がかかる(笑)。普通だったらお金のかかるバンドなんて辞めるんですけどね(笑)。つまりそういうこと。ほんと、ただお金がかかりますね(笑)。
S : おいっ! プラスの部分ないじゃん!?
Y : こんな風に気を使わなくていいところじゃないですか?
S : あなたはそれ出し過ぎ(笑)。もうちょっと気を使ってね。
ーーリーダーの佐藤さんにとって、L.E.D.とは?
S : 僕も新しいことをやりたくて始めたバンドなんで、常に実験精神を持ってやりたいというのがあります。後は、長くやり続けていくことかな。始めこそ音楽の実験場として作用すればいいと思っていたんですけど、もう10年にもなるとライフ・ワークみたいなもんです。メンバー同士の一人間としての付き合いも長くなったきてましたからね。学生でいえば部活じゃないですけど、職場でもあり、友人で集まって遊ぶ場でもあり、家族みたいな感覚もある。だから続けるということが、意味のある大切な存在になっています。
ーー最後に、震災があって気持ちに変化はありましたか?
Y : その時はまさに地下のスタジオでレコーディング中だったんすけど... 正直パニックになりましたね。地震後は、聞きたい音楽や作りたいなっていう音楽性の変化も実際ありました。方向がどうのこうのっていう話じゃなくて、気付けば静かで心が穏やかになれるものを求めるようになりましたね。音色が尖っていないものであったり、テンポが遅いものだったり。
0 : 俺も色々考えたんですけど、音楽でどうのこうのしようってあんまり思わなかったんです。ドラムでどうこうとか、音楽で勇気づけようとかは思わなかった。俺にとってもドラムを叩く事は当たり前の日常なんで、そこから「音楽で生きようとか、生きる為の音楽を」っていう感覚はなくて、生活に音楽が鳴っていればいいんですよね。傍に音楽があればいいと思うんですよ。東北の方々はいつもふつうに音楽が鳴っていたのに、そういうふつうがなくなって今は音楽どころじゃない状況じゃないですか? だから被災地の方々にも音楽が届くような当たり前の日常が早く戻ってほしいです。自分はドラムを叩くことを日常としてやりきるだけだと改めて思いました。
S : 僕は、2年前に母を亡くしたんですね。その時に経験した事のない喪失感の中、全てに対して無気力になりかけたんですよ。そういう時に音楽の現場とバンドがあって、ライヴや制作をやっていた。そして、そこに向かっているときに自分が生きている、躍動してるという実感を得られたんです。それを感じた時に「音の力」を身をもって感じることが出来た。自分にとって飯と同じくらい大事なものだって気づいたんです。今回の震災後にまた同じような感覚に陥りました。今度は自分個人だけの問題ではなかったのですが、震災後にはじめてL.E.D.のライヴをしたとき、このメンバーでステージに立って音を奏でられることのありがたさと、それをみんなで共有してる喜びに満たされたんです。だから正直なとこ、被災地の方々への気持ちを向ける前にまず自分を見つめ直す機会としてやってきました。音楽で何が出来るかとか外を意識してやるんではなくて、演奏する自分たちがステージでこういう気持ちでいることが、お客さん含めた、そこにいる人たちみんなと何かを共有できる1番の近道なんじゃないかなと思うようになりましたね。
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LIVE information
- 2011/04/21(木)@ 渋谷O-NEST
- 2011/05/01(日)@ 名古屋新栄VIO
- 2011/06/17(金)@ 仙台enn 2nd
L.E.D. presents 『elemntum』 Release Party!!
出演 : L.E.D. with VJ QUIZ、 Calm、WUJA BIN BIN
food : マクロビ屋台 naturemian
open : 18:30 / start : 19:00
adv : 2,500 / door : 3,000
PROFILE
L.E.D.
Bass : 佐藤元彦(JacksonVibe)
Drums : オータコージ(曽我部恵一BAND、etc.)
Saxophone : 加藤雄一郎(Natsumen、Calm、etc)
Keyboard : 横山裕章(曽我部恵一ランデブーバンド、Innervisions)
Guitar : 塩川剛志(Balloons)
Percussion : kakuei(OvergroundAcousticUnderground)
Percussion : RYUDAI(Little Cosmo、Freaky Machine、Orquesta Nudge! Nudge!)
2000年にbass、progの佐藤元彦(JacksonVibe)、saxの加藤雄一郎(NATSUMEN、Calm、etc.)、drumsのオータコージ(曽我部恵一BAND、etc.)を中心に結成、様々なフィールドでキャリアを有するメンバーから成る7人組のユニット。確かな演奏力に裏付けられたライヴは結成当初より高い評価を得ており、2003年には4曲入りの自主制作minialbum「LightEmittingDiode」を発表する。Jazz、House、Ambient、Minimal、Electronica、Krautrockなど様々な要素を70'sMilesやWeather Reportなどにインスパイアされた有機的なバンドアンサンブルを通して解体、構築。独自の映像親和性とサイケネスに彩られた美しいサウンド・スケープを展開している。そして2009年12月2日、満を持して渾身のファースト・フル・アルバム『GAIADANCE』を発表する。